クマヒロさんの映画レビュー・感想・評価 - 5ページ目

ドーン・オブ・ザ・デッド(2004年製作の映画)

3.5

ゾンビが走ることにより、娘感染からオープニングまでのテンポ感が良く一気に引き込まれます。ショッピングモールまで行くまでの人間関係や職場周りはサクッと終わらせるのも潔く、期待が膨らみます。

場所を固定
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RAW〜少女のめざめ〜(2016年製作の映画)

4.7

『TITANE』のジュリア・デュクルノー監督作品らしい納得の一筋縄では行かないホラー映画でした。

カニバリズムへの目覚めと少女が大人になっていく目覚めを重ねており、つまりそれは性への目覚めを伴います
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三島由紀夫vs東大全共闘 50年目の真実(2020年製作の映画)

3.8

政治的見解であったり芸術的見解であったり、世界をどう見ているかを自分の言葉で語るということ自体に相当な勇気がいると考えてしまう自分にとって、この場でのこの討論は熱量はもちろんのこと、とても美しく感じま>>続きを読む

パレード(2010年製作の映画)

3.1

作品の性質上、日常の中に突如訪れる不穏な空気がとても重要になると思いますが、本作は日常はとても見やすいのですが、不穏な空気の演出がどうも苦手でした。

また、「人間はみんな分からないし怖い」という作品
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MONDAYS/このタイムループ、上司に気づかせないと終わらない(2022年製作の映画)

4.7

「同じ日々の繰り返しからどう抜け出すか」を描いた作品。人間誰しもが考えたことのある命題を描いたSFの設定としては『マトリックス』『フリーガイ』等よくみかけるものですが、それをここまで現実とリンクさせて>>続きを読む

アメリカン・ハッスル(2013年製作の映画)

4.2

全編を通して「嘘」について語っており、『スティング』を連想する作品でした。キャスティングやシーン一つ一つに暗示される「嘘」が最後まで飽きさせません。
作品冒頭の笑ってしまうカツラシーンにも「嘘」で塗り
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線は、僕を描く(2022年製作の映画)

4.4

『ちはやふる』と同様、真っ直ぐに進んでいく青春物語を描き切っていて、小泉監督作品は本当に安心して楽しむことができると分かりました。
加えて、競技かるた同様に水墨画を描くとはどういうことか、その本質に迫
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アントマン&ワスプ(2018年製作の映画)

3.3

なぜか見逃していたMCU作品でしたが、MCUの中でも結構乗り切れない作品でした。車やビルを小さくするのが楽しかったり、前作『アントマン』しかり、小さくなった時のアクションの楽しさはあるものの、全体的に>>続きを読む

イングロリアス・バスターズ(2009年製作の映画)

4.3

クリストフヴァルツが魅力的で、ランダ大佐が出てくるシーンを心待ちにしてしまいました。ファーストシークエンスのキャスティングと彼らから醸し出される緊張感、感情の表出の仕方が見事で、ここだけでも元の取れる>>続きを読む

ちはやふる 上の句(2016年製作の映画)

4.4

尻上がりに熱くなり、恋と友情と努力がふんだんに盛り込まれ最後のカタルシスもしっかり感じられる、誰もが好きになる作品だと思いました。これだけ聞くとよくある作品に感じられるかもしれませんが、この作品を大き>>続きを読む

A GHOST STORY ア・ゴースト・ストーリー(2017年製作の映画)

4.5

情報を入れずに観てとても驚きました。夫婦間の哀しみや切なさを描いた小さな物語かと思いきや、その哀しみや切なさが軸にはあるものの「時間」を超越する仕掛けとアイデアに毎度心躍りますし、かと思えばちょっとし>>続きを読む

フォーン・ブース(2002年製作の映画)

3.8

公衆電話からガラケーへと完全に移行する手前の2002年を感じさせる作品。街並みにある得意な空間として公衆電話を使い、少しずつ規模が大きくなっていくのが面白かったです。

『ギルティ』を思い出しますが、
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アイアムアヒーロー(2015年製作の映画)

4.8

容赦ない描写とアクションの魅せ方、フレッシュな絵作り、人間の怖さや格差をそこはかとなく感じさせる脚本と演出。どれをとっても非常に楽しめました。

佐藤信介監督、後に『キングダム』2作の監督を任されれる
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岬の兄妹(2018年製作の映画)

4.9

とにかく辛い、辛い、辛い。
色んな意味で逃れようのない生き地獄と、それでも懸命に生き続ける兄妹の姿はいくら犯罪に手を染めても責めることは一切できないものでした。

当時散々言われていたでしょうが、「こ
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JAWS/ジョーズ(1975年製作の映画)

4.3

『激突』の後にスピルバーグ監督がとった本作。思惑が分からない敵と対峙するモンスター映画という意味で通じるものもあり、本作はよりシーンの多様さや見せ方の工夫が見られて楽しめました。
サメのみでここまで多
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ピーター・パン(1953年製作の映画)

3.6

空を飛ぶシーンの気持ちよさや、ラストの船のくだり、ディズニー映画らしく子供が夢を持つことの尊さを感じさせること、素晴らしい面がある作品な一方、あまりにも露骨な女性蔑視、先住民の扱いには辟易とします。>>続きを読む

ドント・ブリーズ(2016年製作の映画)

4.8

多分3回目の鑑賞でしたが、やっぱめちゃくちゃ面白い!88分でどれだけ展開を自然に盛り込んでかつ、地獄に引き摺り込むか、よく練られていることがわかり、続け様に4回目も観てしまいました。
緊張の持続の中で
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沈黙のパレード(2022年製作の映画)

3.7

主要なキャストが多い中、全員が等しく関わるのが面白く、またタイトルをそのままビジュアルで見せることや地方都市の閉塞感、土着的なお祭り感も感じさせられ予想より遥かに面白かったです。

マイ・ブロークン・マリコ(2022年製作の映画)

4.5

元より映画化向きな原作だと思っていましたが、タナダユキ監督が見事に映画化していました。

画面の中で現実とフィクションがないまぜになって、生死もないまぜになっていくのが、映画だとより感じさせられました
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ロード・オブ・ザ・リング(2001年製作の映画)

3.8

池袋IMAXシネマにて
ファンタジー作品の草分け的作品であることがよくわかりました。本作でしか観られない世界観に目が釘付けになりました。

激怒(2022年製作の映画)

4.0

ディストピア映画でありながら、日本ならではの気持ち悪さが凝縮されたリアリティが本当に居心地が悪く、映画ならではのカタルシスを最後にしっかり感じさせてくれる作品でした。

正義を振りかざすような独善的な
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SING/シング(2016年製作の映画)

4.1

2022/9/17 3回目くらい
イルミネーションスタジオだから描けるちょっと外れたキャラクター設定とラストのショーに至るまでの道程も深みがあります。ラストのショーは本当に何度観てもどのキャラクターに
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