四畳半さんの映画レビュー・感想・評価

四畳半

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名探偵コナン 探偵たちの鎮魂歌(レクイエム)(2006年製作の映画)

4.0

自宅で鑑賞

昔はヘビロテしまくってたコナン映画。
キザな探偵達による命懸けの推理ゲーム。
いまやワイスピ化が激しいコナン映画だが、今作はしっかりミステリーしてるから大好き。
怪盗キッドとの絡みも表立
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オーメン:ザ・ファースト(2024年製作の映画)

4.0

劇場で鑑賞

オーメンというシリーズ自体知らずに鑑賞したが問題なく楽しめた。
教会の権威回復に利用される女性達という構図と絵面のグロテスクさに吐きそうになる。
ジャンプスケア多めだけど個人的には良質な
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貴公子(2023年製作の映画)

3.9

劇場で鑑賞

思ったよりかはポップな韓国ノワールで楽しかった。
観客が主人公と同じ目線で訳もわからず怖そうな大人達に振り回されるアトラクションのようなエンタメ娯楽。
謎の貴公子のキャラクターがとにかく
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パスト ライブス/再会(2023年製作の映画)

4.6

劇場で鑑賞

カンヌの時から好評だったので期待はしていたが想像以上に多層的で普遍性のある恋愛映画で悶絶。
メインの3人を客観的に映した冒頭のショットからしてもう凄いのだが、人間の複雑な内面の厚さと、イ
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夢追いウサギ(2020年製作の映画)

4.5

劇場で鑑賞

『ソウルフル・ワールド』と同時上映の短編
自分の夢と他人の夢を比較して劣等感を感じる必要はない。
勇気を出して周りと協力すればもっと素敵な夢を実現出来るかも。
これまた物凄くクオリティの
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ゴジラ キング・オブ・モンスターズ(2019年製作の映画)

4.8

ゴジラ至上主義者の監督が撮ったガチの怪獣優生思想映画なので、人間の倫理観では理解出来ない内容になってるが、私は超絶大好き!
人間側の描写はスゲー適当なのに対して、怪獣達の方が遥かに生き生きして人間味が
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地球防衛軍(1957年製作の映画)

3.8

自宅で鑑賞

ミステリアンのコスチュームや宇宙船、あとモゲラなどのデザインがなんともシュールで可愛らしいが、明らかに被爆者のメタファーな辺り反核のテーマがズシンと重い余韻を残す。
あとは進撃するモゲラ
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エイリアン:コヴェナント(2017年製作の映画)

3.7

自宅で鑑賞

『プロメテウス』に引き続きリドスコ監督ということで、エイリアン一作目のセルフリメイク色が強い。
お馴染みの黒いエイリアンも出てくるが、アクションに全振りしてる為かあまり怖さは感じず。
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プロメテウス(2012年製作の映画)

4.1

自宅で鑑賞

エイリアン前日譚?詳しくないのでシリーズ内の位置付けはよく分からないが、個人的には結構楽しめた。
やたらと映像がリッチなのとアンドロイドファスベンダーとイドリス・エルバ船長だけで大満足。
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インフィニティ・プール(2023年製作の映画)

3.6

劇場で鑑賞

とにかく全体的に気持ち悪い映画だった。良い意味で。
クローンとはいえ自分が殺される場面を見せられた人達が総じて気が狂ってて、そこは最高なんだが、主人公だけ尋常ではない感じになるのはよく分
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アイアンクロー(2023年製作の映画)

4.8

劇場で鑑賞

偉大なプロレスラーである父からの期待と相次ぐ身内の不幸。
身体的な強さと精神的な強さは必ずしも比例しない。
所謂伝記映画でありながら家父長制やマッチョイズムによって連鎖する悲劇と、競争社
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あの夏のルカ(2021年製作の映画)

4.0

劇場で鑑賞

大筋はディズニーやピクサーで散々見たストーリーなのだろうとたかを括ってたが、演出が上手すぎるのと劇場効果でまんまと泣かされた。
シチリア島っぽい海辺の町が主な舞台なのだが、海から宇宙へ広
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毒娘(2024年製作の映画)

3.8

劇場で鑑賞

ホラーというかシスターフッド映画な印象。
序盤から悪質な嫌がらせを繰り返す<ちーちゃん>を終盤ではついつい応援してしまう。
全体的にスローテンポすぎる気もするが、心底胸糞悪いモラハラ夫へ
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ゴーストバスターズ/フローズン・サマー(2024年製作の映画)

3.0

劇場で鑑賞

わかっちゃいたけどおもんなかった。
仕事終わりにポップコーン食いながら観るのが丁度いい映画やな。
ECTO-1でもっとNYの街中を駆け回って欲しかったわ。

あからさまに子供向け映画なの
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返校 言葉が消えた日(2019年製作の映画)

4.2

自宅で鑑賞

戒厳令真っ只中の台湾を舞台にした社会派ホラー映画。
相互監視社会が生んだ悲劇と、それでも自由を求める人間ドラマに泣いた。
目を閉じて耳を塞げば自分だけは罪悪感から逃れられるが人間としての
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空の大怪獣 ラドン(1956年製作の映画)

3.9

自宅で鑑賞

東宝初のフルカラー怪獣映画。
羽ばたきだけで災害級の甚大な被害をもたらすラドン。
巻き上がる家屋や剥がれる瓦、突風により延焼する火災などのミニチュア特撮表現が見事。
アクシデントによって
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ゴジラの逆襲(1955年製作の映画)

4.0

自宅で鑑賞

ゴジラ二作目にして早くも怪獣バトルあり!
通常ではありえないスピード感で戦う(というか殺し合う)ゴジラとアンギラスの荒々しさ好き。
精巧に作られた大阪城などのミニチュアやクライマックスの
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このハンバーガー、ピクルス忘れてる。(2023年製作の映画)

4.0

劇場で鑑賞

前二作に登場した先輩&ベンジーという2大テキトーな男達に女性が怒りまくる話。
会話劇というか殆ど屁理屈でマジでしょーもないんだけどそこが癖になる。
今後どうなるか分からない作品なのでキャ
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違う惑星の変な恋人(2023年製作の映画)

4.3

劇場で鑑賞

誰の好きのベクトルも交差してない四角関係。
好きという感情のままならなさをユーモアで包むセンスが光まくる。
とにかく役者がハマりすぎてて終始笑いっぱなしだった。劇場の雰囲気も良かった。
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階段の先には踊り場がある(2022年製作の映画)

4.2

劇場で鑑賞

今までは日本映画で会話劇といえば今泉力哉だったが、木村聡志監督はそれに匹敵する会話劇の名手なのでは。
形容しずらい関係性の男女達による、これまた形容し難いやり取りの、まぁ面倒臭くもあり面
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オッペンハイマー(2023年製作の映画)

4.5

劇場で鑑賞

ロバート・オッペンハイマーが死ぬ間際に見る走馬灯のような映画に感じた。
伝記映画によくある時系列に沿った構成にしなかったのは彼への安易な共感を拒む為か。
後悔や罪悪感もあるが、なにより世
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ゴジラ(1954年製作の映画)

5.0

自宅で鑑賞

いつ観ても全く色褪せない原点。
自分でも驚くほど引き込まれてた。
焼け野原となった街、親を亡くして泣きじゃくる女の子、被爆した子供、ゴジラが去った後の東京はさながら戦争映画を観てるような
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ダンケルク(2017年製作の映画)

4.4

自宅で鑑賞

陸海空の異なる戦場を異なる時間経過でカットバックさせて最後に同期させるという異次元の戦場体験。
登場人物たちのバックボーンなどは一切描かず、ただ戦場という名の棺桶からの脱出に絞った作劇と
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青春ジャック止められるか、俺たちを2(2024年製作の映画)

3.9

劇場で鑑賞

シネマスコーレ誕生物語と、若松孝二監督に弟子入りする井上淳一青年(今作の監督)の半自伝映画、というか群像劇。
前作は観た筈だけどなんも覚えてない。
若松の教え通り、今作ラストで若松孝二を
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タッカーとデイル 史上最悪にツイてないヤツら(2010年製作の映画)

4.2

自宅で鑑賞

気の良いおっさん二人が殺人鬼に間違えられる、という設定からもう面白い!
偏見と先入観であれよあれよと大変なことになるスラッシャーホラーのパロディコメディ映画。
でも終盤はきちんと正統派な
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劇場版 名探偵ホームズ デジタルリマスター版(1984年製作の映画)

4.6

劇場で鑑賞

いや〜めっちゃ笑った!
宮崎駿の描くアニメーションと片渕須直脚本の優しいストーリーが見事にマッチしていて無限に見ていられる。
当時こんなクオリティの話をテレビでやってたのかと驚愕です。
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デッドデッドデーモンズデデデデデストラクション 前章(2024年製作の映画)

4.9

劇場で鑑賞

クッソやべぇ!!!!!!
新時代SF(少し不思議)青春映画!!!
後編が楽しみすぎる!

日本人にとって馴染み深いキャラクターデザインと世界観のコラージュのようなフィクション世界。その日
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TENET テネット(2020年製作の映画)

4.2

劇場で鑑賞

見たことない映像を見せてくれるだけで最高な自分にとってはご馳走のような映画
序盤は割と行き当たりばったりで途中寝落ちしかけたがある点を越えてからは目が離せなかった
最終的に何が起こって終
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ラスト・リペア・ショップ(2023年製作の映画)

4.0

自宅で鑑賞

アカデミー賞短編ドキュメンタリー賞授賞作品ということで。
ロサンゼルスの楽器を無償で修繕するサービスについてのドキュメンタリーだが、修理工程を映すのではなく、そこで働く職人たちへのインタ
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ハイドリヒを撃て!「ナチの野獣」暗殺作戦(2016年製作の映画)

4.0

自宅で鑑賞

ナチスの高官ハイドリヒ暗殺の一部始終を実行犯の側から描いた作品で、イングロっぽいけど実話だから後味は悪い。
ナチの残虐さも凄まじいが、勇気だけではどうにもならない襲撃の瞬間の緊張感。
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猫とピットブル/キットブル(2019年製作の映画)

5.0

劇場で鑑賞

『私ときどきレッサーパンダ』と同時上映の短編アニメなのだが、これがべらぼうに良くてギャン泣きした。
野良猫と優しい犬の触れ合いを描いた内容で、何より猫がめちゃくちゃ猫!実際の猫を詳細に観
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FLY!/フライ!(2023年製作の映画)

4.2

劇場で鑑賞

少し前まではPIXARやドリームワークスがやりそうな内容を、目下ミニオンとマリオで絶好調のイルミネーションがやるって所に時代の移りを感じる。
メリハリの効いた可愛い鳥たちのアニメーション
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ビヨンド・ユートピア 脱北(2023年製作の映画)

4.6

劇場で鑑賞

想像を絶するドキュメンタリー。
北朝鮮から東アジアをぐるっと周って韓国へ亡命する文字通り命懸けのロードムービー。
脱北者によって語られる北朝鮮の実態には絶句するしかないが、そもそも日本に
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デューン 砂の惑星PART2(2024年製作の映画)

4.3

劇場で鑑賞

これぞハリウッド娯楽超大作の風格溢れる一大スペクタクル!
IMAXスクリーンの特性をふんだんに活かした内臓震えまくりの3時間弱で最高だった!
終盤から諸々キマって“大人”の顔になったシャ
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メッセージ(2016年製作の映画)

4.5

自宅で鑑賞

未知との遭遇系SFは数あれどここまでコミュニケーションに重点を置いた映画はなかったんじゃないか。
下手な監督が撮ると一気にジャンル寄りになりそうな題材をここまで重厚に仕上げたのは流石だし
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ゴールド・ボーイ(2023年製作の映画)

4.7

劇場で鑑賞

ガチでネタバレ厳禁映画なので具体的な内容は言えないが、とにかくむっちゃ面白かった!
凄まじいテンポで二転三転しまくる脚本と役者達の見事な演技合戦、不意にハッとさせる画作りにオチも完璧です
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