あーやさんの映画レビュー・感想・評価 - 3ページ目

あーや

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日本のいちばん長い日(1967年製作の映画)

4.5

本来は天皇を守るはずの衛兵たちが軍服に汗を滲ませ、こぞって宮中へ銃口を向けて走ってくる。日本人が日本人を脅し、相手の首元に日本刀を思いきり振り下ろす。
天皇のポツダム宣言受諾表明から玉音放送開始までの
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赫い髪の女(1979年製作の映画)

4.8

このレビューはネタバレを含みます

どこからか流れてきた、ラーメンとセックスが大好きな赫い髪の女を宮下順子が演じています。
土砂降りの雨の中でびしょ濡れになった彼女を拾う男こそが、厳ついのにつぶらな目がキュートな石橋蓮司。(因みに石橋蓮
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嗚呼!おんなたち 猥歌(1981年製作の映画)

4.0

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あれ?内田裕也ってこんなにモテるんやったっけ?あれ?安岡力也ってこんなにかわいかったっけ??
ろくでなしだけど、何故か女からモテまくるロッキンローラー内田裕也。モテるというよりも、彼は目の前に女がいた
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狂った果実(1981年製作の映画)

4.3

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若いですね。男の子の若さゆえの凶暴さと、女の子の彼を好きだからこそ意地悪したくなる乙女心。青春ですね。
ガチの暴走族に所属していた本間優二が気迫のある演技でケンカシーンを演じていましたが、今でも鮮明に
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恋人たちは濡れた(1973年製作の映画)

4.6

「車+男2人+女1人」方式の映画です。こちらも神代監督の作品なのですが、なんともまぁ瑞々しくて美しい作品でした。
ある港町に流れ着いた若者ひとり。彼は街の人から知りもしない他人に間違われ続け、早々に嫌
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地球に落ちて来た男(1976年製作の映画)

3.5

追悼してきました!
映画の中身は良く言えばカルトやけどチンプンカンプンで訳が分からないし、やはりというかほとんど寝ていたけど・・・デヴィッドボウイがキュートでラブリーでセクシーでビューティフルだからそ
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悶絶!!どんでん返し(1977年製作の映画)

5.0

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今回の日活ロマンポルノ特集の中で個人的に一番の注目作でした。
期待を上回るどんでん返しの展開に観客全員お腹がよじれるほど笑いました。すばらしいコメディです!最高!
風俗嬢の谷ナオミに釣られた東大出身の
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新宿乱れ街 いくまで待って(1977年製作の映画)

4.3

「女の細道 濡れた海峡」を何度も観ている私にとって、山口美也子は三上寛さんに「志摩子ぉ」と呼ばれる女でしかなかったのですが、今回は新宿ゴールデン街にあるスナックで働くヒモ男付きの一途なかわいい女の役で>>続きを読む

黒薔薇昇天(1975年製作の映画)

5.0

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寝坊したため劇場に間に合わず、あまりにも悔しかったのでDVDを購入してすぐに観た。神代監督作品で谷ナオミ出ているし、芹明香も出ているし♪と思って観てみたら岸田森にヤラレタ。(ウルトラマンに出ていた人で>>続きを読む

一条さゆり 濡れた欲情(1972年製作の映画)

4.5

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伝説のストリッパー、一条さゆりさんの半生を映画化した作品でした。
でも私には主演の伊佐山ひろ子がかわいすぎて・・♡黒髪ショートカット、アッケラカンとした話し方、感情の起伏が激しいところがもうめちゃくち
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善き人のためのソナタ(2006年製作の映画)

4.5

このレビューはネタバレを含みます

ホロコーストと比べてシュタージはあまり映画で取り上げられることは少ないですね。現に私も本作で初めてその存在を知りました。まだ人々の間では時期が早いのでしょうか・・。
「Das Leben der An
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(秘)色情めす市場(1974年製作の映画)

5.0

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2017年1発目。こちらは強烈なタイトルなのにも関わらず、新年早々大勢の老若男女が劇場に集まっていて驚きました。
「人妻・・・」と同じく田中登監督作品なのですが、本作は全体的に茹だるくらいの熱を帯びて
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人妻集団暴行致死事件(1978年製作の映画)

4.0

このレビューはネタバレを含みます

口にするのも憚られるセンセーショナルなタイトルですが、社会問題を浮き彫りにした濃厚な作品でした。観た後は興奮どころかしんみりしてしまって、肌寒い外気がちょうど心地良く慰めてくれました。

人が良すぎて
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ホステル(2005年製作の映画)

3.5

私自身もバックパックを背負って旅するのが好きなのですが、バックパッカーになる前に観ておくといい教訓てんこ盛りの教育映画です。
①イケメンや美女にホイホイ付いていかない!
②危険な場所には近づかない!
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田園に死す(1974年製作の映画)

4.8

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寺山修司と三上寛と花輪和一がクレジットされている奇跡的な映画「田園に死す」を見て暫くは作品のショックから抜け出せませんでした。
死者と再会できるという青森県は恐山が舞台。東北独特の閉鎖的且つ土着的なア
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MIND GAME マインド・ゲーム(2004年製作の映画)

4.5

このレビューはネタバレを含みます

底抜けにすばらしい。
色、スピード、衝撃の嵐で参ったなこりゃ。100分間の映画なのに20分くらいに感じた。
主人公は、初恋のみょんちゃんと再会してすぐ彼女がお姉ちゃんと営む焼き鳥屋さんでヤクザにお尻を
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鉱 ARAGANE(2015年製作の映画)

5.0

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ボスニア・ヘルツェゴビナの首都、サラエボにあるタル・ベーラ監督の映画学校で3年間映画を学ばれた小田香監督の「呼応」と「鉱」を観てきました。旧ユーゴ贔屓の私が本作を見逃すわけにはいかないのです。
ところ
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この世界の片隅に(2016年製作の映画)

5.0

見るのも苦しくなる惨たらしい場面の連続に涙を流すばかりが戦争をテーマにした作品の醍醐味ではありません。
この時代を生きた呉の人たちの日常生活は人間関係のイザコザや微笑ましい恋もあって、戦時中だからとい
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カニバイシュ(1988年製作の映画)

5.0

このレビューはネタバレを含みます

オペラ映画は先日父親と観た「ファントム・オブ・パラダイス」以来だったので、不安でした。しかしいろんな意味で杞憂でした。案の定オペラ自体は高貴すぎて私は合わん。90分間のうち75分間は「あなたを愛してい>>続きを読む

神曲(1991年製作の映画)

4.8

このレビューはネタバレを含みます

小説を読んだり映画を観たりしたあとは、その人物が憑依してしまったような感覚に陥ることが結構頻繁にあります。私なんかは長くとも24時間以内にはしっかり現実に戻ってこれるのですが「神曲」は完全に乗っ取られ>>続きを読む

鶴は翔んでゆく/戦争と貞操(1957年製作の映画)

5.0

ほとんどの映画では約2時間のうちインパクトのある映像の一部が脳裏に焼き付き、死ぬまで忘れられない衝撃を受けます。
しかしこの「鶴は翔んでゆく(a.k.a戦争と貞操) летят журавли 」に関
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グッドモーニング・バビロン!(1987年製作の映画)

4.0

このレビューはネタバレを含みます

「グッドモーニング バビロン! Good morning Babilonia」はイタリア映画です。今回誤ってイタリア語吹替版で見てしまいましたが、本来の公開は全編英語で一部イタリア語です。
前情報は全
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天使のはらわた 赤い教室(1979年製作の映画)

5.0

このレビューはネタバレを含みます

8ミリカメラで実際の強姦現場をブルーフィルムとして撮られ、そのエンディングでは何もかもを失ったような呆然とした表情でその大きな目をカメラに向ける名美(水原ゆう紀)。そんなフィルムの中の彼女に恋をしてし>>続きを読む

ひなぎく(1966年製作の映画)

5.0

このレビューはネタバレを含みます

チェコとチェコ語に興味を持ったきっかけの作品は Věra Chytilová監督の 「Sedmikrásky(ひなぎく)」です。それと同時に映画の表現に無限の可能性を感じたのも本作。
映画は決して芸術
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地下室の怪(1966年製作の映画)

4.5

このレビューはネタバレを含みます

仏頂面の少女が扉を開ける所から始まる「地下室の怪」は女の子がジャガイモを地下に取りに行くと言うだけのストーリーなのですが、地下でいろんな不気味なことが起こる軽いホラー映画です。
まず食欲旺盛な靴たちに
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部屋(1968年製作の映画)

4.5

このレビューはネタバレを含みます

ヤン・シュヴァンクマイエルの「Byt(部屋 1968年)」「Do pivnice (地下室の怪 1982年)」どちらも15分ほどの不気味で笑えるコメディ作品でした。
「部屋」は一人の男が地面や壁に書か
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男の顔は履歴書(1966年製作の映画)

4.0

このレビューはネタバレを含みます

今読んでいるはすみん(蓮實重彦)の書いた本に「加藤泰」の名前が何度か出てきたことで彼の名を思い出し、彼の映画を駆け込みで見ることができました。うっかりしてたぜ、、はすみんメルシー。
加藤泰の監督作品を
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アメリカン・バーガー(2015年製作の映画)

4.0

このレビューはネタバレを含みます

「ゾンビワールドへようこそ」「スクールゾンビ」と立て続けに2本見ましたが、シメは「AMERICAN BURGER」!!一昨年のスウェーデン映画です。いやー。70分くらいの短い映画なのですが、群を抜いて>>続きを読む

ゾンビスクール!(2014年製作の映画)

3.6

このレビューはネタバレを含みます

あんなにたくさんの子供たちが殺されていくのも珍しい!「ゾンビスクール(COOTIES)」です。
子供たちの大好物チキンナゲットの鶏からゾンビウイルスが発生。
一人の女の子が感染してから、引っかき傷でど
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ゾンビーワールドへようこそ(2015年製作の映画)

4.8

このレビューはネタバレを含みます

3連休は実家に帰っていたので人喰い映画3本立てです。
父のおすすめ「ゾンビワールドへようこそ」「ゾンビスクール」、私が観たかった「アメリカンバーガー」です。
「ゾンビワールドへようこそ(Scouts
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誘惑(1957年製作の映画)

5.0

このレビューはネタバレを含みます

「誘惑」も初めて見た作品です。
左幸子、轟夕起子、芦川いづみ、千田是也、安井昌二、葉山良二など名優たちが揃って出演しています。本作ももちろん中平康監督らしくテンポがよく、くすっと笑える箇所もあってキス
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その壁を砕け(1959年製作の映画)

5.0

このレビューはネタバレを含みます

「その壁を破れ」も中平康監督作品なのですが、観る機会が無かったため初見です。こちらも期待通りの良作でした!
本作はサスペンスなのでアップテンポではなく、他の中平康監督作品の登場人物たちほど早口では話さ
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あいつと私(1961年製作の映画)

5.0

このレビューはネタバレを含みます

あいつはあいつ俺は俺ー♪俺とあいつは友達さ♪だけど互いに秘密もあるーさーヤァッ♪ヒップヒップヒップラーヒップヒップヒップラー♪
それでも地球は回ってるー♪おへそは未来を指しているっ♪ヒップヒップヒップ
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あした晴れるか(1960年製作の映画)

5.0

先週末は大好きな中平康監督の作品(もちろん全て芦川いづみ出演)を3本立て+1本観れるなんて、何とも中平康好き泣かせのパーフェクトなスケジュールでした!(本当は朝から晩までで4本立てのつもりでしたが、掃>>続きを読む

佳人(1958年製作の映画)

4.5

このレビューはネタバレを含みます

命短し恋せよ乙女とは彼女のことでしょうか。
何とも可憐な可憐な芦川いづみが主演の「佳人」です。「~でございました」という育ちがいいお嬢様の丁寧な日本語が良く似合う。この人はつくづく演じる役の幅が広いな
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