えり子さんの映画レビュー・感想・評価 - 5ページ目

えり子

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ビキニの裸女(1952年製作の映画)

3.0

ひどいタイトルと写真です。
「素晴らしき遺産」の時のバルドーはよかった。
それにしても、彼女が出てくるまでは、まともな展開でした。
なんだか、男性がバルドーに夢中になっての、裏切りで、価値ある財宝は海
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エステサロン/ヴィーナス・ビューティ(1999年製作の映画)

3.4

監督が男性にしては細やかで女性の心理を分かっていると思ったら、女性だった。しかも、あの「肉体の悪魔」でジェラール、フイリップの恋人役の、ミシュリーヌ、プレールの娘さんでした。
トニー、マーシャル監督は
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ガラスの城(1950年製作の映画)

3.3

美男美女のパリでの舞踏会のファーストシーンは、「ジュディックス」のように幻想的、少し不気味でした。
ジャンマレーを、恋人が「人を愛せない人」と言うけど、人妻ミシェル、モルガンに寄せる愛は本物です。
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美しき争ひ(1938年製作の映画)

3.3

「格子なき牢獄」の監督、主演二人で制作された。
ヒロインが姉に撃たれた。何故か。
そこから、過去の出来事をヒロインが語る。
ジゴロみたいな男に恋し、妊娠、男は中絶を望むも、色あって出産、めでたしと思っ
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かりそめの幸福(1935年製作の映画)

3.6

アメリカ映画の法廷シーンがどうも嫌いで、だからアメリカ映画を観なくなった。
フランス映画のこの法廷の人々の演説は、面白かった。いわば敵対関係の男女が、愛を吐露する感じ。ヒロインのマネージャー役のミシェ
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乙女の星(1945年製作の映画)

-

ジャック、タチのハンサムな幽霊がいいですね。
まあ、恋の鞘当てで、後半はドタバタになってしまう。
も少し、静かな展開が好きだわ。
クロード、オータン、ララは次作の「肉体の悪魔」で注目されるわけですが、
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海の沈黙(1947年製作の映画)

3.0

何と、頑固に沈黙するのだろう。
パイプをくゆらす叔父役の人は、実際は若かったと言う。
メイキャップをしたのでしょう。
姪も又、編み物か縫い物しかしない。
ひたすら、ドイツの将校が語り続ける。
むしろ、
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この空は君のもの(1943年製作の映画)

3.6

少しも飛行機に興味のなかったテレーズが、夫ピエールに感化されて、夫婦で飛行機に夢中になる。
娘のピアノまで売って、どうにも身勝手でありますが、何となく応援したくもなるのです。
テレーズのおっかさんが、
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AVA/エヴァ(2020年製作の映画)

2.8

テレビの吹き替えで観ました。
キャストは豪華だったのに、盛り上がりに欠けていた。
脚本、演出がどうもなのでした。

ジャン・ルノワールのトニ(1935年製作の映画)

3.4

マリーがトニに怒って、湖にボートを漕いで入水するシーンが美しかった。
ジョゼファに三人もの男が夢中になる。
アルベールの厚かましくも、好色に彼女に迫る場面、「いや」と言いながらも気を持たせるジョゼファ
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クノック(1950年製作の映画)

3.3

最初、喜劇と銘打っている割には笑えなかった。
段々見ている内に、ブラックユーモア、世にも奇妙な物語のような不気味な気がしてきた。
ルイ、ジューヴェの、独特のセリフ廻し。
なんか演劇的と思ったら、演劇を
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ある女の愛(1953年製作の映画)

3.8

原題通りの邦題です。
「フランス映画パーフェクトコレクション」の一本。
若く、有能、美貌医師と、技師との恋。
ブルターニュ地方の寒々とした離島での人間模様が描かれる。
結婚か仕事に悩んだ末、仕事を取っ
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七月のランデヴー(1949年製作の映画)

3.9

硬派なものから軟派なもの、なんでも作って面白い。
ジャック、べッケルは映画の職人ですね。
若々しい感覚の青春群像。
ジャズや水陸両用の車と、若者が魅せられたものが、きちんと映像化されてました。

素晴らしき遺産(1952年製作の映画)

-

とぼけたユーモアがありブールヴィルの喜劇の才能もありました。
バルドーのデビュー作。こんな頃もあったのね。
物凄い、レイシストで日本について「あんな野蛮な国に興味ない」と言ったという。

アナザウェイ(1982年製作の映画)

3.8

奇しくも、「ケレル」と同じ年の作品。
暗いが陰惨ではなかった。ハンガリーは日本と同じ、姓だ先で名前が後なのです。蒙古斑もあるみたい。閑話休題。
双葉十三郎先生は「僕の採点表」でヒロインをエヴァちゃんと
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ファスビンダーのケレル(1982年製作の映画)

-

狭い空間の舞台劇でした。
オレンジ色が眩しい。
37歳で亡くなったファスビンダーの遺作です。
ジャンヌ、モローが出ていた。

木と市長と文化会館/または七つの偶然(1992年製作の映画)

3.9

昔見ました。
最初見た時は淡々とした会話、美しい地方の風景という印象があったのですが、今回改めて見て、議論の応酬だったので驚いた。
政治から社会、体制、環境まで大人も子供も語り尽くす。
でも、全然堅苦
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白き処女地(1934年製作の映画)

3.7

戦前、日本で言えば昭和九年に作られた映画です。
ギャバンは痩せて若かった。
過酷なカナダの地に入植したフランス人が、頑張って暮らす。
原題はヒロインの名前だけど、邦題がよかった。

この手紙を読むときは(1953年製作の映画)

3.4

いやもう、ありえない展開に微苦笑でした。
だって強姦され身を投げるも助かった妹に、その強姦魔と結婚させようとする姉なんているでしょうか。
驚くなかれ、妹は従うのです。どうしようもないクズの男に、女も男
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パニック(1946年製作の映画)

3.3

皆さん、コメントされているように胸糞悪く、最後はあの極悪男と彼の正体を見抜けなかった彼に対しては深情けの女が逮捕されるのだけが救いですね。人間の醜悪さを見せつけられてしまって。
集団心理の怖さ、みんな
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ワールド・トゥ・カム 彼女たちの夜明け(2020年製作の映画)

3.8

雪の寒々とした農村の風景。
娘を病気で失い、夫とも仲がいいとは言えない女性と、皮肉屋で嫉妬深い夫を持つ女性との愛と友情です。
1865年のアメリカは貧しかったんですね。
夫になる男性が同じような年で同
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十字路の夜(1932年製作の映画)

3.4

確かこの作品がメグレ警視のデビュー作ではなかったかしら。
「フランス映画パーフェクトコレクション」の一本です。
大分前に見たので、殆ど忘れていた。
メグレは一見鈍重なのに、いつのまにか鋭い観察力で犯人
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裁きは終りぬ(1950年製作の映画)

4.3

秀作です。
アメリカのテレビや映画にはやたらと法廷が出て来て、弁護士と検事のやりとりが続く。どうも好きでないのですが、カイヤットの法廷物はいいですねえ。好きです。
人間描写が抜きん出ている。
裁判員の
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トムボーイ(2011年製作の映画)

4.0

ゾエ、エランの演技がとってもいい。
他の少年少女達も、誠に自然でした。
映像と少ない台詞で、繊細にミカエル少年?の心を伝えていく。
セリーヌ、シアマの演出は一貫している。
にしても、母親がミカエル否我
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愚なる妻(1921年製作の映画)

-

淀川さん大絶賛の映画でした。
原題も邦題と同じ。
エリック、フォン、シュトロハイムの悪役振りがすごい。
メイド役の方も熱演。
しかし、サイレント映画は総じて演技がオーバーですね。

危険な曲り角(1958年製作の映画)

-

どうしたんだ、カルネと言いたいくらい、作品の質が落ちた。
デビュー作の「ジェニーの家」が30歳の時の作品、名作でした。
それから「天井桟敷の人々」「悪魔が夜来る」そして「我らパリっ子」までがピークとい
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沈黙(1962年製作の映画)

3.8

スウェーデンには美人が多い。
だからこそ、こう言う映画も成立する。ような気がします。ベルイマンは神を信じているのでしょう。
神などいない、いたのなら今のソ連のウクライナへの野蛮な侵略などないでしょと、
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追いつめられた男(1950年製作の映画)

3.0

年配の婦人が、何で見ず知らずの男に、何でもかんでも打ち明けるのかしら。
悪事ばかりして来た男に恋して、彼が刑務所に行っても、待ち続けると誓ううアリダ、ヴァリ。
とにかく、理解できませんでした。
コーキ
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優しき殺人者(1952年製作の映画)

-

皆さんが仰るように、ラストがあれ?でした。
終始憂い顔のロバート、ライアンと見目麗しいアイダ、ルピノとの、家の中の神経戦。ハラハラ感もあるけどイライラ感も強かったです。

春なき二万年(1933年製作の映画)

3.7

スペンサー、トレイシーの若い事。
中高年の渋い彼しか見てこなかったので、新鮮でした。
約90年前の作品です。
所長との約束を守る、律儀な男、死刑になっても帰ってくるよの言葉通りです。恋人ベティ、デイビ
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ハリー叔父さんの悪夢(1945年製作の映画)

3.7

ラストはエー!でしたが仲々面白いドラマでした。
ジョージ、サンダースは声と口跡がいいですね。
兄を異常に愛し、束縛する妹、都会から来た女性に兄を奪われると思い嘘もつくし、仮病も使う。
女性からは「妹と
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日曜日はいつも雨(1947年製作の映画)

3.6

「サスペンス映画コレクション」の6作目。
原題通りの邦題でした。
サスペンスより、イギリスの下町に住む一家の家庭劇でした。
彼らの周辺に、小悪党の3人組や、強欲な質屋などが絡みます。
脱獄犯の元恋人を
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アイヴィー(1947年製作の映画)

3.3

ジョーン、フォンティンの悪女ぶりが見事。
隣で男たちの会話を聞いて一喜一憂する表情の変化がうまい。
最後は何とも哀れです。
彼女が「離婚して」と頼んでも、しない夫。
彼女に一方的に恋して、電話をかけま
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非常線(1953年製作の映画)

-

映画としては、テンポよく、3人の脱獄犯の性格描写も巧み。
主犯格の男が人質には乱暴で女性にも暴力的です。
しかも、二人も銃殺する。何故かただ一人の、友達で腹を撃たれて瀕死の仲間には異常な程優しく、見捨
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恋の力学(1995年製作の映画)

4.0

歌い、踊り、不思議な物語は展開する。
いささか、強烈な色彩で賑やかでした。
アリエール、ドンパールの意地悪な悪女には、ほんと憎しみを感じた。
ベネズエラからパリに来た若い女性に同居の女性が「ここでは、
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ゼロへの逃避行(1950年製作の映画)

3.8

「サスペンス映画コレクション」の3本目です。
ラストが御都合主義のハッピーエンドで、少しがっかりでした。
しかし、逃避行がスリルに満ちて、メキシコに行くまでの、二人に絡む人物、車のディーラー、質屋など
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