Kuboさんの映画レビュー・感想・評価 - 12ページ目

オーヴァーロード(2018年製作の映画)

4.3

1944年 戦時下真っ只中で行われるドイツ兵による無慈悲な実験。

戦争中の緊迫と時折見せる安堵に加え
SF要素を盛り込み、巧みに操ったホラー感もある。

主人公のネズミも殺せない下っ端兵のボイス
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ライ麦畑の反逆児 ひとりぼっちのサリンジャー(2017年製作の映画)

4.5

"ライ麦畑でつかまえて" で
有名なJ.D.サリンジャーの一躍とその余生。

伝説と化した出版をしなくなったその理由。
それに相反した名声という狂騒からの逃れ。

若き頃から願った作家への志
帰還兵と
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マイル22(2018年製作の映画)

4.1

"戦争の外の戦争"を終わらせるべく動く

< オーバーウォッチ >

180分は米国に属さず、監視隊と実行部隊を遠ざける徹底ぶり、ミッション遂行に於ける必要不可欠な能力の魅せ
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移動都市/モータル・エンジン(2018年製作の映画)

4.3

劇場に足を運べなかったシリーズ!
気づいたらワイスピの新作よりも自宅鑑賞で
600本目のレビューにしてしまった!!笑

CG技術の大行進 "都市が都市を食う!"

へスターは恐らく醜いアヒルの子のメタ
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64 ロクヨン 後編(2016年製作の映画)

4.5

飛ぶ鳥 跡を濁さず、とはこの事だろう。

覚悟を決めた人の行動は特に...
其処は刑事であろうと、犯人であろうと
復讐者であろうが、関係なく凄みがある。

主人公である三上義信が広報官である風刺も
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64 ロクヨン 前編(2016年製作の映画)

4.8

信念と揺らぎ、真実と疑惑、本音と建て前。

ひとりの揺るぎない信念に突き動かされる。

佐藤浩市さん演じる三上義信という役柄に。


組織 対 個人、過去と今、誠と嘘。

そして、、、事件と真相...
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マン・オブ・スティール(2013年製作の映画)

4.5

6年前でこのクオリティなんだもんなぁ。
恐れ入るわ。

映画にハマりだした高校卒業間近から
間もないくらいの公開時期。
もう3,4度目くらいになる久しぶりの鑑賞。


多岐にわたるVFXの中でも群を抜
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トイレのピエタ(2015年製作の映画)

-

予告も、批評も、前情報無しに見たのはいつぶりだろうか。
唯々、RADを好きになって、洋次郎見たさに観始めた午前3時。これが悪かった...

やられた。こうまで深く刺さるとは。
好きの"エゴ"を超えて。
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Diner ダイナー(2019年製作の映画)

4.1

あれ?なんか色彩豊かになった気がする。
いや、気のせいか...?

「俺はぁ〜〜ここのぉぉ、、王だっ!!!
砂糖の一粒までもが俺に従う。」
こんな台詞似合うのは藤原竜也さんしかいない、と思わざ
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勝手にふるえてろ(2017年製作の映画)

4.1

松岡茉優さん 独壇場

記憶と妄想内で連呼する"1"の彼氏
現実と無難に帯びた"2"の彼氏

全力で拗らせて、癖が強くて、醜いほどに真っ直ぐだから、こそばゆくて、目も当てられないけど
心に響く。
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運び屋(2018年製作の映画)

4.3

仕事に邁進し、家族を蔑ろにしていたご老人の
最後のひと仕事。

それが運び屋だった、、だけ。

通常、想像しうる この職業は危険と隣り合わせ
だが、仄かに楽しんで、朗らかに余生を謳歌するかのように歩ん
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ファースト・マン(2018年製作の映画)

4.5

音と酸素が無い空間 が <宇宙>
これが手に取れるように画面から伝わってくる。

死と隣り合わせ
まだ発展途上の中の宇宙への旅路
宇宙飛行士を支える妻
税金使用用途で叩かれる社会風刺、と。

静寂
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天気の子(2019年製作の映画)

4.8

前作「君の名は。」から3年。
全世界待望の期待と重圧を跳ね除けて
新作が解禁...

ある程度の期待を超えられぬハードルと
振るわない興行収入なんて"好き"に比べれば
やっぱり 然程 問題じゃないんだ
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蜘蛛の巣を払う女(2018年製作の映画)

4.1

キャスト 一新
デヴィッド・フィンチャーは製作総指揮へ
監督は"ドント・ブリーズ"でおなじみ
フェデ・アルバレスに。

期待と不安を残しつつも
クレア・フォイらが払拭してくれました。

フィンチャー節
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スパイダーマン:ファー・フロム・ホーム(2019年製作の映画)

4.8

MCU フェーズ3 もう一つの完結作

スパイダーマン = ピーター・パーカー
この図式がより新たな形で浮き彫りにされた。

表と裏の顔があるヒーローの図式は数知れず
そこをどうかいくぐって、新た
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X-MEN:ダーク・フェニックス(2019年製作の映画)

4.0

予習はせずとも楽しめる
MARVEL エンタテインメント

X-MEN シリーズとしての集大成。

右往左往し、未来と過去を行き来して
賛否両論別れようとも
観ればひたすらにカッコいい。

アクショ
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スウィーニー・トッド フリート街の悪魔の理髪師(2007年製作の映画)

3.7

ミュージカルだとは知らず...
けれど悪いわけでもなく。

ベンジャミン・バーカー否
スウィーニー・トッドとしての
喪失感・異質感を露わにしているのに
ミュージカルでより良く穏やかに
(*それでも悍ま
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バンク・ジョブ(2008年製作の映画)

4.3

10年も前に公開してたのか...
当時は全然知らないし、知れてよかった。
(*しかし、ジェイソン・ステイサム老けなさすぎでは?笑


舞台は一昔前。1970年代。
一つの王室スキャンダルを隠した貸金庫
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アラジン(2019年製作の映画)

4.6

アラジン 実写化 大人版!!!

こんなに泣けましたっけ、と一緒に観に行っていた先輩にホロ泣きしながら、エンドロール中に尋ねるくらい。


盗人でありながら 心はダイヤの原石 アラジン
王妃でありなが
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アナと世界の終わり(2017年製作の映画)

3.6

このレビューはネタバレを含みます

ツッコミどころ満載の超ド級B級映画!!!
でも満足!!!それが良い!!

<ララランド × ショーン オブ ザ デッド>
と銘打つくらいだからさすがにハードルが高くなりすぎてしまった。

1. ウィル
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BFG:ビッグ・フレンドリー・ジャイアント(2016年製作の映画)

4.3

ディズニー × スピルバーグ 作品
を何で今まで観ていなかったのだろう...

"夢"のようなコラボに"夢"現を抜かして
この配合に"夢"をみさせてもらえる。


そして、なんて幻想的なのだろう..
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ビリオネア・ボーイズ・クラブ(2018年製作の映画)

3.5

ウォール街や金融関係・証券会社
漠然とした成功を夢見れる数々の作品がある中
現実味のある金への説得力と、ドキュメンタリー調のきいたドラマ性。

成功から堕落へ
ビリオネア・ボーイズ・クラブの総て。
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リム・オブ・ザ・ワールド(2019年製作の映画)

4.2

多国籍でバラバラ。
肌の色も、話す言葉も、価値観も違う
そんな子供達4人が大冒険を経て、一つに繋がっていく様には感動を覚えざるを得ない。


ヲタクで 引きこもりがちな アレックス
孤児で 無口なジェ
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バッド・ジーニアス 危険な天才たち(2017年製作の映画)

5.0

姑息で不正、偽善に慢心、懐疑的な驕り
やっているのはカンニング、、
けどカッコイイ。

背徳感からくる緊張感が果てしなく続いて
目まぐるしく回るスローとハイテンポに
自然と口を抑えたくなる吐き気。
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累 かさね(2018年製作の映画)

4.3


これまでにないジャンル
とまではいかないかもしれないが観たことのない絶妙な設定と物語の肝。

物語を考える上で大事な
問題点と捻りが ほんとに新しい。

土屋太鳳さん
芳根京子さん
この両名がいな
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特捜部Q カルテ番号64(2018年製作の映画)

4.7

特捜部Qシリーズ 第4弾
もうカールとアサドのやり取りも、病みつきになってしまうほどの北欧傑作ミステリー

イギリスが ホームズ 、なら
デンマークは 特捜部 、だろう。

今回、2人の前に立ちはだか
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ワンダー 君は太陽(2017年製作の映画)

5.0

--なんて温かみのある映画なんだろう--

オギーだけじゃない。
ヴィア、バックウィル、ミランダ...など出てくる登場人物に焦点を当てて、琴線に触れていく。

なんだろう。
ウォールフラワーを
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君の膵臓をたべたい(2017年製作の映画)

4.5

映像もさながら、原作はより良いんだろうなと思いながら観ていました。

「ラスト、このタイトルにきっと涙する」
よりも前に全然泣いてしまった...

浜辺美波さん演じる桜良
北村匠海さん演じる仲良しくん
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15時17分、パリ行き(2018年製作の映画)

-

このレビューはネタバレを含みます

否応無しに突きつけられる
ノンフィクションにのしかかる再現率

を軽くあしらい、超えてくる。

事件を最後の最後まで、引っ張っているのに
渦中にいた男3人の何らない馴れ初めも

本人達を起用し、その
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ピーターラビット(2018年製作の映画)

4.1

名作の童話から一作・・・傑作が飛び出した。

人も、動物も、歌も、踊りも、ドラマも。
全てが可愛い、から皮肉も許せる童話ならではの
ストーリーマジック。

単にピーター率いる動物達が絶え間なく可愛いを
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スカイライン-奪還-(2017年製作の映画)

3.5

前作でもある前日譚は少なからず大成功とはいかなかったものの

同脚本家 が兼任する監督作
が故に行える続編(今作)に慎ましく出てました!

今作はテンポも良く、伏線も増え(予想の範疇にもなりますが)
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スカイライン-征服-(2010年製作の映画)

3.0

テリーの誕生日パーティーに誘われた
ジャロッドとエレインだったが...

突如として現れた宇宙(ソラ)からの侵略者たちの
攻撃から逃れることになる...


目的のわからない侵略
ポッと出の親父がやけ
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グースバンプス モンスターと秘密の書(2015年製作の映画)

3.8

「苦しゅうない近う寄れ」と言わんばかりに
ケタケタと笑いながら、愉快な怪物たちが姿を現し、たちまちに人間たちを驚かしにやってくる。

でも、手に取れるようにキャッチーで
慄く怖さとは皆無な怪物たち。
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ザ・アウトロー(2018年製作の映画)

4.3

このレビューはネタバレを含みます

アメリカ発 銃乱射ドンパチ見やすい映画かなと思って借りたら

シリアスな路線で描かれる
シリアス.リアリティ.ギャングムービーでした。

・片目を塞がず、双方から見せる強盗劇
・警察と強盗の作戦会議を
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アベンジャーズ/エンドゲーム(2019年製作の映画)

5.0

信頼 自信 愚直 顕著 魅惑...etc
喪失 混沌 怠惰 疑惑 愚策...etc

色々な言葉を頭の中に浮かべるものの
確かなのは一つ <正義>

"大義をかざして彩る正義に夢
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東京喰種 トーキョーグール(2017年製作の映画)

3.5

石田スイ先生が生んだ不朽の名作
と呼ばせて頂く、己のエゴ

吸血鬼、悪魔、ゾンビ
多種多様なSF要素を含み、人種差別を風刺した作品が数多ある中
また新たなアイディアとして
<喰種-グール->が誕生した
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