Kuutaさんの映画レビュー・感想・評価

Kuuta

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私は憎まない(2024年製作の映画)

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ヘイトと報復の連鎖に飲み込まれず、ここまで闘える人がいるのだと突きつけられる。

ご本人来日中だそう。トークイベントのチケットは取れず一般上映に。満席だった。

アブエラーシュ医師はガザの難民キャンプ
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シビル・ウォー アメリカ最後の日(2024年製作の映画)

4.1

予想以上に面白かった。久しぶりに池袋のIMAXで映画を見たが、音が凄まじいのでIMAXやドルビーアトモスがおすすめ。戦車の砲弾の音にちょっと聞いたことのない重みがあった。なんかグシャっとしていた

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HAPPYEND(2024年製作の映画)

2.6

5分くらいでこれ合わねえやつだと集中力切れ始めたので、何も見てないに等しい感想です。

仲間内でパスを回しているだけで点が入ったことになるんですねと皮肉を言いたくなるのは、今作の監督が山中瑶子らと並ん
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Cloud クラウド(2024年製作の映画)

4.1

映画冒頭から、運動の始点でなく、途中から始まるアクションが続く。転売ヤーの暮らしを表現しているのかなと思った。

前半は安定の黒沢清だが、「あの世」は「あの世」だと投げっぱなしにせず、インターネット上
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SUPER HAPPY FOREVER(2024年製作の映画)

3.8

このレビューはネタバレを含みます

カップヌードルを食べて「永遠に幸せでいられる」。永遠と一瞬、喜びと悲しみ、生と死が重なって見える今作を象徴する場面だった。恋愛や死別といった自分の記憶が刺激されるタイプの作品だが、子供の頃にこんな感じ>>続きを読む

パンピング・アイアン (鋼鉄の男)/アーノルド・シュワルツェネッガーの鋼鉄の男(1977年製作の映画)

3.5

ミスターオリンピア5連覇中のバケモノ、若き日のアーノルド・シュワルツェネッガーを追ったドキュメンタリー。ボディビル競技の掘り下げは物足りないが、シュワルツェネッガーの人間性が良くも悪くも垣間見える作品>>続きを読む

自由の暴力 デジタルリマスター版(1974年製作の映画)

4.1

これほど綺麗に滑った一発芸を記録した映画を見たことがない。ネタをやるタイミングも相手も悪すぎた。静かに立ち去り1人で飲む姿が悲しい

・「アイデンティティポリティクスが広まる一方、貧困や格差への関心は
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ぼくのお日さま(2024年製作の映画)

3.6

ほぼスケート場内で進行する前半。転んだタクヤ(越山敬達)の微かな白い息を捉えるカメラに、撮影も編集も担当したという奥山大史監督の気合を感じる。

さくら(中西希亜良)を見つめるタクヤが、ズル、ズルと氷
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従業員通用口(1933年製作の映画)

3.6

飛び降り自殺も服毒自殺未遂も出てくる一人ウルフオブウォール・ストリート。

「潰すか潰されるか」が口癖の売上至上主義のデパートの支配人、彼に憧れる若手従業員、従業員と恋に落ちる女性のコメディに、時折シ
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我等は楽しく地獄へ行く(1932年製作の映画)

3.8

今週もプレコードハリウッド特集。オープニング、今作の出演者を記した看板からカットを割らずにカメラが動き、都会のセットをかすめていく長回しにおお?となる。立ち並ぶビルがフェードアウトし、ビル群と相似を成>>続きを読む

ミス・ダイナマイト(1932年製作の映画)

3.7

プレコードハリウッド特集。原題は「Call Her Savage」。テキサスの金持ち一家に生まれたナサ(クララ・ボウ)の成功と没落、本来の自分を見つけるまでの一代記。マーゴットロビーはバビロンの出演が>>続きを読む

マダム・サタン(1930年製作の映画)

3.8

楽しみにしていたプレコードハリウッド特集が始まった。

セシル・B・デミルのラブコメミュージカル。前後半で同じ映画と思えないほど雰囲気が変わる。男をバッサリ切っていく脚本は元女優のジーニー・マクファー
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ノスタルジア 4K修復版(1983年製作の映画)

4.3

何度も見返してしまい、この映画と歳をとっていくんだろうななんて思わされる作品は滅多にないが、ノスタルジアは私にとってそんな一本。ロシアの変なおじさんがイタリアの変なおじさんに世界の命運を託される2時間>>続きを読む

ナミビアの砂漠(2024年製作の映画)

3.8

「こわれゆく女」は人生ベスト映画なのですが、今の日本でこわれゆく女を撮ったら…的な映画だった。カサヴェテスを意識した濱口竜介キャスティングなのだろうか、隣人の正体に唸った。

タイトルが出るまでの前半
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エイリアン:ロムルス(2024年製作の映画)

3.7

企業利益のために怪物を蘇らせ何度でも魔改造するヤツらが現実に存在することを証明する作品

エイリアン版「フォースの覚醒」…と思ったら、既に同じことを書いている人は何人もいる様子。やっぱそうだよなぁ。過
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エイリアン:コヴェナント(2017年製作の映画)

3.7

・ゼノモーフが初登場する処置室での、留守番していたおばちゃんのダメさが最高。ようやく銃が撃てる!と思った瞬間血に足を取られて転ぶ。真面目な雰囲気からスラップスティックへの落差に毎回笑うこのシリーズ、と>>続きを読む

きみの色(2024年製作の映画)

3.3

ミスチルが牛尾憲輔と絡む世界線があるんだ、という興味で鑑賞。大事なシーンにUnderworld、エンディングにミスチルと、90年代リバイバルの時代なんだなあと思った。そらオアシスも再結成するわ

トツ
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悪魔のしたたり/ブラッドサッキング・フリークス(1974年製作の映画)

2.5

ホラー秘宝まつり2024にて、高橋ヨシキさん、てらさわホークさんのアフタートーク付き。ポスターに載っている人は誰も出演していない。ゆったりまったり見られたが、ぶち上がる瞬間はなく、私としてはまあまあで>>続きを読む

季節のはざまで デジタルリマスター版(1992年製作の映画)

-

これも夢と現実の往来。死んでる人の方が元気。作品と同じく寝たり起きたりしてしまい、結構見逃してそうなので採点はなし。冷えた現実と赤みがかったノスタルジックな過去の対比に、ファニーとアレクサルデルを見て>>続きを読む

デ ジャ ヴュ デジタルリマスター版(1987年製作の映画)

3.9

思ったより肩肘張らずに楽しめる映画だった。この地の「英雄」を殺した犯人を探すミステリーハンター的な展開がキャッチーで、突然現れる過去の死者の狂乱、乗り物で移動しまくるロケ撮影、謎を追ううちに精神が混乱>>続きを読む

『越後奥三面―山に生かされた日々』デジタルリマスター版(2023年製作の映画)

4.2

1970年代から庶民の生活文化を撮影、記録してきた「民族文化映像研究所」のドキュメンタリー。民映研の作品を劇場公開するのは今年が初めてで、好評を受けて再々アンコール上映中なのだそう。おすすめです。>>続きを読む

未来への迷宮(1935年製作の映画)

3.8

何を見たのかよくわかっていない。高い能力を持ち政府から厚遇される医者とその妻、妻と恋仲になる地元の若者(政治運動に関心が高い)の三角関係。「革命後も階級が保存されているのはおかしい」的な議論が交わされ>>続きを読む

新婚道中記(1936年製作の映画)

4.1

ユーロスペースの下まで続く行列 「クソ暑い中よう並ぶわ」と自嘲気味にぼやくおじさんと会話するなどした。蓮實の特別講義一瞬で売り切れてわろた

・「吾輩はカモである」「めぐり逢い」のレオ・マッケリー監督
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フォールガイ(2024年製作の映画)

3.5

良い湯加減だが中弛みは否めず。ラスト15分でようやく見たかったのが始まった感じがした。このゆるさも含めてらしさなのかもしれないが

・ロマンチックコメディ要素が強い。「元スタントマンのデビッドリーチに
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くるりのえいが(2023年製作の映画)

3.6

2014年、THE PIERのツアーで岸田繁がぼそっと言ったMCを何故だか今も覚えている。ワールズエンド・スーパーノヴァで盛り上がったあと、しばしの沈黙から「ロックって、ゆっくりなのが大事やと思うんで>>続きを読む

インサイド・ヘッド2(2024年製作の映画)

3.7

アメリカでバカ売れしているらしい。吹き替えで鑑賞。平日昼間だったがほぼ満席。

過剰に色分けされた姿を演じ、自己表現することで、個人を尊重する多文化社会を成り立たせてきたアメリカ。スポーツで「役割」を
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Chime(2024年製作の映画)

3.8

上映前に「悪は存在しない」と「蛇の道」の予告が流れたけど、これ観に来てる人はみんな既に観てるんじゃないのと思った

ベストアルバムではあるが、初期の曲は今の体制で再録したバージョンで若干モゾモゾする、
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マミー(2024年製作の映画)

2.8

初回から満席で、この事件に対する関心の高さは感じられた。客層も広かった印象。

林眞須美死刑囚の家族のドキュメンタリー+再審弁護団の主張の映像化。私には合いませんでした。

林死刑囚の夫の健治さんは、
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ツイスターズ(2024年製作の映画)

4.0

良かった。とても良くて、見終わった直後に一気に書いた感想。4DXで見てもう少し加筆します。

私がアメリカ映画を見続けるのは、歴史の浅いこの国が、自分たちが信じたい自国の神話をでっち上げる過程をリアル
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デジモンアドベンチャー ぼくらのウォーゲーム!(2000年製作の映画)

4.1

TVアニメの25周年PVがYouTubeで公開され、懐かしくなって再見。

細田守の最高傑作。「田舎と都会と電脳空間」というお馴染みのモチーフを吉田玲子の脚本が40分で過不足なくまとめている。同一ポジ
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宝島(2018年製作の映画)

4.1

海水浴場への入場を断られた子どもたちは、川に飛び込んで園内に忍び込む。人工的な規則と、それを飛び越えんとする動き(裏側に潜む死)を切り取る。

人工から自然への越境を捉えつつ、子どもから大人への飛躍や
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フライ・ミー・トゥ・ザ・ムーン(2024年製作の映画)

3.6

「AIR」のような、アメリカの光と影を軽いタッチで描いたコメディ。「映像文化とコマーシャリズム」というテーマ、イメージを売るかつてのアメリカの仕事人の姿を、斜陽産業となった映画界で働く矜持に重ねる点も>>続きを読む

メイ・ディセンバー ゆれる真実(2023年製作の映画)

3.9

このレビューはネタバレを含みます

面白かった。こういう意地の悪い映画好き

13歳の少年と性交したとして逮捕され、その後少年と結婚したグレイシー(ジュリアン・ムーア)。彼女の人生を映画化しようと、女優のエリザベス(ナタリー・ポートマン
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リッチランド(2023年製作の映画)

4.0

最近見た作品ではダントツで頭も心も揺さぶられた。

・「オッペンハイマー」に、ロスアラモスを中心とした円を描き、ウランやプルトニウムの製造を別の街で進める、と構想するシーンがあった。あの街の一つ、プル
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蛇の道(2024年製作の映画)

3.7

短評。コメットさんいないし哀川翔の塾も無くなっていて、キャラクターの行動原理など、全体に理に落ちる整理が為されている。世界の誰が見ても大丈夫な作り。

ダミアン・ボナールはいかにも底の浅い小物だし、柴
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ルックバック(2024年製作の映画)

4.0

140ページの読み切り新作を無料公開し、後から単行本化する手法で成功した作品。週刊連載の枠にとらわれないことで、映画好きの藤本タツキらしい余白の取り方が可能になっていた。もともと映画っぽい見せ方をして>>続きを読む