こくさんの映画レビュー・感想・評価 - 3ページ目

インフェルノ 蹂躙(1997年製作の映画)

4.1

凄え。買ってしまったVシネの奇跡。『リング』より怖い高橋洋脚本のグロサイコホラー。噂には聞いていましたが、30年以上、先を行ってる映画。

レザーフェス一家、『冷たい熱帯魚』のボディ透明にしちゃうでん
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ブギーマン(2023年製作の映画)

3.2

キングの短編集『深夜勤務』収録の『子捕り鬼』を映画化! そう言われても、全く原作は覚えてません。

ブギーマンが子供を攫い、家族が病んでみんな死んでいくという呪怨のような呪いの連鎖。ただ、
原因が全く
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紀子の食卓(2005年製作の映画)

4.8

全く意味不明だった『自殺サークル』の続編でありながら、一本の作品として成立している。かなり長い作品だが、90分くらいの体感。凄い疾走感。
中二病臭い陰謀論もたまらない。

吹石一恵のキャリア最高傑作で
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北斗の拳(1995年製作の映画)

2.4

何気にキャストが豪華。

『マッドマックス2』の亜流として観たら、なんとか観れる。残念だったのは、一番大切な秘孔を突くシーンがあまりに地味なこと。

海外作品でも、鷲尾いさ子が邦画同様に棒のままなのは
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傀儡(2017年製作の映画)

4.0

いや、過去に観たPFF映画では最高かも。というか、アマチュアでなく、これプロの映画だよ。

女子高生転落死事件。十数年後、その被害家族と容疑者が何故か同居している。その謎の人間関係を、女子高生の恋人だ
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レプタイル -蜥蜴-(2023年製作の映画)

3.0

最初に凄い猟殺人が起きて、これから何が始まるのかとワクワクさせて、そのまま何も起こらなかった。あと絶対に90分でできる話を、2時間以上にするネトフリオリジナル映画、本当に控えてほしい。明らかに編集が下>>続きを読む

ゾン100 ゾンビになるまでにしたい100のこと(2023年製作の映画)

4.1

テレビアニメのダイジェスト版のような雑な編集だが、期待していない分楽しめた。

まずゾンビメイクやゴアシーンが洋画レベル。『アイ・アム・ア・ヒーロー』とは戦える。

あとゆるい世界観好きだな。ブラック
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グッド・シリアルキラー(2018年製作の映画)

3.3

病んだ人というか、壊れた人が主人公で、家族まで壊れてました。

これ、邦題が酷いですよね。全く内容と違う。

毒親限定殺人鬼ですが、殺しの技が連続刺しからの土埋めばかりで、殺人鬼ホラーとしてはかなり単
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真木栗ノ穴(2007年製作の映画)

4.0

『狼少女』同様、人気監督になる前の深川監督の佳作。

江戸川乱歩的な変態サスペンスと思わせて、ガチなJホラーという展開が素晴らしい。

一切脱いでいないのに、栗田麗の色気も凄かった。

乱気流/タービュランス(1997年製作の映画)

3.6

B級映画として楽しい。

一般の旅客機に、何故か護送中のレイプ殺人鬼、銀行強盗などを同乗させる自由の国アメリカ最高。当然、乗客&搭乗員皆殺しという地獄のフライトに。

本作や『沈黙の戦艦』のおかげで、
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ビリケン(1996年製作の映画)

2.3

阪本順治監督、監督として阪本以上に凄い豊田利晃脚本。今じゃありえない程に豪華なメンツだが、ダメだった。

大阪・新世界の通天閣。とても魅力的な場所ですが活かしきれていなかった。通天閣のビリケンさんが人
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マイ・ブラザー(2009年製作の映画)

3.8

中東でゲリラに捕らえられ、戦友を殺害した兄。優しかった兄は、帰国すると別人のようになっていた。

洋画伝統の戦争PTSD映画。やんちゃだった弟が、徐々に成長していく姿も良かった。

全編地味なのは題材
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ラストサマーウォーズ(2022年製作の映画)

2.8

完全なるジュブナイル映画。

小学生の淡い恋とゾンビ映画制作が埼玉のご当地映画に。

シネコンで上映する必要はなくとも、町の公民館や体育館の映画上映会向きの作品。昭和の限定の文化だったのか。

日本で
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ワルキューレ(2008年製作の映画)

3.9

このレビューはネタバレを含みます

実在したヒトラー暗殺計画の映画化。ドイツ人をアメリカ、イギリスの俳優たちが演じているが、それほど違和感はない。

トム・クルーズ主演のため、無茶な見せ場があるかと思っていたら、そこは抑えられた演出。し
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ヘルドッグス(2022年製作の映画)

4.1

完全に大御所枠になり、もはや置き物だった原田眞人、まだまだいけるじゃん。

こーゆうカミカゼタクシーでバウンスコギャルでガンヘッドな原田が好き。全部、傑作だったよ。『RETURN』はスキンだけだったが
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ウィリーズ・ワンダーランド(2021年製作の映画)

3.1

悪魔崇拝殺人鬼たちが、死ぬ瞬間に小さなテーマパークの機械仕掛けロボットたちに魂を封入!

ロボットたちは生贄を惨殺するが、次の生贄は無敵の風来坊ニコジだった。

何を書いているのか、自分でもわからない
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超・悪人(2011年製作の映画)

4.0

凄い映画です。107人をレイプした連続レイプ魔の密着ドキュメンタリー。108人目で真実の恋に目覚めるんや! 江野祥平で田代監督。宇野祥平さんと白石晃士ユニバースです。白石POVの元祖的な作品。霊体ミミ>>続きを読む

ワールド・トレード・センター(2006年製作の映画)

3.2

オリヴァー・ストーン監督なので「史実をしっかり描くぜ!」的な意気込みはあるが、空回りか。

リアルにし過ぎたが故に、主人公の警察官は、なにもできない木偶の坊描写。テロ現場に到着してすぐビル倒壊に巻き込
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N号棟(2021年製作の映画)

2.4

実際にポルターガイスト騒ぎが起きた団地の映画化。当時はニュース番組でも紹介されて、住人たちが怪異を語っていた。凄い時代でした。

幽霊団地にオウムみたいな教団をミックスしたら、余りに出鱈目な映画に。死
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クーデター(2015年製作の映画)

4.2

アジアの某国で軍事費クーデター勃発。朝イチから、国内の全ての欧米人を虐殺せよとのミッション。ひたすら逃げる主人公一家。全編緊張の連続。クーデター関係なく、野蛮なアジア人が欧米人を殺戮するという凄い映画>>続きを読む

人生に詰んだ元アイドルは、赤の他人のおっさんと住む選択をした(2023年製作の映画)

3.9

どの程度かわからないですが、実話らしい。

AKBグループ卒業生が、フリーライターとして食い詰めおっさんと同居する。その結果、徐々に人生が好転する。

良い話でしたが、おっさんはイケメンの井浦新で、そ
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さよなら ほやマン(2023年製作の映画)

2.9

サウンド的にかなり個性的なアーティストが主演なので期待していましたが、かなり普通の映画でした。

アフロさんが、今はなき渋谷の神泉のバーEARで働かれていた姿を、よく覚えています。

震災で両親を失っ
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イエスマン “YES”は人生のパスワード(2008年製作の映画)

4.0

自己啓発セミナーの影響で、全てを肯定するようになったら人生が好転するって、なかなかやばいし凄い設定。サイエントロジーみたいなカルト感もあり、日本だったら映画化できなそう。

作品としては、自己啓発に対
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レイクサイド マーダーケース(2004年製作の映画)

2.9

東野圭吾ブーム前に映画化。

お受験に熱心な親たちの殺人事件を巡る密室劇。

正直、舞台なら良かったかも。それぐらい場面展開もなくスケールも小さい。

今は亡き青山監督らしくないジャンル。ミステリーに
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小さな恋のメロディ(1971年製作の映画)

3.6

改めて観直すと、イギリス映画でありながらアメリカンニューシネマっぽさもありました。

少年少女の淡い恋が描かれてますが、ラストが授業ボイコットってかわいすぎ!

アラン・パーカー監督が脚本を書いていて
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唄う六人の女(2023年製作の映画)

2.9

この豪華なキャストで、よくここまでシュールに。

田舎の森に暮らす謎の女たち。いきなり襲いかかってきたり、無抵抗で犯されそうになったりと、かなり意味不明。

どうやら森の精霊的な存在のようだが、説明的
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SISU/シス 不死身の男(2022年製作の映画)

3.6

2時大戦末期。撤退するナチスドイツが最後までフィンランドで悪虐三昧。ツルハシ持った不死身のフィンランドおじいさんが、ナチを皆殺しにするよ。

大したストーリーはなくおじいさんのナチ退治がグロ描写満載で
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愛にイナズマ(2023年製作の映画)

4.7

石井監督凄えよ。タイトル通りでありながら、じつは全くタイトル関係ない気にもなる映画!

恋愛、家族、コロナ後の世界、映画制作。今回は4つのテーマで全力投球。それぞれ一個だけでも十分なのに、もったいない
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炎の少女チャーリー(2022年製作の映画)

3.5

約40年ぶりのリメイク。映像テクノロジーは進歩しているので、人体発火シーンは凄いのだが、評判の悪いオリジナルの方が楽しめた。何というかキャラが弱い。やはりキングは原作が至高。

特に主人公たちを追い詰
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起終点駅 ターミナル(2015年製作の映画)

3.6

公開時はピンとこなかったが、たまたま再鑑賞。

過去への後悔から、全てを捨てて北海道の僻地で生きる主人公。

そんな中年が、邪心なく若い女性を更生させようとする姿がよかったです。

尾野真千子、本田翼
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シャーロットのおくりもの(2006年製作の映画)

3.4

ジュブナイルですが楽しめました。

ジャケットから少女と子豚の友情物語と思わせておいて、子豚と蜘蛛の熱いシスターフッド映画でした。

シャーロットも少女か豚の名前と思っていたら、まさかの蜘蛛!

ドンテンタウン(2019年製作の映画)

2.5

カセットテープを通じて売れないシンガーソングライターと、前の住人の人生が交差していく。

ちょいファンタジー混じりの設定は面白い。ただ、肝心の主人公ふたりがあまり魅力的ではなかったので、展開に興味も持
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ネイビー・シールズ(1990年製作の映画)

3.0

まさか同じタイトルの映画が量産されるとは、公開当時は想像もしてなかった。これが元祖では?

海軍の精鋭部隊というイメージだったが、意外と作戦が行き当たりばったりで驚いた。

古き良き大雑把なアクション
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道で拾った女(2023年製作の映画)

3.2

いつものいまおかしんじ。作家性はあるのだか、そこから広がらないというか、世間に届かない。ポルノ映画のいい話で終わっちゃうのが、もったいない。

冴えないトラックドライバーとホームレス女。ふたりの痛くて
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ザ・ホスト 美しき侵略者(2013年製作の映画)

3.6

外宇宙からの精神生命体によって支配された地球。精神支配を逃れた地球人は、密かに抵抗を続けていた。なんか、全盛期のジョン・カーペンター作品みたいな設定。

アンドリュー・ニコル監督の持ち味か、本筋とは全
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リゾートバイト(2023年製作の映画)

3.2

『鮫島事件』、『きさらぎ駅』。都市伝説ホラーにこだわってきた永江監督。ついにやりたい事に、監督としての力量が追いついてきた感じ。

とにかく、良い意味で笑えます。

『岬の兄妹』の松浦裕也が素敵。大学
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