Sosekiさんの映画レビュー・感想・評価

Soseki

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ストーリー・オブ・マイライフ/わたしの若草物語(2019年製作の映画)

3.9

若草物語ってフェミニズムのお話だったんだな。思った以上に現代的な作品だった。時代を行き来して、最後の最後で世間受けする創作と現実に分かれるのも頭イイ感じ。物語が単線で進まないから、とっ散らかってる印象>>続きを読む

マシュー・ボーン IN CINEMA/ロミオとジュリエット(2019年製作の映画)

3.8

もはやロミオとジュリエットではない。しかし、管理される若者の鬱憤とか、仲間意識とか、一目惚れの瞬間とか、エネルギーを持て余している感じとか、そういう「若さ」はすごく伝わってきた。
そして、自由な読み替
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バニラ・スカイ(2001年製作の映画)

3.0

アメナーバル監督オープン・ユア・アイズのハリウッド・リメイク。約20年前の作品。

…ということで、トム・クルーズ始め出演者が若い!

内容は意外とオーソドックスかもしれない。夢(創作)と現実、どちら
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レ・ミゼラブル(2019年製作の映画)

4.7

これは今見るべき作品。

子どもの出来心からの盗みが大事になる。
怒りが怒りを、憎しみが憎しみを産む。
人が人を信頼できない社会。
辛いけれど現実をまずは受け止めないと。

とはいえ、すべてが深刻でも
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コロンバス(2017年製作の映画)

2.5

このレビューはネタバレを含みます

シネフィル向けの作品。
建築好きとして、コロンバスの建築群の映像は眼福だった。が、建築を見る視点としてはさほど突っ込むわけではなく、スピリチュアル寄り。

そしてジンとケイシーの関係も、まあ、うーん。
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ぼけますから、よろしくお願いします。(2018年製作の映画)

-

このレビューはネタバレを含みます

80代の母がアルツハイマー型認知症を発症。同居する父は要介護認定は受けていないものの、90代であり聴力、体力は落ちている。その夫婦の暮らしを娘が記録する。

老いや病により、これまで出来ていたことがで
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わが青春のフロレンス(1970年製作の映画)

3.3

1970年代イタリア映画の名作で、音楽はモリコーネ。邦題は「わが青春のフロレンス」。以上の事前情報から、フィレンツェを舞台にした若者の恋愛物語と思いこんでいたが、だいぶ違いました。

ペリツッア「第四
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ジャック・ドゥミの少年期(1991年製作の映画)

4.6

とても素敵な作品だった。アニエス・ヴァルダのジャック・ドゥミに対する愛情ーパートナーとしても創作者としてもーが伝わってくる。

第二次世界大戦中、ドイツ占領下のナントで少年期を過ごしたドゥミが、戦後、
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5時から7時までのクレオ(1961年製作の映画)

3.7

公開された1962年は、アルジェリア戦争が休戦となり、フランスに戦争への食傷気分が満ちていた頃。死の病(実際にはそうとも限らないが)に怯え、パリを彷徨う若い女性歌手と、間もなく戦地に戻らなければならな>>続きを読む

殺人の追憶(2003年製作の映画)

4.0

観てて楽しい映画ではない。ただ、作品の締め方が良くて評価上がる。

刑事達のあまりにも辛く、忘れられない記憶、諦めきれない思いが主題か。

舞台は軍事政権下の1986年の韓国。警察がやたら暴力的だが、
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ミッドサマー(2019年製作の映画)

4.0

面白くはなかったのだが、すごい作品だとは思った。
人はどうしてカルトにハマるのかを、丁寧に丁寧に描いている。
一見美しいが奇妙なホルガ村の作り込みも説得力ある。

しかし最後の笑顔でえ、そっち⁉︎って
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レディ・バード(2017年製作の映画)

4.0

プロムのシーンが良い。
一般的に見ればダサくても自分はこれが好きだ!と胸を張って言えるようになることは超重要。

しかしまあ、主人公のイタさがリアルなので、同世代がみると苦々しいだけかもしれない。その
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1917 命をかけた伝令(2019年製作の映画)

3.3

確かにアクションゲームみたいだ。
英国軍らしい小ネタと映像は一見の価値ありだろう。

ナショナル・シアター・ライヴ 2020 「リーマン・トリロジー」(2019年製作の映画)

3.6

2008年に破綻した米国リーマン・ブラザーズの歴史、或いは1844年にドイツ南部のリムパーから米国に移住し、財を成したユダヤ人リーマン一族の諸行無常の物語。

サム・メンデスの演出はこれ以上ないくらい
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娘は戦場で生まれた(2019年製作の映画)

4.0

2012〜2016年のアレッポの戦いを、反政府側の市民として生き抜いたジャーナリストの女性、医師の夫、そして戦火の下で生まれた娘Samaの記録。

とにかく私的で生々しいドキュメンタリー。ぼんやり子ど
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ロバと王女(1970年製作の映画)

4.0

原作はシャルル・ペローの童話。

これを、ミュージカル化して
ミュージカルをアニメ化して
アニメを実写映画化したようなシュールさがある。

そういうところを含めて全体に笑えますが、ルグランの音楽はとて
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アイリッシュマン(2019年製作の映画)

4.0

3時間半の長尺だが、身終えると必然性のある長さ。
ただし、冒頭からジミー・ホッファ登場までは淡々とフランクの(裏社会での)出世物語を描いており、また、土地や人間関係が分かりにくいこともあって、たまにウ
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パラサイト 半地下の家族(2019年製作の映画)

3.4

期待値あげ過ぎた。
面白かったけど、割と想定内(ダソンが活躍しなかったのは意外)。監督の意図が見え過ぎる。

韓国の格差社会を描いた映画なら「バーニング」の方が断然良い。で、何でかなと考えると、最終的
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淪落の人/みじめな人(2018年製作の映画)

4.4

香港の公営団地。一人暮らしで半身不随の男と、香港に出稼ぎにきたフィリピン人家政婦兼介助者が、お互いかけがえのない存在になるまでのあれこれ。

Heartwarming Movie という形容がぴったり
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ジョジョ・ラビット(2019年製作の映画)

3.5

第二次世界大戦末期のドイツ。ヒトラーをヒーローとして崇めるドイツ人の少年が、(実はレジスタンスな)母親が自宅に匿っていたユダヤ人の少女の存在を知り、彼女との交流を通じて成長する話。これをポップにコメデ>>続きを読む

リチャード・ジュエル(2019年製作の映画)

3.8

特にマスメディアで働く人に見てほしい作品だった。これだけ無実の人を苦しめても罰せられることはない、それだけ重い役割を担っているのだから。
もちろん、今は誰でもSNSで自由に発信できる時代だから、皆が心
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マリッジ・ストーリー(2019年製作の映画)

4.3

離婚する際の子どもの親権争いの話なんだけど、この協議を通じて、どうして結婚しようと思ったのか、どうしてダメになったのか、を振り返ることになるので、マリッジ・ストーリー。

終わったからといって結婚が無
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アニエスによるヴァルダ(2019年製作の映画)

4.0

アニエス・ヴァルダによる自身の作品の解説。そしてこれが遺作となった。

キーワードは、ひらめき、創造、共有。

作品を成立させるのにひらめきは必要だが、それだけではない。与えられた条件の中で、制約を逆
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ふたりのヌーヴェルヴァーグ ゴダールとトリュフォー(2010年製作の映画)

3.0

銀行家の息子でインテリのゴダールと、「大人は判ってくれない」そのまんまのお育ちといわれるトリュフォーについてのドキュメンタリー。

二人はお互い良き理解者となり、助け合いつつ映画に革命(新しい波)を起
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エル ELLE(2016年製作の映画)

3.3

不思議な映画。

冒頭の事件から、サスペンスかと思うと、話半ばで犯人は判明。犯人の動機も単純と言えば単純。
では、父のエピソードと親子関係がメインか?と思うと、こちらもあっさり終わる。

冒頭の事件と
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メランコリア(2011年製作の映画)

4.5

カイエの2010年代ベスト10に入っているのを見て、思わず再見。

奇妙な軌道を描く惑星メランコリアが地球に衝突するまでの富裕層姉妹の話。
通常なら、主人公が頑張ってこの危機を回避するんだけど(タルコ
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ヘヴィ・トリップ/俺たち崖っぷち北欧メタル!(2018年製作の映画)

3.5

前半は、フィンランドの田舎の素人メタルバンドが、ノルウェーの有名フェスに出演することを決意するまで。この辺はゆるーい展開で若干眠くなる。シモネタも多い。

後半は、フェスへ向けての旅。この旅が凄すぎ、
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マダム・フローレンス! 夢見るふたり(2016年製作の映画)

3.2

米国のソプラノ歌手フローレンス・フォスター・ジェンキンスの伝記的映画。

とは知らずに視聴。
確かにオペラ界隈でこの名前は聞いたことがあったが、こういう人だったとは。ぶっ飛んでいる。

全体に札束で賞
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悲しみは空の彼方に(1959年製作の映画)

4.0

仕事命のシングルマザーと、愛情深く献身的なシングルマザーを対比しつつ、二人の友情を描くだけなら割と普通のイイ話。
ところが、これに白人と黒人というもう一つの対比ポイントが加わって、見応えのある作品とな
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アナと雪の女王2(2019年製作の映画)

2.9

このレビューはネタバレを含みます

脚本について、出だしは期待が持てるものだったが、結局イマイチ。大音響の中でも寝てる人もいたし、こういうのに気がつく時点で自分も集中できてないなと思う。

とにかく多方面に配慮し、また、前作とのつじつま
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ジョージア、ワインが生まれたところ(2018年製作の映画)

3.3

ワイン、またはジョージア(グルジア)という国に関心がある人向け。
アメリカ人ソムリエが、ジョージアワインを探究するドキュメンタリー。iPhone6で撮影。

ジョージアはワイン発祥の地の一つであり、壺
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少女は夜明けに夢をみる/ 夜明けの夢(2016年製作の映画)

3.2

イランの少女更生施設のドキュメンタリー。大きな事件はなく、入所している女の子たちの様子や、語られる言葉を淡々と記録する。

彼女らは、窃盗、殺人、薬物、売春などで施設に入れられたわけだが、施設の中では
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トロピカル・マラディ(2004年製作の映画)

-

肝心な、前半と後半のつなぎの部分で寝落ち。目が覚めたら全然違う映画になっていて驚いた。

ノスタルジア(1983年製作の映画)

4.0

映像とエピソードの密度が濃く、理解した感がなかったので、映画館から帰って動画配信されていたものを再鑑賞。 35mmフィルムよりクリアな映像は良いのか悪いのか、いずれにせよだいぶ異なる。結局、再見しても>>続きを読む

サクリファイス(1986年製作の映画)

4.3

タイトルは「犠牲」であり、映画はダ・ヴィンチ「東方三博士の礼拝」とバッハ「マタイ受難曲」の有名なアリア「憐みたまえ、我が神よ」から始まる。

ということで、宗教的で格調高いものを想像していたが、意外に
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アップグレード(2018年製作の映画)

3.5

このレビューはネタバレを含みます

妻を殺され、自身は四肢麻痺となった男が、AIチップを埋め込むことで身体の自由を取り戻し、犯人探しを始める。

この設定で何となくオチの予想がつくところもあり、また、途中ゆるめの展開から若干眠くなるとこ
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