3to9niさんの映画レビュー・感想・評価

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悪の法則(2013年製作の映画)

4.1

原題より邦題が作品に合っている、あまりにも恐ろしい物語である。

脚本のコーマック・マッカーシーは、こちらも傑作コーエン兄弟の「ノーカントリー」と同じ原作者であり、この作品も追う者と追われる者を描いた
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π(1997年製作の映画)

2.2

97年製作当時に見てたらまた違った感想を持ったかも知れないが、何というか全体的に狙いすぎな感じの作品である。

白黒の映像に実験的なカメラワーク、不可解な行動を取る周囲の人たち、謎のキーワードとか、鑑
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ストレイト・アウタ・コンプトン(2015年製作の映画)

4.0

N.W.Aの映画?HIPHOP?Dr. DreとIce Cubeは知ってるわ。
ぐらいの知識であるが、予告でかなり惹かれた。
そして本当に面白い。

そりゃN.W.AはQueenほど知名度(特に日本で
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4Dマン(1956年製作の映画)

2.9

秋田書店の「怪奇大全科」に半ページ程のスペースで紹介されてい本作品。
妙に記憶に残っていたためDVDを見つけて嬉しくなった(笑)

何だか“壁抜け男”とか“4次元吸血鬼”みたいに怪奇物路線で煽ってるが
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フランケンシュタイン対地底怪獣(バラゴン)(1965年製作の映画)

2.8

昭和特撮物の中で、やたら評判良いフランケンシュタイン物である。

序盤から子供向けな雰囲気で始まるが、意外と全体的にしっかり作ってあるので驚いた。

戦前の広島(原爆ドームとか)の風景が絵で描かれてい
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恐怖の火星探険(1958年製作の映画)

2.4

50年代SF物であり、「エイリアン」の元ネタとか盗作騒ぎとか知らなかったが、言われてみればまぁプロット的に似てるかなぐらいの作品である。

宇宙船内部で怪物に次々と襲われる展開は確かにエイリアンと共通
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ザ・ウォーク(2015年製作の映画)

3.5

高所恐怖症には最強のホラー、実話のWTCビル綱渡り。

一人の綱渡り師がWTCビルを渡るという単純な話であるが、仕掛けをチームで密かに準備して行く過程を上手く掘り下げる展開は、バックトゥザフューチャー
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デッド・カーム/戦慄の航海(1988年製作の映画)

2.9

大海原のヨットで起こる、ほぼ限定空間なサスペンス。

恐らく前年公開されたヒット作「危険な情事」の路線を狙ったと思われるが、今作は逆に主演のニコール・キッドマンを男が執拗に襲ってくる展開である。

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マタンゴ(1963年製作の映画)

2.8

「マタンゴ」
とても印象的な名前である。
マンガなどでネタ的に使われたりしてたので、名前は小学生の頃から知っていたが観た事は無く、今回初めて鑑賞。

食ったらマタンゴになるキノコと分かっていても食べて
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キャッチ・ミー・イフ・ユー・キャン(2002年製作の映画)

4.4

本当にこれ実話かよ(笑)と思ってしまうほど、大胆不敵な若き天才詐欺師の物語を、スピルバーグが本領発揮した「ザ・エンターテイメント!」な作品である。

ここまでテンポ良く面白い作品は中々無い。

登場す
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シンプル・プラン(1998年製作の映画)

3.3

雪深い街で起こるクライムスリラー。

低予算的な作りではあるが、突然手に入った大金を巡って変化する人間性や、欲望のために起こる争いなどが絡み合い、進んで行く過程がテンポ良く描かれ上手くまとまっているた
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ヘイトフル・エイト(2015年製作の映画)

3.3

密室殺人で犯人は誰だ?というプロットで監督タランティーノって言ったら「レザボア・ドッグス」の発展形か?と勝手に想像したのだが、空気感とかキャラクターのテンションが随分違うし、こっちはこっちで面白い。>>続きを読む

妖獣都市(1987年製作の映画)

3.3

スタイリッシュでカッコよく、ハードボイルドで結構なエロ。
そして気味の悪い魔物たちとのバトルが真骨頂である菊池秀行が原作の80年代SFバトルホラーアニメ。

反動で吹っ飛ぶほど威力の強い拳銃とか、ひた
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ナイトクローラー(2014年製作の映画)

3.6

報道スクープ専門のパパラッチって題材はとても面白い。
そして本編も題材に名前負けしない面白さである。

なんと言ってもこの作品、主演のジェイク・ギレンホールが素晴らしい。
常に見開いた眼、普通の人と比
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THE WAVE ウェイヴ(2008年製作の映画)

3.8

実話を元に現代における洗脳と独裁を扱った作品である。
類似作としては有名な「es」があるが、同じテーマでも異なる内容が興味深く面白い。

アイヒマン実験については多少知っていたので、話の流れは予想が付
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暴走機関車(1985年製作の映画)

2.6

タイトルから想像して暴走する機関車を巡るパニックムービーかと思いきや、脱獄した囚人の話に比重が置かれ、機関車要素は割とその次扱いな感じの作品である。

舞台もロシアなのかアメリカなのか、時代背景も昔な
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ザ・タウン(2010年製作の映画)

3.7

マイケル・マン監督の傑作アクション映画「ヒート」に憧れ、影響されて作られたと言われる今作品。
残念ながら下位互換という感じの作品である。のだが、元々のヒート自体が凄すぎる(笑)のでそう感じる訳で、この
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コブラ(1986年製作の映画)

2.5

公開当時は「ロッキー4」「ランボー2怒りの脱出」などでスタローン全盛期の80年代。
新たなシリーズ物を目指してた感ありありの映画である事は子供でも分かってしまうほど(笑)

でも当時から思っていたが、
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プレイス・ビヨンド・ザ・パインズ/宿命(2012年製作の映画)

3.8

3つの物語から成る映画であるが、時間軸をずらしたり異なる3部構成だったりとはちょっと違う。
3人の物語が流れるように進んで行きながら、主人公が交代して行くという、あまり無い珍しい手法での展開が面白い。
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トレーニング デイ(2001年製作の映画)

3.5

ベテラン刑事が新人とコンビを組みギャングを相手に展開していくバディムービー。
まるでドラマ「24」を彷彿とさせる濃密すぎる1日である。

ベテラン刑事役のデンゼル・ワシントンが非常に良く、悪に対抗する
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電送人間(1960年製作の映画)

2.7

昔小学生向けの怪獣本とかに、この電送人間の不気味な写真がよく載っていた。
それ以来ずっと気になっていた東宝の変身人間シリーズの第2弾である。

物語はまぁ面白くは無い(笑)
電送人間の設定や行動は雑だ
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わらの犬(1971年製作の映画)

3.2

積りに積もった怒りが一気に爆発して大惨事になる、暴力シーンで有名な映画である。

前半はずっとバカにされて遠回しにイジメられ、後半は段々とエスカレートする嫌がらせにブチ切れる展開なのだが、キレるポイン
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何がジェーンに起ったか?(1962年製作の映画)

3.9

これは本当に良く出来たサスペンスである。

1962年制作と年代も古いしモノクロである。
しかしそんな事はどうでも良く感じてしまうほど素晴らしい。

女優であった姉妹の力関係や人間性の変化・秘密、そし
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ATM(2012年製作の映画)

1.3

笑ってしまうほどの駄作である(笑)

こうすりゃ良いじゃん。何でこれやらないん?。最初からやれよ。とかのオンパレードが終始気になって仕方がない。
思いを寄せてた女の子が今日で退社するから告白とかそんな
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アンストッパブル(2010年製作の映画)

3.0

深い事は何も考えずに楽しめるアクションエンターテイメントである。

実話を元に、故トニー・スコット監督特有の色彩を抑えた映像・スピード感溢れるカメラワークでの臨場感は終始目が放せない。

上映時間は近
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15時17分、パリ行き(2018年製作の映画)

3.3

この事件、ニュースでは知っていた。
映画化すると聞き、日本ではそれ程詳しく報道されていなかったので、実は裏がある事件だったのかと想像して鑑賞したのだが、まあ報道通りの内容でした(笑)

と言ってもそこ
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原子怪獣現わる(1953年製作の映画)

2.4

映画史上において核実験の影響を受けた怪獣が初めて登場する、ゴジラの元ネタ的作品である。と言う予備知識のみで鑑賞。

日本の特撮(着ぐるみ)に慣れた目で見ると、ストップモーションは動きにリアリティがあっ
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ダンケルク(2017年製作の映画)

3.4

映像が綺麗な戦争映画である。
戦場となる海・空・街などの風景が非常に美しく生々しい。
それ故、まるで自分がその場にいる錯覚的な感覚を覚えた。

物語は淡々と進むため戦争映画としては比較的あっさりした作
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アリータ:バトル・エンジェル(2018年製作の映画)

3.7

日本のマンガを原作とした映画の中で数少ない当たり映画。
ジェームズ・キャメロンがかなり以前から映画化したいと言ってただけあって、とても良く出来ていて面白い。
眼の大きさもすぐ慣れて可愛く思えるから不思
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ファースト・マン(2018年製作の映画)

3.3

この映画と同じ系統で「ライトスタッフ」「アポロ13」などがあるが、これらと比較してこの映画は地味である。
物語も淡々と進み、主人公は寡黙で感情もあまり出さない。
だからと言って決してつまらない訳では無
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トロン:レガシー(2010年製作の映画)

2.6

前作からかなりの年月が経ち、映像技術も遥かに進歩してからの続編である。
さすがに今回は正真正銘(笑)のCGでスタイリッシュになり、ヴィジュアル的にも前作を踏襲した仕上がりでカッコいい。
個人的には前作
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トロン(1982年製作の映画)

2.8

公開当時、世界初CG(だったか?)という触れ込みで宣伝してた事は覚えているが特に興味を持てず、最近やっと初鑑賞。

この映像は本などで知っていたが、実際に見てみると中々味わいがあり独特な映像美と世界観
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ペンタゴン・ペーパーズ/最高機密文書(2017年製作の映画)

3.8

70年代に起こった実話を元に展開していく人間ドラマを、一級のエンターテイメントに仕上げる手腕はさすがスピルバーグである。

熱い記者役のトム・ハンクスがすごく良いのだが、それ以上にワシントンポスト社主
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イミテーション・ゲーム/エニグマと天才数学者の秘密(2014年製作の映画)

3.5

ひたすらナチスの暗号を解読するために奮闘する数学者の話かと思いきや、そこにプラスして戦争の駆け引きのための葛藤、主人公自身の成長や内面などにもスポットが当てられたヒューマンドラマだった。

主人公アラ
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フィフス・エレメント(1997年製作の映画)

2.5

結構シリアスな感じのSFかと勝手に想像していたが、50~60年代SFな世界観とコミカル要素も加わった、ある種独特なリュック・ベッソン的SF映画だった。

ミラ・ジョヴォヴィッチやゲイリー・オールドマン
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桜田門外ノ変(2010年製作の映画)

1.2

「桜田門外の変」って題材は日本史の中でも興味を引く物を持って来たなぁと期待したが、これは酷い。
日本映画のダメな所を詰め合わせた様な作品である。

OPとEDのただボーっと映しただけの現代の桜田門の映
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