9642さんの映画レビュー・感想・評価

9642

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ただ悪より救いたまえ(2019年製作の映画)

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キリングマシン対キリングマシン。ノワールというかアクション、特に後半はバカアクション(褒めてます)。前半ちょっとだけ出てくる日本の、鄙びたラーメン屋とか定食屋が、とても良かった。あとみんな英語上手い。>>続きを読む

ジョン・ウィック:チャプター2(2016年製作の映画)

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めっちゃバトル。ストーリーは……無かったかな。微妙に引きがあったような。ジョナサン強過ぎるので、強いなーという感想にどうしてもなってしまうというか。カモッラの女ボスが亡くなるシーンは美しく好きでした。>>続きを読む

べイビーわるきゅーれ(2021年製作の映画)

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たまに「こういうのが観たかったんです!」という映画に出会うことがあって。本作は正にそれ。世界観もキャラクターも何もかも最高。大好き。めっちゃアクションした後のまひろさん「疲れた」が、なんだか凄く好き。>>続きを読む

ベネデッタ(2021年製作の映画)

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ベネデッタは、奇跡が欲しかったんだと思う。その理由は、私的な情熱、あとは孤独からの解放。性的少数者を描き表現する映画、ではないと感じました、個人的には。脇のシスター陣にもう少し活躍して欲しかったかな。>>続きを読む

エブリシング・エブリウェア・オール・アット・ワンス(2022年製作の映画)

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よく出来ていると思う、野心的な挑戦もたくさんある、意義深くもある、めっちゃ笑わせても頂いた。それでも Not for me だったな。結局は「家族の再生」の物語へと収束しとるように観えるんですよ……。>>続きを読む

ラストエンペラー(1987年製作の映画)

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溥儀はずっと囚人だった。紫禁城でも、満洲国でも、そして撫順の収容所でも。これが20世紀の話で、ほんの百年ほど前のことかと思うと、気が遠くなる。良い意味でも、悪い意味でも。大帝国の落日は壮麗で、哀しい。>>続きを読む

ヒトラーのための虐殺会議(2022年製作の映画)

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誰もユダヤ人の生存や未来に関して話している人間がいない。前半でまともそうに見えた官僚たちも、結局SS将校と変わらない。問題は、これが史実であり、現実であり、そして繰り返される可能性があるということだ。>>続きを読む

RRR(2022年製作の映画)

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このゴキゲン過ぎるテンションは、どこから湧いてくるのか。ラーマ! ビーム! 叛逆の物語、革命の物語としての、怒濤の熱量に圧倒された。あと、バイク乗りとしてはオールドルックな単車が頻出で嬉しかったです。>>続きを読む

チャーリーとチョコレート工場(2005年製作の映画)

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アメリカのカルチャーを思いっ切りキッチュにした世界観は好き。デップさんのキャラクターも好き。けれど、いわゆる「良い子」が勝つ物語と、家族が何より大事というメッセージに関しては、ちょっと「?」と感じた。>>続きを読む

マイスモールランド(2022年製作の映画)

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いま日本にいる難民と呼ばれる人たちのこと。事実を知ることで免罪されるわけではない。けれども、無関心は、何も生まないし何も救わない。そして、自分自身が難民に成り得る可能性を、現実として考えることも必要。>>続きを読む

カモン カモン(2021年製作の映画)

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子どもは不可解。純粋で邪悪で我儘で暴君で。自分もそんな子どもであったことを少しだけ思い出す映画であり、また、そんな、子どもから決定的に離れた存在になってしまっていることを、思い知らされる映画でもある。>>続きを読む

KCIA 南山の部長たち(2018年製作の映画)

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激情に駆られるまでの40日。緊張感がすごかった。怒りを大爆発させるまでの詰将棋を見ているような。それでいて、キム部長のパク大統領に対する思いは、愛憎が複雑に絡まって混じり合うものであるような。大満足。>>続きを読む

キングメーカー 大統領を作った男(2021年製作の映画)

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文句なし、面白かった。70年代の韓国大統領選に絡む、陰謀劇。手段を選ばない主人公のキングメーカーも魅力的だし、彼のマスターである大統領候補も良かった。成功までの登り階段と、そこからの踊り場が、印象的。>>続きを読む

ウエスト・サイド・ストーリー(2021年製作の映画)

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前半までは良かった。オールドアメリカの風俗は魅力的だし、マンボは圧巻だった。しかし、トニーたちが何で(生命を賭けてまで)争っているのか、いまいち感情移入ができず。後半はやや置いてきぼりにされた印象が。>>続きを読む

ちょっと思い出しただけ(2022年製作の映画)

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『ブルーバレンタイン』方式。かつて在った恋愛や関係性を思い出すときの、感傷とか苦さ痛さとか、でもやっぱり楽しい感じまでをも、上手に映し取った作品。伊藤沙莉が良過ぎる。タクシードライバーが似合い過ぎる。>>続きを読む

愛がなんだ(2018年製作の映画)

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地獄。恋という地獄、愛という地獄、執着という地獄。そういうものが「あるある」の共感と一緒に描かれる。主人公テルちゃんはヤベエ奴だけど、大なり小なり、テルちゃん的なものって抱えて生きているのではないか。>>続きを読む

殺さない彼と死なない彼女(2019年製作の映画)

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大好きだ……! 余計なものは削いで落として、三つのペアの関係性だけを見せる潔さ。そして、それぞれの演技と空気感の気持ちよさ。どのペアも好きだけど、やはり間宮祥太朗×桜井日奈子は良かったな。糸電話……。>>続きを読む

春原さんのうた(2021年製作の映画)

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文芸作品を読んでいるような。あるいは、誰かの日常を垣間見ているような。徹底的に非説明的で、物語性は必要最低限。台詞も最少限。それよりも生活を映画にすることに細心の注意が払われている、そんな一本でした。>>続きを読む

機動戦士ガンダム ククルス・ドアンの島(2022年製作の映画)

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『ポケ戦』に連なる大傑作の誕生、と言ってしまって過言では無いと思う。やっぱりガンダムは戦争映画で反戦映画であると、改めて実感。そしてMS戦闘が涙が出るほど格好良いのです、動く動く、ほんと怖いくらいに。>>続きを読む

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