くうさんの映画レビュー・感想・評価 - 3ページ目

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春に散る(2023年製作の映画)

3.9

まさに勇気や生きる活力を貰える映画。奇をてらわずに丁寧に仕上げた人間ドラマ。

この作品のためにボクサーとしての外見も中身も作り上げた横浜流星、そして、いつも役の中にそのまま存在する窪田正孝、この2人
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こんにちは、母さん(2023年製作の映画)

3.7

Jcom オンライン試写で。

古き良き日本を描く山田洋次監督の作品に映るスカイツリーを見るたび、ああもう東京の象徴は本当に東京タワーじゃなくなったんだなぁ、と思う(ものすごく今さら)


『家族はつ
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リボルバー・リリー(2023年製作の映画)

3.1

大好きな綾瀬はるかちゃんと、かつて はるかちゃん@八重の夫だった川崎尚之助さま@ハセヒロのカップルを見ることができた……ただそれだけに満点付けたい(そして陸軍の酷すぎる射撃にマイナス2点(笑))

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イノセンツ(2021年製作の映画)

3.9

大人は分かってくれない!それどころか大人はいつの間にか敵になる。大人の目が届かない所で、子どもたちは常に戦っている……。

「力」が増幅していく映像がリアルで、不気味で、何度も耳を押さえてしまった。こ
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ミンナのウタ(2023年製作の映画)

3.7

ファンの方々と太鳳ちゃん、ごめんなさい。私は今日まで片寄くんを「カタヨリ」くんだと思っていました。ウタ歌ってきます。


個人的に清水崇監督の、あの同じ時系列を繰り返す繰り返す繰り返すシーンが苦手で、
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バービー(2023年製作の映画)

4.1

観る前に様々な外野的評価がいっぱい入ってしまって残念だけれど、映画自体はとても楽しかった。楽しい、美しい、かわいい、だけではなく、パーソナルを大事にしようよという、毒もユーモアもたくさん散りばめた作品>>続きを読む

マイ・エレメント(2023年製作の映画)

3.9

2人が結婚したら生まれてくるのは水蒸気……やはり雲になるのかしら?などと考える。


「人種差別」「格差婚」などは実写でやるとツッコミどころも多いし反感も出るけれど、こうやってアニメとして表現されれば
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キングダム 運命の炎(2023年製作の映画)

4.1

主要な人しか役名がちっとも頭に入らないので、満島真之介がんばれ!!とか杏死ぬな!!とか、浅利くんーー!とか……心の中で叫びながら見ていた130分。今回も面白い。いや、シリーズが進むたびに面白い。>>続きを読む

ヴァチカンのエクソシスト(2023年製作の映画)

3.8

個人的に特に神も悪魔も信じていないので、祈れば救われるとかそういう方向で解決するエクソシストにあまりリアリティは感じない。

なのでこのくらいスピード感とエンタメ感満載で描いてくれた方が楽しめる(モデ
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君たちはどう生きるか(2023年製作の映画)

3.9

一緒に行った友達が「ガッチャマンの話かと思ってたよ」と言い、私も「ガッチャマンの話じゃなかったよね」と答えた(ポスター段階のガッチャマン味……)


あまりにも前情報が無さ過ぎて、逆に絶対前情報入れず
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1秒先の彼(2023年製作の映画)

3.0

柊木陽太、加藤柚凪という、令和の日本トップ子役を揃えた子ども時代が何とも切ない……


けれど、ストーリー的には色々とムチャよ(笑)原作の台湾版は未見だけれど、設定は同じなのだろうか。


色々……色
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インディ・ジョーンズと運命のダイヤル(2023年製作の映画)

3.9

もうキャラクターに合わない年齢の役者がいつまでも作品に縛られているのはあまり好きではない……と思いながら観に行ったわけだけれど。

インディ先生はちゃんとお爺ちゃんになっていて、お爺ちゃんなりの哀愁も
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劇場版ラジエーションハウス(2022年製作の映画)

2.8

連ドラ本編もツッコみながら見ていたけれど、劇場版もやっぱりツッコみながら見た(笑)元々そんな見方だったので劇場鑑賞は見送り地上波で初見。


交通事故の話はエピソードの一つとして悪くはなかったけれど、
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大名倒産(2023年製作の映画)

3.1

宮崎あおいちゃんがナレーターで、神木くんの若がいろいろ学んで藩のために活躍する話……何かの現行朝ドラですか?(笑)


お話の方も極めて軽い時代劇で「これは史実?」とすら考えなくて良さそう。軽い気持ち
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忌怪島/きかいじま(2023年製作の映画)

2.7

全く恐くなくてヤバい(笑)ストーリー的にも残念ながら感じ入るものが少ない。

ネタ自体はたぶん面白いはずなのに、回収しきれていない感覚。それじゃお父さんが可哀想。

コンピューター、水強すぎだろ、おい
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M3GAN/ミーガン(2023年製作の映画)

3.6

いやぁ、面白かったねぇ…!!衝撃のチャッキーから35年、悪魔のお人形もここまでリアルでお利口になりました。

加えて、子育てをAIに任せる時代への警告や、完全AI化時代への課題、女性の社会進出の障害、
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怪物(2023年製作の映画)

4.6

宣伝CMで、カンヌ上映後のインタビューを映し出したものがあって、「美しい映画です」と答えている人がいるのだけれど、序盤はそういう感覚で見ることは出来なかった。


「美しい」と心から思ったのは中盤に章
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渇水(2023年製作の映画)

3.6

空気も乾いているけれど、一番乾いていたのはきっと愛なのね……。

水道料金の滞納者を家庭訪問し、払わない対象の家を停水する。そういう仕事をしている水道局員を生田斗真が演じる。心の変化を描く人間物語。
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ナワリヌイ(2022年製作の映画)

3.2

現ロシア政権の反対勢力 アレクセイ・ナワリヌイ に対する暗殺計画、情報妨害、拘束などをまとめたドキュメンタリー作品。

物語性は一切ない完全ドキュメントだけれど、物語として面白い。「面白い」と言ってい
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水は海に向かって流れる(2023年製作の映画)

3.8

テレ東の深夜枠で見るホンワカリアル系人間ドラマみたいだなぁ、と思いながら見ていて、「あ、テレ東試写会だった」と思い出すとか……。

個人的には不倫はアカの他人がガーガー言うものではないと思っている。芸
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波紋(2023年製作の映画)

4.0

主婦であり母である人は誰でも、ヒロインに同情し同調するであろう……。

そして、この光石研劇場(笑)

主演の筒井真理子さんだけではなく、あらゆる映画やドラマで活躍し、出演していらしたら「おっ」と思い
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岸辺露伴 ルーヴルへ行く(2023年製作の映画)

3.8

『ジョジョの奇妙な冒険』のスピンオフ作品『岸辺露伴は動かない』を実写化したNHK連続ドラマ版の特別編。

連ドラファンにとっては嬉しすぎる劇場版であり、『ジョジョ』読者にとっては「スタンドが見えない変
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65/シックスティ・ファイブ(2023年製作の映画)

2.9

アダム・ドライバーさんとアリアナ・グリーンブラットちゃんの触れ合い冒険活劇。

お話自体は割とセオリー通り。恐竜は恐いけれどジュラシックパークほどのクオリティはない。

途中で判明する主人公の境遇にち
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最後まで行く(2023年製作の映画)

3.9

落語かっっ!!
……と、途中叫びたくなってしまったわ。笑った(爆)いや、笑い事じゃないんだけれど。

劇中の人たちは真剣そのものだし、物凄い世界が展開されているというのに面白い(笑)

馬鹿にしてツッ
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宇宙人のあいつ(2023年製作の映画)

3.3

中村倫也を見る会として最高。

前半、ちょっとスベっている気がして長く感じていたのだけれど、後ろに行くにつれて夢中で見た。


この作品で描かれているような「家族」が土星で報告されるんだな。個人主義で
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TAR/ター(2022年製作の映画)

4.0

"世界最高峰のオーケストラの一つであるドイツのベルリン・フィルで、女性として初めて首席指揮者に任命されたリディア・ター"……コロナ禍の話も出てくるし、ずいぶん最近の話なんだなぁと思って見ていたが、えっ>>続きを読む

デスパレート・ラン(2021年製作の映画)

3.0

予告とランの印象が全く違う……。

予告で見ていたときは、「どうしてこの人は走っているのだろう…」ドキドキ…

だったけれど、観ている間、「何であんたは走ってん
だyo」⊙⁠.⁠☉

と思い続けて
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雄獅少年/ライオン少年(2021年製作の映画)

4.0

クライマックスの大会の途中で、感嘆だか驚きだか感動だかよく分からない変な声が思わず漏れてしまって慌てて口を押えた。何という高揚感と熱さ。


彼らはクズじゃない。誰もクズじゃない。クズは文句ばかりを溜
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ザ・スーパーマリオブラザーズ・ムービー(2023年製作の映画)

3.6

4歳児の劇場デビューにつきあって2Dで鑑賞。

オープニングの初代ファミコン画面から懐かしくて楽しい!

吸い込まれるマンホール、スーパーキノコ、マリオカート、ウツボ、ドッスンエレベーター……


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銀河鉄道の父(2023年製作の映画)

3.4

「お父さんは明治の時代の新しい親」と言われていたが、まさにその通り、家長が一番偉く、家事育児は女がやるものと決まったような時代に新しいイクメンっぷり。

子どもたちは愛されて幸せだっただろう。家族の物
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沈黙のレジスタンス~ユダヤ孤児を救った芸術家~(2020年製作の映画)

3.6

フランスのパントマイム・アーティスト、マルセル・マルソーの半生を描く。

ユダヤ人迫害に遭い、レジスタンスとして活動しながら多くのユダヤ人孤児を救ったという伝記的映画。


近年、こういう方面で描かれ
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パリタクシー(2022年製作の映画)

4.0

そりゃ、あんた……つい信号無視もしちゃうよね。話が面白すぎるもの。

他人の一生を走馬灯のように振り返る短い乗車時間。話さなければ分からなかった。話したから掛け替えのない出会いになった。

人生のほと
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ヴィレッジ(2023年製作の映画)

4.0

人間恐い、人間最低……の縮図がそのまま反映されている「村」。

犯罪者だろうが犯罪者じゃなかろうが、たぶん、何でもいいのである。ただ、ヒエラルキーで自分の下を作りたいだけ。狭い社会の王様でいたいだけ。
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仕掛人・藤枝梅安2(2023年製作の映画)

4.0

2も 1と同じく、見終わって感嘆。

寂薫る風景、心揺さぶられる劇伴、美しいセリフ。復讐が人生を狂わせる間違った歯車の中で、正しく人と繋がることだけが人を救う。

古き良き、そして普遍的な人情物語。素
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ノック 終末の訪問者(2023年製作の映画)

2.6

シャマランはシャマランなのだから、どういう展開かも大体分かって見ているし、それでもラストに向かうドンデンや、ちょっとした「人間痛い」に共感して見てきたけれど…。

もしかしたら過去作最大に何のメッセー
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