kuraさんの映画レビュー・感想・評価 - 5ページ目

家に帰ると妻が必ず死んだふりをしています。(2018年製作の映画)

3.2

このレビューはネタバレを含みます

「月が…」

夫婦の在り方、結婚とは?

I love youの意味は一つじゃない
人によって訳、解釈、言葉の持つ意味は違う

前半部分に正直しんどさを感じましたが、じわじわと尻上がりな映画だったと思
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孤狼の血(2018年製作の映画)

4.0

昭和63年、暴力団対策法成立以前の広島が舞台。暴力団組織間の激しい抗争(警察×仁義なき戦い)を描く。

大上章吾(役所広司)
呉原東署、捜査2課、暴力団係、班長

さすが役所広司さん。
作品ごとに全く
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blank13(2017年製作の映画)

3.4

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「空白の13年」

父親とも呼べない様などうしようもない父:雅人(リリー・フランキー)

雅人の妻:洋子(神野三鈴)
長男:ヨシユキ(斎藤工)
次男:コウジ(高橋一生)
コウジの恋人(松岡茉優)

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旅猫リポート(2018年製作の映画)

3.7

館内のあちこちから聞こえてくる啜り泣き。もちろん自分も。

物語終盤。終わらないでほしい、終わるのが惜しい、そう思いながら観ていました。

"両親、叔母さん、幼馴染、友人、脂とり紙”

素敵なシーン沢
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起終点駅 ターミナル(2015年製作の映画)

3.4

「終着駅は始発駅でもある」

“コーヒー、ザンギ、イクラご飯”

佐藤浩市さんと本田翼さんの組み合わせは斬新で嫌いじゃない。

僅かではあるが、鷲田(佐藤浩市)のわだかまりが解け、少しずつ変わる姿。
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歓喜の歌(2007年製作の映画)

3.2

立川志の輔さんによる新作落語を映画化した作品

小林薫さん好演。

いつも、ずっとは無理かも知れないけど
・相手の立場になって考えてみる
・誠意、真心
・寄り添う、少しの思いやり

人として忘れてはい
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犬ヶ島(2018年製作の映画)

3.7

ストップモーション・アニメーション

・構想から6年
・14万4000枚もの写真をコマ撮り
・445日をかけ撮影
・入り混じる言語、台詞
・表情、細かな毛並み

癖になる世界観。
やめられない、とまら
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わさび(2016年製作の映画)

3.7

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"早く、戻ってきて”

葵(芳根京子)の心からの精一杯の声。
色々な事を含んだ言葉。

芳根京子さんの魅力が詰まった作品だと思います。

風が強く吹いている(2009年製作の映画)

3.4

133分は長いかなと思っていましたが、あっという間でした。

・キャラクター達の魅力
・寛政大のメンバーが皆愛おしい(王子好き)
・カケル(シャープな林遣都)の走り姿

そして、この映画の主役ハイジ(
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ガマの油(2008年製作の映画)

3.1

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役所広司初監督作品

ハチャメチャ親父がついた優しい小さな嘘で、不思議なことが巻き起こる。

役所さん流の“ガマの油”
不思議な効能を持つ作品

二階堂ふみ(デビュー作)の演技がかなり初々しいです。
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江ノ島プリズム(2013年製作の映画)

2.5

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タイムトラベル、ループ
タイムパラドックス、パラレルワールド

もちろん全てが上手くいくなんて事は無い。ただ、同じ後悔するとしても、その度合いが違うかも。

賛否分かれそうなラストですね。
あまりにも
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四月の永い夢(2017年製作の映画)

4.0

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"覚めない夢のように、私はずっとその四月の中にいた”

3年前に亡くした恋人からの手紙をきっかけに、止まったままの時が動き出す。

前作の『走れ、絶望に追いつかれない速さで』同様、中川監督の一貫したテ
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にがくてあまい(2016年製作の映画)

3.4

【甘味と苦味】

“あまにがい”心地よい組み合わせ

甘味と甘味、苦味と苦味ではバランスが悪い。
苦さを感じるからこそ、甘味(旨味)が引き立つ。

正に、心地のよい映画でした。
(二人の距離感、美味し
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しゃぼん玉(2016年製作の映画)

4.0

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「気付いた時に直したらええ」

スマさん(市原悦子)に出会い、村に来てから伊豆見(林遣都)は選択を間違えなかった。

“今のお前に大切なのは逃げん癖をつける事だ”

逃げようと思えば、いつでも逃げれた
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友罪(2017年製作の映画)

3.1

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「友を裏切ることの罪」

人の死について、更生、贖罪

登場人物の目の演技が印象に残りました

複数のエピソードが複雑に絡むので、しっかり観ていないと掴めない

分かる部分と分からない(分かりにくい、
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ミスミソウ(2017年製作の映画)

1.3

※三角草(別名、雪割草)
厳しい冬を耐え抜いた後に、雪を割るようにして咲く花

開始10分くらいで既にしんどい。

正直、良い所よりも悪い所が圧倒的に目に付いたのでこのスコアにしました。

ちはやふる ー結びー(2018年製作の映画)

4.0

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『ちはやふる』最終章

完結にふさわしい、文句無しの出来。
(一秒たりとも無駄なシーンがない)

作り手、演者の溢れんばかりの熱量。

新キャラクターの周防(賀来賢人)がかなりの味。
そして“線”を越
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ギャラクシー街道(2015年製作の映画)

2.4

宇宙にある寂れたハンバーガーショップ(サンドサンドバーガー・コスモ店)の店員と客が交錯する群像劇

三谷さんらしい、癖の強い客人達、世界観、セリフ、嫌いじゃないです。

ただ、笑いにくい下ネタと各々の
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ブルータスの心臓(2011年製作の映画)

2.8

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“それは、完全犯罪になるはずだった”
原作『ブルータスの心臓 完全犯罪殺人リレー』東野圭吾

権力欲に取り憑かれた男の末路。
ラストシーンが印象に残る。

奇跡のシンフォニー(2007年製作の映画)

3.5

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「エヴァンがずっと持ち続けた想い」
※原題 August Rush

正直、ストーリーの粗はかなりあります。
ただ、この映画に関しては特別に目を瞑る事にしたい。あのラストシーンに繋がるのだと考えれば、
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ザ・マジックアワー(2008年製作の映画)

3.7

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※マジックアワー
(日没後、薄明り状態の数十分間を指す撮影用語)

昼と夜の間、世の中が一番綺麗に見える瞬間
(本作では『人生で最も輝く瞬間』を意味する)

売れない三流役者・村田大樹(佐藤浩市)
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ステキな金縛り(2010年製作の映画)

3.8

このレビューはネタバレを含みます

「証人はただ一人、落武者の幽霊」

劇場で観て以来の再鑑賞。
改めて観ると、序盤から伏線張りまくってますね。

深津絵里さん、西田敏行さんは言わずもがな。
影の主役、中井貴一さんと小日向文世さんがこの
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ステキな隠し撮り~完全無欠のコンシェルジュ(2011年製作の映画)

3.2

「ステキな金縛り」公開記念スペシャルドラマ
※スピンオフ、同キャストながら、全く別のストーリー

ホテルを舞台に『隠し撮り方式』(スイートルーム内の13箇所に隠しカメラを設置し盗撮の様に撮影する手法)
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ドラえもん のび太とブリキの迷宮(1993年製作の映画)

3.5

「近未来への警鐘」

“道具ばかりに頼っていると自分の力では何もできない駄目人間になっちゃうぞ!”
地味に刺さる。

のび太がサピオ君に親友ドラえもんへの気持ちを語るシーンが好き。

主題歌「何かいい
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わが母の記(2011年製作の映画)

3.7

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樹木希林さんと役所広司さんの演技。
ラストシーンの穏やかな空気が強く印象に残っています。


失礼ながら、樹木希林さんの事はお年を召されてからしか知りません。

それでも数々の作品で樹木さんの演技に、
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帰ってきたドラえもん(1998年製作の映画)

3.8

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「帰ってきたドラえもん」

ウソ800(うそエイトオーオー、嘘八百)
忘れられない道具のひとつ

“うれしくない。これからまた、ずうっとドラえもんと一緒に暮らさない。
ドラえもんなんて大嫌いだ。”
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ドラえもん 2112年ドラえもん誕生(1995年製作の映画)

3.5

「ドラえもんの誕生から20世紀への旅立ち」秘話

藤子先生ご本人のナレーションから始まる本作。

果たして約100年後の2112年にドラえもんは出来ているのでしょうか。
(まぁどう頑張っても自分では確
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ドラえもん のび太のドラビアンナイト(1991年製作の映画)

3.4

「絵本入り込み靴で絵本の中の世界へ」

藤子・F・不二雄さんが生み出した造語 SF(すこし・ふしぎ)

その言葉通りの素敵な世界観。

主題歌「夢のゆくえ」

それいけ!アンパンマン いのちの星のドーリィ(2006年製作の映画)

3.5

アンパンマンマーチの歌詞にある一節がテーマ

“何のために生まれて
何をして生きるのか
答えられないなんて
そんなのはいやだ!

何が君のしあわせ
何をして喜ぶ
わからないまま終わる
そんなのはいや
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僕らのワンダフルデイズ(2009年製作の映画)

2.7

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食品会社に勤める藤岡徹(竹中直人)
入院先の病院で偶然、末期の胆嚢癌で自分の余命が半年しかない事を知ってしまう

最期に何ができるだろう?
藤岡は、かつて高校時代に組んでいたバンド「シーラカンズ」に思
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12人の優しい日本人(1991年製作の映画)

3.5

「もし日本に陪審制があったなら」

三谷幸喜が東京サンシャインボーイズのために脚本を書き下ろした戯曲。ワンシチュエーション群像劇。

多少ダレる感じはあるものの、個性ある役者陣のパワーと台詞回しに引き
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笑の大学(2004年製作の映画)

3.7

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原作・脚本:三谷幸喜

昭和15年、国民の娯楽である演劇は規制され、警察で台本の検閲を受けなければ上演できない時代。

検閲官の向坂(役所広司)と喜劇作家の椿(稲垣吾郎)

劇中の殆どが、この2人の会
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のび太の結婚前夜(1999年製作の映画)

4.0

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(しずかちゃんのパパの言葉)

「のび太君を信じなさい。のび太君を選んだ君の判断は正しかったと思うよ。

あの青年は、人のしあわせを願い、人の不幸を悲しむことのできる人だ。それがいちばん人間にとって大
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ドラえもん のび太と鉄人兵団(1986年製作の映画)

4.0

「ロボットと人間」

今作はしずかちゃんが主役だと思う。
しずかちゃんの優しさ、相手を想う気持ちが世界を変える。そこに“心”があれば、人もロボットも同じ。

ロボットも人間と友達になる。
間違えなけれ
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ドラえもん のび太の日本誕生(1989年製作の映画)

3.9

「きっかけは家出、7万年前の日本へ」

のび太が作り出した
ペガ、ドラコ、グリ

機知に富んだ道具の数々。
このセンスには脱帽。

ラストシーン、主題歌「時の旅人」を聴きながら、少し泣きそうになる。

ドラえもん のび太と雲の王国(1992年製作の映画)

3.7

「天上人から我々(地上人)への警鐘」

自然を壊し、海を汚し、動物を絶滅させようとする人間。私利私欲の為に戦争をする人間。

大切なテーマが詰まっています。

大人になってから観ると、改めて色々と気付
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