太田康裕さんの映画レビュー・感想・評価 - 4ページ目

太田康裕

太田康裕

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時計じかけのオレンジ(1971年製作の映画)

4.0

午前十時の映画祭で。
2001年宇宙の旅はスクリーンで鑑賞して僕の中で全く評価が変わったのだけど、コレも同じ。
キューブリックは明らかに「スクリーン」を意識して作ってて、だからこそ午前十時の映画祭でス
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蜜蜂と遠雷(2019年製作の映画)

4.5

天才達が見る風景など、僕のような凡人には想像もつかない。
けれど、この映画はその遠い風景を垣間見せてくれる。
友人でありライバルでもある4人が感じる事などとても感情移入できなくて、だから途中まで(ふー
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ロケットマン(2019年製作の映画)

4.0

ド派手な衣装のイメージやらダイアナ妃の葬儀で献歌してたり、ディズニーに作品提供してる人。くらいのイメージで鑑賞したのだけど、その心に空いた穴を埋めようともがいたエルトン・ジョンの生き様に泣いた。
と、
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記憶にございません!(2019年製作の映画)

3.5

近年の「三谷映画」の出来の悪さに閉口してて観る気がなかった本作。
なんとなくスケジュールが合ったのがコレしかなかったという後ろ向きな理由で鑑賞。
したら、思ったほど悪くない。
相変わらず「映画」にする
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ベニスに死す(1971年製作の映画)

4.0

午前十時の映画祭で。
怖い怖い映画でした。
キレイなキレイな少年にドンドンドンドン心奪われる初老の主人公。
ソッチ行ったら破滅しちゃうと思って観てるとドンドンドンドン破滅して行っちゃう怖さ。
また作り
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レオン 完全版(1994年製作の映画)

4.5

午前十時の映画祭・町山智浩トーク付き先行上映で。
町山さんは監督のロリータコンプレックスを取り上げ、それを受けた観客が気持ち悪かったです(笑)と茶化してたのだけど、この映画はそれでも、作中誰より大人び
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砂の器(1974年製作の映画)

4.0

午前十時の映画祭で。
一つの殺人事件を追う過程で浮かび上がる強烈な差別。
ハンセン病を描きつつ、けれどもその差別が他の疾病など含め未だに続いてる事を思うと、本作が古典として君臨する事に納得。
同時に差
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ブルース・ブラザース(1980年製作の映画)

4.0

午前十時の映画祭で。
これまた初見。
音楽の愉快さ。それに尽きる。
ストーリー自体はまぁそれほどでないけれど、ずっと観てたくなる主人公たちのハチャメチャぶりと音楽の良さ。

スパイダーマン:スパイダーバース(2018年製作の映画)

4.5

圧倒的で革新的なアニメ演出と観客一人一人の人生を全肯定するストーリー。
こういう作品に出会いたくて僕は映画を見ている。

ライオン・キング(2019年製作の映画)

3.0

待望のIMAXらしいスクリーンサイズで鑑賞。
…したのだけれど、画角が要所要所でだけフルサイズになりあとは上下に黒帯出てるとか中途半端なマスターデータ。
ストーリーも何故いまリメイクするのかまるで伝わ
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劇場版 おっさんずラブ ~LOVE or DEAD~(2019年製作の映画)

3.0

うーん…
これ、本当にファンが求めてた物語になってる?
爆破シーン中心にいくらなんでもデタラメ過ぎ。
ローマの休日、ポセイドン・アドベンチャー、ターミネーターとオマージュは楽しいしキャストの魅力はまん
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ヒジュラーの恋(2017年製作の映画)

3.5

レインボーリール東京2019ホームページから、あらすじ引用。

インドで第三の性とされる「ヒジュラー」のコミュニティーに属するラッジョ。町で見かけた女性にひと目惚れしたラッジョは、コミュニティーと社会
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新聞記者(2019年製作の映画)

3.5

現実の事件や不祥事をモデルに踏み込みずらい所にまで足を進めたのは、なかなか。
どこまでが現実でどこから創作なのか。その曖昧さに立ち上がらせた現代日本批評。
近年見かけなくなりつつある社会派映画だった。
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ブラックリップ(2018年製作の映画)

3.0

レインボーリール東京2019ホームページからあらすじ引用。

密漁されたアワビを高値で売りさばく中国系移民ホン。ある日、アワビの供給元のダイバーを訪ねたホンは、そこでダイバーの恋人の男に出会い、二人の
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カナリア(2018年製作の映画)

3.5

Filmarksページにあらすじないので、レインボーリール東京2019ホームページから引用。

アパルトヘイト下の南アフリカで、18歳のヨハンは徴兵制のため軍の聖歌隊に配属される。新しい仲間と共に過酷
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1985(2018年製作の映画)

4.0

あらすじがFilmarksに載せられていないので、レインボーリール東京2019ホームページから引用。

1985年のクリスマス、広告マンのエイドリアンはニューヨークからテキサスに帰郷する。心に重い秘密
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トイ・ストーリー4(2019年製作の映画)

4.5

さんざん笑って、そして泣いた。

決定的なネタバレはさせてないけど、勘の良い人は想像つくレビューを以下。






20年以上シリーズを見てきた身としてはとってもショッキングな映画ではある。
けれど
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アスリート~俺が彼に溺れた日々~(2019年製作の映画)

1.5

レインボーリール東京 #RRT2019 で。
#映画アスリート の一般公開邪魔する気は無いのだけど、以下酷評。

何もかも悪くて、正直褒める所がジョーナカムラのタマネギ刻む手際くらいしかない。

まず
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ソヴァージュ(2018年製作の映画)

3.5

22歳のホームレス男娼が主人公。

で、映画は終始主人公の目線に寄り添う。
その結果、ストーリーを構成する全てのエピソードが中途半端にしか語られない。
だから主人公よりもその脇役たちに感情移入しちゃっ
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日本のいちばん長い日(1967年製作の映画)

4.5

午前十時の映画祭で。

1945年8月15日の玉音放送までの24時間を前半はポリティカルサスペンスとして、後半はポリティカルアクションとして描いた印象。

僕らは「結果」を知っているから(あぁその決断
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八甲田山(1977年製作の映画)

4.0

午前十時の映画祭で。
シアタス調布では4Kリマスターのデータを使いつつも4K上映ではない様。なのだけど、木村大作本人に映写監修してもらって太鼓判出てるっていう凄いんだか凄くないんだか謎なバージョンで。
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アラジン(2019年製作の映画)

4.5

面白かった。
なぜ今「アラジン」を実写リメイクせにゃならんのだろう?と疑問・不安抱きつつ見始めると、冒頭におかれたシーンの生かし方の上手さ。
受け身のヒロインではなく、むしろ主人公以上に自分の考え方を
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愛がなんだ(2018年製作の映画)

4.5

このレビュー公開しようか迷ったんだけど…

いやはや参った。
この主人公のもはや片思いと呼んで良いのかすら分からない感情や行動、びっくりするくらい僕のこの15年位の言動に似てて、こんなもの客観的に見せ
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風と共に去りぬ(1939年製作の映画)

4.0

午前十時の映画祭で。

これまた初見。
で、ポスターイメージから南北戦争背景にしたラブストーリーだと思って食わず嫌いしてたのだけど全然違った(笑)

あの時代、こういう風にしか生きられなかったスカーレ
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ゴジラ キング・オブ・モンスターズ(2019年製作の映画)

3.5

時間的に合うものなくて、4DX・吹替で。
結果どちゃどちゃ濡らされるしガンガン揺さぶられてアトラクションとしては楽しい。

モンスターバース第三弾。
モンスターバースはちゃんと追っかけてるんだけど怪獣
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ゴッドファーザー(1972年製作の映画)

4.5

午前十時の映画祭で。

初見。
もちろん有名な「ゴッドファーザー愛のテーマ」は何度となく聴いてるがそのたびに(なんでもかんでもサブタイトルに愛のテーマってつけるなよ)と思ってたのだけどいざ観てみると正
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居眠り磐音(2019年製作の映画)

3.5

全体的に雑な印象。
冒頭、主人公・磐音のトラウマを丁寧に丁寧に描く。が、それが後々活きてるか?というと表面的な部分だけ。
そんな思い抱えてながらホイホイと用心棒引き受けるし人を切ってもケロッと翌日にな
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名探偵ピカチュウ(2019年製作の映画)

4.0

ピカチュウかわいい(*´Д`*)
それだけで良いっちゃ良いのだけど、思ったよりはるかに良かった。

特報が出た時点でピカチュウはじめキャラクターのかわいくなさに愕然としたけれど、本予告を度々見ている内
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E.T.(1982年製作の映画)

4.5

午前十時の映画祭で。

小さかった頃にテレビで見た気がしていたのだけど、何ひとつ記憶に無かったので恐らく初見。

ジュブナイル映画としての出来はもちろんで、だから沢山のレビューや映画評あるので僕は違う
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ある少年の告白(2018年製作の映画)

4.5

アメリカで今も行われるコンバージョン・セラピー。
もうその事だけでもショックなのだけれど、そうしてアイデンティティを否定してくるのが両親であるという事実。

個人的な話をするならば、僕の父も僕に長男と
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JAWS/ジョーズ(1975年製作の映画)

4.5

午前十時の映画祭で。
スピルバーグ映画で子供が犠牲になるって印象がなくて、したがって中盤のシーンにちょっとショック。それが後に良い展開させるので必要なことは重々承知だけれど。
船底からこんにちは、する
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魂のゆくえ(2017年製作の映画)

4.0

信仰は恐らく夢や希望なのだ。
けれども、現代はそうした物語を否定するような分断や破壊といった現実との矛盾が伝わるようになってしまった。
イーサン・ホークはその自己矛盾を抱えた牧師を実に繊細に演じた。
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未知との遭遇 ファイナル・カット版(2002年製作の映画)

3.5

午前十時の映画祭10で。

ご多分に漏れず、これも初見。
うーむ…。
ちょっと「感動の名作!!」「スピルバーグの傑作!」と方々で目にして期待しすぎちゃったのと、僕が理屈屋なのでイマイチ乗れなかった。
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風の谷のナウシカ(1984年製作の映画)

5.0

これまで何度かテレビで観てた映画なのだけど、映画館で観たらまるで別物のように思った。
ジブリ監修でデジタル上映ながら極力フィルムの質感を再現し、マスターからあえてモノラルで直接デジタル化させた音響。製
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ROMA/ローマ(2018年製作の映画)

4.5

イオンシネマとNetflixが映画館上映を英断してくれた事にまず感謝。
コレはよほど設備の整ったホームシアター持ってる人以外は映画館で観るべきだし、のみでしか味わえない感動がある。

ブラジルのとある
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大統領の陰謀(1976年製作の映画)

3.5

午前十時の映画祭で。
ウォーターゲート事件を追う2人の新聞記者。
記者たちにグッと寄ったストーリーなので、何が起きてるのかやや分かりにくい。
で、僕はそこをスパッと捨ててお仕事映画として見ていた。
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