kstさんの映画レビュー・感想・評価

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シルミド/SILMIDO(2003年製作の映画)

3.8

公開時に観て以来、約18年ぶり。
ソル・ギョング、ホ・ジュノなど男たちが若くて格好いい。
シルミドはソウル西部にある実尾島のこと。
実在した金正日暗殺部隊(684部隊)が起こした事件を描いている。
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香川1区(2021年製作の映画)

3.9

"選挙" を描いた作品。
「なぜ君は総理大臣になれないのか」による影響があるとは言え、香川1区で人々の政治に対する姿勢は予想以上に変わっていた。訴えて来るものがあった。
今後は小川議員自身が言っていた
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メアリーの総て(2017年製作の映画)

3.8

10代で「フランケンシュタイン」を書き上げたメアリー・シェリーの半生。
あの怪物を生み出した背景を知ることになる。
怪物の悲しみ、苦しみとは。
怪物とは。
才能あるメアリーが自由奔放な詩人と恋に落ち、
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マトリックス レザレクションズ(2021年製作の映画)

3.8

前評判があまり良くない本作。シリーズ3作を再度観て準備は整っていた。期待せずに観た。
やや説明不足な感は否めないけれど、監督の世界観の詰まった作品。
"全ては愛から始まる" というメッセージ、AI か
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八月のクリスマス(1998年製作の映画)

4.0

ソウルで小さな写真店を営む青年ジョンウォンをハン・ソッキュが演じている。写真の現像にやって来た若い女性タリムと出会う。

不治の病、やがて訪れる死を覚悟した主人公の姿、切り取った日常の光景が心にしみる
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コールド・フィーバー(1995年製作の映画)

4.2

主人公は7年前の事故で亡くなった両親を供養するためアイスランドへと向かう。永瀬正敏が主人公を演じているロードムービー。
様々なアクシデントや出会いがある。
終盤一人の老人と出会った夜には、この出会いが
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ローラとふたりの兄(2018年製作の映画)

3.7

言葉が足りなかったり思慮に欠けていたりと完璧な人なんていない。お互いを分かり合って、繋がっていられる関係はいいね、と思った。
優しい映画。ユーモラス。
お墓参りに行きたくなる。

ルイーサ(2008年製作の映画)

4.1

ブエノスアイレスが舞台。
30年間働いて来た会社を突然解雇され、電気代すら払えなくなってしまったルイーサの奮闘記。
今年一番笑った作品だと思う。
人生転んで、何度も転んでもいつかは立ち上がれる気がして
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偶然と想像(2021年製作の映画)

4.0

会話劇。役者が上手い。
第一話冒頭からテンションが上がる。ラストの"音" が気になる。
第二話は観る者が"想像"してしまう。" 偶然" がイマイチでは。
第三話は想像出来ない展開。"偶然と想像" とい
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残像(2016年製作の映画)

4.2

第二次世界大戦後のポーランドが舞台。
芸術を政治利用しようとする政府に反発した実在の画家ストゥシェミンスキの晩年を描いている。
彼はいかに抵抗したのか。
国家はいかに彼を苦しめたか。身体への暴力を使わ
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コーダ あいのうた(2021年製作の映画)

3.8

試写会にて鑑賞。「エール!」のリメイク。両親と兄の4人家族で唯一耳が聞こえる少女が主人公。
主人公の歌声が素晴らしく、家族愛にジワリとなった。
音楽教師、お兄さんが良かった。

今日から始まる(1999年製作の映画)

3.7

失業率が高く、生活困窮者が増えたフランスの町が舞台。
貧困や暴力などから園児たちを救いたいと願う幼稚園の園長が主人公。当時を回顧する形で始まる。
ドキュメンタリー・タッチ。
熱意、時に空回り。悔やむこ
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チャイナタウン(1974年製作の映画)

4.0

脚本が練りに練られている。
終盤まで殺人事件の犯人、この街で起こっていることを追う。
登場人物の思惑、過去。
ラスト、登場人物たちはいかなる行動・結末を辿ったか。タイトルの意味を知る。

ジャック・ニ
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パリ、テキサス(1984年製作の映画)

4.3

哀愁漂うギター。ハイウェイ。8ミリフィルム。マジック・ミラー越しの会話。映像が美しい。

心の傷が回復に向かう前半から、失ったモノを取り戻そうとする後半へ。
壊れてしまうには原因がある。待ち受けるもの
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真夜中のカーボーイ(1969年製作の映画)

4.0

1969年の作品。
ジョーはお金持ちの女性に体を売りお金を稼ごうと、カウボーイ姿でニューヨークへやって来る。ジョーは裏ぶれた男リコと出会い、二人は暮らし始める。
盗癖のあるリコ。田舎者で根は純なジョー
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ドント・ルック・アップ(2021年製作の映画)

4.1

発見した彗星が半年後に地球に衝突する可能性があることがわかった。この世はどうなるか?
何を記してもネタバレになりそう。
アイロニーを込めた場面がたくさん。"バイス"のブッシュの顔がチラチラし、"メラン
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クリーン(2004年製作の映画)

3.6

薬物中毒で夫が亡くなり、妻エミリーは刑務所へ。義両親に預けた幼い子どもがいる。
エミリーの強気な言動からはむしろ弱さ・自己防衛の強さを感じてしまった。マギー・チャンが好演している。
ニック・ノルティ演
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プチ・ニコラ(2009年製作の映画)

3.8

弟が生まれると勘違いし、自分は森に捨てられると思い込んだニコラと仲間たちの物語。
真面目な顔をした子どもたちが笑わせてくれる。

"パリを流れる川は?"
"セーヌ川" 👏🎉

The Hand of God(2021年製作の映画)

3.9

監督の半自伝的作品。
美しい叔母に視線が釘付けになった夜。親戚が集い過ごした夏。父は語り、陽気な母の姿があった。
マラドーナ、フェリーニに対する敬愛。
やがて少年ファビエットは旅立つ。
ナポリの海、海
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ラストナイト・イン・ソーホー(2021年製作の映画)

3.8

このレビューはネタバレを含みます

二人の若手女優、交錯する映像、60年代の音楽などがいい。
ロンドンに着いてタクシーに乗るところから恐怖は始まっている。"日常と非日常"、"男性が女性に与える恐怖とミステリー要素"が入り混じる展開。ラス
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胡同(フートン)愛歌(2003年製作の映画)

3.7

" 胡同の理髪師 "が好きなので、タイトルに惹かれ観た。
真面目に働いて来たがリストラ、離婚と運の無い父親。心根は優しいが頑固で問題ばかり起こす息子。
息子はやがて父親の教えの大切さを理解する日が来る
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グランド・ジャーニー(2019年製作の映画)

4.0

絶滅危惧種のガンに安全な渡りのルートを教えるため、少年はノルウェーからフランスまで超軽量飛行機で鳥たちと一緒に飛ぶ。
事実に基づく物語。

鑑賞中、大好きなジャック・ペラン監督の"WATARIDORI
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木靴の樹(1978年製作の映画)

4.2

19世紀末の北イタリア、ベルガモ。貧しい小作農場を営なむ4つの家族の物語である。
働き、子を産み、育て、神に祈る。
垣間見た地主たちの暮らしの優雅なこと。
神の意思とは。神を信仰するとは。
映像が美し
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太陽に恋して(2000年製作の映画)

3.7

ジャケットの印象とは違う。
ロマンスあり、リアリティにこだわらないロード・ムービー。
トラックの運転手が格好いい。

パーフェクト・ケア(2020年製作の映画)

3.8

ロザムンド・パイクを主演に選んだことが成功だと思う。観ていて腹立たしくなって来る脳弁ぶりとタフさ。面白かった。
法定後見人制度を調べたくなった。

マトリックス レボリューションズ(2003年製作の映画)

3.6

人間がAIからの解放を求め闘って来た。
ネオが求めた平和、ラストの意味するところは?
”出たがっている者は解放する”という設計者の言葉など、残念ながら私には理解不足。

ザイオンでの武器補給が人力だっ
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マトリックス リローデッド(2003年製作の映画)

3.6

前作に比べるとアクションがかなり多い。
設計者とネオの会話興味深い。
モニカ・ベルッチの使い方は残念。公開時に観た時にも同じように思ったことを思い出した。

マトリックス(1999年製作の映画)

4.0

新作公開を控え久しぶりに観た。
AIが管理する社会。今まで生きて来た生活は全て仮想現実だった。
かなり忘れていて、本作を観たら新作が楽しみになって来た。
預言者に会った時のネオは確かに自分を信じていな
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フォロウィング(1998年製作の映画)

3.9

他人を尾行することが好きな男の人生が狂って行く。
ノーラン監督の長編デビュー作。
時系列シャッフルのサスペンス。70分。結末を知った上で、場面をつなぎながら再度観てみたい。

彼女が好きなものは(2021年製作の映画)

4.1

期待以上に心に訴えて来る作品だった。
お互いを分かり合うのは難しいけれど、分かり合いたいと思うことで世界は生きやすくなる・・観ながらそんなことを考えた。
つき合っている男のいるゲイの”僕”。その主人公
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サンタクロースになった少年(2007年製作の映画)

3.8

ニコラスはどうしてサンタクロースになったのか。
幼い頃事故で家族を失ったニコラスが持ち続けた感謝の気持ちと子どもたちへの愛。
出会いと別れを繰り返すのが人生だが、本作の別れは悲し過ぎる。
サンタクロー
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JOINT(2020年製作の映画)

4.0

面白かった。
刑務所を出所した半グレの主人公はどう生きるのか。
家族を持ち今は真面目に生きている友人、知り合いのヤクザ、韓国人など様々な人物が登場する。
" 何者かになりたい" と願う主人公だが、"真
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COME & GO カム・アンド・ゴー(2020年製作の映画)

3.7

大阪キタが舞台。様々な外国籍の人々と日本人の3日間を描いている。
中国人と台湾人の交流が面白かった。若い日本人女性にハラハラしたが、後半は・・・。
いくつものドラマ。リアル。

悲しみに、こんにちは(2017年製作の映画)

3.9

子どもたちの演技があまりにも自然で、" 脚本無しにカメラを回している個所もあるのでは?" と思ったほど。
監督の自伝的作品。
母親を病気で亡くし、叔父夫婦の元へ引き取られたフリダ。

ラストシーンがい
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赤い風船(1956年製作の映画)

3.9

優しいファンタジー。
少年と風船が出会う。街の人々が親切。他の子どもたちも登場する。
風船と少年はいつの間にか大切な存在へ。ラストは・・・。
1950年代のフランスの街並みが美しい。

白い馬(1952年製作の映画)

4.2

野生の白い馬、白い馬を捕らえようと追う馬飼たち、白い馬と仲良くなる少年の物語。
白い馬が少年を背に駆ける姿に高揚し、同時に不安になりながら観た。
子供の頃夢中で読んだ童話の世界をふと思い出した。
好き
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