くろゆりさんの映画レビュー・感想・評価

くろゆり

くろゆり

映画(274)
ドラマ(1)
アニメ(0)

桜色の風が咲く(2022年製作の映画)

4.0

重いテーマなので、見る際に覚悟がいる。
福島智氏のことを初めて知った。偉大な人の割に、知名度が低そうなのが意外。ここのレビュー数もまだ少ないし。Youtubeで会見をちょっと観たけど、ユーモアたっぷり
>>続きを読む

時の支配者(1982年製作の映画)

3.7

『時空の支配者』というSF小説を数ヶ月前に読んだけど、全く別物(あっちは かなりドタバタ系)。
『ファンタスティック・プラネット』っぽいなと思ったら、やっぱり同一監督だった。
アニメ映画といえば「日本
>>続きを読む

ジャイアンツ(1956年製作の映画)

4.2

3時間を超える大作で、大河ドラマの圧縮版のような重厚さを感じた。
アメリカは数都市訪問したが、テキサス周辺は訪れたことがない。そんな南部の人達の気質みたいなものに、少し触れられた気がする。
イケイケド
>>続きを読む

ザ・シューター/極大射程(2007年製作の映画)

3.2

どこかで観たことのあるプロットの連続で、特に驚きは無かったかな。
アクション映画でも観るかなって時に、期待しないでリラックスして観れば、暇つぶしにはなりそう。
スナイパーの技術的な描写を 目当てに観る
>>続きを読む

スリーデイズ(2010年製作の映画)

3.7

二度目の視聴。例のごとく忘れている・・・
テレ東午後のロードショーは正味100分切ってたけど、本当は134分らしいので短縮版だったっぽい。だからかもしれないが、必要かつ十分な内容にコンパクトにまとめら
>>続きを読む

ズートピア(2016年製作の映画)

4.5

ディズニーには苦手意識もあったので、期待しないで観たのだが 予想外に楽しめた。
まずやっぱりアニメの綺麗さが気持ちを入れてくれる。ウサギが主人公というと、個人的に思い入れが深い『ウォーターシップ・ダウ
>>続きを読む

シン・ゴジラ(2016年製作の映画)

3.7

特撮モノなのに、人物描写がメインという所がウリなんだろうけど、確かに有事の日本人トップのグダグダ感はうまく出ていたと思う。でもさすがにちょっと分量が多いかな。
石原さとみは癇に障る演技なら地でいけます
>>続きを読む

日本侠客伝 関東篇(1965年製作の映画)

3.8

ドンパチ自体は最小限で、ヤクザとカタギのしのぎ合いが中心に描かれている点が好み。
親分気質の鶴田浩二はなんとかヤクザとの戦いを避けようと苦心するも、健さん 長門裕之 サブちゃんは、どうにもこらえきれず
>>続きを読む

マン・オン・ザ・ムーン(1999年製作の映画)

2.7

ジム・キャリーのコメディは概ね楽しく視聴できていたのだが、「実在のコメディアンの伝記的映画」というのを知らずに観てしまったせいか、全く楽しめなかった。
観客がウケている場面も全く笑えず、ひたすらスベり
>>続きを読む

大統領の執事の涙(2013年製作の映画)

3.5

エンタメというよりは勉強用の映画。歴代大統領と人種差別問題との関わりなど、そこまで深くはないけれど サラッと復習するのに適していそう。
大統領なんて性格も極端な人が多いだろうし、ストレスで周りに当たり
>>続きを読む

クライ・マッチョ(2021年製作の映画)

3.5

観てる間は、若い頃から 'macho' 役をやってきたイーストウッドの、自省の念も少し入った映画なのかなあとも思ってた。
でも『40年前、イーストウッドが映画化のオファーを受けた時、「主人公のマイクを
>>続きを読む

8年越しの花嫁 奇跡の実話(2017年製作の映画)

3.7

主人公は一部の記憶を失いながらも 生還できたけれども、一方で 亡くなってしまう方、目覚めない方がいると思うと 複雑な気持ちになる。卵巣が原因で脳炎になるって、本当に人の体ってのは複雑怪奇だ。
式場担当
>>続きを読む

永い言い訳(2016年製作の映画)

4.3

本がいい、キャストがいい、演技もいい。「ゆれる」を観たことがあったけど、西川監督作品と認識してなかった。是枝監督のような丁寧な作りで、同監督の下で 助監督をしていたっていうのが分かる。作品撮るだけじゃ>>続きを読む

スペース カウボーイ(2000年製作の映画)

3.5

SFコメディと呼びたい内容なんだけど、真面目に作ってそうな部分も多いので、観るスタンスにちょっと戸惑ってしまう。個人的には、もっとコメディに寄せてもらったほうが楽しめたと思う。
イーストウッドは若い頃
>>続きを読む

ハングオーバー! 消えた花ムコと史上最悪の二日酔い(2009年製作の映画)

3.7

アクロバティック伏線回収みたいな感じで、内田けんじ監督(10年以上 作品撮ってないらしい)の作品を連想する。
観終わって 心に何も残るわけではないけど 観てる間は入り込める、暇つぶしにはピッタリな映画
>>続きを読む

ザ・アウトロー(2018年製作の映画)

3.0

「警官もギャングも悪人顔」ってのはリアルかもしれないけど、視聴者としては「どっちが勝ってもなあ・・・」となってしまってイマイチのれない。
ストーリーはテンプレ的なもので 新しさはあまり感じないけど、ボ
>>続きを読む

ナイトクローラー(2014年製作の映画)

3.7

犯罪ニュース等を視聴する時、「怖いと思う」「心配になる」「怒る」などの反応もある中、「すごいなあ」「ざまあみろ」などの感情を抱いたり、エンタメに近い目線があることは否定できない(それ狙いのバラエティ番>>続きを読む

ザ・ターゲット(1996年製作の映画)

2.8

テレ東の午後ロード。録画予約してないってことは、期待できない。でも気だるい午後を、つまらないと分かっている映画で潰したくなる時ってあるよね。
黒幕はすぐ分かるし、殺し屋の手法もツッコミどころだらけ。チ
>>続きを読む

暴力脱獄(1967年製作の映画)

4.0

脱獄モノって、思いもつかないような手段を使ったり 途方もない根気で成し遂げたりと、「いかに」脱獄するか に焦点が当てられたものが多い気がする。
一方この映画は、それよりも「絶対に服従せず、諦めない」と
>>続きを読む

アンストッパブル(2010年製作の映画)

4.2

「暴走もの」って昔からあるし 「スピード」もヒットしたし、何匹目のドジョウかな…って感じで観始めたんだけど、思いの外 楽しめてしまった。やっぱり暴走フォーマットは強い。
色んなアングルから疾走感を盛り
>>続きを読む

余命10年(2022年製作の映画)

3.5

タイトルが既にネタバレっていうハンデがある中、きちんと最後まで観られるクオリティになっていたと思う。
リリー・フランキーの「お前が最初に来た時のこと、覚えてるか。お前は変わったよ。」みたいなセリフがあ
>>続きを読む

西の魔女が死んだ(2008年製作の映画)

3.5

「祖父母は孫の将来に責任がないから、安易に甘やかす」なんて言われるけど、本作のおばあちゃんは「全力で」育てにいってる。
血の繋がりはある。けれど世代間ギャップは、どうしようもなく大きい。仲が良くなれる
>>続きを読む

蜜蜂と遠雷(2019年製作の映画)

3.7

ショパンコンクールも最終がコンチェルト。この映画で描かれるように、指揮者やオケを選べないので、準備・対策がかなり重要そうだと再認識。
遠雷は出てきたけど、蜂蜜は?(追記:塵の父が養蜂家、で塵が蜂蜜王子
>>続きを読む

CURE キュア(1997年製作の映画)

3.6

単純な謎解きというよりは、人の精神の危うさを 終始重苦しい雰囲気で描いていく映画。
25年前の作品なので、役所さんはじめ 皆さん若いなあという感想になる。
萩原のセリフが毎回同じなのが、ちょっとしつこ
>>続きを読む

ジョン・ウィック:チャプター2(2016年製作の映画)

2.5

うーん。人気シリーズだから一応最後まで観たものの、冷めきってしまった。録画していたⅢは消した。
爆弾で一気に数十人を とかじゃなくて、一対一でこれだけ殺しまくる映画も珍しい。これが人気あるっていうのは
>>続きを読む

クリード 炎の宿敵(2018年製作の映画)

3.0

どうしてもロッキー4と比べてしまうけど、超えられずに 焼き直しに留まっちゃってるかなあという印象。
冬のトレーニングなんかが今でも思い出せるぐらい印象的だったけど、こちらはすぐ忘れてしまいそう。
ドラ
>>続きを読む

大菩薩峠 完結篇(1959年製作の映画)

3.2

いきなり完結編のみ観るという禁じ手です。すみません。
男も女も特に理由もなしに その気になったら斬るという、どうも感情移入しにくい主人公。
世界一の長編小説を目指したらしいけど、まっとうなヒーローだと
>>続きを読む

ジョン・ウィック(2014年製作の映画)

3.3

無敵ダークヒーローのテンプレっぽく ストーリーに特別感はないので、キアヌの演技を楽しむ映画。
自傷癖があるんじゃないかと疑いたくなるぐらい負傷するんだけど、半沢直樹ばりに10倍返しはちゃんとする。ラス
>>続きを読む

モ’・ベター・ブルース(1990年製作の映画)

2.9

「ミュージシャンとその周辺を描くには、性にだらしなく 破天荒にすりゃーいい」って単純に見えちゃって、あんまりノレない。
本物のミュージシャンが主演しているわけでもないし 実話物でもないから、どこに重き
>>続きを読む

ゲッタウェイ(1972年製作の映画)

4.2

「俺たちに明日はない」的な破れかぶれ白夜行。スティーブ・マックイーンは「冷静なふりを装うが、行動は理性的でない」という演技が実に巧みで恐れ入る。
ヒロイン アリ・マッグローはネイティブアメリカン系かと
>>続きを読む

ものすごくうるさくて、ありえないほど近い(2011年製作の映画)

3.5

911の被害者の息子で、アスペルガー症候群である少年の冒険譚。
長所を活かしながら 人とのコミュニケーションやこだわりからの脱却という苦手分野にも挑戦しなくてはならない「謎解きゲーム」というのは確かに
>>続きを読む

愛は静けさの中に(1986年製作の映画)

4.5

お涙頂戴の感動モノとは対極に近い、真摯で奥深い内容。
ろう者に対する決めつけ・押し付けを強く拒絶する主人公。ろう者と聴者が感じている世界は違う。それを認めた上で「両者が本当の意味で触れ合える世界を創り
>>続きを読む

ラブストーリー(2003年製作の映画)

3.5

原題は「クラシック」、邦題と合わせて『クラシック・ラブストーリー』。現代ドラマに飽いて たまにベタな純愛ものが観たくなる時ってあるけど、そういう時にピッタリ。韓国映画らしく、時々クソな描写があって臭い>>続きを読む

アメリカン・ギャングスター(2007年製作の映画)

3.2

よくあるギャングもので、特別感は無かったかな。まあ実話ベースなので、派手に変えにくいってことも あるかも。
これはベトナム戦争の裏で起こってた訳だけど、戦争に金の匂いを感じる人には強い嫌悪感がある。楽
>>続きを読む

紙の月(2014年製作の映画)

3.3

類似事件を知っているので、想像通りにストーリーが進んでいって 驚きは無かった。
つまりは俳優の演技を楽しむ映画ということ。 宮沢りえはさすがだし、池松壮亮もうまくクソ男を演じてるし、小林聡美のお局様具
>>続きを読む

志乃ちゃんは自分の名前が言えない(2017年製作の映画)

3.3

この映画でも出てくるが、吃音は真似して からかわれやすいのが、 症状を悪化させる一因になっているようにも思う。
吃音改善キャンプを扱った番組を見たことがあるので、主人公がそういうものに拒否反応を示すの
>>続きを読む

>|