こたつむりさんの映画レビュー・感想・評価

こたつむり

こたつむり

害虫(2002年製作の映画)

2.6

♪ 教室にワンちゃんは
  飛び込んでこなかったんだ
  退屈な青春に思い出はない

不安定な思春期女子を描いた作品。
いわゆる“定番”。子供から大人に変わるまでは長いようで短いもの。その“刹那”を捉
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闇のカーニバル(1981年製作の映画)

1.4

♪ 電動コケシが食べたのは
  からっぽになったビルの空

今から40年前の青春。
…と書くと格好良く聴こえますけどね。
青臭くて尖がった“意識の高さ”と定義すると痛々しいだけ。鑑賞するのがとてもツラ
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3-4x10月(1990年製作の映画)

3.3

♪ 白いボール 小さくなってく
  叫び声も 吸い込んだ暗い青

北野武というよりもビートたけし。
そんな印象が拭えない作品でした。
誤解を恐れずに言うならば、松本人志さんの作品(『頭頭』)に通じるも
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岸辺露伴 ルーヴルへ行く(2023年製作の映画)

2.5

♪ 忘れ去られてゆけばいい 通り雨のように
  何気ないある晴れた日 風が通り過ぎる

傲慢で不遜。
神をも畏れぬ発言。
それが岸辺露伴。
「確固たるエビデンスもないのにマスクを着けるなんて、まるで飼
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スパニッシュ・プリズナー(1997年製作の映画)

3.5

♪ in silence キミを
  in silence 見つめていた
  in silence そっと
  oh my heart 溢れていた

詐欺。
それは人の弱みに付け込み、お金を巻き上げる
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NUMBER37 ナンバー37(2018年製作の映画)

3.4

♪ BOTHER POSER 這い上がれ 今すぐ
  泥水被るような世界 笑え

何だかんだと言ってみても。
日本は幸せな国だと思います。
少なくとも、本作の状況を肌感覚で“解る”…そんな人は数少ない
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ラッキーナンバー7(2006年製作の映画)

3.7

♪ 言ってしまえば僕らなんか
  似せて作ったマガイモノです

ラッキーナンバー。
やっぱり一桁の数字から選ぶのが普通なんですよね?小数とか分数とか無理数を選んだらダメなんですよね?確かにラッキーナン
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ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー:VOLUME 3(2023年製作の映画)

4.4

♪ And I'm a creep 
  I'm a weirdo
  What the hell am I doing here?
  I don't belong here 

これは反則ですね。
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マーベル・スタジオ スペシャル・プレゼンテーション:ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー ホリデー・スペシャル(2022年製作の映画)

-

♪ Hurry Christmas!
  夜空を奪ってキャンドルに炎を灯し
  愛しい瞳に星を浮かべて

ハッピークリスマス!
って、今は何月なんだ?という話ですが。
良いんです。クリスマスは年に何回
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エンパイア・オブ・ライト(2022年製作の映画)

3.9

♪ どうして雨は降る 辺りはぬれてない
  途方にくれるだろう 乾かない髪の色

1980年代のイギリス。
鬱病を患った孤独な中年女性の物語。
…と聞くと少し重たい感じですが、舞台を映画館にしたことで
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イニシェリン島の精霊(2022年製作の映画)

4.0

♪ よかれと思って した事が
  誤解を招いて そりゃないよ
  ダメダメ すねてちゃ ダメですよ

いい歳した大人の仲違い。
ただそれだけの物語なんですけどね。かなり惹き込まれる作品でした。

いい
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アムステルダム(2022年製作の映画)

2.9

♪ Brother 生きていくだけだよ
  ためらうことなど何もないよ 今更

雰囲気映画としては最良ですネ。
出演陣も豪華絢爛。クリスチャン・ベール、マーゴット・ロビー、ラミ・マレック、クリス・ロッ
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ザ・スーパーマリオブラザーズ・ムービー(2023年製作の映画)

4.0

♪ 今日も元気に マリオが走る 走る
 ピーチ姫を 助けに行くぜ 行くぜ

なるほど。賛否両論も分かりますね。
本作は“観るゲーム”。普通の映画とはスタンスが違うのです。

そもそもテレビゲー
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グリーン・デスティニー(2000年製作の映画)

2.0

♪ Try hard my desiny 負けられない
  狙いを定めて 旋風起こすのよ

20世紀最後の大作。
数多の映画賞を受賞した作品。
…という評判から期待しすぎたのでしょうか。眠気が全てに勝
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マネーモンスター(2016年製作の映画)

3.6

♪ Joker 所詮 ノラ犬
  カサノヴァやネロにはなれない

「カネがあれば何でもできる」
とは一昔前の悪者が口にしそうなセリフですが、それもシステムが正常に機能していることが前提。世界が破綻した
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モール・ラッツ(1995年製作の映画)

3.8

♪ たとえ勝てはしないゲームでも
  どうにかなるの 過ぎてゆく季節の中
  巡る巡る巡る巡る このおかしな2人

ケヴィン・スミス監督の“おゆるり”コメディ。
だらっと始まってだらっと終わる…ある意
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ダークホース リア獣エイブの恋(2011年製作の映画)

3.8

♪ いわばシャイで
  ひきこもりの日常を返上したい
  だって そうさ そうさ そうさ

痛い痛い痛い痛い。
とても痛い物語ですね。相も変わらずのトッド・ソロンズ節。いやぁ。本当に痛いです。

主人
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ストーリーテリング(2001年製作の映画)

3.7

♪ SOS SOS SOS SOS
  もう逃げ出したい朝から 
  ああ死にきれない夜から 這い上がってゆく

所謂、ねじりパン専用物件。
良い子は立入禁止です。雰囲気に流されやすい人や、ネット掲示
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きみがくれた未来(2010年製作の映画)

3.0

♪ 優しい歌 忘れていた 誰かの為に
  小さな火をくべるよな
  愛する喜びに 満ちあふれた歌

イイハナシダナー。
とは思うんです。
とてもきれいな兄弟愛が主軸ですから、心がポカポカになるのは間違
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黄龍の村(2021年製作の映画)

3.8

♪ またしても殺された
  釣り鐘に水車小屋 琴の音が 笛の音が

【注意!】この感想にはウソが混じっています!

とても感想を書くのが難しい作品ですね。
一言でまとめるならば「世間を騒がせた“あの映
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友罪(2017年製作の映画)

2.6

♪ 孤独な人込みの中 ただ埋もれて
  押し寄せる光の中 一人漂う

「心を許した友は、あの少年Aだった」
というキャッチコピーに惹かれての観賞。
「少年A」と言えば“神戸の事件”を連想しますからね。
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護られなかった者たちへ(2021年製作の映画)

3.1

♪ アヴェマリア
  今もあなたの声は聞こえる
  優しく目を閉じた眠るむくろに 深く響け

本作が問い掛けたのはシンプルな話。
東日本大震災を背景に生活保護の在り方を描いた物語です。生活保護は最低限
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スマグラー おまえの未来を運べ(2011年製作の映画)

3.1

♪ 溢れる愛をくらえ ひるんじゃいないさ
  歪んだ世界もまっすぐ生きていく

年齢区分を示すレーティング。
本作はPG-12(12歳未満は鑑賞注意)なんですが「本当にそれで良いの?」と思ってしまう作
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仁義なき戦い 完結篇(1974年製作の映画)

3.8

♪ ヒビ割れたアスファルトの上に
  苛立ちを吐き捨てる
  見せかけの今日達に囲まれて
  ザラ付いた心はどうすればいい

シリーズ第五弾にして完結編。
正直なところ「やっと終わった…」というのが本
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仁義なき戦い 頂上作戦(1974年製作の映画)

4.0

♪ SURRENDER 過ぎ行く時の中で
  俺は何を求め 彷徨うんだろう?

広島がヤヴァイのか、時代がヤヴァイのか。
血で血を洗うような争いは激化していくばかり。『仁義なき戦い』第四弾は、副題に相
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仁義なき戦い 代理戦争(1973年製作の映画)

4.1

♪ 甘い罠と裏切りで溢れた
  コンクリートの街は幻
  信じられるものなどない
  みんな消えてしまえ

『仁義なき戦い』第三弾。
前作の菅原文太の兄いは狂言回し的な立ち位置でしたが、本作は堂々ど真
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仁義なき戦い 広島死闘篇(1973年製作の映画)

4.1

♪ 切れないナイフ胸に当て流す涙
  失った遠い過去へ送るレクイエム?
  あぁ…彷徨う俺の魂 何処へ翔んでゆく

『仁義なき戦い』第二弾。
“殺伐”を超えた“殺伐”とした筆致は、まさにキングオブ劇物
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仁義なき戦い(1973年製作の映画)

4.0

♪ 限られた生命は永遠を夢見るのか
  全ての絶望さえも救われるならば
  二度と嘆かない

やくざ映画を観ると肩で風を切るようになる。
…なぁんて言うんも分かる気がするのう。恥ずかしながら今回が初観
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骨までしゃぶる(1966年製作の映画)

4.0

♪ 出くわせた運命を思うほど
  その手の体温が 鼓動が 点っていくんだ
  至上の安らぎ

すごいタイトルですよね。
骨って。しゃぶるって。
かなりえげつない単語の組合せですよね。勿論、実生活で使う
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暗黒街の顔役(1959年製作の映画)

3.1

♪ オレは今日をゆく
  オレは今日を生きる
  さらば昨日の夢

1959年(昭和34年)の色づいた街。
そうなんです。
本作はモノクロじゃなくてカラーなんです。とても貴重なフィルムですね。

終戦
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ああ爆弾(1964年製作の映画)

3.0

♪ どかーんと一発やってみようよ
  当たって砕けろ 死んでもともと

これは何、これは何、これは何と問われたら。
これは能、これは狂、これは歌舞伎と答えます。
どんつく、しゃかしゃか、ぽっぽー。
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二代目はクリスチャン(1985年製作の映画)

3.1

♪ 一人で生きるより 永久に傷つきたい
  そう思うのはただのワガママ

狂気の70年代と大量生産の90年代。
その真ん中に挟まった80年代は、まさに“過渡期”。狂気も大量生産されれば常識になる…そん
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エイリアンVS. プレデター(2004年製作の映画)

3.0

♪ Hey, Hey Give me your body
  no, no それだけでいい
  ホンネ押し殺して 夜が明けるまで

ドシュッ!「ぐっ。こ、このままでは…」
「さあ、とどめだ!くらえッ!
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スピード(1994年製作の映画)

3.5

♪ 地平線に届くように
  限界まで振り切ってくれ

平日の昼下がり。
代休を取ってゆっくりしていたら、春休み中の愚息が「暇だ」「暇だ」とうるさいので本作を観賞することに。何しろ、若いうちに観たほうが
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ANON アノン(2018年製作の映画)

2.8

♪ 遠ざかる雨雲を
  濡れたまま見詰めていたのさ
  追い掛けて抱きしめたら
  悲しみを今は繰り返す

朝陽よりも夕陽が好きです。
たぶん、僕の原風景に“山の向こうに落ちていくオレンジ色”があるの
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セックスと嘘とビデオテープ(1989年製作の映画)

3.7

♪ 君は、真夜中に目覚める
  奇妙な夢が寝付きを悪くさせる
  少し汗ばんだほっぺに髪が纏はりついてる

セセセセセセセックス。
このタイトルだけでドキドキしちゃいますね。「おいおい中学生じゃあない
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