えり子さんの映画レビュー・感想・評価 - 2ページ目

えり子

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遅すぎた涙(1949年製作の映画)

3.1

リザベス、スコットが悪女に扮して、最後まで罪を認めないまま、あの世へ落ちてゆく。
ハード、ボイルドのようなところもありました。
みんな、お金と銃で動くのね。
そして、黒人は車の掃除とか、荷物運びという
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もののけ姫(1997年製作の映画)

4.0

昔、映画館でみてファーストシーンが余りにも強烈で、その後のストーリーを忘れてしまった。
昨日テレビで放映されたのを録画して、長い上映時間なので、3日位かけて観ようとしたら、何と全て見終えました。
その
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逃げる女(1950年製作の映画)

3.2

アイダ、ルピノ、エリザベス、テイラーに似た顔ですがサスペンス映画に於いては演技がずっと上手です。
自動車で川に落下であんなに怪我もせず、髪、服も乱れないとは妙でした。
しかし、ハラハラ、ドキドキ感はあ
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地に堕ちた愛(1984年製作の映画)

3.0

主演のジェーン、バーキンが亡くなられた。合掌。
親日家で東日本震災の時も来日して、チャリティー公演したという。
長い、難解、ジャック、リベットの個性ですね。
良くも悪くもフランス映画なのです。

死者との結婚(1950年製作の映画)

3.6

後半のハラハラ、ドキドキ、そしてイライラ?
面白かった。
日本の2時間のサスペンスドラマで見たような気がしました。
バーバラ、スタンウィックが好演していた。
アメリカは引き出しを開けると拳銃がある。そ
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存在の耐えられない軽さ(1988年製作の映画)

-

原作者のクンデラが94歳で亡くなった。
昔観ました。
ジュリエット、ビノシュが好きなので。
どうも、アメリカ映画で英語の映画なので、軽く感じて、印象が薄い。
原作も読まないのにこんな事書いて済みません
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離ればなれになっても(2020年製作の映画)

3.2

三人の男と、一人の女の友情、愛。
そして人生模様。
青春時代から壮年に至るまでの、彼らは何と情熱的で大声で怒鳴りまくるのであろう。喉を痛めないのでしょうか。
まあ、いろいろな事があったけれど、最後はみ
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クレッシェンド 音楽の架け橋(2019年製作の映画)

3.0

大好きなバッハ、ヴィバルデイの曲が聴けた。
検問所のユダヤ女性兵士のパレスチナ人への、横柄かつ高飛車な態度。
そうして、武器を持たないパレスチナ人の無差別テロ。
これではいがみ合うのも無理ない。
元は
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想い出の瞳(1948年製作の映画)

2.9

ジャン、マレーとミシェル、モルガンの古典的顔立ちの美男美女の共演。
ギリシャ悲劇が合いそうな二人でした。
マレーが図々しい、軽薄な男に扮しました。
方やモルガンはツンツン、冷たく対するも、なぜか振られ
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優駿 ORACION(1988年製作の映画)

3.0

BSにて観ました。
田中邦衛さん、吉岡秀隆さん、フジのドラマ「北の国から」を思わせるキャスト。緒方拳さん、仲代さんと今から35年前の作品なので若いです。
斉藤由貴さんは今も若い。
怪我にも、1800メ
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不良青年(1936年製作の映画)

-

若い美人の弁護士が、弁護する容疑者に食べ物やらたばこを差し入れする。
ありえない。釈放された容疑者を使用人として雇う。ありえない。
あり得ないシーンが多々あって、アメリカ映画のような明るいタッチで歌う
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娼婦マヤ(1949年製作の映画)

3.3

海、港、船員と娼婦の純愛。
フランス映画お得意の悲劇的かつ運命的なラストでした。
ヴィヴィアーヌ、ロマンス妖艶なれど、心は純な役を好演しました。
「望郷」を思い出した。

陽気なドン・カミロ(1951年製作の映画)

4.0

フェルナンデルが演じたからこそ、喜劇になった。
偉大な役者でした。
フランス、イタリアの合作でみんなフランス語を話しますが、イタリア映画の気がしました。
共産主義とカトリックはいがみ合い、喧嘩している
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光なき星(1945年製作の映画)

3.3

エディット、ピアフの主演作。
小柄なエディットがあの印象的な声で歌う。
ステラの描写が少ないので、何故に彼女が自殺したのかが分からない。
でも、声の吹き替えは、重要だったのです。
ドヌーブは「シェルブ
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ボヴァリィ夫人(1933年製作の映画)

3.0

大昔、学生時代に原作を読みました。
夫人より夫のシャルル、ボヴァリー医師の描写が記憶にあります。
田舎の退屈さに嫌気がさし、不倫して散財するボヴァリー夫人の悲劇ですが、自業自得ともいえます。
ブァラン
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処女オリヴィア(1950年製作の映画)

2.8

「制服の処女」と似たような作品。
悲劇に終わらなかったのは救いです。
あんな、仰々しい服を着ていたのね。
食いしん坊の数学の先生がユーモラスです。
ああ言う先生だったら、数学好きになれたのにと私的感情
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偽れる装い(1945年製作の映画)

3.5

友達の婚約者を好きになって、挙句自殺するプレイボーイの主人公が身勝手だと思った。女性映画かと思いきや、そんな男の破滅への道でした。
「愛している」と2日前に言いながら「愛していない」というミシュリーヌ
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おかしなドラマ(1937年製作の映画)

3.0

フランスの演劇、映画界の錚々たる俳優が出ています。
イギリスの舞台劇を映画化したのかしら。
ドタバタの要素は余りなく、騒々しくはなかった。
フランソワーズ、ロゼーが若きマルセル、カルネを見出したという
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悪党と呼ばれた男(1951年製作の映画)

3.1

子供の頃から悪事を働く様が、ぱっぱっぱっと紹介され、長じてまた悪さして刑務所に7年。仮保釈に反対の所長の言葉は誠に正論なのに、周りは反対し、母親が熱弁をふるって「息子はいい子よ、夢を持っている」と皆に>>続きを読む

生まれながらの悪女(1950年製作の映画)

3.3

原題通りの邦題です。
それほどの悪女なのかなあと思って見て居ました。
叔母との関係が不思議。あれほど思って居てくれる叔母を、嘘で追い出した。その報いで色々な嘘がバレて、自分が豪邸を追い出される。
ロバ
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狙われた女(1949年製作の映画)

2.9

夢の話の導入部から前半は面白かった。
売れない作家なのに、メイドと執事がいる。
奥さんが殺されても警察官の前でナイトガウンでタバコくゆらす作家。
刑事の前で推理を展開する保険会社の男など、ありえない設
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恐怖の一夜(1950年製作の映画)

2.8

主人公も行動が、向こう見ずで、独りよがりなのでした。
母を想う余りとは言え、葬式を盛大にしたくて牧師を殺すなんて亡くなった母は悲しむでしょう。
誤認逮捕の男の心理もあっさりしすぎていました。
ポール、
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愛する人に伝える言葉(2021年製作の映画)

3.9

ブノワ、マジメルの演技がすごかった。
窶れた顔は、役作りのため体重を落としたからでしょう。
納得のセザール賞主演男優賞受賞でした。
お医者さん、看護師さんがみな優しいのね。主治医の言葉重かったわ。
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虐殺の街(1950年製作の映画)

3.1

チャールトン、ヘストンのデビュー作でクレジットのトップに彼の名前が大写しになる。下積みがない幸運なスタートだったわけです。
長身で肩幅が広くて、顔も角張っていて、彼は70ミリの大作が似合う俳優でした。
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セイント・フランシス(2019年製作の映画)

3.5

最初、何という悪ガキだと思ったフランシスがだんだん良くなって、最後はうるっとさせました。まあ、逆の展開では不快度マックスですものね。
ゲイのカップルの子供、フランシスのナニーがヒロインで、アメリカ社会
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キャリー(1976年製作の映画)

3.9

私が無神論者なのは、キャリーのような人が今もあらゆる世界にいることです。理不尽にこれでもかと苛められ、唯一の味方と思われた女教師にまで無残に裏切られる。神がいたらこんな事はありえないでしょ。
シシー、
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高い標的(1951年製作の映画)

3.0

リンカーン暗殺を阻止するべくディック、パウエルが体当たりで奮闘。
列車の車輪、蒸気のモノクロの映像が陰影がありました。
派手なカラーではこういうシーンは出ない。
ただ、何故かパウエルが縛られたり拘束さ
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恋をしましょう(1960年製作の映画)

3.2

どうも、モタモタした展開でした。
「レッツメイクラヴ」の原題を「恋をしましょう」と素敵な邦題をつけたのに。何故かモンローの映画は似たり寄ったりです。
先日観た「森の彼方に」のベティー、デイビスの悪女役
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森の彼方に(1949年製作の映画)

3.2

退屈な田舎から、都会のシカゴに行きたい女性の、末路。
ジョセフ、コットン演じる善良、優しい夫がいながら、派手な生活に憧れるのです。何故二人は結婚したのかしら。
先住民のメイドに八つ当たりして、メイドは
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二秒間(1932年製作の映画)

3.3

失礼ながらヒキガエルを連想させる顔なのに、俳優として見事な演技の、エドワード、ジー、ロビンソンでした。
高層ビルの建築現場なのに、安全靴も履かず、服も普段着で足場の上で呑気にタバコを吸い、デートの話を
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スキャンダル・シート(1952年製作の映画)

3.3

アメリカも昔から、今の文春みたいな新聞記事のほうが売れるのね。
ハンサムな記者、そして巨体の編集長の早口、テキパキした会話がよかった。「白熱」のようなスピーディーな展開でした。
だから、70分でまとま
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どろ沼(1953年製作の映画)

3.4

どうも、モタモタした展開で、少しイライラでしたが最後の二十分は多分ハッピーエンドなのだろうと分かっていてもハラハラドキドキでした。
冤罪で15年刑務所にいて、偽証した人達に復讐しようとする男。
そうい
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オートクチュール(2021年製作の映画)

3.8

よかった。
ナタリー、バイが引退まじかのお針子を好演。
あの、ディオールが全面的に協力したのででしょう。
ファッションの面舞台には立たない人々の仕事が丁寧に描かれていた。
人種、移民、宗教そして職場に
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プアン/友だちと呼ばせて(2021年製作の映画)

-

タイ映画でした。
途中まであのウォン、カーウィイ監督の作品かと思っていて、不明を恥じます。バズ、プーンピリヤ監督の青春映画。
ストーリーとか歌の多様しかも効果的なのが、ウォン氏のそれに余りにも似ていた
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コッホ先生と僕らの革命(2011年製作の映画)

4.0

いい映画でした。
コッホ先生の公平な精神がいい。
イギリスへの偏見もない。
子供達への接し方、いいなあ。
粗野なゲルマン、頑固なドイツ人と自国を批判するのも、ドイツを客観的に見ているからです。
英語の
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ロンドンの暗い眼(1939年製作の映画)

3.0

「ホラーミステリー文学映画コレクション」の最後の作品。
ベラ、ルゴシが確かに熱演でした。悪役として表情は歌舞伎調。
ロンドンにての保険金殺人です。1939年もうこういう犯罪があったのですね。「地獄の貴
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