cocaさんの映画レビュー・感想・評価

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ゴジラ-1.0(2023年製作の映画)

4.0

このレビューはネタバレを含みます

戦時中〜戦後、絶望に打ちひしがれているところに、さらにゴジラ出現によって人々の心も街中も壊滅的に潰されてしまい、観ているこちらも絶望感。
時代背景が戦後なので、戦後を生きる人々の人間ドラマもどこか温か
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君たちはどう生きるか(2023年製作の映画)

5.0

ストーリーを完全に理解しようとするとかなり難しい映画で、その辺はジブリならではかなと思いました。

受け入れ難い現実を受け止め、背負いながらも向き合って生きていくこと。自分の意思を強く持ち、貫いていく
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怒り(2016年製作の映画)

4.1

映画館で観たような観てないような…なぜかもう一度観たくなったので、アマプラで鑑賞。

八王子夫婦惨殺の犯人像が、東京、沖縄、千葉それぞれのキーパーソンに皆そっくりで、最後の最後まで不気味さが拭えなかっ
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トップガン マーヴェリック(2022年製作の映画)

5.0

1作目を観て、なんとなくストーリーを掴んでから新作を観ましたが、さいっこうに面白かった。
時代が変わっているからだと思うが、パイロットたちが戦闘機を操縦している時のスピード感、重力の負荷による身体の苦
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ベイビー・ブローカー(2022年製作の映画)

4.2

個人的には、万引き家族に作風は似ている気がした。

捨て子、児童養護施設、売春、妾の子、妻子から見放された父親…社会の隅に追いやられた人たちが、なんとか自分たちの存在を実感したくて、必死にもがいている
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パラサイト 半地下の家族(2019年製作の映画)

4.0

すごく話題になっていたのに、今さらの鑑賞。
韓国の映画、本当に退屈しない(モノにもよるけど)。
半地下で暮らす貧しい家族と、地上で暮らすお金持ち家族。
半地下家族は頭の回転が早くて、貧しさゆえの狡賢さ
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Red(2020年製作の映画)

3.3

このレビューはネタバレを含みます

救いようのない女の人の話、というふうに思えた。
形上何一つ不自由ないけど、自分の心に嘘をつき続けて生きている世界で、夫が塔子に、「塔子らしくないよ」と言い放った時は、「へ?」ってなった。結婚ってなんな
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孤狼の血 LEVEL2(2021年製作の映画)

4.3

このレビューはネタバレを含みます

1作目でハマり、待ちに待った2作目。

どこかまだ刑事としての泥臭さが少し足りず、未熟さは垣間見えるものの、本当に大上の魂が入ったのかと思うくらいの日岡の成長ぶりが嬉しく、心意気もカッコいい…
隠す、
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パーマネント野ばら(2010年製作の映画)

4.0

すごく好きな映画の1つ。 
幼少期の記憶が要所要所に出てくるのは、幼少期からの、埋まらない孤独感や疎外感が大人になった今でも関係しているからなんだと思う。父親や母親との関係、元旦那との関係、娘との関係
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孤狼の血(2018年製作の映画)

4.0

今まであんまり観たことのないジャンルだったので、バイオレンスなシーンに不慣れなのもあり、息を殺して観ていた。(笑)
業界用語や、相関図も少し複雑だったので検索しながら観たら理解できた。

社会と人間の
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シェフ 三ツ星フードトラック始めました(2014年製作の映画)

4.0

ストーリー展開としてはベタなのかもしれないけど、観ていて気持ちが良かった。
家庭よりも、職業人としてもっと腕を磨きたい、追求したい、認められたいという働き盛りの父親と、父親との触れ合いを求める息子の溝
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花束みたいな恋をした(2021年製作の映画)

4.0

ラブストーリーはあんまり好きではないけれど、綺麗事もかっこつけもない、機微に触れるような独特でユーモアのある表現と演出のある坂元裕二監督の世界観はすごく好き。

運命的と思われた、価値観ぴったりの2人
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映画 えんとつ町のプペル(2020年製作の映画)

4.0

自分の気持ちや意見とは裏腹に、周りがそうだから、皆んながそうしているから、という理由で諦めたり人を否定したり、希望を捨て勝ちな世の中だけど、やっぱり人間は明るい方へ進んでいくのだと思えた映画だった。>>続きを読む

博士と狂人(2018年製作の映画)

3.6

実話だとは知らずに観に行きました。
英語辞典ができるまでの裏側のお話。ショーンペン演じる天才外科医の、牢獄で受ける仕打ち、被害者や被害者家族に対する罪悪感を抱きながらも、被害者妻への愛情が湧いてジレン
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続・深夜食堂(2016年製作の映画)

3.7

夜中に観てしまい、お腹がギュルッギュル!笑 マスターの作るごはんと、それを夜中に美味しそうに頬張るお客さんの姿はかなり食欲そそられる。佐藤浩一が好きなので、まさかのあの役に私も一緒に騙されました。 め>>続きを読む

5パーセントの奇跡 嘘から始まる素敵な人生(2017年製作の映画)

3.7

実話とは知らずに観ました。
人生に起こるありとあらゆる試練、自分の宿命を静かに受け入れて、自分の持ち味や限界を知り、自分フィールドで生きることを決めた上で奇跡が起こり、ステキな人生を送ることができるん
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フォレスト・ガンプ/一期一会(1994年製作の映画)

4.0

信じること、想うこと、続けること、好きなもの、すきなことには忠実に…フォレストの真っすぐさ、健気さ、優しさは、映画の中ではもちろん関わる人たちを救い、鑑賞側も救っていたと思う。彼の純真さには、時々ププ>>続きを読む

あん(2015年製作の映画)

4.0

樹木希林出演のものが観たくて観てみた。社会で居場所をなくした人たちが、「あん」(どら焼き)を通して心を通わせていくという、ありふれている話ではあるけれど、樹木希林の存在感と永井正敏の寂寞感がマッチして>>続きを読む

パーフェクト・センス(2011年製作の映画)

3.3

視覚以外の感覚が徐々に失われていってしまう感染症が止まらず、どんどん人の心も病んでいってしまう…このご時世の中で観てしまったので、あまりにも現実とリンクしていた気がして不安と恐怖が先立ってしまい、気持>>続きを読む

キング・オブ・コメディ(1983年製作の映画)

3.6

作風が少しジョーカーに似ている…というか、ジョーカーがこれに似ているのか?
客観的に自分の能力を見つめるのは難しい。1つ願いが叶ったり欲が満たされると、どんどん次の欲が出てきてしまうのが人間の悲しいと
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ジョーカー(2019年製作の映画)

4.0

何回も観たい、とはならないけど、観てよかった。言い方は悪いけど正直、暗くて最後まで胸糞悪い。
「善悪は主観で決まる、道端で僕が倒れていても、きっと君たちは僕のことは助けない、踏み倒す」という言葉は社会
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海よりもまだ深く(2016年製作の映画)

3.8

なんでこんなことになっちゃったんだろう…
誰もがこんな思いになったことがあると思うけど、自分もそういう気持ちを知っているからこそ、少し胸がヒリヒリした。自分が思い描いていた、理想像があったはずなのに。
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ナイスガイズ!(2016年製作の映画)

3.9

スリリングでちょいエグいながらも、クスッとなる場面が最後までチラホラ出てくるし、なによりもライアン・ゴズリングとラッセルクロウがナイスガイズなので楽しめる!! アンガーリー可愛い。 ライアンとアンガ>>続きを読む

天気の子(2019年製作の映画)

4.5

誰もコントロールすることのできない天気と、登場人物(人間の心)の掛け合いは、観ていて掴まれるものがあった。
何を選んで何を捨てて、それが正解なのか間違いなのか、ということではなくて、何かが変わったとし
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サバイバルファミリー(2017年製作の映画)

3.5

同じ屋根の下にいても、会話もないし、文句は言い合うし、一人一人別々だし、かといって喧嘩に発展するまでもない。一緒にいるのに心が通じ合ってないような、よくある家族の風景で、なんとなく悲しいなと思った。>>続きを読む

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