ktyさんの映画レビュー・感想・評価 - 3ページ目

SISU/シス 不死身の男(2022年製作の映画)

3.5

フィンランドの爺さんがランボー?

一人で軍隊相手に大暴れする爺さん😐
何度死んでもおかしくないが、顔面にみなぎる闘志に、俺は不死身なんだと押し切る圧が観客に伝わる😦

そして、重厚な劇伴、ワンコと、
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犬人間(2022年製作の映画)

2.9

人を🐕として飼う大富豪のイケメンがマッチングアプリで女性と付き合う。79分。

原題「Good Boy」からストレート過ぎる邦題そのまんまの作品😦コメディー?スリラー?😳後味が悪いので一般的におすすめ
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2001年宇宙の旅(1968年製作の映画)

4.9

手作りSF大作1965年制作。ムービープラス副音声解説だからこそわかる制作秘話が貴重。

例えば
本編の二百倍の量のフィルムを撮影😳
アニメーター13年分かかるから13人アニメーター採用した😵
あまり
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瀬戸内寂聴 99年生きて思うこと(2022年製作の映画)

3.6

瀬戸内寂聴さんのドキュメンタリー。99歳で亡くなられるまでの日常、寂庵に訪れる救いを求める人々とのやりとりに胸が苦しくなる😒

50を過ぎて毎年桜の時期になると、この桜は後何度見れるのだろうと思う。
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キラー・ジーンズ(2020年製作の映画)

3.2

低価格高品質ジーンズが発展途上国の人々の犠牲の上に成立する社会風刺とホラーが合わさった低予算作品。

こういうのを観ると、ユニクロより古着屋で宝探しするほうが楽しく思える☺️

送料無料が運送業者の方
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カーテンの向こうに(2014年製作の映画)

3.3

フィンランドの小学生の友情短編7分。
疲れた時、優しい気持ちになれる秀作😃
主人公の男の子が不細工なのが良い😊

BS松竹東急 短編映画劇場 録画

天然コケッコー(2007年製作の映画)

3.5

島根県、浜田市ロケ、方言全開で初々しい中学生を演じる夏帆と、クールな東京からの転校生を演じる岡田将生の淡い恋物語と『スタンド・バイ・ミー』風味の長閑な村の風景に浸る。

スター性のある二人と、正反対の
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沖縄狂想曲(2024年製作の映画)

3.3

戦後沖縄のドキュメンタリー。
映画というより、NHKがドキュメンタリー番組として放送して広く国民に問題提起すべき内容だと思いました。

ただタイトルと効果音が不安を煽るようで残念。暴動を正当化する左翼
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ナイトブレーカーズ(2021年製作の映画)

3.0

トンネルを歩く男女の緊迫する短編。
電飾をまとった姿が説明不足で不完全燃焼だけど、危機迫る表情が良かった🙂

BS松竹東急 短編映画劇場 録画

クイーン+アダム・ランバート・ストーリー: ショウ・マスト・ゴー・オン(2019年製作の映画)

3.2

アダム・ランバートを迎えたクイーンのドキュメンタリー。

改めて、ブライアン・メイの歌心溢れるギターと、劇的なロジャー・テイラーのドラミングはいいなあ😁

フレディーの白短パン一丁のステージは貴重😉
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哀れなるものたち(2023年製作の映画)

2.5

エマ・ストーン演じる改造人間とウィレム・デフォーのマッドドクターを軸に予測不能の展開が衝撃的な作品。

色彩の鮮やかな映像、凝りに凝った美術と衣装、それから不協和音全開の劇伴が渾然一体となった、これま
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ディンゴ(1991年製作の映画)

3.6

俳優?マイルス・ディヴィス本人を拝める映像。幼少期、赤土の農地で、マイルス演じるビリーのトランペットの音色に痺れたオーストリアの若者ディンゴ。

トランペットを吹けてもパッとしない生活を送るディンゴは
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フィラデルフィア(1993年製作の映画)

4.5

1993年ジョナサン・デミ監督の名作の余韻に浸る😊
若々しいトム・ハンクスがエイズの発症で苦しむ弁護士を熱演🙂し、彼を支えるデンゼル・ワシントンの弁護士の正々堂々とした振る舞い、そして法律事務所代表チ
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デッド・ドント・ダイ(2019年製作の映画)

3.5

映画好きのためのゾンビコメディー😉
カウリスマキ監督の『枯葉』で引用された作品と知り鑑賞😀

報道ニュースだけの壮大な世界観や過去の名作のメタファーの数々、豪華俳優陣にくだらない演技を全力でさせる監督
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ヒーローの掟(2015年製作の映画)

3.2

チープこの上ない女性ヒーロー短編5分。
今後、〇〇ウーマンとか冷めた目で観そう。ばかばかしくて良い。

BS松竹東急 短編映画劇場 録画

ポップスが最高に輝いた夜(2024年製作の映画)

5.0

スーパースター達の顔圧とオーラがぶつかり合う録音現場。共作のプロセスとプロジェクトの進行が細やかに説明された80年代洋楽ファン必見のドキュメンタリー😀

インターネットのない時代に電話で交渉、カセット
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向かい風(2022年製作の映画)

3.5

ノルウェーの海岸の断崖絶壁で風力発電所建設に反対して佇む老女。彼女を退去させようと警備員が説得しようと試みる。

山口の上関原発の建設反対運動を思い出した。そんな世間に報道されない世界観というか虚無感
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或る夜の出来事(1934年製作の映画)

4.5

1934年アカデミー賞五部門受賞作品。
恐慌真っ只中の当時のアメリカ国民に受け入れられたのも納得の心暖まるラブストーリーいやコメディー。☺️

今観ても全く色褪せない若い二人の軽妙なやり取りにずっと引
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百万粒の涙(2015年製作の映画)

3.5

初老の男性が見知らぬ若い女性と出会う切ない短編。

二人のギクシャクした噛み合わない会話が最後に収束する終わらせ方が深い。

短編映画劇場は良作揃い。

BS松竹東急 録画

土を喰らう十二ヵ月(2022年製作の映画)

4.0

信州の山村で愛犬と暮らす老人、努の質実剛健な生活。二月の立春から始まる一年を沢田研二がゆったりと演じる。

囲炉裏端のダイニング、ピクチャーウインドウの採光が素敵な畳敷きの居間、電化製品は照明器具のみ
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エンド・オブ・キングダム(2016年製作の映画)

3.5

ロンドンの景勝地が無残に破壊される。アメリカの製作陣は容赦がない。前半は爆破や戦闘シーンが爽快。

銃弾の雨あられも主人公には当たらないので安心して見てられるが、主人公と大統領のキャラが被ってるのが残
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海辺のオクトパス(2019年製作の映画)

3.5

トルコの海辺で遊ぶ男の子と女の子の夏の日の短編映画。

冒頭の世界観が映す子供達の無邪気さと、海の青、余韻がしっかり残る終わり方が秀一。

ポスターもオシャレ。

BS松竹東急 録画

勝手にしやがれ(1960年製作の映画)

3.7

ジャン=ポール・ベルモンド演じるミシェルの自由奔放で無軌道な生き方に付き合わされる。ヌーベルバーグの代表作を再鑑賞。

多くの方々が本作の偉大さを述べられているので敢えてコメントすべきこともないかな。
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女王陛下のお気に入り(2018年製作の映画)

4.3

18世紀イギリス王宮、美しいヒロイン、レイチェル・ワイズとエマ・ストーンが、ゴジラみたいな女王のご機嫌を取り、競い合う。

天井から壁の隅々まで作り込んだ美術と、華麗な衣装に注がれる、光と影の濃淡。そ
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故郷の便り/家からの手紙(1977年製作の映画)

3.0

1977年のニューヨーク。
そこで暮らす一人暮らしの娘に向けて、ベルギーの母が綴る手紙が読まれるドキュメンタリー。

劇伴の代わりに都市の雑音。

左右対称にこだわる構図。

通りの虚無感。

積極的
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7月4日に生まれて(1989年製作の映画)

4.0

1947年7月4日に生まれ、ベトナム戦争に従軍し、銃弾を浴び、下半身付随になり帰還したロンを演じるトム・クルーズ。

彼の絶望しもがき苦しむ姿が辛い。同様に苦しむウィレム・デフォーの熱演も見応えがあっ
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ドッペルゲンガー(2002年製作の映画)

3.6

役所広司さんが一人二役で、もう一人の自分と遭遇するショットの攻めた構図が面白い。

残酷な描写と笑える描写が渾然一体となって安定の奇妙な世界観を久しぶりに堪能。

役所さんと柄本さんの演技対決も見もの
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枯れ葉(2023年製作の映画)

4.3

酒をこよなく愛するというか飲んでないとやってられないという静かな怒りをたぎらす優男ホラッバと、哀しさを秘めたヒロイン、アンサがカラオケバーで出会う。

このカラオケバーの昭和の世界観と、ロシアのウクラ
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愛しのタチアナ(1994年製作の映画)

3.5

フィンランド人の男二人が、エストニアとロシアの女性二人を後部座席に乗せて走るロードムービー。

サンタの故郷
「ラップランドにはトナカイしかいない」という自虐ギャグが好き。😊

女性と上手く言葉を交わ
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「僕の戦争」を探して(2013年製作の映画)

3.2

1966年スペインで、ビートルズファンの英語教師が、当時映画撮影でスペインのアルメリアにいたジョン・レノンにアポ無しで会いに行く。ヒッチハイカーの二人の男女を連れた珍道中。

ヒッチハイカーの若い女性
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希望のかなた(2017年製作の映画)

3.9

シリアの内戦で妹以外の家族を失いフィンランドに流れ着いた若者と、彼を支援するレストランの人々との交流。

困っている人に支援の手を差し伸べる人々がいる一方で、難民と難民に手厚い行政を、快く思わぬ人々も
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街のあかり(2006年製作の映画)

4.5

ヘルシンキで警備会社に勤務する男の孤独と付き合う作品。

愚直にひたむきに生きる男の孤独は、まるで『タクシードライバー』のトラヴィス役のロバート・デ・ニーロのようだ。
しかし彼には、トラヴィスのように
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コントラクト・キラー(1990年製作の映画)

3.3

ロンドンの水道局に勤めるフランス人の中年男性が突如解雇される。失意の主人公は殺し屋に自分の殺害を依頼する。

ロンドンの郊外の寂れた汚い街ばかりでスタイリッシュな建物は皆無。お笑いの小ネタをそこかしこ
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過去のない男(2002年製作の映画)

4.3

記憶喪失の男が無一文から、周囲の人々の恩情を受け、立ち直る。主人公役のマルック・ペルトラの、モリッシーと蟹江敬三を足して二で割ったような面構えが役にピッタリ。

岸田今日子みたいなカティ・オウティネン
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浮き雲(1996年製作の映画)

3.8

中年夫婦が不況のフィンランドで、苦難を乗り越えようともがき続ける。

カティ・オウティネンさんの感情を押し殺した悲痛な表情はカウリスマキ作品の象徴か?

彼女が運営する飲食店の支配人と仲間達の醸し出す
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ハウリング(2013年製作の映画)

3.5

『リバー、流れないでよ』のヨーロッパ企画のタイムトリップ11分短編。

面白いかどうかはさておき、低予算の短編でも作品の世界観が成立するのが素晴らしい。子供の頃母の三面鏡で遊んでたの思い出した。