Shawさんの映画レビュー・感想・評価 - 5ページ目

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シンデレラ/魔法の木の実(1973年製作の映画)

3.7

当時チェコのクリスマス定番映画だったらしい。
非常に可愛らしくて牧歌的な雰囲気の映画でわりと好きだった。
シンデレラもそういえば昔ディズニーアニメで見たような気がする... このバージョンも悪くない。

クライム・オブ・パッション(1984年製作の映画)

3.9

性と愛についての悩みがある色々な人とある分野のエキスパートである女性の交流についての話、というと『セックス・エデュケーション』になってしまうんだが、ケン・ラッセルなので方向性がまるで違う。

いつにも
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世界最古の洞窟壁画 忘れられた夢の記憶(2010年製作の映画)

3.6

基本的にずっと洞窟の壁画をリピートで見せる映画なのであんまり面白くないが、芸術というコンセプトさえなかった時代に、初めて人類が「絵を描く」という行為を覚えそして残したものが見られるのは貴重な体験だと思>>続きを読む

ホールドオーバーズ 置いてけぼりのホリディ(2023年製作の映画)

4.0

『ダウンサイズ』以来に見るアレクサンダー・ペイン新作がわりと力作。70年代コメディのリビジョンらしい。

特に映像としてのカッコ良さとかはないけど、人情に溢れていて「いい映画だったな」と素直に思える味
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私は彼女をよく知っていた(1965年製作の映画)

-

ステファニア・サンドレッリが多分今現在私のセレブリティ・クラッシュ... この映画でも魅力爆発してた。

『ワンハリ』のシャロン・テートのパートと『甘い生活』が合わさったような感じの作品。

映像感覚
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タランチュラ(1971年製作の映画)

-

ジャーロの見過ぎで食傷気味になってきたのか、全然集中できず脳死状態で見ていたため鑑賞直後なのになんの話なのか全然覚えてない😭

バーバラ・ブーシェが出だしですぐ死んだのが残念だったが、ステファニア・サ
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秋日和(1960年製作の映画)

4.2

"この頃のお嬢様には敵いませんよ"
"立派なもんです"

キャラ立ちしすぎて他の役者を食い気味な岡田茉莉子が最高に可憐でかっこいい。

一方原節子は相変わらずの張り付いた笑顔に時折挟み込まれる繊細な表
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プロミシング・ヤング・ウーマン(2020年製作の映画)

3.9

07.26.2021
11.27.2023

『Saltburn』良かったのでフェネル初監督作を久しぶりに見直した。オスカー獲るほどよくできた話ではないかもしれないが、すごく面白くてクレバーな脚本。
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Saltburn(2023年製作の映画)

-

鑑賞中とラストらへんでの自分の感覚のギャップがすごかった。最後らへんまであんま何がしたいのかよくわからんかったが、最終的にハリウッド映画らしからぬ倒錯ぶりとキモさで全てどうでも良くなって、多分脚本もか>>続きを読む

パンチドランク・ラブ(2002年製作の映画)

4.8

01.11.2022
08.10.2023
11.26.2023

自分に良き人間でありたいと思わせる力のある数少ない映画の一つ。

エマ、愛の罠(2019年製作の映画)

4.8

01.31.2022
05.15.2022
03.21.2023
11.26.2023

かなりニッチな映画を見ても、嗜好が偏ってるということは自分はあんまりなく、ある映画に対する大多数の意見が自分の
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ラブレス(2017年製作の映画)

4.5

07.19.2021
11.25.2023

ハネケっぽいプロットをタルコフスキー味感じる長回しで描くズビャギンツェフの代表作。

途方もなさすぎて大人の身勝手さがどうしようもなさすぎて最後らへんの例
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冬の旅(1985年製作の映画)

4.2

淡々として詩情豊かな映像が素晴らしいが、最初のわりと衝撃的な主人公の死体のアップでもうすでに逃げ場はないことが決定事項となっていて、それがこの映画の独特さを際立ててる。

ヴァルダ的羅生門効果ストーリ
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ベリッシマ(1951年製作の映画)

4.3

ネオレアリズモ映画制作についてのネオレアリズモ映画。

クソな大人ばかりが出てくる映画で、最初こそコメディ調で始まるものの、鳴り止まない怒鳴り合いと子供が搾取されるシビアな映画制作の舞台裏が見ていてか
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アンナの出会い(1978年製作の映画)

4.2

動く『ジャンヌ・ディエルマン』って感じで相変わらず空虚で寒寒しく鬱々とした雰囲気が蔓延してる。

『ジャンヌ・ディエルマン』はあまりにも鑑賞時の疲れが凄すぎて手に負えない感があるけど、こっちは平面的な
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オールド(2021年製作の映画)

3.8

08.27.2021
11.18.2023

やっぱり人間ドラマの面がわりとダメダメな感じで海外でも散々こき下ろされてるけど、設定の面白さと珍妙だが独特でスリリングな演出がクセになる。100分超全然苦
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イーダ(2013年製作の映画)

4.7

08.29.2021
07.03.2022
11.17.2023

人生ベストの『COLD WAR』に比べるとやはり小品だが度々頭に蘇り結局見返してしまう傑作。

4:3アスペクト比は、本作か『COL
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美女連続殺人魔(1972年製作の映画)

2.7

Mrs. Wardhで散々いちゃついてたエドウィジュ・フェネシュとジョージ・ヒルトンは本作でも満更でもないご様子。でもエドウィジュ・フェネシュはいつもお美しいのでOK。

見たときのコンディションが悪
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危険な戯れ(1975年製作の映画)

3.4

ロブ=グリエ初めて見たけど性癖全開すぎて流石にキモいっちゃキモい。強いて言えば、より洗練されてるがエグ味薄めのボロヴツィク的な???

でもこの映像感は確かに好みだし女優さんがみんなめっちゃ美しいし、
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モーニング・パトロール(1987年製作の映画)

4.8

タルコとビー・ガンのちょうど間におさまるようなスタイルの監督なのだろうか。結局同系列なので自分の好みどストライクな作品だった。

息が苦しくなるほど儚くてなぜかロマンチックな雰囲気が常に漂っていて、ラ
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レベッカ(1940年製作の映画)

3.7

美女を精神的苦痛に陥れる映画を作らせたら右に出る者はいないヒッチコック唯一のオスカー作品賞受賞作で、映像美は彼の作品中一二を争うくらい素晴らしい。

が、130分は流石に長すぎだし、ジュディス・アンダ
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親切なクムジャさん(2005年製作の映画)

4.1

数年前に見た限りの記憶だとめちゃめちゃエグい話かと思ったが、実はそうでもなかったり???

それでも凝りまくった編集、プロットと妙なトランジション、そしてダークユーモアがまさにパク・チャヌク。素晴らし
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オッペンハイマー(2023年製作の映画)

4.9

09.01.2023
11.12.2023
12.05.2023
12.20.2023

見直したけど、やっぱりどうにかして日本でも公開するべきだと思う。非常に重要なことを伝えようとしているけど、その
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タクシードライバー(1976年製作の映画)

4.8

2019
02.15.2022
05.09.2023
11.09.2023

表面上から受け取れるものと、より深い真のメッセージとで全く話が違ってくる作品。そういう意味では結構危険な映画でもある。複数
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プリシラ(2023年製作の映画)

3.4

ソフィア・コッポラのフワッとしたドリーミーなスタイルは、このわりと衝撃度の高いテーマを、結局のところ水増しした感じになってしまった印象を受ける。

これはプリシラ本人による著書に基づいているのだから、
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コード・アンノウン(2000年製作の映画)

4.7

08.13.2021
03.17.2022
11.08.2023

言葉は通じているはずなのに、わかり合っているはずなのに、繋がっているはずなのに...。結局真実はぶつ切りのまま分からずじまい。そんな
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ドラゴン・タトゥーの女(2011年製作の映画)

4.4

こちらも超絶久しぶりの再鑑賞。
職人監督としての安定感がありながら、作家としてのエッジーさも失わない、それがフィンチャー。本作はその好例。

ところが目標ボックスオフィスに満たなかったらしく三部作計画
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フレンチ・ディスパッチ ザ・リバティ、カンザス・イヴニング・サン別冊(2021年製作の映画)

-

10.23.2021
11.07.2023

海外のサイトでみたあるレビューがすごく好きだから引用したい。
"彼の作風を、スタイルが先行していて中身がないとする批判は、SF映画に登場する戦艦は非現実的
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ハードコアの夜(1979年製作の映画)

3.6

シュレイダー監督二作目。
メディア全般が扇情的になったことに対する批判とか、各所で光るところはあるのに、父と娘の物語も女の描き方も結構雑な感じがする...

レフンが好きそうなビジュは良いが、まだ長編
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隠された記憶(2005年製作の映画)

4.8

05.16.2021
04.02.2022
11.05.2023

やっぱこのスタイルをコメディに昇華したオストルンドもすごいが、ハネケは別格。

観客の視点と予測を見事に掬い取り弄ぶハネケの意地悪さ
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ゴングなき戦い(1972年製作の映画)

3.7

典型的なボクシング映画だが、他に比べて若干中途半端な感じがする。

別にすごくローカルな感じで、特に全国的な名声や栄光を手にする話ではないが、そこが悪いわけではなく、二人の主人公なのに一人分の重みしか
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荒野の千鳥足(1971年製作の映画)

4.2

期待してたほどの狂気度ではなかったけど、水分補給の代わりにビールを飲み下す汗まみれのオヤジどもでいっぱいの映画の凄まじさたるや... 流石にインパクトは強かった。

『砂の女』を感じるし、『ライトハウ
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カンバセーション…盗聴…(1973年製作の映画)

4.8

テクノロジーの発達によりプライバシーの侵害が容易になった時代のパラノイア。

こんなに淡々としながらも緊張感の続く映画他にある!?社会批評としても人間観察映画としてもスリラージャンルとしてもどの方向か
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呪われた城(1946年製作の映画)

3.4

J.L.マンキウィッツの監督デビュー作で、何かと共演することの多いヴィンセント・プライスとジーン・ティアニーが主演。

ガスライト系スリラーかと思ったら、普通の身分差ロマンスが展開して、さらに労働者階
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マデリーン 愛の旅路(1950年製作の映画)

3.7

女に圧倒的な不利な時代。
彼女は、時代の被害者か、それとも愚かで優柔不断な箱入り娘か。
ラストも含め、現代的な視点で見てもちゃんと考えさせられる。

小品だけど、デヴィッド・リーン監督だからか、エキス
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