under pressureですべてを回収していく感じ。絨毯屋が昔イスタンブールで仲良くなったところに構造がよく似ていて驚いた。カラムと同じ31歳になる直前に見た記念。
人生において、その選択が良かったのか悪かったのかは後から振り返っても分からず、只々ペパーミントキャンディーの苦い味が口の中に残るだけ。
どうか人生が悲しい結末の再投影で無いことを祈るばかり。
ところ>>続きを読む
荒廃した街並みとそこに集う生命力満ち溢れた若者は画になるが、果たしてその美醜は部外者が判断できるものなのだろうか。
ただ一つ言えることは道を切り拓くは己であること。
13年前ならまだ笑って見られた。しかし東日本大震災やコロナ禍を経て、「ありえないことはありえない」ことを知ったので、笑いたくても笑えない現実味を感じて気づけば顔が引きつっていた。
途中でおおよそ結末>>続きを読む
歯車1つであらゆる物事が連鎖するバタフライエフェクト的なストーリー。(映画ってそういうものだけど)日常においてそんなに一つ一つの所作にまで気を配ることなんて誰もできない。じゃあどうするか?答えはわから>>続きを読む
ただ見積もりを作成するだけで途中までは四苦八苦しながらも少しずつ前進しなんとなくオチが見えてきたなというところからのクライマックス。原作知らなかったが読んでみたくなった。
そういえば戦争映画で錚々たる>>続きを読む
シンプルで普遍的で説教じみた愛のメッセージ。目新しくないテーマを目新しくない手法でA24なりに解釈した新しい作品。
すぐに消化できるものばかりでは無く、受け入れるために時間やきっかけが必要なのが人間>>続きを読む
アニメーションは子供向けの温かみのあるタッチながら当時の時代背景・歴史・ポピュリズムが小ネタとして織り混ぜられ、子どもたちがこれを見て教育機会になると考えると素晴らしいと思う。
少しでも台湾を齧ったこ>>続きを読む
久々に"入り込む"感覚を味わった映画。
それは誰しもある日突然訪れる。
そんなに特別なものではない。
周囲には理解されない孤独。
受け入れるかどうかただそれだけ。
自分自身がそれに気付けるかどうか。>>続きを読む
「イ・ユンボギ、君は10歳の少年。イ・ユンボギ、君は10歳の韓国少年。」
後に漢江の奇跡と呼ばれる高度成長が足元で感じられる60年代の韓国大邸で逞しく生きる少年の手記。
スチールとナレーションというシ>>続きを読む
サイエンスを超越して愛を描いたある意味でらしくないクリストファー・ノーラン映画。
長い映画だったけどそれを感じさせないエンターテイメント性とスケール感があった。
KANさんのあの曲が頭をグルグル駆け巡>>続きを読む
たぶん誰もが知ってる物語だし、もしかしたら自分しか知らない物語かも。
ハッピーなことなんてそうそう起こらないし現実は悲しいことばかりだけど、それでも自分をクールにしてあげることはできるし、過去の自分に>>続きを読む
52年に製作されたのが信じられないほどコマ割りも鮮やかな色使いも登場人物も全く古くさくなくて驚いた。どしゃ降りの中に歌う名シーンへの導入も素晴らしくて、ストーリーとしても楽しめた。
多分これからも繰り>>続きを読む
映画とCM(なんのだって話だけど)の間くらいという印象。
いちいち分かりやすい演出がそうさせていると思うけど、親が子を想う気持ちってそういうものなのかもと思う。
評価が高いのはなぜだろうか。
何も変わらない平凡な日々って無いんだよなあ。求める求めないに関係なく、出来事はただ淡々と起こり、時計の針はまた刻々と進んでいく。だから人は詩をしたためる。彼の世界がひどく傷つかないように。
極限状態であっても平和な国の一幕であっても同じ。人は利己的な目的のために動くこと。それを利用する側と利用される側がいること。損を被るのは純粋さを持ち合わせた人間です。
ハリウッドのアクションシーンさな>>続きを読む
尖り過ぎ注意。叩き上げの芸術家の脳内を盗み見したような感覚で背徳感すら覚える。芸術とは伝えるために描くものではなくて、溢れ出てどうしようもないものを受け渡すものなのかな。一方であのホドロフスキーさえ、>>続きを読む
多くを語らない純粋で美しい風景。ありふれたようで特別な物語。緻密なコマ割り。いい映画。
軽やかでクラシックだからこそ沁みる映画。愛は人間関係を壊すけど、愛によって構築される関係もある。
展開が早くて最後まで楽しめた。細かいことは抜きに、惚れたら負けを最後まで貫いた主人公はとてもさわやか。
アメリカのヒーローはこうでなければ!硬質な効果音を多用して炎の息吹やうねりが伝わり、まさに炎が生き物であることを存分に表現してみせた。そういう点では学校の教材レベル(良い意味では理解しやすい)になる可>>続きを読む
昔見たのふと思い出して記録。
恋愛なんて全部すれ違い。そもそも人間関係自体、考えが一致しないもの同士が折り合いを付けて何とか乗り切っている。だから本当にうまくいくカップルって有り体な言葉だけど「奇跡」>>続きを読む
この状況だからかアマゾンプライムビデオでおすすめに出てきて観た人多いだろうなと思ったらレビュー見る限りそうでも無いのか。
まったく邦画らしくない。こんな作品をつくれる時代があったことに驚いた。
「愛は>>続きを読む
登場人物、設定、シナリオすべてが大げさでくどく、文字通りコントだと思った。また、心情描写が少ないから行動がどれも突発的に見えて感情移入も出来ない。同じパルムドールでも申し訳ないけど万引き家族の方が惹き>>続きを読む
ツタヤで毎週のようにDVDを借りていた頃、いつも目に入るところに置かれていた。フィッシュストーリーのような可憐で華やかな世界と現代のいじらしくほどけない人間模様の両方が感じられた。ティーンから始まり上>>続きを読む
Jokerに勝るとも劣らない映像美と象徴の数々。残念ながら原作や解説を読まずしてカットの意図を掴むことは出来なかった。Taxi driverやLeon the professionalで例える意見が多>>続きを読む
函館弁ってそんななのかという違和感はさておき、全編が暗く薄汚くせめてほんの少しでも綺麗な映像が観たかったというのが正直なところ。
前後半合わせての感想。
場所は東京新宿歌舞伎町。恐らく主人公たちの年齢も今の自分とそう違わない。なのにはっきり言って全く感情移入が出来ない。それくらい設定が、少なくとも自分の現実から乖離していた。
だ>>続きを読む
牯嶺街少年殺人事件と同じく、時間を目一杯使って淡々とエンディングに向けてコマが進んでいく。大きく異なるのは映像美の観点でこちらは終始灰色に霞がかった町並みをさらにぼかしてぼかしてまるでハンディで撮影し>>続きを読む
若者ゆえの繊細さ、乾きや反発や絶望などが当人にさえ予測できなかった結果を生むことがある。問題は本人にあるのか、社会にあるのか。
この手の話はどうしてもマイノリティの肩を持ってしまうからもやっとしてしまう。日本的な描写が多いのは80年代の「異質な」日本を想起させているのか。降りしきる酸性雨と怪しげなネオンと立ち込める臭さが印象的>>続きを読む
「そんな怒るなよ?ただの冗談だろ?」が冗談では済まない。それは悪戯が過ぎたからか相手がおかしかったからか、はたまた運が悪かったのか。本当のところはどうせ話しても理解されない。
そういった怒りから生ま>>続きを読む
終始夢の中を彷徨うあの感じを「リアル」に体感できる。最後のシーンはあの後どうなってしまうんだろう。。夢の中で武将に追われるところなどは80年代当時の日本を想起させる。
うーん、なんとも不完全燃焼だぞと思ったけど、これジャンルミュージカルだからつまりそういうこと。幕が上がって歌って踊って、幕が切り替わってまた歌って踊って。これにツッコむのはお門違いってミシマも言うだろ>>続きを読む