FrankieTeardropさんの映画レビュー・感想・評価

FrankieTeardrop

FrankieTeardrop

F1®/エフワン(2025年製作の映画)

4.0

迫力のエンジン音と白熱のレースシーン、
そしてクロスカッティングの応酬で
非常に映画映えするし
バラバラになっていたいろんなものが
レースで全て繋がるわけで
まあ面白いわけがないっていう…。
正直ブラ
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V/H/S ビヨンド(2024年製作の映画)

3.9

色んな形状の地球外生命体が
この一本に集結していて幕の内弁当的に楽しめる。
正直どれも茶目っ気があって大好きだった。
クリエイター側もノリノリで作ってる姿が浮かぶ。
POVゲロは思わず拍手を送りたくな
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アスファルト・シティ(2023年製作の映画)

3.2

生死の最前線に立つ救急隊の
密着24時みたいな内容で
カメラは常にブレてヨリな感じ。
ひたすら緊迫緊張の連続、血なまぐさい画、
ハードな内容なので観客側も体力を
それなりに要求されるので注意が必要かも
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羊たちの沈黙(1990年製作の映画)

4.2

ジョナデミの作品が
デカいスクリーン(しかもシネコン)で
見れるとなれば行かないという選択肢はない。
長いけど日曜の朝からきっちり
イヤな気持ちにさせてくれて大満足。
絶対的な悪でありながら事件解決を
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ルノワール(2025年製作の映画)

3.9

生と死の狭間、希望と絶望の狭間、
本当と嘘の狭間、子供と大人の狭間で
揺れ続ける人たちの物語。
悪意や嘘、暴力、呪い、絶望にまみれた
幼稚で未熟で曖昧な日本で
いかに生を取り戻すか。
主人公の少女に限
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デッドストリーム(2022年製作の映画)

3.3

GoPro映画。よくわからん汚水にも血にもGoProは負けない。
GoProを幽霊に括り付けて
「霊POV」を生み出すのには笑った。
幽霊屋敷に入ってリアルタイムで進行するので省略が一切なく
ネットの
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国宝(2025年製作の映画)

1.6

まずなにより圧倒的に長すぎる。
映画で長ければ良いことは何一つとしてない。
何年後何年後って何回工夫もなく繰り返すのか。
あと節操もなく動き回るカメラが悉くよくない。
こんな大作ならどっしりFIXで構
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MaXXXine マキシーン(2024年製作の映画)

2.7

絶対もっと面白くなるべき内容だけど
こうも跳ねないとは…。
序盤のこれからは女性の時代と
言わんばかりの睾丸潰しにアガるも
そこが1番ピークだった気もする。
中盤が特に退屈で退屈でしんどい。
映画内映
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リロ&スティッチ(2025年製作の映画)

3.0

アニメのあの軽さがなくなってしまったような。
内容が結構重いだけにその軽さで
うまくバランスとれていたけど
やはり実写にするとすんなり流れていかない。
スティッチのいたずらも
深刻に見えちゃうんだよな
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ドールハウス(2025年製作の映画)

3.5

この監督の器用さは凄いし職人監督やな
と思うもののそつなく
うまくまとめすぎていて
正直そこまでグッとこず。
ただクライマックスのアクション繋ぎで
過去と今が、別々の空間が、
強引に接続されるのには問
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見える子ちゃん(2025年製作の映画)

4.0

侮れない良作ホラー。これはオススメ。
なんというか自分が好きなホラーって
こういうものだったなと初心に帰って楽しめた。
ホラーはただ怖いから面白いのではない。
現在(生)と過去(死)という時間性や
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子供はわかってあげない(2020年製作の映画)

3.5

牛尾憲輔映画祭(オールナイト上映)にて再鑑賞。
初見時は長い…という印象がかなり強く
改めて見てみたらどうだろうかと思っていたら
やっぱり長かった。
虚構世界にアンコントローラブルな何かを
引きずり出
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リズと青い鳥(2018年製作の映画)

4.5

牛尾憲輔映画祭(オールナイト上映)にて再鑑賞。
劇場で改めて見て度肝抜かれるなど。
いったいこれは何なんだ?
針の穴に糸を通すような繊細かつ緻密な表現を
非常にテクニカルにコントロールし
90分に落と
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リロ&スティッチ(2002年製作の映画)

3.7

改めて見ると水彩画のような美麗な背景が何より良い。
線の細い動き回るキャラクターたちも良くて
彼らは当たり前に動き込みでヒキで描かれる。
さらには終盤ではCGも入り乱れて凄い。
あとスティッチの可愛さ
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アプレンティス:ドナルド・トランプの創り方(2024年製作の映画)

3.6

もっと俯瞰的に描かれるべきとは思うものの
噂に違わず面白い。
成り上がっていくトランプを
ドキュメンタリー的に動き回るカメラが追いかける様は
虚構でしかないのにどこか真実めいていて混乱する。
「怪物」
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サスカッチ・サンセット(2024年製作の映画)

2.8

説明、ナレーション一切なしで
安易なモキュメンタリーフォーマットにせず
カメラ基本FIXで全員ずっと馬鹿に徹してるのが強い。
日本の作品なら間違いなく発される奇声に
字幕つけて台無しにしてると思う。
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リー・ミラー 彼⼥の瞳が映す世界(2023年製作の映画)

2.3

この内容でインタビュー→回想→インタビューと
一回一回現在と過去をいったりきたりするのは
どう考えても悪手すぎるし
再現ドラマ的でしんどい。
停滞が映画を支配していてつらかった。
予算的な問題なのか
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サブスタンス(2024年製作の映画)

2.8

どう考えても140分かける内容ではない。
あんなカット割りで進むわりには、である。
真新しさは全く感じられないどころか
正直色んなリファレンスの焼き直し的な感じで
これで脚本賞を受賞してるというのだか
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クレヨンしんちゃん 嵐を呼ぶモーレツ!オトナ帝国の逆襲(2001年製作の映画)

4.0

35mmフィルム上映にて。
タイトルバックに万博ロゴを載せるという
気合いの入りようで
明らかに子ども向けに作っていなくて震える。
家族という最小単位の社会でもってして
時代という最大単位の社会の変化
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クレヨンしんちゃん ヘンダーランドの大冒険(1996年製作の映画)

3.2

35mmフィルム上映にて。
おかしなテーマパークがメインなのに
中盤なぜそのテーマパークを出てしまうのかが
よくわからずダレ気味になるものの
クライマックスのイカれた追いかけっこ(by湯浅政明氏)
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ガール・ウィズ・ニードル(2024年製作の映画)

3.9

受容と排除でいったりきたり
揺れ続ける女性の物語で正直期待以上だった。
何かの害を被ってしまい排除された者たちが
いかにその負の連鎖を止められるかという。
逃走を続けることで物語を進める
主人公自体が
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ノスフェラトゥ(2024年製作の映画)

2.0

冒頭の揺れるカーテンと影にときめくものの
ジャーン!!というジャンプスケアで
これはあかん…と思っていたら
見ているうちにその予感も確信となる。
衒ったカメラワークとジャンプスケアと
顔芸でゴシックホ
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IVE THE 1ST WORLD TOUR in CINEMA(2024年製作の映画)

-

スクリーン上の巨大な彼女たちの姿を
目に残像を残すほどのその眩い光によって
私たちは脳裏に焼き付ける責任がある。
金は払うので坂本龍一監修の音響システムの
新宿109で上映希望。
毎週最低4回は通わせ
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デソレーション・センター(2018年製作の映画)

-

やはりだだっ広いところで
爆音を鳴らしたいと思うのは人間として
当たり前なのではないか(?)
ノイズは空間の制約等なく混じり気のない
ただのノイズとして
何もない砂漠に解き放たれていく。
ノイバウンテ
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バロウズ デジタルリマスター版(1983年製作の映画)

-

ディゾルブでうっすら画面に現れる
まるで亡霊かのようなバロウズ。
自作の朗読シーンが何度も登場するが
抑揚のつけ方が上手く声自体も良い声で
これは煙に巻かれたいと率直に思った。
(ちなみに私はそこまで
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クィア/QUEER(2024年製作の映画)

2.5

お洒落で生真面目で
退屈なトリップムービーになってしまった感じ。
この監督の作品と悉く合った試しがないので
多分今回もノレない気がする
とは思いながらも鑑賞したけど
やはりダメだった。
ニルヴァーナの
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幽霊屋敷の蛇淫(1964年製作の映画)

4.2

「人間性の普遍という理念の下、最も憂鬱な主題はなにか?
その答えは明らかに死だ。
最も憂鬱な主題であれば
最も詩的な主題となる美と結びつく」

幽霊屋敷の中で
愛と憎しみと生と死と現在と過去が混ざり合
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ラ・パロマ(1974年製作の映画)

4.8

見てると段々あまりの芳しさに酔いが回ってくる傑作。
文字にしてしまえばおそらく3ページ未満の内容を
ひたすら美しい構図とねっとりしたカメラワーク、
ゆったりとした動き方をする役者陣、
壮麗なロケーショ
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メイデン(2022年製作の映画)

4.0

死と痕跡と橋の映画。
橋の上を走行する列車が象徴する
無情に引かれる断絶の境界線。
グラフィティアートやノートやテープ
というそこに遺されたものが
ゆるやかに生と死、現在と過去
という断絶の境界線を解
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名もなき者/A COMPLETE UNKNOWN(2024年製作の映画)

4.2

やっと見た。
逆張り・天邪鬼・捻くれの帝王ボブディランが
変わる世界の真っ只中の中心であらゆる人々を振り回しまくる
オム・ファタール映画の趣きで面白い。
彼のバイクが初めて登場するシーンが特徴的だけど
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カップルズ 4Kレストア版(1996年製作の映画)

3.6

たしかめたいことがあって
わざわざ2回見たけど
やっぱりこの映画そんなに好きではない…。
好きな人には申し訳ないですが。
結局は資本主義(国、街、時代)=欲望によって
狂わされてしまった人たちと
それ
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なんくるムービー あじまぁのウタ 上原知子―天上の歌声(2002年製作の映画)

4.1

早稲田松竹にて。
オーバーラップ、画層映画。
民謡という伝統の継承者として
上原知子は様々な狭間、中間、境目にいるということだろう。
時に別々のアングルが人物を中心に重なり合ったり
かつての記憶(写真
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エリ・エリ・レマ・サバクタニ(2005年製作の映画)

5.0

早稲田松竹にて。
今現在、ここという時間と場所を顕現させる
儀式としてのノイズミュージック。
それは強い生を実感させるとともに
その音がいつか終わるように死をも呼び寄せる。
時間場所が入り乱れてオーバ
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スマイリー・フェイス(2007年製作の映画)

4.6

「これはある人がA地点からZ地点にたどり着くまでの物語
どんな人でも同じことが言えるが...
人生というのはまるでジェットコースターだ」
大麻カップケーキを食べてハイになった主人公が
A地点からZ地点
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パーティーガール 4Kレストア(1995年製作の映画)

2.3

階段映画。
図書館を物語の根幹においておきながら
演出とて本を階段から
バラバラ落とすのは違くない?
と思ったけど全体的にも
想像していた映画とだいぶ違った…。
まずパーティーを主催するのも
十分立派
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