Kenteさんの映画レビュー・感想・評価 - 3ページ目

聖なる鹿殺し キリング・オブ・ア・セイクリッド・ディア(2017年製作の映画)

4.3

「聖なる鹿」殺しですな。

出だしから、会話がどうも、こう、不自然というかやけに説明的というか。「家族」という役割を観客に演じてみせている人たちの演技を見ているような(メタな表現ですが)。

...と
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エスター ファースト・キル(2022年製作の映画)

3.6

♪That's the story of, that's the glory of love♫

あの名作の続編とあっては、ここまでぶっ飛んでいないと見向きもされないんでしょうか。物語のアイディアはと
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エスター(2009年製作の映画)

4.0

続編予習のための復習のために再見。とても連続して続編を見られない高カロリーな内容でぐったりした。

エスターは言うまでもなく、マックス役の女の子の熱演が凄まじい。瞳の表情だけであれだけ繊細な演技ができ
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レ・ミゼラブル(2019年製作の映画)

4.2

ラストシーンの余韻から、鑑賞後1週間経った今でも抜け出せない。心に重たい澱(おり)というか痼(しこり)を残すという意味で近年の最高傑作

ライトハウス(2019年製作の映画)

3.8

男二人が壊れていくさまを堪能。いや、最初から既に壊れていたのか?謎はつきません。

登場人物ほぼ二名だけで、しかも決して大きな起伏や展開があるわけでない物語をここまで楽しませてくれる怪優二人に脱帽です
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ヴィレッジ(2023年製作の映画)

3.6

評価の難しい映画。ややリアリティに欠けるところのあるプロットを、名うての俳優陣が力技で「現実」にまで押し上げている感じ。
特に主人公の役者の、前半のおどおどした感じは実に良かった。

スカイスクレイパー(2018年製作の映画)

3.5

何十回FBI辞めてんだか、のドウェイン・ジョンソン、安定の犯罪巻き込まれ系シリーズです。

高所描写・落下描写が素晴しくてお尻ひゅんとなっちゃってとても怖いし、アクションの細かいアイディアも豊富で飽き
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X エックス(2022年製作の映画)

3.0

I will not accept a life I do not deserve.

老夫婦の切ない恋の物語(なのか?)。
高齢社会ですので、こうした爺さん婆さんによるアクションやホラー、ラブシーン
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タイラー・レイク 命の奪還2(2022年製作の映画)

3.7

前作1ミリも覚えてないけど、好評価していたようなので続編も見てみた笑

いやすんごい没入感。次から次へと殴る撃つ締める殺す。斬新なシーンがあったわけじゃないけど、スタンダードなアクションをより洗練させ
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レディ・バード(2017年製作の映画)

4.2

行動が一見衝動的で無軌道なようだけど、きちんと限界点を腹の底では分かっている、でもママだけにはどうしても素直になれないの、的な絶妙に揺れ動く17歳少女の数ヶ月間をすくい取った秀作。

出てくる誰も彼も
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ラストブラックマン・イン・サンフランシスコ(2019年製作の映画)

3.5

あーすんげえ分かる、分かりすぎてつれえ。
主人公と同じ経験はもちろんしたことはないのに、終始自分をずっと見ているようでつらかった。不思議なことに、ジミーもモントも自分だった。

爪痕というよりは澱のよ
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インディ・ジョーンズ/クリスタル・スカルの王国(2008年製作の映画)

2.0

んんん。ちぐはぐ。過ぎたるは及ばざるがごとし。面白いシーンの積み重ねによる大凡作。

アクションシーン(殴る蹴る撃つ走る)は主人公の年齢の割にシリーズ随一で、マヤ文明を旅する展開もワクワクしましたが、
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カモン カモン(2021年製作の映画)

4.0

今現在のネガティブをそのまま受け入れつつ、それでも未来を良きものにしていく。この静かな映画のなかに、そんなしっかりしたメッセージを感じました。

叔父さんと甥っ子の間の当初の緊張がなだらかに緩和してい
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劇場版アイドリッシュセブン LIVE 4bit BEYOND THE PERiOD(2023年製作の映画)

3.5

グッズ狙いの連れのお付き合いでDAY1を。
ゲームも映画も知識ゼロでしたが応援上映というスタイルに前から興味があったので、勇気を振り絞って(?)初挑戦してみました。

結果...。とても楽しかったです
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複製された男(2013年製作の映画)

3.6

不安定な役を演じるにかけては最も安定しているジェイク・ギレンホールの面目躍如たる怪作。

原作のジョゼ・サラマーゴですが、昔「白い闇」という小説を読んで以来、久々に名前を聞きました。こちらの小説はこの
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MAMA(2013年製作の映画)

2.8

突然大きな音を鳴らすのに合わせて得体の知れない幽霊的なものを瞬間的に見せる、という虚仮威(こけおど)し的な恐怖表現に飽きてしまった。大概、徐々に徐々に全容が明らかになっていくんだけど、実態見ちゃうと意>>続きを読む

ザ・フラッシュ(2023年製作の映画)

3.5

このレビューはネタバレを含みます

「史上最高の」とまではいきませんでしたが、深く考えなくても十分に楽しめるエンタメ作品でした。(ただし深く考えると、いろいろあれなのですが)

「マン・オブ・スティール」からの一連の作品の重厚な雰囲気と
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ジャスティス・リーグ:ザック・スナイダーカット(2021年製作の映画)

4.3

通常版は未見でいきなりこちらを鑑賞しましたが、面白かった! さすがに4時間一気見とは行かず、各チャプターごとに小休止しました(章立てにしたのはgood!)が、かといって全く冗長さは感じさせず、一人ひと>>続きを読む

バットマン vs スーパーマン ジャスティスの誕生 アルティメット・エディション(2016年製作の映画)

3.3

このタイトルで、な ん で ワ ン ダ ー ウ ー マ ン が 真 ん 中 な ん だ よ
ってのはとりあえずおいといて、「ザ・フラッシュ」予習のための「ジャスティスリーグ・スナイダーカット」予習のた
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アバター(2009年製作の映画)

3.8

"I see you."
お腹いっぱいの出来栄えでした。この長大で徹底的に作り込まれた物語を鑑賞直後にはなかなか一言では語れませんが、とにかく目に映る何もかもが美しくて佳かったです。特に音楽が荘厳で素
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ドラゴン・タトゥーの女(2011年製作の映画)

4.5

素晴らしい!
登場人物が多すぎて肝心のミステリー部分はちょっと頭が追いつきませんでしたが、それを補って余りあるリスベットの強烈に魅力的なキャラで、彼女の出ているシーンはただただ画面に釘付けになりました
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タン・ソイ:美しき殺し屋(2023年製作の映画)

2.9

んん...。ちょっと地味かな。誰も彼も、何もかもが平板。アクションにリアリティがあると言えなくもないけど、主人公はもう少し強過ぎるぐらい強かったり、必殺技と呼べるような技能がないと魅力と説得力とカタル>>続きを読む

インディ・ジョーンズ/最後の聖戦(1989年製作の映画)

3.8

"This is intolerable!"

インディ・ジョーンズ・サーガ(と呼ぶかは別として)の第3幕、物語としては今のところいちばん面白かったです。というか、いちばんきちんとしてました。


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レイダース/失われたアーク《聖櫃》(1981年製作の映画)

3.6

新作の予習のための復習、その2です。あらやだ、このシリーズってナチスの時代の設定だったのね、「魔宮」見て(当時の)現代だと思ってました。

個人的に「魔宮」はあまり乗れませんでしたが、こちらはしっかり
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インディ・ジョーンズ/魔宮の伝説(1984年製作の映画)

3.3

新作映画が出るらしいので、ディズニー+でキャンペーンを張ってました。

...冒険ものの割に意外と実際の歩行距離は少なめで、車と飛行機と象で移動する以外はほとんど一つの宮殿内(の迷宮)で物語が運ばれる
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AIR/エア(2023年製作の映画)

4.5

んもう最高! 実話映画・企業映画好きはもちろん、スポーツ映画、青春映画好きにもぜひ! 

人間の熱意が人を動かす瞬間の感動、新たな知識から得られる感動等、様々な意味で感動しました。

今でこそ業界トッ
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アントマン&ワスプ:クアントマニア(2023年製作の映画)

2.7

ウ~ン。乗れず。
実世界でゴジラのようにデカくなったり一寸法師のように小さくなって「キティちゃんデカ過ぎ(笑)」みたいのが楽しかったのに、極小の量子世界で巨大化・極小化してもイマイチ萌えなかった。てか
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ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー:VOLUME 3(2023年製作の映画)

4.5

"You didn't ask."(「聞かなかっただろ?」)

大満足の内容。「負け犬達」一人ひとりに輝く場所・見せ場が与えられていて、みんなカッコよかった!

本作の「主人公」は紛れもなくロケットだ
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AKA(2023年製作の映画)

3.6

ちょっと特殊効果ばりばりのハリウッドアクションを観たばかりだったので、映像の質感が実に生々しくて良かった。主人公のアクションの動きに無駄がなく、冷静に合理的にばったばった倒していく様がカッコよかった。>>続きを読む

プロミシング・ヤング・ウーマン(2020年製作の映画)

3.9

数十分ごとにジャンルが変わり、物語がどこに転がっていくか分からない。数十分ごとに主人公の印象が変わり、どれが本当の彼女か分からない。

清楚なイメージを持っていたキャリー・マリガンの印象が良い意味で変
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ヒットマンズ・ワイフズ・ボディガード(2021年製作の映画)

3.8

頭空っぽで見れて楽しかったっす。

モーガン・フリーマン御大の前では、あのマザファカ俳優サミュエルLジャクソンさえも大人しく見えてしまい可愛いく思えました。

4人同時に画角に映ることは(確か)なかっ
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ブラックアダム(2022年製作の映画)

3.3

寡黙なロック様もまたよろし。

とはいえ、主人公が強過ぎると互角に相手になる奴がおらず、ほとんどが手から出るビームで軽く蹴散らしてしまえる、ゆえに必然的に肉弾アクションシーンが減るという皮肉な結果に陥
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アシュラ(2016年製作の映画)

4.1

映画は俳優であり、俳優は顔である。実にいい顔の俳優が出揃っており、表情を見ているだけで愉しい映画だった。

アクションが洗練されておらず、ただ手足や銃を無鉄砲にぶん回すだけの暴力シーンがかえって生々し
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レジェンド・オブ・フィスト/怒りの鉄拳(2010年製作の映画)

3.2

歴史に一捻り+α(ミステリー, アクション, ファンタジーetc.)を加えた作品が好きな自分には、当時の上海の群雄割拠したカオスな状況が堪能できてなかなか面白かったです。
ブルース・リーに詳しくないの
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刑事ジョン・ルーサー: フォール ン・サン(2023年製作の映画)

3.3

ドラマ未見、というかイドリス・エルバが毎回見れる豪華な刑事ドラマがあったことを今さら初めて知った。それだけでこの映画は十分に価値があった。

前半の主人公が捕まった容疑がどの程度濡れ衣なのかがいまいち
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エルヴィス(2022年製作の映画)

3.2

2時間半かけて彼の半生の「あらすじ」を追ったような作品。この時間なら、もう少し何か一つに絞って深掘りしても良かったかな、と思う(マネージャーとの関係、恋愛、ドラッグ、親子、音楽...)。
特に冒頭から
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