こしょうさんの映画レビュー・感想・評価 - 5ページ目

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寄生獣 完結編(2015年製作の映画)

1.5

前編に比べて適当すぎる。

橋本愛の処女喪失シーンにおけるブラを外してこちらを振り向くカットは色んな意味で素晴らしいが、後藤は結局浅野忠信にしか見えないし、浦上は別にいらないし、後編の新一はミギーの存
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寄生獣(2014年製作の映画)

2.5

思っていたより酷くはない。おそらく原作を読んでいない人でもそこそこ分かるようにはなっていると思う。
それなりに死体もちゃんと映るし、ぱふぁも再現している。
しかし、それだけ。映画としての何かはなかった
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ボヘミアン・ラプソディ(2018年製作の映画)

3.0

クイーンの音楽の素晴らしさとパフォーマーとしてミュージシャンとして命がけで歌った(とされる)フレディマーキュリーの物語性の上にあぐらをかいた映画である、と思ってしまうのはわたしがひねくれているせいだろ>>続きを読む

接吻(2006年製作の映画)

3.5

冒頭の階段を登るシーンの不穏さ。
引きずり込まれ閉じられる扉や、死体を座らせたテーブルの悪魔のいけにえ感。
小池栄子とテレビの豊川悦司の切り返しによるドラマが動く感じ。
何より異常な群馬の田んぼでのシ
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西鶴一代女(1952年製作の映画)

4.0

自然に流れるカメラと登場人物の動き。それも1人や2人ではなく、フレームアウトしたと思ったらまた入ってくる人もいたりして、しかもそれがほとんど気にならない、この自然さ。

割と最初の方の竹林を走る母娘の
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最高殊勲夫人(1959年製作の映画)

4.0

若尾文子の可愛さ爆発。
食堂でこぼす牛乳や、川口浩と別れた後の笑顔、そして最期のツーショット。

切り返しの少ない会話を展開しておいて、ラストロカビリーバーでの告白シーンの切り返しのテンポと画面の強烈
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きみの鳥はうたえる(2018年製作の映画)

4.0

どんな些細なことであっても、人それぞれにはそれぞれの出来事が起こり行動しているわけで、それがため常に同じ状態が続くことなどはありえないが、あってほしいと思うことはあるだろう。しかし、そんなことはやはり>>続きを読む

ヴェノム(2018年製作の映画)

2.5

暗い夜に黒いヴェノムが飛び跳ねていてもよく分からないし(これだけの作品であれば昼間だとCGが浮くといったこともなさそうだけれど)、ライオットとのバトルもごちゃごちゃしていて何が映っているのかほとんどわ>>続きを読む

ナイスガイズ!(2016年製作の映画)

3.5

オープニングの背景の車である。
どこまでも大した意味のない会話である。
フィルム缶を追いかけるシークエンスの動きの連続である。
アクがあるのにアクの抜けた感のあるキャスティングである。
つまりは面白い
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ドロメ 男子篇(2016年製作の映画)

3.3

意思のある映像がところどころに現れてきて、さすがと思う。
例えば、台本を投げるところの投げている感の衝撃や、不味そうな夕食をちゃんと食べているところ、アウトフォーカスの赤い服、刺されて消える母親など。
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クワイエット・プレイス(2018年製作の映画)

2.8

このレビューはネタバレを含みます

予告からジャンプスケアであることは予想できていても、やはり最初の方はびっくりする。しかし繰り返されると慣れるのも早く、残念ながらほどなく怖さはなくなる。
また、音を立ててはいけないことによる緊張感が最
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バチアタリ暴力人間(2010年製作の映画)

3.0

心霊ビデオに本物などない。のであればとことんまでやってしまおう!の結果、もはや心霊とは、ということもいつのまにか忘れてしまうパンク映画になっているこのありえなさ。

宇野くんの楽しそうな後背位が観られ
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鬼談百景(2015年製作の映画)

3.0

「一緒に見ていた」のラスト。肩にかかる手を振り払う男の正面からと背後からのカットのつなぎにハッとする。
「赤い女」の始まってしまったら止められない感と赤い女の駆け上がる音が見事にマッチしており、そして
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MEG ザ・モンスター(2018年製作の映画)

1.1

え?これでいいんですか?

ほとんどがどうでも良いアップと台詞で話が進んで行くばかりで、わたしの観たいものは何一つ映らなかった。例えば、巨大なサメと人の対比をロングショットで映したり、ヘリを飛び上がっ
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ザ・プレデター(2018年製作の映画)

3.8

こいつぁ景気がいいぜ!と書き文字でしか見ることのないセリフを言いたくなる。

素晴らしいほどに停滞を許さない無理やりだが分かってしまう展開とおかしな男達の友情と掛け合いにまみれながら、テンポだけで観れ
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タナトス(2011年製作の映画)

3.0

色々盛り沢山な内容なので仕方ないとはいえ、やはり気になる説明台詞。そしてボクシングや喧嘩シーンでの効果的ではない揺れるカメラ。ボクシングでは細かい手の動きなどはそれっぽいが、全体で観ると安っぽさが拭え>>続きを読む

プーと大人になった僕(2018年製作の映画)

2.6

必要はないけれど幸せになるから欲しいと言ってプーは風船をねだるけれど、それって本当に必要なものなのではないだろうか。わたしは仕事をしたくてしているわけではないし、いつだって辞めてしまいたいとも思ってい>>続きを読む

アンダーワールド ブラッド・ウォーズ(2016年製作の映画)

1.2

冒頭のバイクシーンから肝心なところをブラックアウトで観せないことで、本当に面白くない映画であることがわかる。
一応今までのシリーズは観ているはずだが全く覚えていなかったのでダイジェストはありがたかった
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アントマン&ワスプ(2018年製作の映画)

2.5

このレビューはネタバレを含みます

いや、うん、インフィニティウォーのショックを和らげるためなのかポールラッドの演技や、やたら登場人物が多いもののやってることはこぢんまりとしてるところや、親子や家族のつながりをハッピーに描くなど、分から>>続きを読む

君の名前で僕を呼んで(2017年製作の映画)

3.5

何を美しいとするかは色々と変わるだろうが、美しいものを愛でる文化は冒頭の像でも明らかなように昔からのことであるので、美しいものばかりのこの映画は当然その美しさだけでも観ていられる、という珍しいもの。ま>>続きを読む

カメラを止めるな!(2017年製作の映画)

3.0

このレビューはネタバレを含みます

最初の最初から、この映像はどの視点なのか?を意識させられメタ的な展開になることを隠していないため、お話はまあそうなるだろうという範囲ではあるものの、職業監督の仕事であるがための割り切りと映画に対する気>>続きを読む

ミッション:インポッシブル/フォールアウト(2018年製作の映画)

3.5

ガジェットに頼らず肉体のアクションをこれでもかと詰め込んだ、最早スパイとは言えないが、立派なアクション映画ではあるものの、長い。
トムクルーズなのかイーサンハントなのかが分からなくなるほどの持ちキャラ
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ジュラシック・ワールド 炎の王国(2018年製作の映画)

3.0

ブライスダラスハワード好きなわたしとしては、そこにはもう大満足なのですが、ジュラシックシリーズってこんな映画だったっけ?と途中から思わずにはいられないほどのバカ映画っぷりと狙い過ぎたお約束の連続に失笑>>続きを読む

アメリカン・アサシン(2017年製作の映画)

2.5

冒頭のビーチ襲撃は驚きとあっけなさを長回しによる臨場感と音と銃創でうまく表現していたけれど、それ以降は、うーん…せめて上映時間が90分ならまだなんとか。
とはいえ、テイラーキッチュのホテルからのジャン
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GANTZ:O(2016年製作の映画)

1.5

乳揺れだけの映像。CGでCG的なものを観せられても何も面白くないし、漫画は読むものだから説明台詞も許せるが、映像にしてしまうとやはり映像として作らないとダメなんだなあ。と思う。

メイズ・ランナー:最期の迷宮(2018年製作の映画)

4.0

この映画には新しいものは何もないかもしれない。ありきたりのディストピア。見飽きた近未来都市。陳腐な若者の反抗と淡い恋愛。ジュブナイル物にありがちなご都合主義満載の展開。

だけれども、それがなんだとい
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ハン・ソロ/スター・ウォーズ・ストーリー(2018年製作の映画)

3.0

トンネルを抜けた時の明るさのためとはいえ暗すぎる画面。オープニングのワイヤーとL3の丸ノコが作るスパークはなぜか印象に残った。

それにしても、話は明るいというか深刻ぶってないのにテンポが悪いので、長
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ストップ・メイキング・センス(1984年製作の映画)

5.0

クッソかっこよくて楽しい。
暗闇でランプと踊るシーンは奇跡的なほど、まさにライブ。

バンド・ワゴン(1953年製作の映画)

3.0

トニーがニューヨークに着いた時の靴磨きダンス、夜の公園での歌のないダンス、最後の舞台のダンスが素晴らしい。
そしてやけに目につく赤が、最後にスパンコールとハイヒールでとどめを刺す。
ラストカットの五人
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浮草(1959年製作の映画)

4.0

こんなにも落ち着いているのに、こんなにもドラマがある。

赤に紅に朱。セリフの反復。切り返しの強烈さは言うに及ばず。けれども中村鴈治郎の抜け感がある種の安心感となっている。

冒頭の灯台とビンから始ま
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越前竹人形(1963年製作の映画)

3.5

船が木にぶつかって喘ぐ若尾文子からの、川にそよぐ解けた結い髪のなんともいえなさ…その後の川面のアップのやり切れない感。そしてそれを全て支える若尾文子の美しさ。特に冒頭の墓参りでの雪の降るうなじの色気と>>続きを読む

デッドプール2(2018年製作の映画)

3.0

デップーが主役らしい主役としてストーリーを進めているというか、デップーの言う通りになるので前作よりは面白い、というか吹っ切れて観やすくなったとは思うし、折れた腕の首絞めやミュータント刑務所での軟体動物>>続きを読む

夜の河(1956年製作の映画)

2.8

赤や青、白に緑の色彩は面白いが、それ以上でもそれ以下でもない印象。けれど、窓の外で揺れる青い染物のシーンと、明かりを消した(蛾によって!)後の2人を照らす赤い光、列車の窓から見える赤いネオンはグッとく>>続きを読む

赤線地帯(1956年製作の映画)

5.0

面白い映画を観た後の独特の興奮と高揚感は、今のところわたしの中で他では得難いものであって、しかしながらそういう映画はそれほど多くはないが、この映画は間違いなくそれが得られる映画の1つとなりました。とに>>続きを読む

妻は告白する(1961年製作の映画)

3.0

彩子と夫は縦の配置、彩子と幸田は横の配置が多かった気がする。そして、最後に幸田は彩子に別れを告げ、縦の配置で扉を閉める。さらに婚約者は幸田に別れを告げ、縦の配置で去って行く。つまり、縦になることは別れ>>続きを読む

破戒(1962年製作の映画)

3.6

三國蓮太郎と市川雷蔵の細やかな表情にうなる。

冒頭の稜線を歩く横姿のロングショット、終わり際の丑松と志保の横姿のミドルショットが決まってる。

丑松の告白、見送りのゆで卵に落涙。