皿鉢小鉢てんりしんりさんの映画レビュー・感想・評価

皿鉢小鉢てんりしんり

皿鉢小鉢てんりしんり

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座頭市血煙り街道(1967年製作の映画)

3.8

相変わらずガキと戯れる座頭市……ご禁制のエロ皿が無惨に破壊されていくシーンで悲しくなってしまった……
ヤクザ→公儀隠密と、より巨大な悪へと展開するシナリオは見応えあり。特に近衛十四郎との雪の中の決闘は
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座頭市地獄旅(1965年製作の映画)

3.7

将棋で待ったをかけた相手を斬り殺した男を仇討ちのために探して旅する、ってそれ完全に『下郎の首』じゃねえか、と思ったら脚本が伊藤大輔。セルフパロディが臆面もなさすぎる……
成田三樹夫が時代劇の浪人役、と
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座頭市血笑旅(1964年製作の映画)

3.8

これが1番“名作枠”にくるやつなんじゃなかろうか。手違いで籠ごとグッサリって相当残酷な舞台立てだが、その辺はテンポよく引っ張らない。ただ全体としてはだいぶウェットな仕上がりで、赤子に自分の顔触らせるシ>>続きを読む

座頭市兇状旅(1963年製作の映画)

3.6

座頭市と対決したいがために、自分の女にしていたおたねを殺す蛾十郎、というなかなか壮絶なホモセクシャルが描かれるのだが、別のカップルの割とどうでもいいお話が絡んでいるので、肝心のおたねが斬られるシーンが>>続きを読む

エブリシング・エブリウェア・オール・アット・ワンス(2022年製作の映画)

3.6

自分の並行世界の可能性から、色んな能力をパクってきて、悪の帝王をやっつける!っていう話らしい、という噂を聞いていて、それはアクションちゃんとしてれば絶対面白い映画になんじゃん、と思ってたわけだが、別に>>続きを読む

狼たちの街(1996年製作の映画)

3.4

いかんせん脚本がよろしくなくって残念。巨悪との戦いの割に対立構造が単純すぎて、そっから広がりがないというか……ノワールの悪夢感って自らの預かり知らぬ何かに支配されてる感じが必要なんだけど、むしろ世界の>>続きを読む

ホブスンの婿選び(1954年製作の映画)

3.5

端から端まで好感の持てない人間しか出てこないあたり、流石イギリス映画だなぁ……といった印象。終盤になると、相対的にチャールズ・ロートンが不憫に思てくるという徹底ぶり(あくまで“相対”であることはブレな>>続きを読む

ヨーク軍曹(1941年製作の映画)

3.5

『戦火の馬』で馬が荒れた土地を耕すだけで、観客を号泣させるとんでもないシーンがあるが、あれはこの映画からきているのかしら。まあ当然こっちを見て号泣するわけはないのですが……
ゲイリー・クーパー演じるヨ
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ベイブ(1995年製作の映画)

3.6

家畜同士の政治的駆け引きと共依存関係、ただし”動物は絶対に人間より下“、という哲学に貫かれた、結構ハードな映画で閉塞感がすごい。
ちょっと照明失敗してんじゃないの、ってぐらい顔のアップの切り返しが暗い
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エンパイア・オブ・ライト(2022年製作の映画)

3.8

“良質な映画”そのもので、やっぱりサム・メンデスを信じてきて良かった。いつもの、抽象性を高めるまでこれ見よがしに決めてくるメンデスっぽさがなくて、だいぶ抑えた”大人の映画“になっている。
とはいえやっ
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ビバリーヒルズ・コップ2(1987年製作の映画)

3.4

1作目よりはマシだった、気がする……
冒頭の強盗シーンとか、ちゃんとアクション映画らしい演出だったし、トニースコット力なんだ、と思う……
エディ・マーフィーの喋りでギャグを入れようってところと、アクシ
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勝手にしやがれ!! 強奪計画(1995年製作の映画)

3.6

面白かった。黒沢清の聞くに耐えないセリフのダサさが、この程度の企画だと相性が良い。
花束を園児にズタズタに踏みつけられるカットでちゃんと笑った。黒沢清のギャグで笑ったのは初めてかもしれない。
投げてよ
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フェイブルマンズ(2022年製作の映画)

4.8

ユニバーサルのロゴが出たぐらいから、情緒が意味不明な状態になってしまい、映画館に入りたがらずごねるスピルバーグ少年を映したオープニングからボロボロ泣いていた……なんか、もう何もかもやばくって、立ってい>>続きを読む

神経衰弱ぎりぎりの女たち(1987年製作の映画)

4.0

全カット、全シーンが全部面白い。誇張ではなくほんとに。アルモドバル、このテイストに帰って来てくれないものか……
オープニングクレジットからして最高。ポスターデザインみたいな一枚絵が次々と。で、冒頭いき
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東京暮色(1957年製作の映画)

3.7

小津の中で1番暗い、という定説を聞いていたが、なんだかんだいつもの小津。終盤こそ深刻な劇伴が流れるけど、基本はどんなに陰惨な話をしててもいつもの小津……
というかいつもの小津のテンションで、闇の世界が
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HUNT/餌 ハント・エサ(2016年製作の映画)

3.0

別に大して面白くなかった。こんなの街中でライオンが暴れてるのが1番みたいに決まってんのに、基本ステージは公園と動物園……。都会で1番ライオンが“居てもおかしくない場所”選んでどーすんだよ。バカか。
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アニー(1982年製作の映画)

3.8

とても80年代の映画に見えないあたり、流石ジョン・ヒューストン。
ミュージカル演出はどっかのシドニールメットとは違って、しっかりこなしてる。やっぱりジョン・ヒューストン。
孤児院の独裁院長おばさん、と
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フェイシズ(1968年製作の映画)

3.6

ジジイが若い女のところに転がり込んで、というあたり別に普通に見てたわけだけど、その後ババアが若い男連れ込んでというのは、なんだか気味が悪いなぁ、と思い……ああ、こんなところで感覚に差異が生まれる人間は>>続きを読む

モンキー・ビジネス(1952年製作の映画)

3.8

終盤あまりに可笑しくて、ハワード・ホークス的な演出が……とか考えてたことが全て吹っ飛んでしまった……
自分の夫が赤ん坊になったと勘違いするジンジャー・ロジャース、一方のケーリー・グラントはガキに混ざっ
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狼の挽歌(1970年製作の映画)

3.4

この手のユーロクライム、話がどうでも良いのに会話がダラダラ長い、という問題がある気がするが、今作もそれで100分かかっている。アメリカ映画みたいな割り切りができれば80分で片がつくのでは?
それでもラ
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ジャズ・シンガー(1980年製作の映画)

3.8

最初のトーキー映画、という映画史的価値以外にはなんの魅力もない『ジャズ・シンガー』27年版のリメイク、ってどう考えても企画自体が間違ってるのに、こんな代物を良作にしてしまうリチャード・フライシャー、ほ>>続きを読む

クレヨンしんちゃん 嵐を呼ぶ!夕陽のカスカベボーイズ(2004年製作の映画)

3.1

世間的にはムトウユージからクレしん映画が失速した、というのが定説らしいが、水島努が監督するようになってからもうダメなんじゃないかな……
クラウス・キンスキー、荒野の7人(ユルブリンナーしか分からんかっ
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赤い天使(1966年製作の映画)

3.6

一見まともそうな若尾文子が、ずっとまともそうなテンションのままどんどん狂ったことになってなっていく、のを見せられて我々は一体どう思えというのだろうか?
バケツに山のように積まれた切断された手足の山とか
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右側に気をつけろ(1987年製作の映画)

3.6

ゴダールが出てるシーンは全部面白い。が、多くはない。まあ面白いシーンばかり見せてくれるほど甘くはない。
警官がドアを叩いているらしきことを、バッチの光が反射して部屋の壁に映っている、ってショットだけで
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ポルノ時代劇 忘八武士道(1973年製作の映画)

3.8

明日死能って名前からして最高。
オープニングがめちゃくちゃカッコいい。橋の上でのチャンバラ、刀がぶつかるたびにクレジットが出て、切断した人体から吹き出した血がタイトルロゴになる。これから何を見せてやろ
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クレヨンしんちゃん 嵐を呼ぶジャングル(2000年製作の映画)

3.3

『暗黒タマタマ大追跡』を見てしまうと、原恵一でもこんなもんかなぁ、という感じが否めない。アニメーションとか凝って作ってるのは伝わるんだけど……
連れてかれた大人たちが猿に何かされている様子を一瞬見せる
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クレヨンしんちゃん アクション仮面VSハイグレ魔王(1993年製作の映画)

3.7

まだ劇場版のフォーマットとかテンポとか掴めてない感じがむしろ新鮮。これはこれで良い。純粋に1番笑ったのはこの1作目かもしれない。
みさえの顔のシワに、自分の股関のシワを重ねたシンちゃんの最低な歌がとに
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クレヨンしんちゃん 嵐を呼ぶ栄光のヤキニクロード(2003年製作の映画)

3.2

実験映画かというほどに尖ってはいるんだけど、その尖り方が面白さに繋がってるかというと、かなり微妙と言わざるを得ない……
序盤の全くなんの意味もなく野原一家が社会に追い詰められるカフカ的不条理は、それな
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クレヨンしんちゃん 雲黒斎の野望(1995年製作の映画)

3.5

未来パトロールと戦国時代が微妙に上手く食い合わせられなかった感が強い。なんか悪役との戦いが、戦国時代と現代できっちり2段階化しちゃって、いまいち他の作品と比べるとエモーションが弱い。
剣戟アクションは
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クレヨンしんちゃん ブリブリ王国の秘宝(1994年製作の映画)

3.8

これはかなり良い。傑作『暗黒タマタマ大追跡』の次点ぐらいにくるかもしれない。
ルルさんの格闘アクションが、めっちゃちゃんとした殺陣をつけてるし、カットも綺麗に割るしすごく良い。でもって、ああいう細身で
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アバター:ウェイ・オブ・ウォーター(2022年製作の映画)

3.1

親父がネテヤムとロアクを間違える、という意味不明な残酷描写、なぜあんなシーンを入れるのか全く分からなくて、不気味極まりない……
ホタルイカみたいな発光海洋生物の群れで、転覆した船からの脱出を導く、あの
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不思議の国のアリス(1933年製作の映画)

3.3

77分で”鏡の国“の方のエピソードもがっつり詰め込んだアリス映画。美術の色んな意味でのヤバさは見ものだが、主体は割と会話のナンセンスさに寄ってて、映画的なアイデアはあんまり感じられない……
それでもク
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スターリングラード(2000年製作の映画)

3.1

冒頭の機関車→船→上陸して市街戦、までの流れは、ディズニーランドのライドアトラクションがごとくでめちゃくちゃテンションが上がるのだが、そっからは割と地味で生真面目な“人間ドラマ”が主になってしまう……>>続きを読む

5時から7時までのクレオ(1961年製作の映画)

3.6

途中のサイレントフィルム、男がサングラス掛けるとゴダールみたいな顔だな、と思っていたら別にサングラスをかけていなくてもゴダールだった……素顔は白塗りメイクしているみたいで別人に見えた。というかこのサイ>>続きを読む

生き残るヤツ(1971年製作の映画)

3.8

ニューシネマの中でもかなり良い。
ドラム式洗濯機の中に隠れて回されるくだりと、全裸で閉じ込められて、向かいのビルにいる人間に警察を呼んでもらうために変態だと思われるジェスチャーを必死でやるくだり、面白
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昭和残侠伝 血染の唐獅子(1967年製作の映画)

3.7

いつも通りの東映任侠映画、完成されたフォーマットなので当然面白い。
健さんが中々出てこないのが、待望感を煽る設計。藤純子はめちゃくちゃ可愛らしい。緋牡丹のお竜さんとは真逆のキャラクターで、この人はなん
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