kurageさんの映画レビュー・感想・評価

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映画(306)
ドラマ(2)

風の谷のナウシカ(1984年製作の映画)

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ちょうどNHKのコロナ関連の番組で、マスク姿の人々や腐海など『ナウシカ』の設定描写(漫画のほう)はコロナ危機に直面する現代に似ているのでは、と生物学者の福岡伸一さんが言っていたのもあり、とてもいいタイ>>続きを読む

砂漠のシモン(1965年製作の映画)

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メキシコ映画というキーワードに惹かれて観てみたら、ルイス・ブニュエル作品と後から知る。モノクロ映像から膨らんでいく砂漠の色の世界に、のっけから目が釘付けに。あっという間の43分だった。

6年6週6日
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(1997年製作の映画)

3.6

このレビューはネタバレを含みます

超絶不思議物語。
映画撮影の手伝いで死体役で川に入り、それから首が曲がって終わりまでそのままの男。お父さんはゲイで、お母さんは浮気中。
最後はお父さんと息子が間違って姦通しちゃうという想像の斜め上を行
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コンフィデンスマンJP(2019年製作の映画)

3.8

古沢良太さんのストーリーテリングを目当てに観たけど、これは、予算が続けば寅さんくらい息の長いシリーズ物になりそうな楽しい娯楽作品。
何よりもダー子のキャラクターが光っていて、爽快!
テレビでは最初の1
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スウィング・キッズ(2018年製作の映画)

4.4

このレビューはネタバレを含みます

とても強いエンタテインメント作品。
ここ数年の作品の中でも、かなり上位に食い込む好きな作品。

舞台背景は朝鮮戦争時に米軍が韓国の巨済島につくった捕虜収容所。
朝鮮人民軍(北)のロ・ギスとブロードウェ
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はちどり(2018年製作の映画)

4.1

このレビューはネタバレを含みます

主人公のウニをひたすらに目で、心で追う時間。
ウニは、あまり表情が表に出ない。なのに、心の動きは音楽や光を伴ってしっかりと伝わってきた。こちらまで胸が痛くなった。
登場人物同士の何気ない言葉のやり取り
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ガザの美容室(2015年製作の映画)

3.6

以前、映画館で観逃した作品。
ほぼ美容室内だけで終わる話だが、戦時中も土地には人間の生活はあるということがひしひし伝わってくる。結婚式もするし、お洒落もしたいし、脱毛もする。彼氏と喧嘩して泣いたり、美
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劇場(2020年製作の映画)

3.0

このレビューはネタバレを含みます

そこはかとなく昭和〜平成臭のする男女間のやりとり。
物語は、主人公のモノローグで進んでいく。

永田のような相手を支配し、壊すひとは壊しやすい相手を選ぶ選択眼に優れているのだと思う。
今の時代にこの内
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リンドグレーン(2018年製作の映画)

3.7

このレビューはネタバレを含みます

幼い頃に、大人になって”心のよすが”になるような物語に出逢えてたとしたら、とても幸せだと思う。

特に多くの人が記憶に残る物語としてあげる『長くつ下のピッピ』や『ロッタちゃん』は、出逢えていたかどうか
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ラブ・アゲイン(2011年製作の映画)

3.8

このレビューはネタバレを含みます

スティーヴ・カレル演じる主人公がジュリアン・ムーア演じる妻に別れを切り出されるところから物語が始まる。
後半がドタバタだけど、家族それぞれの愛が交差して面白い。
ラブコメディは楽しいな、と何も考えずに
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15時17分、パリ行き(2018年製作の映画)

3.5

このレビューはネタバレを含みます

2015年、アムステルダム発パリ行きの高速鉄道タリス車内で銃乱射事件が起きた。たまたま居合わせたアメリカ人旅行者3人の働きにより、大量殺人とならずに済んだが、彼らがなぜそのような行動に出られたのか。本>>続きを読む

雨月物語(1953年製作の映画)

4.5

『雨月物語』の「浅茅が宿」をベースに、「蛇性の婬」の2話を合わせての脚色で(「吉備津の釜」もちょっと入ってる? )こんなにグッと心に訴える一作になるなんてすごい職人芸だ。

2話を合わせた脚色は『羅生
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マジック・イン・ムーンライト(2014年製作の映画)

3.2

富豪の家に出入りする霊能力者もどき?な占い師と、偽物を暴こうとする手品師のコンゲーム要素の入った、ラブストーリー。
豪華俳優陣なのに退屈だったのは、ストーリー以前に舞台が南仏だったからなのかも。ウッデ
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レイニーデイ・イン・ニューヨーク(2019年製作の映画)

3.9

このレビューはネタバレを含みます

カーライルホテルやMOMAなど、贅沢な撮影地。
ニューヨークは古くて素敵なものが残っていていいな。この映画を観て、とても行きたくなった。泊まるならやっぱりピエール?カーライル? どちらも高いけど、カフ
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疑惑(1982年製作の映画)

4.1

野村芳太郎×松本清張作品。
昭和のこの頃の映画は人物描写に凄みがあって好き。観てからしばらく経っても、桃井かおりのはすっぱな感じや岩下志麻のすましたキャリアウーマンのキャラクターが忘れられない。法廷サ
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ウォールフラワー(2012年製作の映画)

3.9

トラウマを持つ少年チャーリーのその原因に向き合うまでのドラマを、ハイスクール1年生の青春を通して。サム役のエマ・ワトソンがキュート!パトリック役のエズラ・ミラーがセクシー!

「どうして優しいひとは間
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あの頃、君を追いかけた(2011年製作の映画)

3.7

このレビューはネタバレを含みます

主人公の強いキャラクターが最後まで一貫していた。それゆえに、その終わり?というところに、リアリティを感じた。
昭和的な純愛ストーリーも、男子学生たちの無駄な元気さも、男女それぞれに大切にするもののすれ
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ビッグ・リトル・ファーム 理想の暮らしのつくり方(2018年製作の映画)

3.9

監督のジョンさんはアニマルプラネットの撮影をしているだけあって、動物たちの生き生きとした表情が素晴らしい!

これだけの循環をつくるのは本当に大変なことだったろうと小さな家庭菜園で夜中にナメクジやダン
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窓から見える世界(2017年製作の映画)

3.5

舞台となるニュージーランドは、コロナ禍の対応に成功したと賞賛された国で、移住希望者も増加傾向にあるらしいが、必ずしも理想的な場所とはいえない。薬の問題や人種差別など、正義や美しさの陰に隠れて若者の自殺>>続きを読む

くさいけど「愛してる」(2015年製作の映画)

3.2

このレビューはネタバレを含みます

映像だからこそできる、においの表現の数々。面白かったけど、いろんな意味で最後がざんねん!カンタンニアイトイウコトバヲイワナイデ。

坂道のアポロン(2017年製作の映画)

3.4

このレビューはネタバレを含みます

人気コミック原作を『ひとよ』の高橋泉氏の脚色で。
原作とは随分とかけ離れた内容になっていたが、純粋に青春映画として楽しめた。

回想メインの構成の中で、中川大志の演じる千太郎のキャラクターが溌剌として
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聖なる呼吸:ヨガのルーツに出会う旅(2011年製作の映画)

3.0

この歴史が真実なのかは少し疑問が残るけど、クリシュナマチャリアの系譜を知れたのはとても良かった。アーサナが美しくて、人間の体は意識と鍛錬によってこんなに自由なのかとしみじみ。とはいえ、自分には到底無理>>続きを読む

パーソナルソング(2014年製作の映画)

4.0

あまりにも響いて、泣いてしまった。映像は強いなあ。映像によって認知症のひとたちに音楽療法をする寄附を募ることが出来たのなら、本当に良かった。

自分を振り返ると祖母とよく一緒に美空ひばりを口ずさんだの
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エリン・ブロコビッチ(2000年製作の映画)

3.8

アメリカ・ヒンクリーで起きた環境汚染の訴訟の実話を映画化。
仕事、お金、学歴、役に立つ職歴なし、バツ2のシングルマザー、エリン・ブロコビッチを主人公に和解金を勝ち取るまでの話。
落とし所が、正義の美談
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寝ても覚めても(2018年製作の映画)

3.7

どの観点から観るか、で意見の分かれる作品だと思う。
濱口作品としては接近戦での会話劇での詰め方がマイルド。
朝子の衝動は『PASSION』の渋川清彦が演じた男を彷彿させ、その人間的な描き方がセリフのト
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みかんの丘(2013年製作の映画)

4.5

このレビューはネタバレを含みます

極めて小さなところに舞台が限定されながらも、会話劇に終わらない人間臭いドラマがある。この物語の前では、人種も宗教もただの記号、ないしは枠組みでしかない。素晴らしい反戦映画に、今夜は深い余韻に浸りそうだ>>続きを読む

I Am Easy To Find(原題)(2019年製作の映画)

3.8

女性の一生を音楽と映像とともに。アリシア・ヴィキャンデルの繊細な表現力に魅了される。内容も詩的で、とてもよかったのだけど、The Nationalのアルバム「I Am Easy to Find」とのコ>>続きを読む

パワーズ・オブ・テン(1968年製作の映画)

3.8

このレビューはネタバレを含みます

マクロからミクロへ縦軸に行ったり来たり。そんな想像力豊かな旅が楽しい。旅の視点を自由にさせてくれる映画に、心躍る。

向かいの窓(2019年製作の映画)

3.8

このレビューはネタバレを含みます

窓で繋がる他人と自分。そこから見えたものは、窓越しの自分。

またね(2014年製作の映画)

4.0

このレビューはネタバレを含みます

何時かの定時の鐘で窓辺に座り、通り越しに微笑む関係性のふたり。男性の笑顔がチャーミング。毎日のルーティンもある日突然変化する。女性の粋な計らい、ラストの絶妙な距離の置き方が素晴らしい。日常に見えている>>続きを読む

夏をゆく人々(2014年製作の映画)

4.0

養蜂一家の夏。主人公の名前がジェルソミーナというところで、彼女の身の回りに何が起こるんだろうとワクワクしながら観た。フィルム撮影の味わいのある映像がいい。柔らかな光、ターコイズブルーの海。ストーリーと>>続きを読む

母なる証明(2009年製作の映画)

4.0

このレビューはネタバレを含みます

シングルマザーの母親、へジャは、知的障害を持つ一人息子トジュンの行末が気になってならない。ある日、街で女子高生が殺され、その犯人としてトジュンが逮捕される。息子の無実を信じるへジャは真犯人を探し始める>>続きを読む

今朝の秋(1987年製作の映画)

4.2

このレビューはネタバレを含みます

『冬構え』に続き、山田太一三部作。これもまた味わい深し。

余命いくばくもない50代の息子を囲み、バラバラになった家族が集う。息子役の杉浦直樹が父親と離婚してずいぶん経つ母親の杉村春子に自分の病気のこ
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