marutabatsuoさんの映画レビュー・感想・評価 - 2ページ目

marutabatsuo

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2019年上半期映画ベスト10
鑑賞117本(うち新作90本前後) 順不同

女王陛下のお気に入り
幸福なラザロ
誰もがそれを知っている
ハウス・ジャック・ビルト
スケートキッチン
こんな夜更けにバナナかよ
愛がなんだ
運び屋
ナイトクルージング
眠る村
キャプテン・マーベル

感想はTwitterの転載で雑ですがよろしくお願いします。

映画(555)
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グッド・ウィル・ハンティング/旅立ち(1997年製作の映画)

4.4

自分にとって本当に大切なものとはなにか。
傷つくのが怖くて自分から離れ、捨ててしまう。
ある体験からどうしても心が開けなかった天才青年が、すべてを受け入れてくれる人に出会い遂に感情を爆発させる瞬間がた
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コミック雑誌なんかいらない!(1986年製作の映画)

3.9

内田裕也扮するワイドショーのリポーターがさまざまな事件、出来事を突撃取材する。80年代の空気が濃密に浮き出ているとともに、現在の一部からの「マスゴミ」へ感情を理解するのにこれほどわかりやすいものもな>>続きを読む

フリーソロ(2018年製作の映画)

3.7

900mもの巨岩を命綱なしで登ろうとする真クレイジージャーニーのドキュメンタリー。どう見ても無理な切り立つ岩、撮影している側がカメラを覗けないほどの死の恐怖の緊迫がせまる。
完全に彼女の気持ちに同化し
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タロウのバカ(2019年製作の映画)

3.6

常軌を逸した暴力と死の匂い、怒りと叫びがひたすらぶつけられる。愛を感じたことはなく、信じられるのは仲間と暴力、その場の興奮だけ。そんな世界には外側が完全に欠落、ゆえに結末はああなるしかなかった。外を感>>続きを読む

ロング・ウェイ・ノース 地球のてっぺん(2015年製作の映画)

3.9

故・高畑勲監督が絶賛したというのも納得、単純な線で出来たアニメなのに極限の自然描写が凄まじい。
北極圏での流氷、氷山が落ちる恐ろしさ、一歩先も見えない凍てつく吹雪、飢えと極限の人間性と希望。

大好き
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マトリックス(1999年製作の映画)

4.0

4Dで再上映していたのでひっさびさに鑑賞。
いやー、よくこの時代に作ったなと思う映像とストーリーを堪能した。改めて見るとこの後のSF、アクション映画への影響力がよくわかる。
同時に、この作品自体にも『
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Tommy/トミー(1975年製作の映画)

3.3

ザ・フーのルートロックオペラ『トミー』を映像化した伝説のカルト映画との触れ込みだったが、思い入れがまったくない状態で見るとミュージカル映画というより、ストーリーのあるミュージックビデオ。
カルト的世界
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アス(2019年製作の映画)

3.8

『ゲット・アウト』のジョーダン・ピール監督作品。やはりこの監督ヤバい。
偶然が積み重なる奇妙な出来事は、はたして幼少期のトラウマからくる妄想なのか。鏡の向こうの世界の妖しさと、『IT』などでも描かれる
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ブラインドスポッティング(2018年製作の映画)

4.0

青汁で泣く日が来るとは……。
『ドゥ・ザ・ライト・シング』以降で最も『ドゥ・ザ・ライト・シング』な作品。白人と黒人の親友、ちょい悪仲間。保護観察期間残り3日に起こる危うい日々を濃密に、スリリングに描く
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ロケットマン(2019年製作の映画)

3.5

天才の成功、恋と仲間の裏切り、酒とドラッグ、闇落ち、からの真の自分を取り戻すまで。
最近のスター伝記の黄金パターン。それはそれで良いのだけど、生きている伝説だからか全般的に生ぬるくて教科書的

さらに
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HOT SUMMER NIGHTS ホット・サマー・ナイツ(2017年製作の映画)

3.2

イケてなかった男の子が大人への階段を登るひと夏の冒険、のはずがちょっとやり過ぎてしまいました系のお話し。
なんか撮り方古くてダサい。わざとなのかと思ったけど、最後まで変わらず

メンターかつコンビ役の
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火口のふたり(2019年製作の映画)

3.7

主演女優の瀧内公美がめちゃくちゃ魅力的。結婚を控えた直前に昔の男と会い、ずっとセックスしている。ねっとり背徳的だけど明るくて最高のセックス。

あのことによる気持ちの変化は分かるが、障害なくなったらお
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ドッグマン(2018年製作の映画)

4.0

ネオリアリズモの系譜、救いなきひりつく展開にやられた。

どうしようもない男だが環境が違っていれば、ちょっと抜けた人のいいおじさんだったであろうマルチェロ。優しい犬トリマーで、小さな女の子の親で、ドラ
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ワンス・アポン・ア・タイム・イン・ハリウッド(2019年製作の映画)

4.0

このレビューはネタバレを含みます

わはは。やっぱタランティーノ最高だわ。ああ、ここからああなるのかなんてドキドキさせてからのファイヤーーーー!

少なくともシャロンテート事件のざっくり理解していないと意味不明なので、そこは抑えてから行
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ホーホケキョ となりの山田くん(1999年製作の映画)

4.2

昭和の家族をリアルに留めているのは実はこの作品が最高峰なんではないかな。なぜか家族の前ではちょっとエラそうなお父さんと、その一家のユーモラスさに笑い、グッとくる。


『かぐや姫の物語』に繋がる究極に
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座頭市物語(1962年製作の映画)

3.4

勝新太郎と天知茂が演ずるヤクザの用心棒。二人だけが見るブロマンス風の渡世の世界が美しく、殺陣も見事。ラストの去り行く姿もかっこいい。
ただ、今となってはやや類型的な感じも受けてしまい、さほどハマらず。
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お葬式(1984年製作の映画)

4.2

なんて観察眼。人間の可笑しさをちょいと引いた目で観察し、グイっと寄って見せる。
初めての葬式でのお決まりの挨拶、金勘定、真夏の葬儀中、不倫相手とのこれ以上ないシチュエーションでの交合。もうどれもこれも
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永遠に僕のもの(2018年製作の映画)

3.3

美しきサイコキラー。親友で愛するラモンと盗みに入り躊躇なく人を殺す時間だけが満たされる。
無軌道な若い男のピカレスクものの系譜だが、物語は美しさに頼りすぎな感。

イソップの思うツボ(2019年製作の映画)

3.4

あああ、何だろうこのモヤッとした感じ。一昨年これを見ていたらきっと面白かったーで終われたのに、カメ止めを知ってしまった後ではもはや見える世界が変わってしまった。

幾重にも積み重なった多重構造の物語、
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ラブゴーゴー(1997年製作の映画)

4.0

めちゃよかった。 暗い小学校時代の唯一の思い出の女の子、偶然拾ったポケベルの相手、毎日通い続けるパン屋……。それぞれが微妙にリンクしながら物語は進む。 ある人にはそれほど意味を持つ出会いではなくとも、>>続きを読む

ダンスウィズミー(2019年製作の映画)

3.6

すごく楽しかった! 音楽が聞こえると歌って踊ってしまう催眠術にかかったOL鈴木静香。催眠術を解いてもらうための女ふたりの珍道中旅が、ノリノリで笑えて歌が気持ちいい。 矢口史靖作品の笑いのセンスが苦手な>>続きを読む

メランコリック(2018年製作の映画)

3.9

妙な外したのほほんとした間と起こっている恐ろしい出来事とのギャップ。 先がまったく見えない展開。そして、あの寓話的収束のさせ方。また日本映画に新しい才能が現れた。

そうだよ、あんな瞬間のために生きて
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主戦場(2018年製作の映画)

3.8

櫻井よしこやケントギルバートらが上映差し止めを求めている慰安婦問題に関するドキュメンタリー。 左右両側の論客らのインタビューを中心に、欺瞞があぶり出される構図。もちろん監督の見立てに乗れるならところ乗>>続きを読む

ライオン・キング(2019年製作の映画)

3.3

オープニングからの実写以上にリアルなライオン、キリン、ゾウ、鳥たちが大地を駆ける姿は圧巻。
グランドシネマサンシャインIMAXで見たこともあり、一気に世界に飲み込まれた。
けれど、そのリアルさと物語の
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サマー・オブ・84(2017年製作の映画)

3.6

人のいい隣人のおじさんがシリアルキラーかもしれない。そう考えた悪ガキ少年たちが監視したり、忍び込んだり、犯人のしっぽをつかもうとひと夏の冒険的捜査を開始。

果たしてガキどもの夏の思い出となるのか、本
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アンダー・ユア・ベッド(2019年製作の映画)

3.5

ベッドの下に男が潜んでいたっていうあの都市伝説モチーフものかと思っていたが、少し変化球。

存在感希薄で、誰からも覚えてもらえなかった男。学生時代、唯一名前を呼んでくれた女性がどうしても忘れられず、ス
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ブレス あの波の向こうへ(2017年製作の映画)

4.3

「あんなに美しい動作を初めて見た。無意味で優雅」

少年ふたりがサーフィンに出会った瞬間の映像からこの映画の虜になった。

あんな親友と本気で波に向き合い、あんな大きな大人に導かれ、あんなに美しい大人
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ロビンソンの庭(1987年製作の映画)

3.4

廃墟に移り生活しはじめたあたりまではかなりワクワクした。けれど、正直なところよくわからんかったなー

TOURISM(2018年製作の映画)

3.6

スマホを落としただけなのに-、からはじまる本当の旅。
将来はよくわからない。大きな夢もなく日常を生きる女の子ふたりがひょんな理由からシンガポールへ。
会話も映像も、何より音が環境音そのままの異常なリア
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マーウェン(2018年製作の映画)

3.9

人生からどうしても逃げなくてはいけない時、生み出される物語、想像力が救ってくれる。

冒頭からフィギュア劇によるナチ対戦の空想世界と現実がシームレスに行き交い、オタク男の話かと思いきや、やがてある理由
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カニバ/パリ人肉事件 38 年目の真実(2017年製作の映画)

4.3

まともに画面を見られない激ヤバ映画だった。 パリ人肉食事件の佐川一政の現在を映したドキュメンタリー。 今の姿のインタビューだけかと思ったら直視できない状況に。漫画の場面、なにより弟の告白に声にならない>>続きを読む

ワイルド・スピード/スーパーコンボ(2019年製作の映画)

3.0

この手の作品にケチつけても仕方ないのだが、かなり雑なストーリーが残念。それぞれの家族がテーマなのだがだからなに感。
あれだけ強かったラスボス倒せる理由もなんかふたりの力合わせましたってだけではのれんよ

よこがお(2019年製作の映画)

4.3

まったく底が見えない映画だった。 出だしから黒沢清作品のような会話のズレと妙な街の切り取りで不穏な空気がまとわりつく。 全体像が掴めないまま話は進み、ストーカーものかと思いきや、犯罪加害、被害者家族の>>続きを読む

天気の子(2019年製作の映画)

3.4

新宿をはじめとした東京の街並み、坂のある風景、雨の描写、鳥の目になって空から見るの花火。 このアニメーションの素晴らしさだけで満足っちゃあ満足なんだけど、やっぱりこの「世界なんか関係ない、ぼくとあなた>>続きを読む

工作 黒金星と呼ばれた男(2018年製作の映画)

3.9

B級ぽいタイトルだがとんでもない、スパイものの一級品。90年代の朝鮮半島、敵をだまし、味方をだまし、北朝鮮の深部に迫っていく過程のギリギリとした展開のまあ面白いこと。

遂に北朝鮮の最深部にたどり着き
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存在のない子供たち(2018年製作の映画)

3.9

「育てられないなら生むな!」と親を訴える少年ゼイン。 食べていくことすら困難な貧困。男児は極悪な労働力に女児は性の対象とされる最悪の社会環境。 あまりの酷さに家出し、家族以上に家族のような存在に出会い>>続きを読む