marutabatsuoさんの映画レビュー・感想・評価

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グレース・オブ・ゴッド 告発の時(2018年製作の映画)

3.6

子どもの頃に神父にいたずらをされた男たちが数十年の時を経て告発。
小児性愛神父をジャーナリズムが追う『スポットライト』を思い出すがこちらは被害者本人たち目線。

あっさり開き直るように認める神父と、教
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劇場(2020年製作の映画)

3.7

『劇場』又吉直樹の太宰オマージュがごりごり全開。
見ていて男の面倒くささにイライラするけど、屑な自分の同族嫌悪ゆえ。

屑なのはわかっているけど、プライドだけはいっちょ前。純な部分を認めてくれる女の前
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グランド・ジャーニー(2019年製作の映画)

3.6

絶滅危機に瀕する渡り鳥、雁の群れに軽飛行機で安全な飛行ルートを教えて救おうという奇抜なアイデア。それを手伝っていた研究者の息子が、突然飛び立ち渡り鳥とともに空の大冒険に。
とんでもストーリーだが、事実
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ソナチネ(1993年製作の映画)

4.7

たけし天才。もちろん何度か見ているんだけど感動しすぎて終映後立てなかった。
バイオレンスだけど静謐。生と死が対ではなく隣にあるかのような感覚。間の怖さ、優しさ、美しさ。
ストーリーよりも神の袖に触れた
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ぶあいそうな手紙(2019年製作の映画)

3.7

男やもめの爺さんに古い女友達から突然手紙が。視力が衰え読めないが、若い女性と出会い手伝ってもらうように……。

全く通じ合わなさそうなふたりが、心を通わせ互いを救う。孤独な人間が大切な人を見つけゆく過
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パブリック 図書館の奇跡(2018年製作の映画)

3.6

厳寒の夜シェルターに入れなかったホームレスたちが公立図書館を占拠。そこである図書館員が取る行動とは……。

前半で匂うホームレスを追い出すのと対比的に「公」の意義を問う。ちょい類型的だったり、ラスト隠
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ステップ(2020年製作の映画)

4.0

これは泣く。突然妻に先立たれ幼い娘とともに歩む父、男の物語。シングルマザーものはさまざまな視点で描かれているが、これほど丹念にシングルファーザーと娘の姿を描いた作品はほとんどないんじゃないだろうか。>>続きを読む

ブリット=マリーの幸せなひとりだち(2019年製作の映画)

3.4

家をきれいにし、食事を毎日作る。まっすぐに生きてきた堅物の初老女性だが、ある日夫の浮気が発覚。
すべてを捨てて家を出、田舎で仕事をはじめる。そこで出会った人々との交流のうち、自らの人生を歩み始める的な
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誰がハマーショルドを殺したか(2019年製作の映画)

3.7

これはかなりの衝撃的。1961年に飛行機事故で死亡した国連事務総長ハマーショルド。その事故原因を探っていくドキュメンタリーなのだが、出てくる話があまりにもうさん臭く、壮大で水曜スペシャルでも見ているよ>>続きを読む

悪の偶像(2017年製作の映画)

4.0

良識派の人気議員で知事候補。その息子がある事件を起こしてしまい、隠蔽しようとする。
政治家の表の顔と良心、知ってしまった人間から追い詰められてみたいな話になるのかと思いきや、ぎょっとするような複雑怪奇
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ダークナイト(2008年製作の映画)

4.7

久々に見たけど震えるほど面白い。これ今IMAXで見られるのに行かないとかないわー。最高!

バルーン 奇蹟の脱出飛行(2018年製作の映画)

3.5

監視社会で息苦しい東ドイツから自由の象徴西ベルリンへの脱出劇。その方法はタイトル通りの気球。
事実ベースで結末は見えるが、見せ方は上手くなかなかの緊迫感。しかし2家族の亡命を止めるためにあんな国を挙げ
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WAVES/ウェイブス(2019年製作の映画)

4.0

冒頭から10分間カメラが一度も止まらず滑らかにすべり続ける。ミュージックビデオのようなエモさで現状を見せる。リッチな家庭、レスリングのスター選手、愛する美しい彼女。

誰もがうらやむ生活のはずだったの
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悪人伝(2018年製作の映画)

4.1

くっそおもろい。ヤクザと警察がサイコパス殺人鬼を追うというトンでもストーリーだけど、事実を元にした創作ってことでまあ最高。
マ・ドンソクがスーツ着てスローモーションで歩くシーンだけでおしっこ漏れそうだ
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カセットテープ・ダイアリーズ(2019年製作の映画)

2.9

これ期待してたんだけどはっきりハズレだった。音楽をきっかけに人生が変わるってのは良いのだけど、特に大きな成長や成し遂げたことも出て来ず、結局ほんとにブルース・スプリングスティーン好きのおじさんの回顧録>>続きを読む

透明人間(2019年製作の映画)

3.7

見えない殺人鬼なのか、狂った女の狂言なのか。古典を現代サイコスリラー化した意欲作。「誰かが見ている」カメラワークと不協和音が続く緊迫感と恐怖はかなりハード。
後半SFホラーへと転換するあたりから怖さは
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MOTHER マザー(2020年製作の映画)

3.5

昼からパチンコ、手当たり次第金を借りては踏み倒し、息子の前で男にしなだれ、セックス。あげくのはてには幼子を置いて男の元から戻らないわ、子供を使って金をせびるわ……。この上ない底辺の母親とその息子と男た>>続きを読む

一度も撃ってません(2020年製作の映画)

4.3

すんげえかっこいい大人たち。昼はダメ爺、夜が更けると「夜は酒が連れてくる」とバーで酒をあおり、ハードボイルド作家を地でいく男に。
コメディだと思っていたら、一周回ってメタ構造も持つアップデートした現代
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レイニーデイ・イン・ニューヨーク(2019年製作の映画)

3.5

綿密に立てたデートプランが崩れてしまうことに苛立つシャラメと、仕事と目の前のスターとの出会いに舞い上がるエルファの掛け合い、すれ違いが楽しい。雨のニューヨークの美しさとウディ・アレンらしさ、それだけだ>>続きを読む

SKIN/スキン(2019年製作の映画)

4.4

これまた凄い。同じ白人至上主義者レイシストの話だがこちらは実話ベース。
狂信的コミュニティに属した男が、ある女性との出会いから少しずつ変わろうともがく。
全身に排外主義的タトゥーを纏った男は果たして変
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SKIN 短編(2018年製作の映画)

4.6

超傑作。白人至上主義レイシストの父と小さな男の子。ある日、仲間とともに黒人男性を襲い……。
わずか20分ほどの作品に人種差別、対立の社会的要素きっちり詰め込み、サスペンスフルな展開で見せる。オープニン
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ドロステのはてで僕ら(2019年製作の映画)

4.0

これは当たり!
タイムトラベルをしないタイムタイムスリップ映画という新しさ。
テレビの向こうに映るのは2分後の未来の自分と2分前の過去の自分。そこから生まれる入れ子構造の時間軸に小さな事件が積み重なり
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のぼる小寺さん(2020年製作の映画)

3.3

まっすぐに上だけを見て登り続けるボルタリングクライマーの小寺さん。その姿に影響を受けて、周囲のやる気のなかった卓球小僧もカメラガールも、不登校女子も少しずつ前を向いて歩き出す。
高校生の青春ものとして
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ランボー ラスト・ブラッド(2019年製作の映画)

3.3

ランボー最後の舞台は大切に育ててきた姪の復讐戦。戦う原因は思い切りパーソナルな復讐だが、今どき珍しいほどの残忍さでめった殺しに。
ストーリーは雑でなぜか敵は火に入る夏の虫だが、その激しさと孤独さはラン
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ワイルド・ローズ(2018年製作の映画)

3.8

中盤までパーフェクト。あの酒場での復活ライブシーンなんてたまらんかった。
元犯罪者の掃除婦シングルマザーがカントリーシンガーの夢を追う姿を描く。まったくうまく行かない子育て、母との関係、共に夢を見て手
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アングスト/不安(1983年製作の映画)

3.8

オーストリアの実在サディストサイコキラーのある殺害の日を映す。
主人公とカメラの距離が異常に近く、ほぼ一体化しているかのよう。全編に流れる不協和音と相まって、殺人鬼の心の揺れ、不安感に同化するような感
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ポネット(1996年製作の映画)

3.7

交通事故で母親を亡くした4歳の女の子が母を待つ日々の姿。あまりにリアルでどう撮影したのかが理解不能。
生死の概念と子どもならではのおまじない、想像と現実のシームレス。
「○○したらお母さんは帰ってくる
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オーバー・ザ・リミット(2017年製作の映画)

3.4

ロシアの新体操選手が金メダルを取るまでのコーチと歩んだ軌跡。
「ゴミ、クズ、やめてしまえ、生きる価値なし」この世の罵倒語を集めたかのような酷く強烈だが、ある意味正しい指導。リアル『セッション』と呼ばれ
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今宵、212号室で(2019年製作の映画)

3.6

長年連れ添った夫婦。妻の浮気が発覚し、距離を置くため家の目の前のホテルで一夜を過ごすことに。
ところが部屋には、若い頃の夫、過去の男、夫の元恋人が現れ……。ぶっ飛んだ設定に、夫婦それぞれの恋愛感のずれ
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もののけ姫(1997年製作の映画)

4.6

ナウシカともののけの2本が宮崎駿の最高傑作だと思っていたが、改めて見ると共生、自然、神秘性、中心のプロットはほぼ同じだった。
普通なら自然と科学を対峙させるところだが、きちんとファンタジー活劇に落とし
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風の谷のナウシカ(1984年製作の映画)

4.8

活劇としての圧倒的なダイナミズムと少女の聖性。自然と人間の対峙、ある種の和解への道。稀代の伝説的作品を大スクリーンで見られる幸せ、噛み締めました。

サンダーロード(2018年製作の映画)

3.8

おそらくADHDで社会との折り合いがうまく行かず生きづらさを抱える男。母の葬儀、離婚調停、親権争い、すべての行動が裏目で笑ってしまうほどのイタい男なのだ。
何もかも失い哀しさと孤独に包まれるが、ラスト
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ペイン・アンド・グローリー(2019年製作の映画)

4.1

心身ともに疲れ、生きる目的を見失なった映画監督が半生を回想。
母との思い出、わだかまりのある俳優、過去の恋人、幼少期の鮮烈な体験……。
現在と過去、現実と作品世界がオーバーラップしながら体と心の痛みを
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その手に触れるまで(2019年製作の映画)

4.0

素直で優しい少年がイスラム教過激派の思想に染まってしまう。同師の導きもあり、学校の女教師を反教者だと抹殺しようとするが……。
静かな映像の中に強烈な感情が行き交い、心がざわめき続ける。少年は許すのか赦
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コリーニ事件(2019年製作の映画)

3.5

国選弁護人として引き受けた殺人事件の被疑者弁護。被疑者は主人公弁護士にさえ口を開かず、そこに大きな秘密が……。
被害者家族らと弁護士の関係、隠された犯行動機、大きな問題が絡み合う設定にムリがあり、法廷
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