marutabatsuoさんの映画レビュー・感想・評価

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るろうに剣心 最終章 The Final(2021年製作の映画)

3.4

アクションはものすごくかっこいい。もはやストーリーにケチつけるのもどうなのって感じのファンタジーだが、個人的な復讐がやたら大きな物語につながる理屈が弱くていまいちのれない。歴史的な合戦の根本としては弱>>続きを読む

るろうに剣心 最終章 The Beginning(2021年製作の映画)

4.1

すべてが腑に落ちる始まりの物語。時系列的には、シリーズの最初に位置する今作、正直途中まで今さら何見せられるのって気持ちだったがすべてを閉じるにふさわしい傑作たった。

人生をかけて殺したい相手を愛して
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トゥルーノース(2020年製作の映画)

4.1

思想統制国家、絶対的権力の下では普通の人がどうしようもないほどに酷いことをできてしまうことに終始腹が立って悲しくてたまらなかった。

脱北者の証言を元に、北朝鮮の政治犯収容所の過酷な生活をアニメ化。
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猿楽町で会いましょう(2019年製作の映画)

4.6

ぜんぶ嘘でぜんぶ本当の話。
いや-、やられたなこれは。売れないカメラマンと売れない読モ志望の青春ラブストーリーだと思ったら、ぐるんと世界が回転した。
でも、彼女はきっと自分でもわからないくらいにぜんぶ
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アメイジング・グレイス アレサ・フランクリン(2018年製作の映画)

3.6

終盤にかけての異様なグルーブ感、歌声に涙を流す人、卒倒しそうな人……。
1972年教会で行われたゴスペルアルバムレコーディングを映したドキュメンタリー。あまりの声の響き、観客を巻き込んだ高揚感に圧倒さ
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ザ・ロック(1996年製作の映画)

3.7

マイケルベイらしい大味さと爆発的な推進力。
国に命を捧げる海兵隊員が報われないことに怒り、一部エリート隊員らが毒ガス兵器を奪ってアルカトラズ島を占拠。FBI化学担当ニコラスケイジらがショーンコネリー演
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アンタッチャブル(1987年製作の映画)

3.9

アメリカ版『県警対組織暴力』。
禁酒法下のシカゴを暴力で牛耳るアルカポネに真っ向から挑んだ特別捜査官ネス率いる「アンタッチャブル」。しかし、そこは政治家も警察組織までもが腐敗した世界。文字通り命をかけ
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明日の食卓(2021年製作の映画)

3.8

子どもを虐待する親は私だったかもしれない。
憧れの一軒家、共働きワーキングマザーのマンション、シングルマザーの貧困家庭、異なる環境で育つ3人の「ユウ」くんと母親たち。家庭、仕事、子育ての喜びとともに悲
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映画大好きポンポさん(2021年製作の映画)

3.7

想いは人を動かす。
映画好き青年ジーンが、天賦の才を持つ映画プロデューサーポンポさんからある映画の15秒CMを任されることから人生が転がりはじめる。映画製作の舞台裏を90分で描きつつ、様々な壁にぶつか
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アオラレ(2020年製作の映画)

3.8

車のちょっとしたトラブルから異常な暴力性と執念で追ってくる男の恐怖。スピルバーグの『激突!』のごとく巻き込まれ型スリラーだが、とにかく犯人役のラッセルクロウが凶悪。酷すぎる展開なのに、ハッピーエンド感>>続きを読む

ジュ・テーム・モワ・ノン・プリュ(1975年製作の映画)

3.8

前か後ろなんて関係ない。
ゴミ運搬を仕事にする荒くれ者のゲイカップルが、カフェでボーイッシュな女性ジェーン・バーキンに出会う。女を抱けない男と女と男の三角関係。「私を男だと思ってシて」の切実さ。ラスト
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ファーザー(2020年製作の映画)

4.6

孤独、混乱。崩れていく自分を体験する。
時間軸が歪み、今起きた出来事が消え、会ったばかりの人が入れ替わる。見る側が混乱する作りは、認知症による忘却と混乱の追体験。リアルと虚構、記憶と現実の境界が消え、
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狂猿(2021年製作の映画)

3.8

まるで鬱からの復活劇、再び前を向き生きる男の姿に震える。
有刺鉄線、蛍光灯、刃物……、過激なデスマッチのカリスマ、笠井純。ヘルニアのため離れたリングに復帰を目指すが、心が燃えない。まるで普通のおじさん
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ジェントルメン(2019年製作の映画)

4.0

さすがガイ・リッチー!
大麻栽培で巨万の富を得た男、その地位を奪おうとするやつら、そこから金を揺すり取ろうとする裏ジャーナリスト……。群像劇のごとく入り組んだ人物と出来事が軽妙洒脱に、バイオレンスたっ
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茜色に焼かれる(2021年製作の映画)

3.6

理不尽な世の中で触れた柔らかな善意、生きる望みはまだある。
夫を事故で失い、上級国民の犯人は認知症を理由に無罪放免、謝罪もないままで賠償金は拒否、世はコロナ渦。金はなく、パート先ではバカ上司、息子はイ
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JUNK HEAD(2017年製作の映画)

3.6

原案から撮影まですべてを監督ひとりでやり遂げたという異形のSFストップモーションアニメ。
内容も進化で永遠に近い命を手に入れながらも生殖能力をなくした人類が地下で進化を遂げる人工生命体の探査に行くとい
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野良人間 獣に育てられた子どもたち(2018年製作の映画)

2.6

これ期待していたけどダメだったなあ。山の中で発見され、言葉も持たない孤児を宗教的使命に駆られた男が育てようとするって筋は最高。なのにモキュメンタリー風の映像が常時引っかかるし、謎も微妙だし、盛り上がら>>続きを読む

過去はいつも新しく、未来はつねに懐かしい 写真家 森山大道(2020年製作の映画)

3.9

何より画面に映る写真が今も鮮烈。アレ・ブレ・ボケの路地を捉えた画があまりにもかっこ良すぎて鳥肌が立つ。
80歳を超えるリビングレジェンド写真家の過去と今の姿。編集者、印刷所の仕事映画としても出色。
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くれなずめ(2021年製作の映画)

4.6

泣いて、笑って、泣いて泣いた。大切な仲間がずっと仲間であることをこんな風に表現するなんて! 過去は変わらなくても、今を生きる思い出は塗り替えられる。

圧倒的に今年ベスト。

友人の結婚式のために久々
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ブックセラーズ(2019年製作の映画)

3.6

デジタル化とともに消えゆく文化の濃厚な残り香。
世界最大規模の本の市ニューヨークブックフェアに集う人々のドキュメンタリー。
古書、稀書に魅せられた人々のユニークなこと。インタビュー中心だが、登場人物の
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リオの男(1964年製作の映画)

3.8

超大仕掛けのドリフのコント。

誘拐された恋人を救うためパリからブラジルへ。その裏には、財宝の隠し場所のキーとなる希少な土像の存在が。
土像と恋人を巡り、犯人と大活劇を繰り広げるのはジャン・ポール・ベ
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デッドロック(1970年製作の映画)

3.9

砂漠のさびれた果てた村で3人の男たちが大金を巡って争う。ただそれだけのプロットなのに、やたら強烈。
ギラつく太陽、乾いた大地、狂った娼婦、血と汗。

ラブ・セカンド・サイト はじまりは初恋のおわりから(2019年製作の映画)

3.3

はじまりは初恋のおわりから。中学生か辻仁成が書いたような強引すぎる甘い展開に苦笑。
奇跡ような出会いから恋に落ち、結婚。ところが主人公の男は作家として成功し、彼女に目を向けなくなり……。ここからパラレ
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ハンバーガー・ヒル(1987年製作の映画)

3.8

まりに苛酷な戦闘シーンが延々続き、辟易。しかしそれこそが戦争なのだ。
ベトナム戦争における937高地奪還作戦を生々しく描いた作品。
敵も味方もわからない極限の状況、北ベトナム兵の苛烈な攻撃、仲間たちが
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海辺の彼女たち(2020年製作の映画)

3.7

地獄を抜け出した先はさらなる地獄。
ベトナムから技能実習生として日本に訪れた3人の女性。しかしあまりに酷い実態に逃げ出し、不法労働者となる。ドキュメンタリーのようなリアリティと重い展開にぐったり。なん
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火宅 能「求塚」より(1979年製作の映画)

3.5

死んでなおモテマウントかよ!
二人の男に言い寄られ、選べず自死。男同士も殺し合い、死後の世界でさえも炎を燃やして呪う。そこでの女の態度が「え、モテてる私が悪いの??」みたいな感じでクズくて笑う。
人形
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大頭脳(1968年製作の映画)

3.7

まさにリアルルパン。
伝説の強盗ブレインとイタリアンマフィア、ベルモンドの三つ巴で列車強盗。このシーンいる? みたいなの乱れ打ちでバカっぽくて、テンポも抜群でやたら面白い。

ルパン三世のモデルと言わ
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童年往事/時の流れ(1985年製作の映画)

4.1

HHHの自伝的作品。小さな頃からの成長をたんたんと描いているだけなのに信じられないほどに郷愁にかられる。悪ガキたちと喧嘩に明け暮れるなかで父の病気。
大きな事件が起きるわけではないが、映像から土埃の匂
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風櫃(フンクイ)の少年(1983年製作の映画)

4.3

ホウ・シャオシェンはなんでこんな画を撮れるのだろうか。郷愁に震えて泣きそうになる。
悪ガキ仲間たちと故郷、淡い恋とままならぬ社会。青春映画の傑作。

この時期に小津の影響があったのか知らないけれど、低
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死の棘(1990年製作の映画)

3.3

夫の浮気で狂ってしまった妻ミホと、許しを請ううちに自らが狂っていく敏雄。共依存とも言えるふたりの異常な愛憎はもはやホラー。光の当て方やセットが独特過ぎて、ホラーを超えてコントにすら見えてしまう。

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プロフェッショナル(1981年製作の映画)

3.7

アフリカの某国の大統領暗殺の命を受けたスパイ。しかし、状況が変わり、国に裏切られる。復讐のためパリに戻り……。
ジャン・ポール・ベルモンド独特の軽妙さに中年男の渋みが加わり、なんともいい。

妙にモテ
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クリシャ(2015年製作の映画)

3.9

小さな赤ちゃんも産まれ、家族、親戚一同が集まるファミリーパーティー。お呼ばれしたひとりクリシャだが、皆は妙によそよそしく、不穏な雰囲気。
その理由が徐々に明らかになってゆき……。

『WAVES』の監
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