クマヒロさんの映画レビュー・感想・評価 - 4ページ目

ミッション:インポッシブル2(2000年製作の映画)

3.7

ジョン・ウー監督作品は初めてでしたが、派手なアクションシーンや爆発、男同士の肉弾戦はイメージ通りで、初めてでもなんとなく作家性がつかめそうな気がしました。
90年代アクション映画を代表する監督の時代の
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ONE PIECE FILM GOLD(2016年製作の映画)

3.0

ド派手な金色の世界とミュージカルから始まるONE PIECE映画ならではのゴージャス感が本作を持って印象づいて『RED』にも反映されているように思います。

尾田栄一郎さんが総合プロデュースということ
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メン・イン・ブラック2(2002年製作の映画)

3.2

バディものにより重点を置いた2作目。

成長したJと記憶を失ったK、記憶を取り戻してMIBの危機に立ち向かっていくというストーリーですが、記憶を失ったKの設定が結局は1作目のMIBについて何も知らない
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ミッション:インポッシブル(1996年製作の映画)

3.8

ここぞというところでのアクションや手に汗握る人物描写が魅力的でした。

今観ると目新しいものはないものの、年末年始家で観るのにちょうど良い楽しい作品の代表かと思います。

トムクルーズのアクションは今
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シティーハンター THE MOVIE 史上最香のミッション(2018年製作の映画)

3.9

『バッドマン史上最低のスーパーヒーロー』しかり、下品だけど監督自身がよくコントロールしている印象を受けました。
惚れ薬の使い方にしても下品だけど行き過ぎておらず、ギリギリ何も考えずに楽しめるラインを常
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るろうに剣心 京都大火編(2014年製作の映画)

4.0

『るろうに剣心』シリーズの中では思い出せる限りでは1番好きだと思います。漫画原作のダイジェストでストーリーの厚みはかなり弱いもののアクションでストーリーを見せるという面でさすがの谷垣健治アクション監督>>続きを読む

メン・イン・ブラック(1997年製作の映画)

3.5

全編を通じてクールにミッションをこなしていくKと必死についていこうとするJの、それでも対等な関係性が心地よく、良いバディモノでした。

『アダムスファミリー』に続いてバリー監督はいわゆる変わった人とい
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耳をすませば(1995年製作の映画)

4.1

大人になる手前の原石の二人の話で、細かいキャラクター設定がとても素敵でした。あくまでも雫視点で、大人の物語がセリフの端々からしか伝わってこないのもよかったです。

地球屋のカントリーロードのシーンは今
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アダムス・ファミリー2(1993年製作の映画)

3.7

本作でさらにキャラクターに魅力が増して、中でもドラマにもなったウェンズデーアダムスのキャラクターはやはり抜群のものがありました。周りに流されず淡々と自分の道を進む姿は学園モノの主人公にぴったりな存在で>>続きを読む

マスク(1994年製作の映画)

3.6

ジムキャリーとキャメロンディアスの魅力で突拍子もない世界観に納得できるのにやはりものすごいスター二人だと感じます。

冴えない自分を変えたい、でもこんな自分のままで良いのかもしれないと普遍的なメッセー
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となりのトトロ(1988年製作の映画)

4.6

土着的で、生命の神秘を感じさせ、示唆に富んでいるのが宮崎駿監督作品で私が感じる部分ですが、中でも本作はそういった要素が非常に強い作品だと感じました。

昭和30年代が舞台ということでノスタルジーに浸っ
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アダムス・ファミリー(1991年製作の映画)

3.8

強烈なヴィジュアルと箱庭的な独自の世界観が魅力的な作品でした。
剣を投げ合うジャグリングや強烈なシェイクスピア劇のシーン等、強烈なシーンの数々も人気が出たことに頷けました。何度も笑いました。

Net
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エクス・マキナ(2015年製作の映画)

3.8

AIと人間の支配関係を描いた本作は、当時も衝撃的だったでしょうが、今観るとより観客にとって近いものとして受け取られると思いました。AIからレコメンドされたものを享受するのは誰にとっても当たり前のものに>>続きを読む

THE FIRST SLAM DUNK(2022年製作の映画)

4.8

3回目 2023/4/2

2回目 2023/1/11

1回目の感想
映画でしか出来ないし、アニメーションでしか出来ない、「スラムダンク」でしか出来ない、本当に稀有でエポックな作品でした。

ディズ
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彼の見つめる先に(2014年製作の映画)

3.7

ブラジル映画と言えば『シティオブゴッド』『バクラウ』の印象から、画力のあるカットで未知の世界へと連れて行ってくれる印象でしたが、本作はそれとは全く違った良さのある作品でした。

思春期ならではの感情の
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紙ひこうき(2012年製作の映画)

3.5

恋愛で一番美しい期間をCGではあるが、手描きの温かみのある作画で美しく描いており、脚本と映像がマッチしていました。主人公どんな仕事してるんだ、何してんだと言うのはさておき、原題『Paper man』に>>続きを読む

母性(2022年製作の映画)

4.0

『羅生門』形式でありながら一線を画す廣木隆一監督作品としての形が印象的でした。「真実」は人それぞれにあってそれがきっちり棲み分けされるわけではなく、ファジーに提示されることで受け取り方が多様なものにな>>続きを読む

ある男(2022年製作の映画)

4.4

石川慶×向井康介×妻夫木聡に間違いないと思いました。『愚行録』と同じように妻夫木聡さんがある物事の中心に向かっていく中で自身の存在を現代社会の中で見定めていくような作品で、本作はより日本人にとって普遍>>続きを読む

RRR(2022年製作の映画)

4.7

二人が手を取り合うタイトルバックの映画でしか味わえない高揚感だけでも本作を観る価値がある、いや全シーンこの画を観ただけで価値がある思える、手抜きのなさにずっと目を見張りました。セリフではなく画で魅せる>>続きを読む

海底47m(2017年製作の映画)

2.5

夏のポップコーンムービーとしては良いかも。でも私は苦手な作品でした。

薄っぺらなバカンスから始まり、希薄にしか見えない人間関係が下地に敷かれてしまい、最後までとにかく全キャラクターに感情移入が出来ず
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ここは退屈迎えに来て(2018年製作の映画)

4.0

初めて廣木隆一監督作品を観ました。キラキラ映画ばかり撮っているイメージとは裏腹に長回しや遠くから写すカメラがあったり、分かりやすい演出が少ないことがとても意外で、ずっと興味深く鑑賞していました。

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キャビン(2011年製作の映画)

4.0

ホラー映画について解説まで丁寧にするホラー映画についてのホラー映画。
あるある展開とそれを観る人の構図がまさにホラー映画とそれを観る観客、巨匠と呼ばれる機関の監督的ポジションの人がいることもユニークで
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ザ・メニュー(2022年製作の映画)

4.4

正直なところ何となく予想はついてしまう作品ではありますが、そこにたどり着くまでの脚本も演出も見事でした。

ホラーではあるのですが、アダムマッケイ製作がうなずけるピリリと効いたブラックユーモアが痛快で
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愚行録(2017年製作の映画)

4.8

冒頭のバスのシーンと最後のバスのシーンが見事すぎてそこがあることで中盤の愚行オムニバス的な展開も非常に厚みのあるものになっており、素晴らしい作品でした。

日常生活の中にある愚行の数々、都会の居心地の
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マティアス&マキシム(2019年製作の映画)

3.6

いつものドランらしい色、音楽、映像表現のポップな使い方、母親との関係性への固執を感じさせつつ、仲の良い友達同士でいることの多幸感と友情の上に成り立つ恋愛感情の複雑さ等さらに情緒に迫るような作品でした。>>続きを読む

すずめの戸締まり(2022年製作の映画)

4.0

行って帰ってくるロードムービーの基本形であり、『君の名は』から続く災害についての作品。東日本大地震から10年以上が経過してもエンタメ大作でこれをやり続けることに意味を感じます。

どこでも災害が起きる
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君の名は。(2016年製作の映画)

4.0

久しぶりに観ましたが、面白かったです。が、なんだか好きっていうのが恥ずかしいのが特に『君の名は』までの新海誠監督作品の特徴だなと感じました。

新海誠監督の作品は本作も含め「くっさー」と心の中で叫んで
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