kamakurahさんの映画レビュー・感想・評価 - 6ページ目

kamakurah

kamakurah

映画(576)
ドラマ(5)
アニメ(0)

ハーレイ・クインの華麗なる覚醒 BIRDS OF PREY(2020年製作の映画)

3.5

マーゴット・ロビーが破天荒にひとり舞台の印象。ジョーカーの元カノという設定が秀逸。あれこれ考えず素朴に100パーセントアメコミとして楽しめます。

あやしい彼女(2016年製作の映画)

3.5

日韓映画比較という個人的課題のため同時に配信で再鑑賞。オリジナルは主演のシム・ウンギョンのコメディエンヌぶりが大いに発揮された秀作。ほとんど邦画が劣るなか同原作の日本版は登場人物を減じて関係者の職業等>>続きを読む

怪しい彼女(2014年製作の映画)

3.5

日韓映画比較という個人的課題のため同時に配信で再鑑賞。オリジナルは主演のシム・ウンギョンのコメディエンヌぶりが大いに発揮された秀作。ほとんど邦画が劣るなか同原作の日本版は登場人物を減じて関係者の職業等>>続きを読む

建築学概論(2012年製作の映画)

3.5

切なく優しい韓流ラヴロマンス。とくに際立った展開もなく王道、悪く言えばステレオタイプの仕上がりながら、安心して観ることができて個人的には好印象。好きなんです、こういう作品(笑)

サヨナラの伝え方(2016年製作の映画)

3.0

不思議な印象を残す優しい韓国映画。ヒリヒリ感も切迫感もなく、やわらかに鑑賞できて個人的には嬉しい仕上がり。ラストは謎かけのようで全編の雰囲気そのままに余韻を残すことに成功している。

朝が来る(2020年製作の映画)

3.5

河瀬直美監督が辻村深月の原作に、やや踏み込んで脚本を書いたことで永作博美、井浦新扮する「子を授からない夫婦」の心情がより繊細鮮明に描かれることになった。そのふたりに子を委ねざるを得なかった少女の悲惨さ>>続きを読む

クリスマスドロップ作戦 ~南の島に降る奇跡~(2020年製作の映画)

3.5

長男に薦められて配信鑑賞。実話をもとにした脚本ということで、こうした支援活動が70年も続けられていることに驚き、日本の空自も参加とのこと。軽快なラブコメです。

MOTHER マザー(2020年製作の映画)

4.0

遅ればせながらの配信観賞は終始息苦しい2時間強だった。大森立嗣監督が、おそらく強い決意をもってキャスティングしたのだろうと思われる長澤まさみが身幅を大きく拡げる渾身の演技で、共依存、という重要な主題を>>続きを読む

魔女見習いをさがして(2020年製作の映画)

3.0

第33回東京国際映画祭特別招待作品
おジャ魔女どれみ20周年記念の一本。
鎌倉が舞台の一つとなることから広報時点で東映とのやりとりがあったご縁で鑑賞。映画祭チケット完売、しかもEXシアター六本木会場、
>>続きを読む

罪の声(2020年製作の映画)

3.5

原作も題材もよく配役もそれなり、140分という長尺も気になることなくサクサク進展するのに、ヒリヒリ感や切迫感が希薄、ゆえに主題が重く有しているはずのものが伝わってこない。もったいない。香港の、いや今の>>続きを読む

アンダードッグ 後編(2020年製作の映画)

3.5

第33回東京国際映画祭オープニング作品
前後編を一気鑑賞。
足立伸原作脚本、武正晴監督の意欲は受け止めます。後編ラストの圧倒感も評価したい。森山未来も素晴らしい。しかし、岸善幸監督が寺山修司で成功させ
>>続きを読む

アンダードッグ 前編(2020年製作の映画)

3.5

第33回東京国際映画祭オープニング作品
前後編を一気鑑賞。
足立伸原作脚本、武正晴監督の意欲は受け止めます。後編ラストの圧倒感も評価したい。森山未来も素晴らしい。しかし、岸善幸監督が寺山修司で成功させ
>>続きを読む

どすこい すしずもう(2020年製作の映画)

3.0

第33回東京国際映画祭特別招待作品
「白組」による新感覚ジャパニーズアニメーション。TVミニ番組として子どもたちは喜ぶかな。来春から放映予定とのこと。

遺灰との旅(2020年製作の映画)

3.5

第33回東京国際映画祭TOKYOプレミア2020
インド発のロードムービー。遺灰を運ぶ車中の親類一統それぞれの様々な事情が順次明らかになり、いささかの笑いのうちに物語は進行し意外な結末。

おらおらでひとりいぐも(2020年製作の映画)

3.5

第33回東京国際映画祭特別招待作品

沖田修一監督の果敢にして遊び心溢れた意欲作。原作の内面戯画を芸達者を揃えて賑やかに映像化した。田中裕子は言わずもがなの名人芸で内面に扮した濱田岳、宮藤官九郎、青木
>>続きを読む

君の誕生日(2018年製作の映画)

3.5

韓国映画人にとって向き合わなければならなかった主題の重い作品をオンライン試写で。
辛い2時間で、ラストの誕生日会が救いになる人とそうならい人とに分かれるなと受け止めました。妹や隣の家族の長女の気持ちが
>>続きを読む

ハッピー・バースデー 家族のいる時間(2019年製作の映画)

3.5

ドランや是枝監督にどんな影響をうけたのか、セドリック・カーン監督自ら出演してのドヌーヴ主演の家族劇。同じような設定で作品が並ぶのはフランスでは家族問題がそれほど重く深刻ということなのだろうか。問題を抱>>続きを読む

スパイの妻(2020年製作の映画)

3.0

黒沢清監督の第77回ヴェネツィア国際映画祭銀獅子賞に敬意を表しての鑑賞。序盤すぐに映し出される旧華頂宮邸にビックリ。久しぶりに多くの観客が入った映画館は期待感に溢れていたが個人的には観終わって肩を落と>>続きを読む

狩りの時間(2020年製作の映画)

3.5

韓流ノワール新作を配信鑑賞。息詰まる2時間強。通貨危機があっての韓国エンタメ界の現況を痛感させられる内容と仕上がり。結末には異議あり、かな。

ソング・トゥ・ソング(2017年製作の映画)

3.5

いよいよ日本公開となるテレンス・マリックの話題作。毀誉褒貶渦巻く中、主演にルーニー・マーラ、ライアン・ゴズリング、マイケル・ファスベンダー、ナタリー・ポートマンと並んでいて観ないわけにはいかない。
>>続きを読む

BREAK THE SILENCE: THE MOVIE(2020年製作の映画)

3.5

いま最も旬なBTSのドキュメンタリー。若ければ踊ってみたい世界ヒットの韓国の若い7人のワールドツアーを追った一本ながは監督の作家性が主張されていないせいか、見応えについては残念な仕上がり。何曲かたっぷ>>続きを読む

浅田家!(2020年製作の映画)

4.0

写真家浅田政志が映画になるとは思ってもいなかった。3.11のボランティア活動については全く知らず、いい題材を中野量太監督が素晴らしい脚本に仕上げて感服。二宮和也、妻夫木聡、平田満、風吹ジュンの一家が役>>続きを読む

隠された時間(2016年製作の映画)

3.5

韓国映画の実力を示すファンタジーサスペンス。内容的にはやや物足りないものの、個々の心情がしっかり描かれて見応えあり。音楽のさりげなさも巧み。気持ちよく観終われます。

#隠された時間

ようこそ映画音響の世界へ(2019年製作の映画)

4.0

素晴らしいドキュメンタリー。70年代に大きな画期があったことを知り、そうした革新期を同時代として映画とともにあったことの喜びを深いところで受けとめることができた一本。映画館でいい音響で映画は観るべきと>>続きを読む

きみの瞳(め)が問いかけている(2020年製作の映画)

3.5

吉高由里子は上手いし、横浜流星もカッコイイ。三木孝浩監督の手腕もまずまずなのに、何が違うのだろう。どこを観ても残念ながら10年前の韓国映画に及ばない。切なさも、不条理も、偶然性も「ただ君だけ」にあふれ>>続きを読む

TENET テネット(2020年製作の映画)

3.5

スピード感あり。150分の長尺ながら、あっという間の新映像享受。ただマトリックスやアバターの時に比べると個人的には衝撃度は少なかった。エントロピーにしても時間軸の可逆性にしても今さら感があって、それを>>続きを読む

パヴァロッティ 太陽のテノール(2019年製作の映画)

3.5

期待値が大きかったせいか感激薄い鑑賞となった。三大テノールコンサートやボノをはじめロックのスターたちとの共演など、あまりにも有名な音源の羅列で新味なし。アシスタントとの再婚についても深くは踏み込まず監>>続きを読む

パブリック 図書館の奇跡(2018年製作の映画)

4.0

世界中で起こっているBlack Lives Matter(黒人の命は大切=BLM)」の運動と奇しくもシンクロするような主題の作品となったエミリオ・エステベス脚本監督の佳品。スタインベックの『怒りの葡萄>>続きを読む

宇宙でいちばんあかるい屋根(2020年製作の映画)

3.0

オンライン試写鑑賞。現時点での清原果耶の存在感をそのまま形象化したようなガラス細工のような手触りの一本。桃井かおりの存在感に大きく下支えされるばかりで、「新聞記者」での健闘に興味関心が沸いて藤井道人監>>続きを読む

海辺の映画館―キネマの玉手箱(2019年製作の映画)

4.0

大林宣彦監督の最新作にして遺作となった本作を客観的に評価することはできない。冒頭、クレジットの一語に「試み」とあるのを観ただけで大林イズムに心揺さぶられ冷静でいられなくなった。3時間という長尺を体調不>>続きを読む

ユ・ヨルの音楽アルバム(2019年製作の映画)

3.5

切ないロマンス。大きな展開はないものの深く滲み入ります。ただ話の組み立てそのものには素直に肯けない部分あり。抒情のタイプが好みです。

プラド美術館 驚異のコレクション(2019年製作の映画)

4.0

朔太郎「純情小曲集」旅上の名高い一節「
ふらんすへ行きたしと思へども ふらんすはあまりに遠し」を巻頭からずっと思い浮かべて「ふらんす」を「プラド」に読み替えての90分!ドキュメンタリーとしてはスピード
>>続きを読む

コンフィデンスマンJP プリンセス編(2020年製作の映画)

3.5

長澤まさみ一人舞台。三浦春馬の場面が切ない。広瀬すず、へんなメイクでわざと下手に演じているのかと思いきやエンドロールでびっくりの実は関水渚で、この配役が今回の一本の最大のトリック!コメディに徹しきれな>>続きを読む

ただ君だけ(2011年製作の映画)

3.5

「ビューティ・インサイド」ですっかりお気に入りとなってしまったハン・ヒョジュつながりで配信鑑賞。チャップリンの「街の灯」から、こう来るか、という展開に韓国エンタメ力に感心するばかり。ハン・ヒョジュの表>>続きを読む

ストーリー・オブ・マイライフ/わたしの若草物語(2019年製作の映画)

4.5

素晴らしい1本❗️有名原作、再々(もっとか)映画化の際のお手本、理想形と評されるべき見事な脚本にまずは感服し、作品に感動です。原作世界をしっかり咀嚼し独自色を出しながら、しかも御贔屓筋にとってのお馴染>>続きを読む

若草物語(1994年製作の映画)

3.5

94年版を49年版に続けてNetflix鑑賞。劇場上映時以来の再鑑賞。映画はどうしても原作続編と合わせての脚本になるのですね。49年版の上滑り感は解消されて、しっとりと上品な仕上がり。この頃のウィノナ>>続きを読む