小嶋貴之さんの映画レビュー・感想・評価 - 6ページ目

小嶋貴之

小嶋貴之

映画(1375)
ドラマ(16)
アニメ(0)

カット!(2022年製作の映画)

3.5

このレビューはネタバレを含みます

全体のつくりは、まあなるほど、と思うけど、役者はじめ、クオリティがとても高い。
この監督にはこんな映像遊びみたいな作品ではなく、もう少しエグる作品を撮って欲しい。

あとタイトルが良くない。

炎上する君(2022年製作の映画)

-

25分版しか見てないので、点数は控えます。

問題提起の方法は面白いと思ったけど、25分版では設定の説明でほぼ終わってて、何もいえない。
あとこう言う作品は得てして、善悪みたいなの、もしくは加害被害が
>>続きを読む

リトル・チルドレン(2006年製作の映画)

3.7

自分も含めてみんな子供。そんな映画。
TARでもそうだったが、しっかり自分への客観的視点を忘れないようにしているトッドフィールドのスタンスは共感する。
こちらの映画はもっと分かりやすく、親近感も強い。
>>続きを読む

TAR/ター(2022年製作の映画)

3.8

作りはシンプルなんだけど、映画の中でいろんな要素が示されるので、それを追って行くと全然飽きないし、映画自体も役者も映像も美しい。
多分いくらでも見落としてるところありそう。

ワンピースを着ていなくても(2022年製作の映画)

2.9

全体的に演出が甘かった。

まずは主演の女性をもっと演出してあげないと辛い。
ただただ居るだけで、リアクションも薄すぎて、何を思ってるのか全然わからなかった。

ルームメイトの男もただのセクハラ男だし
>>続きを読む

I SCREAM FEVER(2023年製作の映画)

2.8

広告という手法で映画を作り上げようとしている作品。
なので少し現実離れしていて、タイトル通り甘い世界しか描けてないのが、辛かった。
下手するとナルシズムにしか見えないモノローグとか、臭いところに蓋する
>>続きを読む

コンタクトポイント(2015年製作の映画)

3.2

ショートショートの作品はこう言うシーンを切り取ったものが多い。
尺的に適切だと思うけど、物足りない。

スケープゴート(2022年製作の映画)

2.5

これは…。
撮影、照明、グレーディング、芝居はとてもいい。

のに、脚本、演出が酷い。
既視感満載の脚本、雑なイメージだけの演出。

ショートショート、ちゃんと映画見て審査してる?ルックだけ見てんじゃ
>>続きを読む

How far(2022年製作の映画)

3.1

誰もが共感しそうなワンシーン。
ラストの台詞に意志を感じたのが、ギリギリ良かった。

こういうの、わかるけど、あまりにも普遍過ぎて物足りない。

LOOK AT ME(2022年製作の映画)

2.5

うーん、で?って感じ。
感情に特に裏もなく、ストレートなのが、全く持って物足りない。

ショートショートのこう言うところが本当わからない。

甘いオファー(2017年製作の映画)

3.0

これで良かったのかなー、って事かな。
ラストカットでずっとトラックバックして見せて、その心情がじわっと伝わってくるのは感心した。
ただ言うほどでも無いし微妙。

この街で生きた(年製作の映画)

3.4

素直にサラッと撮った感じが良かったり良くなかったり。
1:1のフレームと劣化させた画質はしっくりきてよかった。

ただなんとなく誰にも共感させない距離感は意図的なのか、見誤ったのか。

ドロステのはてで僕ら(2019年製作の映画)

3.3

このレビューはネタバレを含みます

正直、これ面白いんかな?って思った。

ほぼほぼ仕組みを楽しむだけの映画。
テレビのケーブルとか違和感はあるんだけど、まあそこはフィクションだし微笑ましい部分としてスルーしたけど、この70分見てほぼ何
>>続きを読む

悪の法則(2013年製作の映画)

3.8

いやー、サスペンスっていうより、スリラーかホラーだ、こりゃ。

ていうか、ネタ的には今だといろいろ文句言われそうな部分もあるんだけど、ここまで行くと笑っちゃっていい、みたいなブラックコメディなのかな。
>>続きを読む

予定は未定(2018年製作の映画)

3.1

このレビューはネタバレを含みます

うーん、そうか。
走るシーンが2回出てくるのは、同じ事してる様にしか見えなくて、イコール何も変わってない様に見える。
最初の地点からあまり変わってない様に見えるし、この結末が何に繋がるのかも想像出来な
>>続きを読む

春の夢(2016年製作の映画)

3.7

このレビューはネタバレを含みます

本当春の夢。
何が事実で何が夢かとか、どうでもよくて、空気を楽しめれば良い。
イェリが凄く美人ではないけど、凄く魅力的なんだよな。
ただイェリが死ぬ?のも前半の占いで振ってたりと、意外に雰囲気だけで作
>>続きを読む

なっちゃんの家族(2022年製作の映画)

3.3

このレビューはネタバレを含みます

とってもわかりやすい映画。
なつみが離婚を切り出すのは面白い。
ただそれだけなんだよなー。既視感が。

LONG-TERM COFFEE BREAK(2022年製作の映画)

3.4

このレビューはネタバレを含みます

つまらなくは無いけど、結局何が言いたいのか…。
誰のなんの話かよくわからない脚本。主人公はどっち?
どっちでも良いけど、ってそういう話でも無いし、そうであるなら、もっと馬鹿馬鹿しい方が見てる方の落とし
>>続きを読む

遠くへいきたいわ(2022年製作の映画)

3.4

タルコフスキーやカラックスが散見されたり、冒頭の部分とか、彼氏と自転車で帰るところとか、映画的で面白い。

タイトル、とても良い。

が、脚本が1990〜2000年代の邦画の様で、ちょっと観念で書きす
>>続きを読む

aftersun/アフターサン(2022年製作の映画)

4.0

とても巧妙な映画。
全く決定的な事を説明しないのに、たぶん見てる人ほとんどが同じ想いをしてる。
これが映画ですよね。

風の中の牝鷄(1948年製作の映画)

3.8

いろいろとイライラする映画だったけど、それくらい役者も良いし演出も脚本いいんだろう。

貧富の差から起こる罪悪感とモラルと許しの物語が、シンプルにまとめられた脚本がよかった。

売春宿から海辺のシーン
>>続きを読む

デジャヴ(2006年製作の映画)

3.7

トニースコットらしい、わかりやすい「顔」「顔」「顔」の編集で、見てて単調な気はするけど、まさかのタイムリープ映画で、終わりかたが良い。
ちょっと強引な脚本だけど、細部で楽しめた。

日曜日、凪(2021年製作の映画)

3.5

このレビューはネタバレを含みます

禁欲的なフレームとカット割(途中まで)が美しい。
キューの件は秋刀魚の味のゴルフクラブですね。一瞬見たことある映画かと思った…。

ラストの展開は良かった。
最後の最後の妻の登場はいらなかったかも。

逃げきれた夢(2023年製作の映画)

3.6

このレビューはネタバレを含みます

スタンダードサイズの画面と静謐なフィックスの繰り返しと、間のある芝居。
全くもって堂々としている潔さは良かった。
が、一本調子なのが退屈もした。

さんざん見て考えてきたオーソドックスなテーマがそこに
>>続きを読む

怪物(2023年製作の映画)

4.3

このレビューはネタバレを含みます

これは坂元裕二に恐れ入る。
是枝監督の編集もいつも以上にバシバシ切っていて、テンポがいいのにだんだん悪意という沼に嵌まり込んでいく、見事な映画。

細かく見ると瑛太が飴舐めるところとか、田中裕子の異常
>>続きを読む

音声認識中(2022年製作の映画)

3.3

設定命の映画だけど、その命を上手く見せている。
障害ある人を笑ってる様にも見えるけど、上手く接せない健常者を笑ってる様にも見える。
半分自嘲込みで笑い飛ばしたい作品。

最後まで行く(2014年製作の映画)

3.9

テンポがいいので、全く飽きない。
途中から出てくる敵も面白い。
ただ最後の戦いがスケール小さくて少し勿体無い。

東京暮色(1957年製作の映画)

4.0

このレビューはネタバレを含みます

みんなそれぞれに問題を抱えながら生きている事を丁寧に見せていくので、展開に惹きつけられ飽きる事なく見れた。

とても暗い話を、日本家屋の仕切られて影を作る造りが、画面上に陰影を作り、とても雰囲気が良か
>>続きを読む

日本の悲劇(2013年製作の映画)

3.5

とてもシンプルでシリアスな設定は、ハネケを思わせる。

ただシンプル過ぎて、ハネケの様にサスペンスな展開も想像もさせないのは、少し退屈だった。

芝居、設定、見せ方は面白いので、なんか勿体ない。

世界で戦うフィルムたち(2022年製作の映画)

3.3

このレビューはネタバレを含みます

亀山監督のバイタリティが凄い。
そしてナレーション上手い。

結局英語話せないと始まらないなとは思った。

見てて途中で息切れした。
前半は海外映画祭道中記や映画を広める為の画策を色々やってて見応えあ
>>続きを読む

私の知らないあなたについて(2022年製作の映画)

3.8

最初はなんだこの傑作は…と思って第一章を見出したけど、ドンドン映画に手慣れてるが故の遊びや器用さに終始した印象。

こういうの好きだけど、トリッキーな構成にするがあまり、核や感情をぼかしてしまった気が
>>続きを読む

生きるべきか死ぬべきか(1942年製作の映画)

4.0

なんとも凄い脚本。
戦争の中に不倫のいざこざも混ぜて、何重にも愛憎めくるめく面白さ。
展開もスピーディーで全く飽きず、今見ても全く遜色ない。
急に敵の本部に忍び込めたり、混乱したりえっ?て思うところは
>>続きを読む

父、帰る(2003年製作の映画)

4.0

とてもシンプルが故にわかりやすい話。

父親ってあんな感じだったよなー、不器用だよなー、としみじみ思った。

緑の雪(2019年製作の映画)

3.1

短編だから、このくらいシンプルなんだろうけど、本当にこういう事なのかな、ちょっと勝手に他人が同情してるようにも感じた。

映像で語ろうという意気込みはいい。

なぎさ(2017年製作の映画)

3.6

とても尖った作風だけど、大事なものを蔑ろにしてなくて良い。