ペインさんの映画レビュー・感想・評価 - 42ページ目

ペイン

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パリ、テキサス(1984年製作の映画)

4.5

3回目の観賞。

この映画を“お洒落映画”と捉えている人がいることに関しては大変遺憾なのだが、やはり渋くて心に沁みるめちゃくちゃ良い映画。

この地味極まりないけど美しい家族の話はやっぱりどうしても我
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アンダーグラウンド(1995年製作の映画)

4.5

サッカーW杯クロアチ代表準優勝&モドリッチ選手MVP受賞記念に、旧ユーゴスラビアが誇るハイエナジー作家エミール・クストリッツァ監督のこの作品を再観賞。

まず初めに正直に言っておかなければならないのは
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アンダー・ザ・スキン 種の捕食(2013年製作の映画)

4.5

“キューブリックっぺぇ”

冒頭のモンタージュ映像から度肝を抜かれ、“2001年っぺぇ”とキューブリックの匂いプンプンのこの映画に吸い込まれあっという間に終わった。

まず初めに言っておくとこの映画は
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スーパーマン(1978年製作の映画)

4.7

最近、やっぱり“童心に帰れる映画”って本当に偉大だなとつくづく思うんですよ。もちろん社会の暗部を描いたリアルで大人向けの素晴らしい作品も沢山あるし大好きですけど。

本作はアメコミヒーロー映画の元祖で
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コマンドー(1985年製作の映画)

4.5

“シュワちゃん無双”

さぞかしこの時代はこういう映画がたくさん公開されていた良い時代だったんだろうなぁ。

ただのバカ映画に見えて前半の展開は非常に抑制が効いていて巧い。

ハッピーボイス・キラー(2014年製作の映画)

4.0

“キュートでポップで首チョンパ!”

なんてキャッチコピーからは想像も出来ないほどに実は闇深い作品。デッドプール(ライアン・レイノルズ)からこんなにも悲哀を感じるとは…素晴らしい演技!

そして「ピッ
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デ・パルマ(2015年製作の映画)

4.0

デ・パルマ監督作といえば私は「ミッドナイトクロス」「スカーフェイス」が生涯ベスト20には入るくらい好きで大のデ・パルマ監督ファンです。

なので本作がどんなドキュメンタリーになっているのか楽しみで仕方
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デヴィッド・リンチ:アートライフ(2016年製作の映画)

3.5

カルト映画の金字塔であり彼のデビュー作「イレイザーヘッド」を発表するまでの生い立ちや人生を本人自らの口で語り振り返っていくドキュメンタリー。

あくまで本作は“生い立ち”がメインなため、彼が発表してき
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パディントン(2014年製作の映画)

3.5

“可もなく不可もなく”

安心して観られるファミリー映画。
こういう映画にガチで批判するのもなんだか大人げない気がします

サリー・ホーキンスはやっぱりチャーミングで可愛らしいし、「ミッション:インポ
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26世紀青年(2006年製作の映画)

5.0

トランプの大統領当選を予期したのでは?と昨年話題になった作品だそうだが、その邦題からは想像も出来ないほどに高みにある映画だった。

映画ファンを唸らせ一部でカルト的人気を誇っているのも納得。少なくとも
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ダウンサイズ(2017年製作の映画)

4.3

“マット・デイモンが13センチになる”と最初に聞いたときは誰だこんな馬鹿げた映画を作ろうとしているのは?…と思ったのものだが監督を調べたら…

ア、ア、アレクサンダー・ペインやないかい!私が現役で最も
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希望のかなた(2017年製作の映画)

4.3

いつものカウリスマキ映画といえばそうなのだが、本作はテーマと内容が完全に今の時代と一致したというかなんというか、やっぱりこれはまさにトランプに観て欲しい傑作だった。

移民、難民問題を扱った作品として
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RAW〜少女のめざめ〜(2016年製作の映画)

4.3

食と性(セックス)というのはやはり強い結び付きがあって、本作はそんな人間の本能を探求して描いた崇高な映画でした。

エドガー・ライト監督や町山智浩氏が絶賛した食人映画と前々から聞いていて面白そうだなぁ
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デトロイト(2017年製作の映画)

4.3

“男よりも骨太な映画を撮る”でお馴染みの女剛腕監督キャスリン・ビグロー新作

前作「ゼロ・ダーク・サーティ」も前々作「ハートロッカー」も凄い映画だったがまたまたトンデモナイ映画を作ってしまったなビグロ
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トイ・ストーリー3(2010年製作の映画)

4.5

タランティーノが選ぶ2010年年間ベスト1位映画。アカデミー脚本賞も獲ってもいいくらいブラッシュアップされにされまくった見事な脚本。こんなん泣くに決まってる。

金曜ロードショー録画にて久々に再見。

髪結いの亭主(1990年製作の映画)

3.5

本作のパトリス・ルコント監督はかなりの映画、特撮オタクみたいで自分の事務所の壁にはウディ・アレンやグルーチョ・マルクスのポスターを貼っていてウルトラマンのフィギュアなんかも置いてるみたいです。

と、
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ピラニア 3D(2010年製作の映画)

4.3

“B級の皮を被った特上A級映画!”

ジェームズ・キャメロンは本作に対して「こういう低俗な映画が3D映画をダメにする。3Dとしての目新しさがまったくないし、まるで70~80年代に量産されたひどいホラー
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麦秋(1951年製作の映画)

4.0

角川シネマにて。「海街diary」にも影響を与えた似たショットの数々にはテンション上がる。

“ウ○コ”のくだりは微笑ましかったなぁ。

歩いても 歩いても(2007年製作の映画)

4.5

“小津調”(3回目の観賞)

俳優のポール・ダノは本作の大ファンで是枝監督の作品に出たいとまで言ってるみたいです。

というくらいに今や“世界のコレエダ”のブランドを確立しつつある是枝監督。小津安二郎
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ヘアスプレー(2007年製作の映画)

4.0

ビターで切ない「ラ・ラ・ランド」とは対極のすべてが過剰でハッピーミュージカル。

流石はオリジナルの原作がジョン・ウォーターズ監督とあり、出てくるキャラクターもいわゆるマイノリティといわれる個性派ばか
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ボブという名の猫 幸せのハイタッチ(2016年製作の映画)

3.8

正直に言うとこの手の猫や犬を全面に出してる作品は普段ならスルーしがちです(笑)ただあまりに評判が良かったので観てみました。

結果、言いたいこともなくはないけどまぁまぁ良い映画でした。観て良かったです
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プラネタリウム(2016年製作の映画)

2.0

filmarksやYahooで超絶評判が悪いのはわかった上でナタリー・ポートマンとリリー・ローズ・デップが観れるなら…

と安易な気持ちで観たらそれが思いの外悪い作品ではなかった。どうやら実際に批評家
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パターソン(2016年製作の映画)

4.3

3回目の観賞。

「スター・ウォーズ/最後のジェダイ」のライアン・ジョンソン監督は本作に“12時間ぶっ続けで観ていられるし観ていたい”とコメントしていましたがその気持ちとてもわかります(笑)

何回で
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68キル(2017年製作の映画)

4.0

“今年、この映画を観逃すな!”

初期タランティーノを彷彿というキャッチコピーと、高橋ヨシキ氏が猛プッシュしていたので観てみたがもう楽しくて楽しくて…

とにかく先の読めないクレイジーすぎる展開の脚本
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万引き家族(2018年製作の映画)

4.3

観終わった後言葉を失った…うまく感想が言えなかった…

“現代の小津安二郎”と言わんばかりに様々な“家族の形”を描いてきた是枝監督だが、本作は彼のフィルモグラフィーの中でも最も痛烈な1作だろう。

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セブン・シスターズ(2017年製作の映画)

4.0

“思わぬ拾い物2017”

面白かった!戦う強い女という意味でも「アトミック・ブロンド」のシャーリーズ・セロンより断然こっちのノオミ・ラパスの方が良い!見事な演じ分け!

たしかに突飛な設定で突っ込み
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奥田民生になりたいボーイと出会う男すべて狂わせるガール(2017年製作の映画)

1.5

安藤サクラの出番が少ないながらの怪演にはちょっと凄すぎてビビらされたが…

大根仁監督は「モテキ」みたいな映画をまた作りたかったのだろうが、いろいろと空回りしていて結果かなり薄っぺらい作品になってしま
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パーティで女の子に話しかけるには(2017年製作の映画)

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“パンクの勝利”

いや~これはかなりヘンテコな映画だけど50年後くらいには高く評価されそうな映画ですね(笑)今は採点なしにしとく。

好き嫌いパックリ別れると思うけど、極めてオリジナルな映画体験をも
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南瓜とマヨネーズ(2017年製作の映画)

2.0

臼田あさ美のエロさが唯一の救い。

この手の辛気臭い邦画は1番苦手です。

原作がどうかは知らないけど登場人物は皆メンヘラばっかりでイライラMAXです。

勝手にふるえてろ(2017年製作の映画)

4.1

松岡茉優は好みのタイプかと言われると違うけど、やっぱり女優としては天下一品。 

これは黒沢清監督が言っていたことなんだけれど引用させてもらうと“アハハと笑いながら気楽に見ていると、突然ハッとする映画
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アニマル・キングダム(2010年製作の映画)

4.5

“息もできない”

タランティーノがその年のベスト3に選んだとか選んでないとかで気になっててようやく観たが…

まぁ腹にドスンと響いてくる深い余韻を残す凄まじい骨太人間ドラマだった。

犯罪で繋がる家
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