アル・パチーノの痙攣的演技を観られるパチーノ・ファンとすれば宝のような映画。ルメットとパチーノのコンビは75年の"Dogday Afternoon"で頂点を見る。
ケヴィン・スペイシーにはこういう役こそ似合う。この時代らしく重苦しく様々な解釈を可能とさせる作品だが、純粋なサスペンスとしても面白い。
映画とは興行であり見世物小屋的要素はもとからあったわけで、それを最大限に増幅させたこの映画を観ると、ゾワゾワするようなワクワクするような気分に浸れる。
戦争の持つ神話性が引き剥がされた世界初の総力戦、第一次世界大戦の真実が描かれた作品であるが、その後の歴史の流れを知る私たちには、一抹の苦さが残る。
I... drink... your... milkshake!
I drink it up!
ジョニー・グリーンウッドによる音楽も素晴らしい。
"Somebody'll listen to me...some..."
純朴な役こそジェームズ・スチュワートの醍醐味か。アメリカの「共和制」がまだ理想として生き残っていた時代のお話。
フランク・キャプラらしい小市民讃歌。思わずほろり。永遠のクリスマスムービー。
原作を損なうことなく、独立した映像美として一面の砂原と人間のナマの存在が描かれる。
ザ・スミスのファーストアルバム・ジャケットの元ネタ。スミス・ファンとして観た。
スクリーミン・J・ホーキンスの歌を中心にして、日常生活が異化されていく。
何のことないTVディナーがクールになる瞬間。
単なるソヴィエト宣伝映画でない。
直線的でなく断片的に、つまりモンタージュによって、かえって伝わる熱量。
映像が美しさで語りかけてくる。描かれる超能力とは、この映像そのものである。
タルコフスキーのカラー作品中では一位二位を争う名作。
『明日に向かって撃て』の素晴らしさそのままに、あの時代の雰囲気を醸し出す音楽と構成。何回もの鑑賞に耐えうる名作。
この映画は、ずるい。
感動するに決まってるではないか。サントラの選曲も、ミニ・アメリカン・グラフティといった趣。
所謂、ポストモダンのホラー映画。
元ネタを知っていると大笑い出来る。
"what's your favorite scary movie?"
"Say 'hello' to my little friend!"
ミシェル・ファイファーの美しさ。
ものすごい「英語」をまくし立てるアル・パチーノ。ラストシーンの激しさは「ワイルドバンチ」のそれ>>続きを読む
現代日本語は文楽そのものの大阪弁に異化される。耳にそれは、美しい。
映画は映画として虚構であることに、文楽の方法論をもってして自覚的となる。そこでは、黒子の存在は運命であり全てを知っている神的存在だ>>続きを読む
わけもなく「ホーリーだった」などという言葉が感想として出てしまった記憶がある。マジック・リアリズムの小説を読んだ時の脳内イメージ。
戦争はこの映画では、象徴的な意味しか持たない。だからこそ、根源的であるのだが。
バーバラ・スタンウィックの髪型は、何とかならなかったのかといつも思ってしまう。この手の作品のパイオニアなだけあって決して退屈しない。
果たしてホロコーストは、虚構の作品の題材たり得るのか? そこから得られる感動とは、何を意味する?
同じ動作が、その場所・タイミングによって、適当か適当でないか(おかしくないかおかしいか)変わってくる。コメディの本質を観られる。
少年が翻ると、パッと羽毛が舞って……、屋根のショット、教室の崩壊ぶりもアナーキーで素晴らしい。
イングリッド・バーグマンが女医役というだけで愛おしい作品。俗流心理学のオンパレードだが、ダリとの夢のシーンは必見か。
設定も現代的、リメイクものとして大成功なのでは?
わざと痛さを感じさせる演出が、嫌なところを突いてくる!血の雨!
今観るとチープなおもしろ映画になっていますが、やはりスプラッターのパイオニアですから。
ケ・セラ・セラ〜♫
ジェームズ・スチュワートが好きになったきっかけの映画。
サメ映画というジャンルの偉大なパイオニア。
"You're gonna need a bigger boat."
ヘルツォークとしては真っ当な?ロードムービー。回り始めてしまった車は、ぶち壊さない限り動きを止めない。