marutabatsuoさんの映画レビュー・感想・評価

marutabatsuo

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2019年上半期映画ベスト10
鑑賞117本(うち新作90本前後) 順不同

女王陛下のお気に入り
幸福なラザロ
誰もがそれを知っている
ハウス・ジャック・ビルト
スケートキッチン
こんな夜更けにバナナかよ
愛がなんだ
運び屋
ナイトクルージング
眠る村
キャプテン・マーベル

感想はTwitterの転載で雑ですがよろしくお願いします。

映画(539)
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惡の華(2019年製作の映画)

3.8

お前もお前もお前も、そして自分もクソ虫だ! とにかくここではないどこかへ行かなければ生きていられない。
こういう中高生時代に持つこじらせ感覚、久しく忘れていたが多寡はあれ、確かにあったように思う。
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ホテル・ムンバイ(2018年製作の映画)

4.4

あまりに凄すぎてジョーカー吹っ飛んでしまった。ムンバイで起こった同時多発テロの舞台になった高級ホテルでの1日を克明に描いたスーパー傑作。
良い感じのホテルマンのおかげで救われましたのパターンかなと思っ
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ジョン・ウィック:パラベラム(2019年製作の映画)

3.8

オープニング20分のガンフーが信じられないくらいかっこいい。このまま120分続いたら昇天してしまうってくらいかっこいい。ガンフーというか、本フーとか馬フーとかナイフーとか殺しの道具が変わっていくあまり>>続きを読む

ハミングバード・プロジェクト 0.001 秒の男たち(2018年製作の映画)

3.6

株取引のスピードを競い、データセンターのあるカンザスから取引所までの1600キロを直線光ファイバーで結ぼうというイカレた計画を思いつく。


地下とはいえ用地買収や地盤など難題が続々、ライバルとの攻防
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真実(2019年製作の映画)

4.2

オープニングからエンドロール間でニヤニヤが止まらない。
大女優を演じるドヌーヴのまあ嫌味ぽく、強く、存在感のあること。シャルロットのかわいいこと!
皆が皆、少しずつ騙し合い化かし合い。でもそこには、真
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HELLO WORLD(2019年製作の映画)

4.0

現実とバーチャルのマルチバースというアイデアがまさに今の作品。めちゃおもろい。
大傑作『マインドゲーム』や『パプリカ』を思わせるスピード感と展開にかなり興奮しながら観た。

ひとつだけ不満点を上げるな
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プライベート・ウォー(2018年製作の映画)

3.6

戦場ジャーナリストの強さと現場の悲劇に打ちのめされる。
戦場ジャーナリスト、メリー・コルビンの半生、その大半は戦場。PTSDで苦しみながらも、検問を強引に突破し、常に一般人、マイノリティらが虐げられる
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ジョーカー(2019年製作の映画)

4.0

ジョーカーがなぜ生まれてしまったのか。こいつはヘヴィな物語だった。
世の中の哀しみと悪意を丸ごと背負ってしまったかのような男。環境が悪いのか自分が悪いのか、ままならぬ恋に人生に、哀しみがやがて静かな怒
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アフリカの光(1975年製作の映画)

3.8

萩原健一と田中邦衛がめちゃくちゃいちゃいちゃいちゃいちゃする映画。ハードボイルドのようなBLのような。めちゃくちゃいちゃいちゃしていた

青春の蹉跌(1974年製作の映画)

4.0

むっちりとした若き桃井かおりの肉感的な身体がたまらん。若者たちの行き場のないエネルギーを叩きつけたようなフィルムに破滅へ向かう萩原健一の演技。
85分しかないのに濃密でどっと疲れる。
新文芸坐にて

見えない目撃者(2019年製作の映画)

2.9

作りが徹頭徹尾テレビドラマ。逃げる主人公になぜか追いつかない犯人、なぜか主人公だけは寸前で殺されないツッコミどころしかないアレ。いくら元警官でも素人に捜査させすぎ無能警察と、後付け推理と無理くりアクシ>>続きを読む

その場所に女ありて(1962年製作の映画)

4.1

もう出てくる女がみんなやたらとカッコいい。広告業界に勤める女たちのビジネスでの戦いと男女の駆け引き、恋愛感情、打算が絡み合って転がる転がる。
この頃の日本映画のテンポの速いこと。ワクワクしっぱなし、か
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アド・アストラ(2019年製作の映画)

3.4

あー、これ地獄の黙示録だわ、カーツ大佐だわ、俺わかっちゃったわー、と意気揚々と書く前に一応ググったらみんなそう思うのな。まあそりゃあそうか。

宇宙で行方不明になった父親を探しに行くが、そこに待ってい
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エイス・グレード 世界でいちばんクールな私へ(2018年製作の映画)

4.0

これはたまらなく愛おしい作品。イケてない8年生が背伸びしてYouTube配信する様子、パーティーでのいたたまれない姿、大切に思ってくれているのはわかるけどウザい父親……

壊れそうになっている自分を救
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アイネクライネナハトムジーク(2019年製作の映画)

3.5

オムニバスのように世代を超えて散りばめられた人生のかけら。それぞれが繋がるのは、あるボクサーの試合に元気をもらったこと、ある歌に気持ちを重ねたこと、大切な人がその人で良かったと思えること。

奇跡のよ
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東京裁判(1983年製作の映画)

4.4

これは絶対に見ておかなければならない作品だった。

裁判自体はやはり戦勝国のための生贄を差し出すための政治ショーの意味合いが大きく、戦争犯罪と戦争責任の違い、事後法による裁きなど、ロジックは日本側の弁
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台風家族(2019年製作の映画)

2.9

なぜあのゲスだった親父は突然銀行を襲い、消えたのか。
葬式のために集まった兄弟家族が、その遺産を巡って争うところから、事実が少しずつ明らかになる。

基本の筋書きは非常に面白いのだが、コメディが完全
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荒野の誓い(2017年製作の映画)

3.7

冒頭、インディアンに家族が惨殺され血にまみれた赤子を抱き、唇と指を噛んで感情と声を殺して隠れるロザムンド・パイクが凄まじい。

かつてはインディアン戦争で大量に殺した相手の長を護送する大尉ブロッカー
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ザ・フォーリナー/復讐者(2017年製作の映画)

3.9

見逃していたが、ジャッキー・チェン映画史上に残る傑作だった。
北アイルランドの過激派によるテロで娘を失った男の復習の物語。哀しみを背負った復讐鬼はこれまでのジャッキーのイメージを覆すダークな男。
ハー
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グッド・ウィル・ハンティング/旅立ち(1997年製作の映画)

4.4

自分にとって本当に大切なものとはなにか。
傷つくのが怖くて自分から離れ、捨ててしまう。
ある体験からどうしても心が開けなかった天才青年が、すべてを受け入れてくれる人に出会い遂に感情を爆発させる瞬間がた
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コミック雑誌なんかいらない!(1986年製作の映画)

3.9

内田裕也扮するワイドショーのリポーターがさまざまな事件、出来事を突撃取材する。80年代の空気が濃密に浮き出ているとともに、現在の一部からの「マスゴミ」へ感情を理解するのにこれほどわかりやすいものもな>>続きを読む

フリーソロ(2018年製作の映画)

3.7

900mもの巨岩を命綱なしで登ろうとする真クレイジージャーニーのドキュメンタリー。どう見ても無理な切り立つ岩、撮影している側がカメラを覗けないほどの死の恐怖の緊迫がせまる。
完全に彼女の気持ちに同化し
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タロウのバカ(2019年製作の映画)

3.6

常軌を逸した暴力と死の匂い、怒りと叫びがひたすらぶつけられる。愛を感じたことはなく、信じられるのは仲間と暴力、その場の興奮だけ。そんな世界には外側が完全に欠落、ゆえに結末はああなるしかなかった。外を感>>続きを読む

ロング・ウェイ・ノース 地球のてっぺん(2015年製作の映画)

3.9

故・高畑勲監督が絶賛したというのも納得、単純な線で出来たアニメなのに極限の自然描写が凄まじい。
北極圏での流氷、氷山が落ちる恐ろしさ、一歩先も見えない凍てつく吹雪、飢えと極限の人間性と希望。

大好き
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マトリックス(1999年製作の映画)

4.0

4Dで再上映していたのでひっさびさに鑑賞。
いやー、よくこの時代に作ったなと思う映像とストーリーを堪能した。改めて見るとこの後のSF、アクション映画への影響力がよくわかる。
同時に、この作品自体にも『
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Tommy/トミー(1975年製作の映画)

3.3

ザ・フーのルートロックオペラ『トミー』を映像化した伝説のカルト映画との触れ込みだったが、思い入れがまったくない状態で見るとミュージカル映画というより、ストーリーのあるミュージックビデオ。
カルト的世界
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アス(2019年製作の映画)

3.8

『ゲット・アウト』のジョーダン・ピール監督作品。やはりこの監督ヤバい。
偶然が積み重なる奇妙な出来事は、はたして幼少期のトラウマからくる妄想なのか。鏡の向こうの世界の妖しさと、『IT』などでも描かれる
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ブラインドスポッティング(2018年製作の映画)

4.0

青汁で泣く日が来るとは……。
『ドゥ・ザ・ライト・シング』以降で最も『ドゥ・ザ・ライト・シング』な作品。白人と黒人の親友、ちょい悪仲間。保護観察期間残り3日に起こる危うい日々を濃密に、スリリングに描く
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ロケットマン(2019年製作の映画)

3.5

天才の成功、恋と仲間の裏切り、酒とドラッグ、闇落ち、からの真の自分を取り戻すまで。
最近のスター伝記の黄金パターン。それはそれで良いのだけど、生きている伝説だからか全般的に生ぬるくて教科書的

さらに
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HOT SUMMER NIGHTS ホット・サマー・ナイツ(2017年製作の映画)

3.2

イケてなかった男の子が大人への階段を登るひと夏の冒険、のはずがちょっとやり過ぎてしまいました系のお話し。
なんか撮り方古くてダサい。わざとなのかと思ったけど、最後まで変わらず

メンターかつコンビ役の
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火口のふたり(2019年製作の映画)

3.7

主演女優の瀧内公美がめちゃくちゃ魅力的。結婚を控えた直前に昔の男と会い、ずっとセックスしている。ねっとり背徳的だけど明るくて最高のセックス。

あのことによる気持ちの変化は分かるが、障害なくなったらお
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ドッグマン(2018年製作の映画)

4.0

ネオリアリズモの系譜、救いなきひりつく展開にやられた。

どうしようもない男だが環境が違っていれば、ちょっと抜けた人のいいおじさんだったであろうマルチェロ。優しい犬トリマーで、小さな女の子の親で、ドラ
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ワンス・アポン・ア・タイム・イン・ハリウッド(2019年製作の映画)

4.0

このレビューはネタバレを含みます

わはは。やっぱタランティーノ最高だわ。ああ、ここからああなるのかなんてドキドキさせてからのファイヤーーーー!

少なくともシャロンテート事件のざっくり理解していないと意味不明なので、そこは抑えてから行
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ホーホケキョ となりの山田くん(1999年製作の映画)

4.2

昭和の家族をリアルに留めているのは実はこの作品が最高峰なんではないかな。なぜか家族の前ではちょっとエラそうなお父さんと、その一家のユーモラスさに笑い、グッとくる。


『かぐや姫の物語』に繋がる究極に
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座頭市物語(1962年製作の映画)

3.4

勝新太郎と天知茂が演ずるヤクザの用心棒。二人だけが見るブロマンス風の渡世の世界が美しく、殺陣も見事。ラストの去り行く姿もかっこいい。
ただ、今となってはやや類型的な感じも受けてしまい、さほどハマらず。
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