かすとり体力さんの映画レビュー・感想・評価 - 4ページ目

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Winny(2023年製作の映画)

3.8

金子勇氏の開発によるP2P技術を用いたファイル共有ソフト『Winny』をめぐった冤罪事件「Winny事件」を描いた作品。(Wikiを参照)

Winnyと言えば私が大学在学中に静かに流行っていた記憶が
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ウィッチ(2015年製作の映画)

3.7

『ライトハウス』『ノースマン』のロバート・エガース監督作品。
幼き日のアニャ・テイラー・ジョイが登場していることでも良く名を目にするもの。

とにかくもう救いがない話だし、あらすじを読んだ時点でそれは
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ラブ・アゲイン(2011年製作の映画)

4.2

アホほど面白い!!
今年観た映画のトップ10とかには余裕で入ってきそう。

「恋愛」を軸としたドタバタ・ヒューマンコメディ。

「恋愛」というものが本来的に持つ「良くも悪くも人の心を惑わせ、思いもかけ
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ドント・ウォーリー・ダーリン(2022年製作の映画)

3.7

『ブックスマート』のオリヴィア・ワイルド監督の最新作。

前作からするとこれまたえらいジャンルを振り切ってきたなという印象。
『ブックスマート』の次にサイコスリラー作品を作るのすご。。

作品前半、一
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BLUE GIANT(2023年製作の映画)

3.9

めちゃくちゃ熱量の高いレビューを多数拝読し、前々から目をつけていたもの。

鑑賞した結果、大納得。
音楽のライブシーンを、その熱量をフルパッケージしてここまで描き切った作品を私は知らない。

まず、「
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ちはやふる 上の句(2016年製作の映画)

4.1

評判の高さから前から気になっていたもの。

観てみて納得。最っ高やないかい。

いわゆる「青春スポーツもの」的なジャンルものだけど、このジャンルなら満点でもこれくらいだよねー、みたいな安易な想像を遥か
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聖地には蜘蛛が巣を張る(2022年製作の映画)

3.8

『ボーダー 二つの世界』のアリ・アッバシ監督最新作。

当該作品が、賛否はともあれ観た者に激烈な印象を残すことは間違いない衝撃作品だったため、本作にも期待大。

なお、私は『ボーダー』については「お前
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レディ・バード(2017年製作の映画)

3.9

青春映画の新たな傑作誕生。

『バービー』『ストーリー・オブ・マイライフ/わたしの若草物語』のグレタ・ガーウィグ監督作品。

カリフォルニア州の田舎街サクラメントでニューヨークの大学への進学を夢見
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ブレードランナー 2049(2017年製作の映画)

3.7

友人から「これめっちゃ面白いよ」とお勧めされ、とりあえず前作を鑑賞。

そちらは普遍的というよりもエポックメイキング系の作品ということもあり、今見たらそこまでの面白さは感じられなかった。

ということ
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戦慄怪奇ファイル コワすぎ! 劇場版・序章 真説・四谷怪談 お岩の呪い(2013年製作の映画)

3.9

シリーズ5作目。もはや本シリーズの鑑賞は自分へのご褒美の位置付けになっている。

前作の「トイレの花子さん」が「モキュメンタリーホラーの文脈でタイムリープをワンカットで描く」というえげつないことにチャ
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朝が来る(2020年製作の映画)

3.8

非常に丁寧に作られた映画、という印象。

かなりドキュメンタリーな撮り方(演出)をしているけど、それが違和感なく馴染むレベルで人間描写がリアル。
(だからこそ金貸しの描き方だけが異様にステレオタイプで
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ザ・ホエール(2022年製作の映画)

3.9

すんごい受け止めが難しいけれど、圧倒的な何かを秘めていることは間違いない、そんな作品。

受け止めが難しい大きな理由として、本作で語られていることが「良きこと」なのかどうか判然としない、というのがある
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サイコ・ゴアマン(2020年製作の映画)

3.8

チープ&おふざけ&エクセレント!!
面白い!!

オフィシャルなジャンル設定は「SFゴアスプラッターヒーローアドベンチャー」。
うん。まぁ確かに笑

特筆すべきは2点。

まず、女性主人公ミミのキャラ
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テリファー(2016年製作の映画)

3.6

スラッシャー・スリラー?
とにかくゴア描写全推しの作品。

先日、結構酔っ払った状態で2時間弱の時間を潰す必要があり、なんか観る映画ないかなーと思っていたときに、これだ!と思いついたのが本作。

結果
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ラヂオの時間(1997年製作の映画)

4.4

三谷幸喜の映画監督デビュー作。

私、映画の三谷作品はあんまり好きでないんだけれど、本作は別格。

生放送ラジオドラマの収録スタジオを舞台に、癖の強い登場人物が引き起こすドタバタ劇を描いた、スクリュー
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すずめの戸締まり(2022年製作の映画)

3.8

相変わらずアニメーション表現がすんごい綺麗(今更だけど…)。
これだけで観る価値あり。

また、東日本大震災を扱った作品ということで、まずここに手を出す新海誠監督、勇気あるよな。

取扱い方に賛否はあ
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ミスティック・リバー(2003年製作の映画)

3.8

重厚な悲劇作品。

一つ前にレビューした『ミーガン』で、これは映画の正解、というコメントをしたが、
この作品もこれはこれで「ザ・映画」だな~と感じた。

しっかりした映画的表現を積み重ねることで、アメ
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M3GAN/ミーガン(2023年製作の映画)

3.9

「映画の正解」的なや~つ。
「こういうので良いのよ」的なや~つ。

ハラハラドキドキさせてくれて、予想を裏切ってくれて、伏線回収もあって、適度なバイオレンス描写があって、最後にお決まりのベタな演出があ
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ヤング≒アダルト(2011年製作の映画)

3.8

勘違いアラフォー女性が全力で勘違いしながら爆走するトラジコメディ―・エンターテインメント。

94分という上映時間の短さもありサクッと観れるけど、(主に共感性羞恥で)胸が締め付けられるところもあるよう
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戦慄怪奇ファイル コワすぎ! FILE-04 真相!トイレの花子さん(2012年製作の映画)

3.9

コワスギ・シリーズ第4弾。

回を重ねるごとに徐々にスケールアップを匂わせて来ていたが、本作で大爆発。

本シリーズはそもそも、モキュメンタリーという手法にあらゆる実験的な要素を取り入れてみるというス
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そして父になる(2013年製作の映画)

3.9

子どもの取り違えを描いた作品ということで、作中の息子と同年代の息子を持つ私、本作からクリティカルなダメージを受けそうな予感がしてずっと敬遠してきました。

が、他の是枝作品も結構観進めて来た感があり、
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クリード 炎の宿敵(2018年製作の映画)

3.8

最高だった『クリード チャンプを継ぐ男』の続編。

アドニスの対戦相手として『ロッキー4』のドラゴの息子が登場するというこれまた漫画的な話。

結論から言うと、前作に負けずとても良かった!!

兎にも
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モガディシュ 脱出までの14日間(2021年製作の映画)

3.8

1990年、ソマリア内戦に巻き込まれた韓国・北朝鮮大使館員の決死の脱出劇を描いた作品。

まずもって非常にパワフルかつダイナミックな映画。
ど派手アクションシーンなども多く、「やっぱ韓国映画の力量って
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ベネデッタ(2021年製作の映画)

3.8

実在した修道女の物語をベースに脚色を加えた『トータルリコール』『スターシップトゥルーパーズ』の(この作品の例示の仕方が適切かは微妙だけど笑)ポール・バーホーベン監督作品。

まずもって、これが実話ベー
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何者(2016年製作の映画)

3.4

最近観た『そして僕は途方に暮れる』の三浦大輔監督による作品。

そっちは面白かったけれど、結論から言うと本作は微妙でした。

なんというかこう、物語に起伏が乏しいんだよな。

「就活」や「SNS」など
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由宇子の天秤(2020年製作の映画)

3.8

2021年の公開時から気になっていて、その後全然配信とかレンタルとかされないなーと思っていたらしれっとu-nextで無料配信されていた。ということで即座に鑑賞。

かなり分かりやすい「正義」についての
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search/#サーチ2(2023年製作の映画)

3.9


「作品全編がPC画面上で展開!」というキャッチ―な売り文句で大ヒット、サスペンス映画としても出色の出来だった『#サーチ』の続編。

ちなみに続編とは言え、PCやスマホなどのデジタルデバイスの画面上の
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オオカミ狩り(2022年製作の映画)

3.9

究極の「馬鹿で~~笑」映画(褒めている)。

あらすじに記載されている範囲でネタバレなく言うと、序盤はある意味韓国映画らしい、忖度無しで景気の良いスプラッタ―アクション風味で、「うぉおおおお暴力描写の
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ブルージャスミン(2013年製作の映画)

3.8

『TAR』で改めてケイト・ブランシェットの凄まじさを体感し、前々から気になっていた本作を。

本作でもケイト・ブランシェット、やっべぇ演技をやってくれております。。

そしてまた、ストーリーも面白い!
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戦慄怪奇ファイル コワすぎ! FILE-03 人喰い河童伝説(2013年製作の映画)

3.7

コワスギシリーズ第3弾。

安定の面白さ。

どんどん一種の開き直りというかコミカルさを増しているシリーズだけど、このご時世にテーマを「河童」にするというところが、もうそのスタンスを体現しているよな笑
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浜の朝日の嘘つきどもと(2021年製作の映画)

3.7

とても良かった『マイ・ブロークン・マリコ』のタナダユキ監督作品ということで気になっていたもの。

すんごい評価が難しいけど、結果して「賛」。

すんごいイヤなところと、すんごい良いところが作品内に同居
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ソフト/クワイエット(2022年製作の映画)

3.8

92分ワンカット、地獄のジェットコースター。

描かれるものは本当に地獄。
本作を見て私、自分が「集団心理のもと加害される」ということに異様なまでの生理的な恐怖を感じることに気づいた。

変な言い方だ
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ブレードランナー ファイナル・カット(2007年製作の映画)

3.5

友人が本作の続編『ブレードランナー2049』をベタ褒めしていたので、まずは1作目から、と思い鑑賞。

結論から言うと、「1982年の作品で」このレベルは凄い、といった「昔の作品なのに」という前提をなく
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悪魔を見た(2010年製作の映画)

3.9


あらすじ。
婚約者を惨殺された国家情報院の捜査官の男が、快楽殺人者である犯人の男の居場所を突き止める。彼はその男を昏倒させ、GPSカプセルを飲み込ませた後に解放。その後も罪を犯し続ける男に対し、残忍
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猫は逃げた(2021年製作の映画)

3.9

今泉力哉監督と城定秀夫監督が互いに脚本を提供し合い、R15のラブストーリーを撮影する「L/R15」という企画の一本。
そしめ本作は城定氏脚本の今泉監督作品。(逆が『愛なのに』)

結果して、かなり良か
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回路(2000年製作の映画)

3.6

今年に入って黒沢清監督作品『クリーピー 偽りの隣人』『CURE』を立て続けに観て、
作品内に「不穏さ」「不気味さ」「違和感」をひたすらに充満させるその作家性に驚愕。

これらの要素がホラー作品に落とし
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