kumimaさんの映画レビュー・感想・評価

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ある男(2022年製作の映画)

3.9

登場人物ひとりひとりの葛藤や生活感を、日本を代表する名優達が見事に透けて見させてくれる。その上、サスペンスとしても引き込まれる作品で2時間があっという間。個人的には、ドラマ「不適切にもほどがある」を見>>続きを読む

12人の怒れる男 評決の行方(1997年製作の映画)

5.0

噂に違わぬ名作とはこの事か…古典の名作と言われるものにあまりピンときた事がなかった自分にも衝撃を与えるわかりやすさとエンタメ性。なのに、舞台はほぼずっと蒸し暑い部屋の中&登場人物オジサンばかり。似たよ>>続きを読む

わたしは最悪。(2021年製作の映画)

3.6

誰も自分の人生を客観的に見ることなんてできない、というのが悲劇でもあり希望でもあるよな…としみじみ。刹那的に生きる人間の幸せと、そういった事に振り回され耐える人間の幸せは現世において成立するものなのか>>続きを読む

ビバリウム(2019年製作の映画)

3.0

突然訪れる不条理な悲劇をただ描きました、という感じの作品ですが個人的には好き。「世の中って基本不条理だよな」という身も蓋もない真実を、不思議な世界に迷い込んだ設定で飽きずに最後まで見させてくれて、満足>>続きを読む

愛について語るときにイケダの語ること(2020年製作の映画)

3.5

障がい者の性と愛、死などのキーワードで紹介される映画だけれど、見てみるとたいがい誰しもにお馴染みの性や愛についてのもがき、滑稽さ、切実さが身に沁みる。ミニスカート&持参エプロンでの自宅鍋パーティーとい>>続きを読む

母なる証明(2009年製作の映画)

4.6

前々から見たかったけど、目が離せないとはこの事!サスペンス的に傑作!最初から最後まで仕掛けが効いてて事件の結末にスッキリしない人でも、伏線の回収でスッキリさせてしまうという周到さも素敵。他人事と自分事>>続きを読む

WAVES/ウェイブス(2019年製作の映画)

3.3

美しさと悲しさとが同居する、とってもA24らしい一本。若い時って絶望も幸福感もビックリするくらい激しくて目が眩む。ぐるぐる廻るカメラワークが、それを表現しているようで好き。

シンク・オア・スイム イチかバチか俺たちの夢(2018年製作の映画)

3.7

大人(特に中年に差し掛かってから)ってどこの国でもそれぞれツラい事情を抱えてたりするけど、人間として心が喜ぶ事って、若者や子どもと変わらない普遍的なモノだよな…としんみり感じられる。
ちゃんと随所随所
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ゾンビーバー(2014年製作の映画)

2.5

みんなで騒ぎながら見るのが正解なB級映画の王道。意外なオチもあるので、見た後もわいわい騒げそう。

春夏秋冬そして春(2003年製作の映画)

2.5

自然の静謐さ、美しさが丁寧に描かれているため、対照的な人間の矮小さ、見苦しさが際立ち、見ていて苦しいほど…。
キム・ギドク監督初心者としては、寺に療養にやってきた女の子があんなエロい服着てるのはなくな
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A GHOST STORY ア・ゴースト・ストーリー(2017年製作の映画)

4.0

幽霊って本当にいたら、こんな感じなのかなぁ…と思ってしまった。実際に映される幽霊の姿は、ジャケット写真そのまま、目の部分に穴の空いた布をヒトがすっぽり被っただけの、あまりにシンプルな表現なのにも関わら>>続きを読む

殺人者の記憶法(2017年製作の映画)

3.8

俳優の演技も映像のスタイリッシュさも格闘シーンも、韓国映画のレベルの高さを感じる。目の痙攣が合図で記憶を失うという設定自体は漫画的でありきたりなもののように感じられるが、その設定をこんなにリアルに、鬼>>続きを読む

ラッキー(2017年製作の映画)

4.0

「いつかは死ぬ」わかってはいるけれど、いま理解している感覚と、年老いてリアルに死を感じながら生きる感覚とはまた違うんだろうなぁ…と考えさせられた。

ビフォア・サンセット(2004年製作の映画)

3.8

一作目で描かれた20代よりも将来への漠然とした不安が薄らいだぶん、人生への護りや後悔が顔を見せて来るこの感じ…まさに30代!!これは役者の2人が実際にも歳を重ねているからこそのリアリティなのか…?しみ>>続きを読む

ゲット・デュークト !(2019年製作の映画)

4.0

令和のトレインスポッティングといった感じ。バカらしくてカオスなのに最後はキレイに伏線回収。Amazonオリジナルはこういう挑戦的でバカらしいのを今後も力いれて欲しいなぁ。

ライフ・アフター・ベス(2014年製作の映画)

3.7

恋は、別れがどんなに辛くても、正しい時期に終わらせなければ腐ってしまう…という真理をゾンビ映画に気付かされるとは…
ゾンビになっても恋人を尊重しようとする優しい美青年、デインデハーンに惚れます

エクストリーム・ジョブ(2018年製作の映画)

4.1

わかりやすい笑いが至るところにあって、韓国映画に馴染みがなくてもたくさん笑える。見終わる頃には主人公たちを好きになってしまうから、終わり方も気持ちいい!とにかく爽快なコメディ。

火口のふたり(2019年製作の映画)

3.7

とにかくヤリまくるけど、その一つ一つがとてもリアル、なのに汚くない。近親相姦的な要素はいらなかったような気がするけども…

散歩する侵略者(2017年製作の映画)

4.0

松田龍平さんといい、高杉真宙くんといい、宇宙人役がとても宇宙人ぽくて映画の不思議な雰囲気を見事に盛り上げてる。対比としての人間役、長谷川博己さんと長澤まさみさんも人間ぽさの際立つ演技でぐいぐい引き込ま>>続きを読む

ゾンビランド:ダブルタップ(2019年製作の映画)

3.8

続編なのに変わらず面白いってすごい。
10年経っての続編にも関わらず、メインキャストが見た目も雰囲気も変わらない!!…とうい驚きの一方で、アビゲイルだけが激変しているのが結構リアルに思春期感が出てて、
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