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いまの韓国社会のことはよく知らないけど、韓国がここまでの競争社会になったのは、国家的政策としてその都度、ある方向に国力を集中投下してきたこともあるように思う。
ゴールの数を少なくし、しかもそのゴールに>>続きを読む
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これまでの作品からの引用が多すぎて、それを見つけるたびハシャイでたら映画が終わっていたという感じ。
特に「こんなのも引用しちゃうの!?」って腰抜けたのが、
・ナツコが弓を放つシーン(もののけ姫で野武士>>続きを読む
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まず敵との攻防にすごく見ごたえがある。味方の思惑も入り乱れる中で、敵の襲撃にも対処しなきゃいけない展開が複雑さと緊張感を加速させてた。
それに、序盤でサイガがあっさり死んでしまうことで、観客と作者のぬ>>続きを読む
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ノーナレの拡大版のような、淡々とした感じだった。
コーダ的なものを期待した人はがっかりするかもしれない。
でも、主人公の実在感はこっちの方がある気がした。
ケイコにとって社会とのつながりは常にあやふや>>続きを読む
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この映画で、君の名はからの災害三部作ということになりそう。
君の名はでは、災害を描きつつもあくまで災害自体はファンタジーで、必然、それが日常である人達の精神性にも踏み込まなかった。
天気の子では、温>>続きを読む
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凄まじくいい。特に後半の波乱万丈っぷりにハラハラが止まらない。
得意の全身を使ったアクションと、それを煽り立てる暴風雨、絶叫で目も耳も大忙し。
動のアニメーションとして稀に見るほど充実してる。
ケガを>>続きを読む
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面白かった。eillさんの主題歌・挿入歌はどれも苦しげだけどきれい。
全体的に説明臭くなくて、想像する間を作ってくれてる。特にカオルのセリフは少なくめで感情に乏しく、直接的な言い方は少ないけど、もった>>続きを読む
田植え前の水田を走る只見線と、川霧の中を進む舟がこの世のものとは思えないほど幻想的。その数秒だけでも見る価値あり。
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後半はずっと、ほんとに死ぬじゃん、どうすんだよ!と怒りながら見てた。畜生、俺がセルマのことを語るぞ。と、感情が高ぶりすぎた告別式の挨拶のような気持ち。
1.ミュージカルという機能
ミュージカル映画>>続きを読む
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全員人格に難ありなんだけど、それでも人間の愛すべきダメさが魅力的で、嫌いになれない所がいい。
パトリツィアの顔ヂカラ、アルドの感情豊かさ、パオロのアホさが最高。レディー・ガガはなんであんなに顔面に情報>>続きを読む
モヤモヤが頂点に達したところで終わってしまった感じ。ただ、監督の体験から生まれた映画だそうだから、フィクションで希望を味付けしようと思えばいくらでもできたはず。
それをしなかった理由があるんだろうけど>>続きを読む
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腐敗を追及するドキュメンタリーは、①解決をオチにするもの②解決したけど問題は終わっていないをオチにするものは見たことがあったけど、この映画はそのどちらでもなく、解決せず当然問題も終わらない、という辛辣>>続きを読む
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面白かった。細田さんのダメな感じとイイ感じが両方盛り込まれてて、賛否両論にふさわしい。
そもそも印象すらに残らなかった前作や、ダメな所の方がずっと多かった前前作と比べれば、大歓迎の内容。
そもそも、誰>>続きを読む
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技術オタではないのでストップモーションアニメ自体にはそんなに感動できなそうだし、どうかなぁ…と思って見に行ったら、予想外に奥深くてびっくり。
長い歴史と、画面外にどこまでも広がる世界を感じさせる演出や>>続きを読む
サザンカリフォルニア聖歌隊のコーラスが紡ぎ出す大きな喜ばしい感情の濁流が教会を満たして、優しいメロディと歌詞をアレサ・フランクリンが火の玉のように歌ってた。
観客には立ち上がって踊りだす人、祈りだす人>>続きを読む
自閉症の人は何を考えてるのかわからない、という印象が、モノローグと個々のエピソードを通じてほどけていく。
前半、発話でのコミュニケーションが難しいと思われる人のエピソードが続くうちは、どうしても心の距>>続きを読む
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紀行番組のようで、コロナに旅行を封じられた身にはもってこいだった。
超ロングショットで長い長い絵巻のように展開される画面がすごくいい。
巻物がゆっくりとほどかれることで、物語を伴って絵が広がっていくよ>>続きを読む
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爆心地や病院、強制労働のシーンのセットや迫力がすさまじい。
爆撃のショックで泣き叫ぶ人、
体に乾いた泥が付着したままずっと震えている子、
そこら中にいるんだから映って当然と言わんばかりに、特別な意味も>>続きを読む
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あえて直接的なシーンは入れず、それを見ている人の表情や音で何が起きているか想像させる演出が見事。
「そのシーン」自体は描かれないのに、頭の中では再生され、自分の想像力で戦慄する。
こういうやり方は日本>>続きを読む
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いい映画どころの騒ぎじゃない
追記。
ヒロインが、一度諦めた絵に挑戦する姿を見せることで主人公に生きる気力を吹きこもうとする描写がいい。
何かを目撃することが言葉以上の力を持つことがあって、それこそ>>続きを読む
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主人公がある体験を境に別の視点から世界を見る事ができるようになる、という話に共感できるかどうかは、自分の場合はその体験以前の主人公の心情に共感できるかどうかによる。
で、この映画、ムゲが感じているムカ>>続きを読む
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人間扱いもしないのに、人間になれといってもそりゃ無理で、自分の心のうちが周囲に受け止められたと思えた時に、心が受肉するんだよな。
この映画では加害者の更生に焦点があたってるので感情移入してしまうけど>>続きを読む
原田監督による両親の人生への深い深い洞察が、25分の短編に人生の長さを閉じ込めさせた。
25分かけて原田母の人生が自分の中に染み込んでくるような、じんわりとした充実感があった。
田中さんの話はとにかく具体性がある。身の回りのことから問題を紐解くという信念があるからか。
観念的なことを腑に落ちやすいように語る話術に恐れ入った。
エッセイとかすごいおもしろそう。
人一倍のモヤモ>>続きを読む
愉快・痛快・不愉快。
絶妙な「間」のカットが笑いを増幅させてくれる。編集の妙。
社会の歪みが大きくなると、いいドキュメンタリーが生まれるなアー
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インタビューを受ける張り詰めた顔、言葉をどうにか吐き出した後の悲しげな笑い、淀んだ生活と爽快なスケボー。
どうしようもない日々との切ない格闘がまとう情感がたまらなかった。
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君の名は、が、震災を無かったことにしたい、というみんなの気持ちを集めて鎮守するための映画だったと言われたように、この映画も、放火事件との関係でそうだろうと思う。
死んだと思われた人間が生きていた、とい>>続きを読む
ライブが無い今、貴重な音楽体験。
april in pariの圧倒的キラキラ感はやっぱり空間的な広がりがあればこそ。
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もともと複雑な映画なので、改めて観ると「あ、これってこういう話orシーンだったんだ」と思うことが多くておもしろい。
例えば、ショウジョウ達や猪達がモロ一族に絡んでるシーンでは、自然側の勢力は結構気持ち>>続きを読む