kstさんの映画レビュー・感想・評価 - 4ページ目

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アルジェの戦い(1966年製作の映画)

4.0

1962年7月2日アルジェリア独立に至るまでのFLNの闘い、市民の蜂起。ドキュメンタリー・タッチで淡々としているが、わかりやすい内容。面白かった。

アイダよ、何処へ?(2020年製作の映画)

4.0

ボスニア紛争末期、1995年7月に起きた集団虐殺事件「スレブレニツァ・ジェノサイド」。
あまりにも惨い事実。

くじらびと(2021年製作の映画)

4.4

"私たちは鯨を捕っているが、我々が全員生きて行くためである。我々は鯨を敬い、感謝している。"

圧巻の映像で、人々が巨大なマッコウクジラを追う姿、闘う姿、鯨を分け合う姿を撮った作品。
鯨の鳴き声・もが
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コーラス(2004年製作の映画)

4.0

音楽教師と少年たちの心温まる物語。少年たちの歌声が素晴らしい。
公開時以来二度目の鑑賞。最初よりも感動した。

ジャック・ペラン演じる指揮者が母の訃報を受け取り、当時を回想するという流れが「ニュー・シ
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ブリキの太鼓(1979年製作の映画)

3.6

ビジュアルと主人公に何度か不快感を抱いた。
主人公のおばあさんがタフで存在感があった。
第二次世界対戦前後のポーランド史・世相、少数民族。
性的描写。

飛ぶ教室(2003年製作の映画)

4.2

少年たちも先生たちもいい。
悩みや苦しみもあるけれど、一人一人が前に進んで行ける作品。
「善き人のためのソナタ」のセバスチャン・コッホが思わぬ役で出ていて、嬉しかった。
またいつか観たい。

追記
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空白(2021年製作の映画)

4.0

面白かった。
松坂桃李演じる店長がホカ弁屋にかける二回の電話から、精神的にギリギリなことが伝わって来る。名演だと思う。
古田新太が娘が亡き後、娘を理解しようとする姿が悲しいが、癒やしになっている。父親
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ワイルドライフ(2018年製作の映画)

3.9

幸せだった家族が壊れて行く姿が14歳の主人公ジョーの目線から描かれている。
誰を責めるわけでもない。苦しみ、大人になって行く。
主人公が礼儀正しく、きちんとした言葉を話す場面が印象に残っている。

君の誕生日(2018年製作の映画)

3.9

息子を亡くしずっと失意の中にいた母。母をまた歩き始めさせたもの。ラスト涙。

光のほうへ(2010年製作の映画)

3.9

原題 Submarinoはここでは、"水中に頭を突っ込まれる刑務所内での拷問" を意味しているとのこと。
幼い弟の死を受け入れられず、苦しんだ兄と弟。アルコール依存症だった母の死をきっかけに再会する。
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由宇子の天秤(2020年製作の映画)

4.2

正義を追うドキュメンタリーディレクターであり、生徒思いの塾講師でもある由宇子がある時知った衝撃の事実。由宇子は果たして正義を貫けるのか。
由宇子、父親、メイ、メイの父親その他の思いが伝わって来る。役者
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人生は、時々晴れ(2002年製作の映画)

3.8

イギリスの団地に住む3組の家族が登場する。
主人公一家はタクシーの運転手の夫、スーパーで働く妻、高齢者施設で働く長女、無職の長男である。
人々は疎外感を感じ、鬱屈した思いを抱え生きている。
人が求めて
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愛してるマルスンさん(2005年製作の映画)

3.9

1979年のソウルが舞台である。
家族とのやりとり、身近な異性への憧れ、学校での出来事と中学1年生の主人公の時間はゆったりと流れている。
ノスタルジーを感じる作品。懐かしさ、悲しさ、少しの安堵と様々な
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太陽に灼かれて(1994年製作の映画)

4.1

三部作の第1話。
ニキータ・ミハルコフ監督が主演。
1936年、革命の英雄と呼ばれるコトフ大佐のもとにある男ミーチャが訪ねて来る。
粛清、秘密警察、密告、追放などという言葉が登場する頃から展開が面白く
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フェイシズ(1968年製作の映画)

4.0

最初の20分くらいはテンションが高い会話が続き、観るのを止めようかと思ったが、次第に引き込まれてた。
夫婦、男と女、男と男、女たちの色々な顔があった。ラストがいい。
顔アップ。

偽りなき者(2012年製作の映画)

4.2

小さなコミュニティで幼児への性犯罪を疑われた主人公。
いくつもの伏線が見事に回収されて行くが、胸が苦しい。

公開時に続き二度目の鑑賞。
ストーリーを忘れた頃にまた観たい。

遠い空の向こうに(1999年製作の映画)

3.8

事実に基づく物語。
最後の打ち上げシーンが良かった。

ポー川のひかり(2006年製作の映画)

4.5

このレビューはネタバレを含みます

イタリアのポー川沿いを舞台に新約聖書の世界を垣間見た気がする。
"キリストさん"と人々は語らう。ワインやパンを手にして。
"キリストさん"は別れを告げる。人々に大切な言葉を残して。
その一つが胸に残っ
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子供はわかってあげない(2020年製作の映画)

3.9

"本当にいい娘に育ったねー"と何故かトヨエツ視線で観てしまった。
いい家族。
古舘寛治、斉藤由貴が上手くて優しくて。良かった。

007 スペクター(2015年製作の映画)

3.9

新作公開が近づいて来て、二度目の鑑賞。
マドレーヌが強くて可愛い。
新作が楽しみ。

007 スカイフォール(2012年製作の映画)

3.9

新作公開が近づいて来て、二度目の鑑賞。
スカイフォールの屋敷、闘い面白かった。

袋小路(1965年製作の映画)

3.8

潮の満ち引き、3組の訪問者、予想のつかないラスト。
気が弱くて情けない夫が作品を面白くしていた。

エレニの帰郷(2008年製作の映画)

4.0

ブルーノ・ガンツ演じるヤコブの演技が素晴らしく、その深い愛に涙してしまった。
レーニン逝去、ベルリンの壁崩壊、21世紀へと時を経ても変わらぬいくつもの愛。
映像が重なって行く場面の数々が美しい。

天上の恋人(2002年製作の映画)

3.4

「山の郵便配達」や「小さな中国のお針子」など、リウ・イエのこの頃の作品は山深い村が多い。
ドン・ジェが透明感のある美しさ。
求婚の場面が印象深い。ラストが唐突で作品としては残念だった。

海の沈黙(2004年製作の映画)

4.0

1941年ジャン=ピェール・メルビル監督作品のリメイク。
惹かれ合う二人、交わさない言葉・視線。美しいピアノ曲、バッハ プレリュード第一番。Adieu、ラストショットもいい。余韻が残る作品。
「フラ
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マイ・レフトフット(1989年製作の映画)

3.8

重度の脳性小児麻痺で左足しか動かない主人公が画家・作家となり、伴侶を見つけるまでの半生を描いた作品。家族が温かい。
ダニエル=デイ・ルイスと母親役のブレンダ・フリッカーがとりわけ良かった。
"MOTH
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オープニング・ナイト(1978年製作の映画)

4.1

「こわれゆく女」が良かったので、ジョン・カサヴェテスとジーナ・ローランズの本作を鑑賞。
老いを自覚し始めた女優の中に別の人格が生じ始める。ローランズの演技が素晴らしい。
舞台の初日は果たして。

記:
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アナザーラウンド(2020年製作の映画)

4.3

人生讃歌。悲しいことも笑いころげることも。
作品中たびたびキルケゴールの言葉が登場する。失敗を恐れず生きて行くのだという力強いメッセージ。生きて行けなかった者への優しい眼差し。👏
一年半ぶりにパンフレ
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トリコロール/赤の愛(1994年製作の映画)

4.5

トリコロール3部作。
ジャン=ルイ・トランティニャンの演技が素晴らしい。最初の登場場面から少しずつ変容して行く。
今回のテーマは「博愛」である。
人と人はどう向き合うか、語り合うか、その人の過ちを受け
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トリコロール/白の愛(1994年製作の映画)

3.8

平等の白。
別れた妻への未練タラタラの男の歪んだ愛。男からの電話を無言で切った女。そんな男女が迎えるラストとは。

ホロコーストの罪人(2020年製作の映画)

3.9

ノルウェーにおいてホロコーストがあったこと、ノルウェー警察と市民が加担していたことを描いた作品。あるユダヤ人一家の物語。

ドナウ号に乗船前に身分証明書を取り上げ、無造作に箱に投げ入れることの意味する
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沈黙のレジスタンス~ユダヤ孤児を救った芸術家~(2020年製作の映画)

3.8

若き日のマルセル・マルソーにこんな時代があったとは。
" ナチスに復讐をするのではなく、残された子どもたちを救うことが大切だ。"
勢力を拡大するナチス・ドイツ、追い詰められて行くユダヤ人。残虐な拷問。
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