とても良かった。私は男性であり、「母」という存在の生きる道のりにある出産や子との関わりを密接に想像することはできない。しかし、一人の人が心の中に抱える葛藤や、個人としての経験を創造することはどこかでで>>続きを読む
過去や現在、家系の繋がりなど考えることは多かった。しかし、同様の物語性を持った児童文学があり、その巧妙さや子供のやりとりなど、超えられぬものを感じたため平均的な点数をつける。
ローマ教皇についての知識もなく観始めたけれど、2人のとても大きな人生とそこに至るまでの日々と、同じ職を得ることでしか分かり合えない関係性に、幾度も涙しました。老齢からの重責、自分にそんな人生が訪れるか>>続きを読む
思い出すこと、忘れること。
それは誰にでもあって、本当にミニマリストでいいのかなと思ったり、実家の尊さを考えたりしました。子が親が育ててきた家に手を加えるのはちょっと心が痛いとも思いました。
途中>>続きを読む
三人の映画。たった2時間半程度の中に、それぞれが生きているということが、滲み出るように映されていた。
解決もされないし、明確に映されもしないのに、1シーンごとかが脳裏にことごとく引っかかる。不思議な>>続きを読む
2人の物語であったはずが、シーンや場所、人が現れるごとに破綻していく。精神世界の訳わからなさは誰しもにあるなと、妙に納得した気持ちで心地よく見終えた。
最初から最後まで引き込まれた。
今、自分は日本という国に住んでいて、さまざまな政治観、他国の状況を見ながら暮らしている。爆撃が非日常な国に居て、麻痺している感覚があると思う。今日、もはや今、爆撃をさ>>続きを読む
政治についてはTwitterで情報を集めていたけれど、頭がいっぱいになってしまって一年はSNSから離れていた。
望月記者の政権との本息のやりとりは、ひさしぶりのしんどさを蘇らせたものの、本来あるべき>>続きを読む
懐かしい映画のつもりで観たら、忘れているシーンや、改めて感じることが多々あった。
繰り返されることがほとんどなのに、こんなに飽きない。不思議な力。
思い出すたびに自分はおむすびの口になります。また>>続きを読む
途中ツボにハマったシーンがあって、そしたらツボから抜け出せなくなって、数分何が起きてもとにかくお腹を抱えてしまう楽しい時間を過ごすことができました。しあわせな時間でした。
ドキュメンタリー映画と言いつつ、監督である息子が母に甘えながら撮っている。という印象を持った。イタリアの人たちがどんなふうに人と関わるかは知らないが、人が言ったことを、(こう言ってほしいと)言い直させ>>続きを読む
小津監督の作品を初めて見ました。構図の端正さ、その構図の中で動く人、カットごとに写真を思い起こさせる映像がとても美しかったです。
「ありがーと」。父と母の声が今も鮮明に頭の中に聞こえます。
たくさんの魔女が出てくるも、目立つ魔女はたった一人。いっぱい=沢山の魔女の個性を見たいと思ってしまうのは、日本の漫画に慣れてしまっているせいかもしれないと、「固定観念」と言う言葉が頭に浮かんでちょっと>>続きを読む
深く読み込んでは観ていないです。
ただ、気持ちのいいゾンビ映画を見たいと思っていた自分にはちょうどいい内容でした。
ゾンビ映画はシチュエーションが作品によって様々で、その差異が見るたびに楽しい。>>続きを読む
隠れ切支丹について友人と話したことをきっかけに鑑賞した。友人からの前情報もあったが、自分自身はその映像の直接的表現以上に、人が行った事実であることにとことん胸が痛くなった。
庭師であるジル・クレマンの密着映像。ドキュメンタリー映画、というには物足りない映像と編集だったと思う。
ただ、師が草花を触る姿を見ることができて感激する。長靴についた土もなんだか愛しく感じる。
日>>続きを読む
おもしろかった!そう素直に言える作品だった。
もともと自然が好きな自分ではあるけれど、この長期間に渡っての自然を歩く生活とはどんなものなのだろうと。
随分と年齢が離れた二人がサバイバルな生活の中で>>続きを読む
スパイク・リーの映画を見るたびに、遠くに生きる自分が歴史を知らないことを教えてくれる。
戦争を介して出会った仲間たち。戦争は良くも悪くも人を惹きつけて一つの仲間意識を作るものなのかもしれない。自分は>>続きを読む
知らないことが多い。
2020年はそう思うことが多い。最近とある人と話していたときに「「黒人」と自分たちが当たり前に使っている言葉を疑うようになった。」という話をした。それはお互いの共通認識で、自分>>続きを読む
旅をしながら起こる出来事のかけがえなさがあるよな。と、鑑賞しながら何度も思った。その場で出会い、別れていく。それでこそ旅だな、そんな気持ちになる。
もう一度、映画館で見たいと思った。そう強く思う一本>>続きを読む
トラヴィス、ハンター、ジェーン、それぞれの心に染み入りながら最後まで。
生きる中での岐路は様々あるが、一度心を寄せ合った人との出来事や心の移り変わりとかが、最も深くて最も忘れることはできないよなと。>>続きを読む
生き生きしていない気怠い人々。舞い込んだことに対して、なんとなく。勢いなんてものはない。だけれど、仲のいい奴とちょっと気になる奴と、ドローンと生活をして旅をする。
生活の浮き沈みが映画や賭け事だった>>続きを読む
一人旅が見ず知らずの人たちも含めた大人数の旅になる。そんな状況は心底たまらないが、皆々、キャラクターが少し変でとてもおかしい。この癖強い仲間たちとの旅は、いったいなんの旅なのだろうと不思議に思いながら>>続きを読む
ブラーのことは大人になってから好きになった。10代や20代の頃はもっぱらオアシスで、聴くこともなく過ごした。
なんの拍子だったのか、雑誌かテレビで見た彼らのアーティスト写真の佇まいにピンと来て(特に>>続きを読む
人に質問をする。どういった答えが返ってくるか。誰でもいいわけではない。
カンヌ国際映画祭に集まる映画監督ということで、顔ぶれは非常に豪華。一人ずつの意見が淡々と語られる。
「人が語る」「意見を言う>>続きを読む
社会や歴史に詳しくない自分にとっても、今では勉強せずとも少しの興味さえあれば、世界で何が起こっているか、多様な考えがあること、思想が食い違い簡単に言い合いが起こり、さらには人の命までもがなくなってしま>>続きを読む
子供の頃の出来事は、大人になった時に大きく作用する。ジェルソミーナのことを思いつつ、この一夏の出来事を経た彼女はどんな風になるのだろうと思った。
趣里さんの演技が大変なものでした。菅田将暉さんも気難しい役である津奈木を菅田将暉を忘れさせるように演じきっていた。
この二人の行方はどうなるのか、平穏が訪れたらと思います。
ここ数年で随分と映画で泣けるようになった。しかしそれは「ホロリ」のレベルでのことだった。
何度も来る波のように、何度も泣いた。
少年二人に一人の母。愛しい三人だ。
ラース・フォン・トリアー監督の世界が隅々まで広がる。
よくストーリーを確認せずに鑑賞し始めた自分にとっては、この作品に通底する静かで重たい不安感に気付き、苛々とする人々の感情や、鬱々とした行動や、破>>続きを読む
リア・ルイス演じるエリー・チュウが素晴らしかった。エリー・チュウという人柄。頭はいいけどどこかで焦っていたり。上手くいかないことも沢山ある。
鑑賞したこちらにも「思い出」と言えるようなシーンがたくさ>>続きを読む
ロレンゾの行動もオリビアの行動も、実生活で言うと苦手な部類に入る。感情的な大声がとても苦手。大事ではないけれどハラハラする行動、悪戯、意地悪。それやられたらいややん……といういやなことが随所にあって、>>続きを読む
フィリップとアリス、随分と歳の離れたこのコンビ。面倒ごとに巻き込まれたと思うけれど、かけがえのないこの短い数日の旅は、きっと一生忘れられないだろうなと羨ましくも思った。