太田康裕さんの映画レビュー・感想・評価

太田康裕

太田康裕

映画(186)
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ゲド戦記(2006年製作の映画)

3.0

原作未読&初鑑賞で臨んだのだけど、いくら何でも説明不足すぎ。
結局、龍はなんだったのよ?という疑問に始まって次々浮かぶ「?」はほとんど解消されないまま。
冒頭に「父殺し」をプロデューサーの意向で入れた
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千と千尋の神隠し(2001年製作の映画)

4.5

初見は劇場だったはずだが、さてドコで観たんだったかなぁ。
その時、前作の「もののけ姫」がかなり深く難解だった事と、僕が当時興味を持っていた八百万の神々を描いてると聞いて期待して劇場へいった。
けれど、
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もののけ姫(1997年製作の映画)

4.5

初めて観たのは高校生だったなぁ…と振り返る。
と、初公開時に何度も観た事思い出して(そうそう、入れ替えじゃなかったから2回続けて観たなぁ)とか思い出旅行に出掛けつつ、楽しんだ。

もう今更この映画にレ
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ライブリポート(2019年製作の映画)

2.5

なかなかレビューに困る作品だった。
ガバガバの脚本と演出が揃った時に出来上がるのは、まぁそうよね、としか言えないもの。
激怒するほどひどくはないが、金払って観るほどの映画か?といわれると…。
無能な警
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デッド・ドント・ダイ(2019年製作の映画)

4.0

いやー面白かった。
そもそも僕はメタなギャグとか好きだっていうのがあるんだけど、面白かった。

様々な先行作品へのオマージュ含め作り手が楽しんでる感じが良い。

のだけど、1つゾッとした事を指摘してお
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バック・トゥ・ザ・フューチャーPART3(1990年製作の映画)

4.5

午前十時の映画祭・ファイナルにて。

パート2ほど時間がアチコチ飛ばないので気を抜いて見ていられる。
と、同時にその事でドクの「生き方」みたいなものを前2作以上に丁寧に描く余裕が生まれていて楽しんだ。
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バック・トゥ・ザ・フューチャー PART2(1989年製作の映画)

4.5

午前十時の映画祭・ファイナルにて。

前回の午前十時の映画祭3部作連続上映でも観ていて、その時は気にもしなかったが、コレ恐ろしく時間軸が入り組んでて、しかも前作のシーンを別アングルで再現してたりと自分
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バック・トゥ・ザ・フューチャー(1985年製作の映画)

4.5

「午前十時の映画祭10ファイナル」にて。

以前の午前十時の映画祭でもこの3部作観ているのだけど、大好きな午前十時の映画祭最後のクロージング企画となれば、もちろん行く。

ロック音楽の起源を白人に改変
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天空の城ラピュタ(1986年製作の映画)

4.5

調布シネマフェスにて。
昨年の「風の谷のナウシカ」に続くジブリ再上映企画。

個人的に「ナウシカ」より好きな本作。
これまた他のジブリ作品に違わずテレビ放送などでは何度も観ているが、スクリーンでは初。
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だってしょうがないじゃない(2019年製作の映画)

4.5

まず構成に驚かされるドキュメンタリーだった。
冒頭は至って普通のドキュメンタリーのように取材対象を客観的に見つめるように物語が始まる。
ところが、次第にカメラフレームの外(多くのドキュメンタリーで「存
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ジュディ 虹の彼方に(2019年製作の映画)

4.5

良かった。
ジュディ・ガーランドがどう生きてきたかはあまり語られないが、例えばゲイアイコンとしてジュディ・ガーランドが愛される理由なんかはきっちり描く。

子役から活躍してしまったが故に手に入れられな
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1917 命をかけた伝令(2019年製作の映画)

3.0

例えば、失われていく命とこれから生きようとする命の場面で共に「話をして」と主人公が言われる上手さとか、決して悪くはないのだけど…

事前に公開されていた情報がノイズになって入り込めなかったというのが正
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大脱走(1963年製作の映画)

4.0

午前十時の映画祭で。

なんとなく刑務所からの脱獄だと思い込んでて、だから見始めたら第2次世界大戦のドイツでの捕虜収容所をめぐる物語でまず驚いた。

そうか、これは戦争映画なんだと気付かされるドイツ軍
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ミッドサマー(2019年製作の映画)

4.0

明るい空の下、極彩色で美しい自然をまといながら見せられる最悪な物語。
ひとりの女性が全て失い、たどり着く自分の居場所を見つけた喜び。
本当に最悪だった(褒めてる)。

何を言ってるんだか分からないだろ
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ジョジョ・ラビット(2019年製作の映画)

3.5

物語はコメディとしても進むのだけど、だからこそ胸に迫る少年のナチスへの迎合っぷり。

主人公の友人のちょっぴりマヌケっぷりも愛らしく切ない。

でも、僕はサム・ロックウェルにやられた。
中盤に明かされ
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his(2020年製作の映画)

4.5

どうも良いらしいという噂を耳にしたので観た。
想像以上に良い。
同性愛を中心に描きつつ、けれどもそれだけでなく夫婦や親子、あるいは地域社会なかでの人間関係といったものを真正面から描く。
今泉監督の落ち
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アラビアのロレンス/完全版(1988年製作の映画)

4.5

午前十時の映画祭で。
長いし、ロレンスは不可解。
鞭打たれ、更にナニカされるシーンではなぜか嬉しそうだし。
と映像の凄さと人物への戸惑いで見終わった。
そしてWOWOWが公開している町山智浩の解説(余
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パラサイト 半地下の家族(2019年製作の映画)

5.0

冒頭コメディタッチで金持ち家族の家庭教師を引き受ける主人公を観たときは、「バッド・ジーニアス」のようなライトな物語+ラストで浮かび上がるテーマみたいな展開だろうと油断し、ゲラゲラ笑って見ていた。
けれ
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ダンス・ウィズ・ウルブズ(1990年製作の映画)

3.5

午前十時の映画祭で。
なんとなくメインビジュアルの地味さやケビンコスナー映画のアレとかソレとかがイマイチだった印象なんかで食わず嫌いしてた。
見てみたらビックリするほど良い。
言葉すら通じない先住民と
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決算!忠臣蔵(2019年製作の映画)

2.5

なんだか貧乏くさい映画だった。

吉本芸人がゾロゾロ出て始まる時代劇は、デジタルの映像と時代劇ぽくないカメラワークなどと相まって、年末のちょっと豪華なバラエティ番組の歴史再現モノを見ているようだった。
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家族を想うとき(2019年製作の映画)

3.5

重い重い映画だった。
社会のシステムに乗るしかない市民が、どうすることも出来ず堕ちて行く怖さ、切なさ。
そしてラストにすら安堵は訪れないリアルな物語。

行方不明になった鍵の在処が分かった瞬間、まさに
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ショーシャンクの空に(1994年製作の映画)

4.0

午前十時の映画祭で。
ロードショーには間に合っていたのにタイミングがあわずビデオなどでも未見だった。
原題の「ザ・ショーシャンク・リデンプション」の意味をみるとそこにある2重3重の意味が見えて唸る。
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ウエスト・サイド物語(1961年製作の映画)

4.0

午前十時の映画祭で。
これまでにも何度も見てきた映画なのだけど、これほどラストシーンに思いを馳せねばならない時代が来るとは思わなかった。
けれどもレナード・バーンスタインの音楽の多彩さは楽しいし、公式
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The King and I 王様と私(2018年製作の映画)

4.5

2019年の夏にケリー・オハラ来日で上演されたロンドンキャスト版にいたく感動したのだけど、チケット代はなかなかだし、それでもほとんど売り切れてるし、僕のスケジュールもギチギチで再見をあきらめた舞台のロ>>続きを読む

サウンド・オブ・ミュージック(1964年製作の映画)

4.5

午前十時の映画祭で。

記憶が確かならば、この映画は僕が初めて見たミュージカル映画なハズだ。
小学生の頃、風邪を引いて休んでいた時家のVHSライブラリーにあった作品だ。

あの頃は戦争をバックボーンに
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テルマ&ルイーズ(1991年製作の映画)

4.0

午前十時の映画祭で。

元々ロードムービー好きだ、というのはあるのだけど、これまた好き。

決して明るい話じゃなくて今見たって通用しちゃうアレコレもラストに待ち受けるそれだって。どう考えてもどんどん落
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IT/イット THE END “それ”が見えたら、終わり。(2019年製作の映画)

4.0

前作を半ば手放しで褒めた身としては、ものすごく不安だったのよ。あれを超えられる?って。
けれども、見始めたらジュブナイル路線を継続させつつ「今」の物語にブラッシュアップされてて大満足。
ハリウッド的な
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スティング(1973年製作の映画)

4.5

午前十時の映画祭で。初見。

うはは!
少し前の僕はこうしたクラシックを「古い」と見向きもしなかったのだけど、おかげであらすじすらロクに知らずに見た。

そして、ぶったまげた。
めちゃくちゃカッコ良く
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ジョーカー(2019年製作の映画)

4.5

見終わって思うのは、僕は一体だれの映画を見せられたのだろう?という事。
虐げられた男はやがてジョーカーへと変身するのだけれど、あの男は実は僕なのではないか。
キリストのモチーフなど映像としても美しく、
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時計じかけのオレンジ(1971年製作の映画)

4.0

午前十時の映画祭で。
2001年宇宙の旅はスクリーンで鑑賞して僕の中で全く評価が変わったのだけど、コレも同じ。
キューブリックは明らかに「スクリーン」を意識して作ってて、だからこそ午前十時の映画祭でス
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蜜蜂と遠雷(2019年製作の映画)

4.5

天才達が見る風景など、僕のような凡人には想像もつかない。
けれど、この映画はその遠い風景を垣間見せてくれる。
友人でありライバルでもある4人が感じる事などとても感情移入できなくて、だから途中まで(ふー
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ロケットマン(2019年製作の映画)

4.0

ド派手な衣装のイメージやらダイアナ妃の葬儀で献歌してたり、ディズニーに作品提供してる人。くらいのイメージで鑑賞したのだけど、その心に空いた穴を埋めようともがいたエルトン・ジョンの生き様に泣いた。
と、
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記憶にございません!(2019年製作の映画)

3.5

近年の「三谷映画」の出来の悪さに閉口してて観る気がなかった本作。
なんとなくスケジュールが合ったのがコレしかなかったという後ろ向きな理由で鑑賞。
したら、思ったほど悪くない。
相変わらず「映画」にする
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ベニスに死す(1971年製作の映画)

4.0

午前十時の映画祭で。
怖い怖い映画でした。
キレイなキレイな少年にドンドンドンドン心奪われる初老の主人公。
ソッチ行ったら破滅しちゃうと思って観てるとドンドンドンドン破滅して行っちゃう怖さ。
また作り
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レオン 完全版(1994年製作の映画)

4.5

午前十時の映画祭・町山智浩トーク付き先行上映で。
町山さんは監督のロリータコンプレックスを取り上げ、それを受けた観客が気持ち悪かったです(笑)と茶化してたのだけど、この映画はそれでも、作中誰より大人び
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砂の器(1974年製作の映画)

4.0

午前十時の映画祭で。
一つの殺人事件を追う過程で浮かび上がる強烈な差別。
ハンセン病を描きつつ、けれどもその差別が他の疾病など含め未だに続いてる事を思うと、本作が古典として君臨する事に納得。
同時に差
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