日本刀の歴史、制作、研ぎの工程、鑑賞のポイントを教えてくれる有り難いドキュメンタリー。
博物館に日本刀を観に行く前にもう一度復習したくなります。
武器と美が一体になった日本刀の神秘。🫠
崇高な存在>>続きを読む
コリン・ファレル演じる心臓外科医と妻のニコール・キッドマンそして二人の美しい子供たち。四人の幸せな家族にもたらされる悲劇。
カメラの忍び寄る動きと、不穏な、感情を廃したワンショットのような劇伴が、イ>>続きを読む
映画音楽の巨匠モリコーネ先生がいかに偉大かを、偉大な映画監督や作曲家らが熱く証言し、20世紀の名作の名シーンと重ね合わせる。師の情熱と魅力と誠実さを教えてくれる有り難い作品。🤩
映画音楽について考え>>続きを読む
福井県の若狭湾沿岸に国籍不明の潜水艦が座礁。乗組員が国内に潜入。ベストセラー小説の映画化。
2001年の作品ですが、『シン・ゴジラ』を彷彿とさせる有事に慌てふためく内閣。
本作から22年経ても憲法>>続きを読む
富豪で科学者の旦那の元を脱走したセシリア。
静かな正統派スリラー。
不安を煽るカメラの視線
危うい精神状態の描写
ここぞという時に効く劇伴
落ち着かないインテリアの配置
風景の切り取り方
効果的な小>>続きを読む
イスラエルの諜報機関モサドに雇われた諜報員をダイアン・クルーガーが演じる地味なスパイを愛でる作品。
テヘランの街や人々の生活に溶け込むダイアン・クルーガー演じる工作員レイチェルが、任務遂行と良心の板>>続きを読む
金ロー初鑑賞。
動く城の作り込みの精細な描写、写実的な背景の細やかさに制作者の魂を感じた。
そして久石譲の交響詩は、視覚に見劣りしない聴覚のご馳走だ。
でも今一つ入り込めない。
理由は2つ。
一>>続きを読む
母娘二人暮しの田舎町で、思春期の女子高生の心の揺れを辻千恵が丁寧に演じる。シングルマザーの母と娘のふれあいを描く14分の短編。梅木佳子監督の手堅い演出が素晴らしい。
監督の『Lemon & Lett>>続きを読む
71分のラブコメ?遊園地のメリーゴーランド前でピンクの熊のゆるキャラを被るヒロイン辻千恵が薄幸で痛ましい。😥年の離れた原田大二郎と彼女の会話がいい味出してます。🙂出てくる男達がクズばかり。😅しかし意外>>続きを読む
『サラの鍵』のクリスティーン・スコット・トーマスが英国陸軍の大佐の妻として、軍人の妻達の合唱団を結成し、団員のまとめ役を演じる。監督は『フル・モンティ』のピーター・カッタネオ。
昨今、世の中には小さ>>続きを読む
マックス・リヒター劇伴その4再鑑賞
ジェシカ・チャステインの能面のような白いファンデーションと赤紫の口紅、仕事中毒を連想させる深みのアイシャドウ。
赤紫はネクタイや花柄など小物に随所に登場し、対象的>>続きを読む
税理士と企業間の税務会計情報システムを提供する大手企業㈱TKC。昭和30年代後半、創業者飯塚毅氏が、税務会計事務所経営時代に、「別段賞与」の税務処理に関して、国税庁に異議を唱えて、激しく攻防した実話の>>続きを読む
『イングリッシュ・ペイシェント』のジュリエット・ビノシュ演じる報道写真家と家族の物語。
過酷な戦場シーンに打ちのめされるも、家族のふれあいを描く詩情豊かな映像美に救われる。
しかし重い作品。😔
余>>続きを読む
実在の海洋学者トール・ヘイエルダールが企てたペルーからポリネシアへのイカダによる大航海。
冒険家の元に集う男達の面構え、少年のようなつぶらな瞳、伸び放題の髪とヒゲヅラ、友情。
雪のノルウェー、ニュ>>続きを読む
マックス・リヒター劇伴その3
1942年7月フランス警察によるユダヤ人強制収容。本作を観るまで知らなかった事件。
悲劇を緩和させる花の配置や明るい黄色や光の差し方。それから壮絶な過去の断続と現代の物>>続きを読む
急逝した佐藤伸治の声を代行する様々な歌い手が、それぞれの解釈で歌うライブ映像。
バンドが分解しても素敵な音楽を引き継ぐ人達の潔さを感じた。
ただ内容を盛り込みすぎて、編集の一貫性を失ったように見え>>続きを読む
二人の若者のダンスがBLの好物みたいな不思議な作品。静かな即興のやりとり、特に相手に触れない指先の切なさが、上手く意思のやりとりができない宙ぶらりんな感情を表しているが、それを拡大解釈して保管するセリ>>続きを読む
観る小説。AVのモザイク付けを生業とする男と、ある姉妹の交流。
進展の予想できない会話劇を演じる3人の役者と、研ぎ澄まされた言葉との違和感を感じない。これは演者の理想的な姿。彼らのキャスティング絶妙。>>続きを読む
マックス・リヒター劇伴その2
若干過激で下品な映像に?リヒターさん作品選ぼうよ。
ネットの乱用が家族を翻弄する話。
ネット本質は陰口、ITを使った陰口。
陰口に翻弄される人々と、感傷的なリヒターのメロ>>続きを読む
ヴィヴァルディの『四季』の一部をミニマルのフレーズで反復して差し替えて話題になった作曲家、マックス・リヒターがLAの野外で夜から朝にかけて8時間の演奏をしたドキュメンタリー。観客はすべて簡易ベッドが提>>続きを読む
神戸の税関で輸入されるダイヤの原石を狙う悪の組織と、組織を出し抜いて原石を奪って逃走した4人組。主人公の宝田明演じる探偵は4人組に近づくが、、、1964年制作
4人組の首謀者を演じる佐藤允のいぶし>>続きを読む
「600万人の死には600万人の死を。」1945年ナチス降伏後のドイツでアウシュビッツを生き延びた主人公マックスは、虐殺された600万人のユダヤ人に対して、600万人のドイツ人を虐殺する「プランA」と>>続きを読む
『ヒトラーの贋札』の監督の移民女性タクシードライバーのアクション・サイコスリラー。
昼間はムエタイ選手夜はタクシードライバーの長身のエズケは偶然猟奇殺人を目撃。
犯人との死闘がドイツ地方都市で展開さ>>続きを読む
元キリンジの堀込泰行がラジオで絶賛。第二次世界大戦中、収容所のユダヤ人が偽札作りを強要された「ベルンハルト作戦」の映画化。
偽札作りに加担する良心の呵責と、命令に従わなければ銃殺という限界の環境で生>>続きを読む
アメリカのNSA、CIAで情報戦に従事し、真実を暴露したスノーデン氏の実話をオリバーストーンが映画化。
「制脳権」中国人民解放軍が提唱する世界制覇の概念で、国民の脳を支配することを指す。制空権、制海>>続きを読む
市川準五作目。病弱で薄幸、口が悪く、眉毛の上でパツンと切った前髪の美少女つぐみは西伊豆の旅館の一人娘。友人が高校を巣立って、風光明媚な港町に取り残される孤独と強がり。帰省した友人との一夏の友情。
つ>>続きを読む
市川準四作目。トキワ荘みたいな木造アパートが40年前にはたくさん残ってた豊島区。学生の頃住んだ街だから親近感しかない。舞台の南長崎は目白にも池袋にもちょうどよい距離感を保ついい立地だ。
特に劇的な進>>続きを読む
市川準三作目。15年前のあどけない前田敦子と、目力で観客を惹き付ける成海璃子の貫禄すら感じる多感な女子の心の揺れが、懐かしのガラ携の多用と映画内小説の二重構造で炙り出すのは十代の不安定さか?
イジメ>>続きを読む
西島秀俊が京王線聖蹟桜ヶ丘駅から満員電車で吊り革握っている会社員?いないよ現実は😅
栗山千明の飄々とした抽象画家や、元同棲相手の田口トモロヲの作り込んだオネエキャラ、光石研、利重剛、倍賞美津子など安>>続きを読む
駅前開発前、小田急線が地上を走っていた頃の下北沢。当時の街の喧騒とゆかりの俳優陣が結集したダラダラした雰囲気を味わう作品。
あの人もこの人もカメオ出演する街の磁力を基底にゆるい物語が題名に似合う。
原>>続きを読む
アメリカ、中西部モンタナに住むボクサーの荒くれ者、シチューが洗礼を受け、神父として迷える者達に布教する実話の映画化。マーク・ウォールバーグ主演。父親役のメル・ギブソン、母親役のジャッキー・ウィーヴァー>>続きを読む
ロシアの反政府活動家でカリスマ的な人気を誇る弁護士アレクセイ・ナワリヌイ氏が、2020年航空機内で突然瀕死状態になった事件。事件のなぞを追うドキュメンタリー。
衝撃的事実を時系列で描写し、スパイ映画>>続きを読む
役所広司が奉行の素性を隠して、スラム街ごとき「濠外」で遊び人に扮し、朝まで遊びまくり、ワルを懲らしめる。市川崑監督の痛快時代劇。黒澤明、木下恵介、市川崑、小林正樹共同脚本。違和感のない台詞をベテランの>>続きを読む
1970年の大阪万博の後、太陽の塔だけは取り壊されず残っている。なぜ?この異型の巨大な芸術作品を、学芸員、宗教学者、芸術家、美大教授、哲学者、チベットの宗教家、コピーライター、舞踏家らが、自身の専門領>>続きを読む
邦題インパクト大『変態村』😝胸糞時間の無駄作品につき、万人には勧められません。でもグロ映画の耐性はつくなあ。
主人公のイケメンドサ回り歌手が巡業中に怪しい村に辿りつき、思い出したくもない話。
人は>>続きを読む
俳優の個性を上手く引き出す洗練されたヘアスタイルと衣装、スタイリッシュなインテリアの中に、文芸のセリフのメタファーのような垂直な線が構図に意識的に挿入されている。
観る小説といえる独自の世界観が魅力的>>続きを読む