ばやしさんの映画レビュー・感想・評価

ばやし

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美と殺戮のすべて(2022年製作の映画)

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姉のこと(家/家族のこと)と自分のこと(ほかの居場所/仲間のこと)が、それぞれ彼女の中でどう感じられ見つめられてきたか、そしてそれらが彼女というひとりの頭と体を通して重なる瞬間を丁寧に追いかける。>>続きを読む

夜明けのすべて(2024年製作の映画)

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心ある人たちに囲まれていて、それがわかってるからこそ自分でどうにもしきれない自分のことが嫌になっていく様
ただ周りの人たちは、優しい人であるというよりは、自分が何かできたかもしれなかった取り返しのつか
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哀れなるものたち(2023年製作の映画)

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目が飽きないどころか足りなかった〜 与えられた人生、どこまで自分の脚で進めるか? について、明瞭さ・痛快さに振り切らない生々しさもよかった
いわゆる社会性を纏っていくにつれ字幕がだわわよ口調になってい
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カラオケ行こ!(2024年製作の映画)

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原作とはノリが結構違うんだけどそのぶん青春増しで、漫画ならではじゃないか…?と思ってた設定を新鮮な気持ちで観られてよかった 聡実くんの絶唱マジでマジで切実で良いシーンだったな〜〜

笑いのカイブツ(2023年製作の映画)

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何かに人生賭けるほど心血注ぐ感覚をあまり知らなくとも、土屋の痛みは伝わりすぎた 

枯れ葉(2023年製作の映画)

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ウインクがかっこよすぎる 淡々とした表情や言葉がかえって心の動きを読ませるし、観てる自分の心の動きを追うことにもなるから、登場人物たちへの親しみが気づいたらめちゃ深くなっている

ファースト・カウ(2019年製作の映画)

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初っ端からああ……てなるもずっと不思議な優しさと愉快さに満ちていた。動物たちがたくさんいるのとか、男たちの諍いがいちいち室内の隙間から見えるとか、風になびく太極拳?とか、愉快すぎる。
彼らが一緒に休む
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ほつれる(2023年製作の映画)

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良かった ‪ドラマらしい部分ほどプライベートにされることで、物語の感じ取り方がガラッと変わるものだと思った 起きていることはあくまで彼らのものだということ‬
‪返ってこない挨拶、出しっぱなしの水、
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キリエのうた(2023年製作の映画)

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社会的ともいえる出来事に対して徹底して"自分/自分たち"の目線からの反応を描いているのが面白い
そう感じる時点で自分はどちらかというと"社会"の方に意識を強く置いてるのかと気づく 何をもって境目が引
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あしたの少女(2022年製作の映画)

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ちょっと前に見た ペ・ドゥナさんTIFFでの言葉も含めてすごく好きだと思った

ショッキングな演出は必要最低限で理知的ながらも、エネルギーがあり、情緒を重視していると感じた。あるひとりのエネルギーが
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ほかげ(2023年製作の映画)

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結果的に個人単位で分断され、探り合い騙し合い傷つけ合い続けることを強いられる。だれかが"終わった"と自分を納得させたとてまたあちこちで、ほかのだれかの中で続いている。頭でそう思っても経験しないかぎり想>>続きを読む

⻘いカフタンの仕立て屋(2022年製作の映画)

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このレビューはネタバレを含みます

ミナがあまりにも聡くてつよくてやさしい。弔いのシーンが力強く美しかった。生きてるうちに着せてくれればよかったのに、とは思ったけど、その後悔も含めてのあのシーンなのだろうな。

CLOSE/クロース(2022年製作の映画)

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このレビューはネタバレを含みます

喪失感も悲しみも罪の意識も怒りもうまく言葉にならず、仕事と部活を詰めて自分の感情を保留して、レミの母と対面しても、自分から会いに行ってもなおしばらく目を背け続けざるを得ないレオが、あまりにもわかる気が>>続きを読む

怪物(2023年製作の映画)

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このレビューはネタバレを含みます

安藤サクラのパートで、不安を抱えつつも必死にできることをするしかない姿、そしてそれでもなお進行していく何か、の表現が素晴らしかった そのあとはもっとぐちゃぐちゃで言葉にしえない部分が写っていくことを>>続きを読む

aftersun/アフターサン(2022年製作の映画)

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見る前になんとなく想像していたよりもビターで陰影があり、抽象的で、深く浸る感覚がした。匂いほどしか掴めないまま別れた人の、その匂いを追体験する。たしかに記録にあるのに、ほんとうにあったのかもわからない>>続きを読む

ぬいぐるみとしゃべる人はやさしい(2023年製作の映画)

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傷つけたくない気持ちには同じくらい、傷つきたくない気持ちも含まれるように感じる。私にも身に覚えがある。ただただぬいぐるみはやさしい。

コンパートメントNo.6(2021年製作の映画)

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映像が素朴なきれいさで、不安定なキャラクターたちの不安定な旅をほどよい素っ気なさで包んでいた。
あんなに不快な出会い方であんなに懐きあえるだろうか…と思いつつも、彼女にとってはさみしさに素直になる旅だ
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THE FIRST SLAM DUNK(2022年製作の映画)

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このレビューはネタバレを含みます

原作読まずに見たが、回想もさることながら些細な小声のセリフや動きでキャラが垣間見える具合が程よくて楽しかった あとアニメーションが強くて楽しい 原作読みたいvs置く場所がないので電子で出してほ>>続きを読む

ベイビーわるきゅーれ 2ベイビー(2023年製作の映画)

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1で自分の宿命に対する哀しさも見える感じが好みだったけど、年月を経て回り回って無邪気にかつより振り切れて暴走気味だった気がして、これはこれで爽快で楽しいながら、良くも悪くも怖い存在になっていた

わたしの幸せな結婚(2023年製作の映画)

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塚原監督めあてで観に行き、大変堪能した 物語も面白かったし個人的にはロマンスというよりバディものみたいな満足感も強い 傷つけられながらも力強さを見せる今田美桜ちゃんがとても素敵でした 続き待って>>続きを読む

エブリシング・エブリウェア・オール・アット・ワンス(2022年製作の映画)

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このレビューはネタバレを含みます

ジョイ≒ジョブの自己解放をもっと見ていたい気持ちになったし、ついつい🍩に飛び込みたくもなってしまった(だって石のシーン良すぎるじゃん…)
でもそうしないでいる理由として、最終的にパートナーや家族
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BLUE GIANT(2023年製作の映画)

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このレビューはネタバレを含みます

‪原作未読 おもしろかった!展開はいろいろと残酷だけど、何があっても迷いなく光度の変わらない宮本を見て、人間が音楽に憑かれた姿(良い悪いではなく)としてあながちフィクションじゃないのかなと思った >>続きを読む

ボーンズ アンド オール(2022年製作の映画)

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画の豪快さはいいんですが脚本と音楽が期待より豪快だった

お嬢さん(2016年製作の映画)

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爽快というにはねっとりしてるが、この上なく爽快な結末

ペルシャン・レッスン 戦場の教室(2020年製作の映画)

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このレビューはネタバレを含みます

加害側が、自分が支配者の立場にあることに都合よく無自覚なまま勝手に友情を信じ続けていた愚かさがとても生々しくてよかった(よくないけど)

SHE SAID/シー・セッド その名を暴け(2022年製作の映画)

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She Said " "の一語に詰まった怒りと絶望と希望の話であり、真摯な仕事による真っ当な成果の話でもあり、また生活の中で感じることにも繋がりが描かれていて良かった、その点もう少し見たいく>>続きを読む

ケイコ 目を澄ませて(2022年製作の映画)

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お互い通じ合わない部分は必ずある、という前提があるように感じて、その上で誰かに動かされる/誰かを動かすというやりとりに緊張や心苦しさも覚えつつもどこか安心しながら観ていた
あと、ボクシングは私にとって
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冬の旅(1985年製作の映画)

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彼女が旅をしたかったのか、せざるを得なかったのか、そうでもないけどこのほうがマシだと思ってそうしたのか、正直本心はわからない 彼女自身そこに答えを持っていなかったかもしれないし、流動していたかもしれ>>続きを読む

アフター・ヤン(2021年製作の映画)

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ザ・ゴースト・ストーリーを思い出す空気感 今からするとあらゆる仮想的な現象が日常として映っていて面白かった 彼のプライベートが守られなかったところが気になる、けど守りたいという意識があったかはわか>>続きを読む

人間ピラミッド(1961年製作の映画)

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このレビューはネタバレを含みます

すごく面白かった ドキュメンタリーでありフィクション 「空想が映画に撮られて現実になる」って言葉をドキュメンタリーの中で言う強度たるや

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