krdbさんの映画レビュー・感想・評価 - 2ページ目

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aftersun/アフターサン(2022年製作の映画)

4.2

序盤、時折り挟まれるクラブで踊り狂う不穏なフラッシュ映像を除いては、終始平穏な父娘の楽しいバカンスの様子、どちらかというとソフィに感情移入してしまい、11歳という微妙な年頃の疎外感や性的興味などに共感>>続きを読む

裸足になって(2022年製作の映画)

3.9

あまりに辛すぎる展開の数々にアルジェリアという国柄が見て取れる。
終始画が美しくて、主人公の少女のような表情も相まって様々に心動かされる。良作。

苦い涙(2022年製作の映画)

3.8

オゾンらしさ全開のファスビンダーのリメイク。
嫉妬に狂い醜態を晒す様は見ていて痛々しく滑稽、カールに共感。

イコライザー THE FINAL(2023年製作の映画)

3.6

・勧善懲悪ムービー、オッサンつえーというだけでなんの捻りもないので何も考えずに見れる
・悪役にとにかく魅力がない、ただのチンピラ
・もはやスプラッター映画
・とにかくせっかち、来るの早い
・警官ボコら
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バーナデット ママは行方不明(2019年製作の映画)

3.8

「TAR」があまりにも良すぎてロングライド配給だし観るか〜と。やっぱりケイトブランシェットって凄い。終始会話の応酬、うっすらコメディのファミリーヒューマンドラマ。娘に諭されてパパがきちんと覚醒するとこ>>続きを読む

告白、あるいは完璧な弁護(2020年製作の映画)

3.6

ところどころそれとなく「ん?」と思わせるカットがあるので、二点三点するストーリーながらも割と先が読めた。

フローラとマックス(2023年製作の映画)

4.1

もはやテンプレ化したとも言える「音楽を通して日々の生活が潤っていく」系の純度100%のこの監督の作品。またこれ系か、とわかってる、わかってるんだけどもとにかく演出が素晴らしいので、多少斜に構えて、ハー>>続きを読む

ニンフォマニアック Vol.1 ディレクターズカット完全版(2013年製作の映画)

4.0

公開当時に鑑賞してたものの、ボカシだらけの映像とは違い、余計なことを考えずに済むためか、色情狂に苦しむ女性のストーリーに割とすんなり話に入り込め、本作に対する印象がかなり変わった。ところどころトリアー>>続きを読む

エレメント・オブ・クライム(1984年製作の映画)

3.7

観たはずなんだけれども内容一切覚えておらず。レトロスペクティヴにて鑑賞。
そもそもがセラピー中の回想の話なので(医者?も現実味がゼロの様相だけど)ずーっとセピア色の夢の中にいる状態。8割のカットで水が
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福田村事件(2023年製作の映画)

3.7

期待値が非常に高く、ドキュメンタリー監督としての森達也を敬愛するからこそ、今回はこのくらいの評価かな。衝撃的な史実は別として、作品としてのクオリティはあまり高いとは思えなかった。とにかく前半のいざこざ>>続きを読む

対峙(2021年製作の映画)

4.0

ただの会話劇なのにここまで感情を揺さぶられ考えさせられる内容もなかなか。演出の妙、そして演者の迫真の演技力の賜物かと。序盤の不穏な空気からの中盤の爆発、そして終盤の赦しからの宗教的な流れ。そうなるか、>>続きを読む

グリーンフィッシュ 4K レストア(1997年製作の映画)

3.9

やっと見れたイ・チャンドンの長編デビュー作。「ペパーミント・キャンディー」と同じく、周囲に振り回され運命に翻弄される一人の男の哀しき物語。割とステレオタイプな演出ながらも、随所に垣間見えるイ・チャンド>>続きを読む

ヴァチカンのエクソシスト(2023年製作の映画)

3.6

実話ものとはいえラストの悪魔の祓除はホラーというよりもCGバリバリのバトルアクション。幻視のはずが血塗れになってるのはちょっとうーん???だったかな笑
シナリオも特段ひねりもなく、ラッセルクロウの役ど
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ソフト/クワイエット(2022年製作の映画)

4.0

ワンカットで撮ってるので、見てるこちらも強制的に現場に参加させられる。序盤から終始不穏な空気で、見ていてもの凄く苦しい。多様性主義が主流の現代でもこういう思想を持ってる人ってそこかしこにいて、それが表>>続きを読む

エドワード・ヤンの恋愛時代 4K レストア版(1994年製作の映画)

4.0

10人くらいの男女が各所でくっついたり離れたり、台北は広いらしいのに、なんつー狭い世界。クーリンチェと同じく、照明の使い方が本当に独特で、特に僅かな灯りの中でシルエットで会話をするシーンが各所にあり、>>続きを読む

君たちはどう生きるか(2023年製作の映画)

3.8

「意味がわからない」のひと言で片付けるのはもったいないなあと思いつつ、まあでもそういう感想を持つ人の気持ちもわかる。
今までのハヤオ作品でもところどころ見られた「意味はよくわからないけど登場人物はちゃ
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イノセンツ(2021年製作の映画)

4.0

「童夢」は未読。でも読んでなくても十分。北欧ならではのどことなく陰鬱な雰囲気、団地という限られた空間のディストピア感、素晴らしい世界観。ワンカットそれぞれが画になる。色空間、フィルムのグレインすら美し>>続きを読む

RUN/ラン(2020年製作の映画)

3.6

代理ミュンヒハウゼンの話という事前情報はあったので、そこまで意外性もなく割と予想通りの展開。ラストは予想外なものの、完全に蛇足というか不要…

モーリタニアン 黒塗りの記録(2021年製作の映画)

4.0

最後に本人映像があるってわかってたけど、それでも彼の表情を見て涙が溢れた。
信仰とは何か。考えさせられる。

CLOSE/クロース(2022年製作の映画)

4.2

予想していた以上に思っクソ感情が揺さぶられてしまい、中盤2人がケンカをするシーンでのレミの気持ちを考えただけでつい目から水が。なんて繊細な子なんだろう。
そこから終盤までのレオのなんとも言えない、感情
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怪物(2023年製作の映画)

4.0

是枝さんはもちろん、母親目線・教師目線・子供目線で丁寧に三部構成で語り伏線を回収してゆく本の素晴らしさ。坂元さん凄い。
邦画って一人でも演技に難があったり、おかしな点が見られると作品に入り込めないんだ
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TAR/ター(2022年製作の映画)

4.1

序盤、かなり長尺で難解な音楽論の話が続くので、そこで脱落する人もいるんじゃないかと。緊迫感と共にかなり静かに、僅かな音が響く映画なので、どうしてもポップコーン食うなら塩オンリーで。キャラメル食ってる人>>続きを読む