キョさんの映画レビュー・感想・評価

キョ

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ドライブ・マイ・カー(2021年製作の映画)

4.3

受容的な態度を示したり、相手の心中を察して相手を理解したと思っても、実は『つもり』でしか無いことは大いにあるのだと思う。

相手を理解する行為そのものでさえ、知らない事への恐怖心から自分が勝手に造り上
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パーフェクト ワールド(1993年製作の映画)

3.5

フィリップが誘拐されている状況でも落ち着き払っているのは、家庭環境がそうさせたのだろうか…。

フィリップの表情を見ていると、ブッチに悲しい過去があった事を見透かしており、それで慈愛に満ちた眼差しを向
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前田建設ファンタジー営業部(2020年製作の映画)

3.7

マジンガーZ格納庫の設計過程を順を追って描いているため、土木建設の勉強になる。
だからと言って、建設過程を全面的に押し出しているのではなくメインテーマである格納庫建設を殺さず、上手く織り交ぜている点が
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来る(2018年製作の映画)

3.3

ジャンルはホラーだよな…?と思う位にホラーよりも人間の脆さや醜さが描かれていたように思える。
呪いによる緊張感と登場人物の黒い部分が、マッチして良い具合に相乗効果を生み出しているな、と感じた。

小説家を見つけたら(2000年製作の映画)

3.8

才能に恵まれたとしても、他者が思い描いているほど当人は満たされていないのかもしれない。
才能をぶつける場所や相手がいて初めて幸せを感じることができ、彼らはその相手を見つけることが出来たのだろう。
友情
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Mommy/マミー(2014年製作の映画)

3.6

この物語だからこそ、wonderwallがこんなにも胸に刺さるのだろう。
時間が経過しても尚、あのシーンだけは思い出すことができる。
『解放』『自由』を象徴しているような、窮屈な世界に立たされているか
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舟を編む(2013年製作の映画)

3.7

全体的に暗めのトーンだがいい味を出している。
馬締自身の生活や辞書編纂部の立場などとマッチしており、湿っぽさや埃っぽさが匂いとして漂ってくる。

物語の性質上、大きな波があるわけではないがゆったりと進
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AWAKE(2019年製作の映画)

3.4

人工知能って聞くと生活が豊かになる反面、人間の存在意義が危うくなるのでは無いかと少し否定的に捉えてしまうことがあった。
しかし開発者の立場で考えてみると、この作品のように自分の力のみでは成し遂げること
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僕はイエス様が嫌い(2019年製作の映画)

3.2

一口には言えないが祈りは先々のこと、不確定なものへ対して行うことによって心の拠り所となるのかもしれないと感じた。
希望があるからこそ祈りは神聖なものに感じられる。しかし本当の意味での絶望に立たされた人
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シャッター アイランド(2009年製作の映画)

3.6

精神疾患を取り扱う作品をいくつか視聴すると結末は予測できなくもないな、と感じる。
ネタバレを含む記述になるかもしれないが精神分裂病(昔の名称)を患っている人の幻覚は周囲から見たら幻想でしかないが当人か
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スペシャルズ! 政府が潰そうとした自閉症ケア施設を守った男たちの実話(2019年製作の映画)

4.1

視聴して時間が経過したが今だに頭の中に残っている言葉がある。
認可を得ていないという理由で運営の在り方を問われた際に『だったら代わりに支援してくれ』という言葉(一言一句正しくはないだろうが)が突き刺さ
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ザ・ピーナッツバター・ファルコン(2019年製作の映画)

3.5

自分の置かれている現状を嘆くことなく夢へ突き進むことは自ずと周囲へ伝播するのだろうな。
前へ進めない人を牽引するパワーがそこにはあったのだろう。
一見するとザックはダウン症を抱えておりハンディがあると
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ジョジョ・ラビット(2019年製作の映画)

4.1

一見コメディタッチで描かれているがユダヤ人迫害という凄惨な出来事を題材としている。
だからこそ、当時の悲惨な現状が際立っているようにも思えた。
ジョジョの空想の友達がヒトラーであることを考えるとジョジ
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ゼロ・グラビティ(2013年製作の映画)

3.4

終始緊迫状態なので視聴後は少し疲労感がある。
それくらいに視聴者へ臨場感を植え付けてるのだと感じる。
無重力空間の静けさに対して機内の警告音…静と動を上手く組み合わせ緩急を表現している。
宇宙を題材と
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海の上のピアニスト イタリア完全版(1998年製作の映画)

4.3

好きな作品をシアターで観れたことに幸せを感じる。
何度観ても1900がタラップで笑みを浮かべるシーンが頭から離れない。
外の世界の広さに怖気ついた?そんな単純な話では無いと思う。

満足の笑みである気
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パラサイト 半地下の家族(2019年製作の映画)

3.8

富裕層と貧困層の格差を描いている。
それも絶対的な差を描いているシーンが点在していると感じた。
ニオイに関してパク氏は『地下鉄みたいな』と表現しているのに対して妻はそれすらピンと来ていない。ニオイ=貧
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クレイマー、クレイマー(1979年製作の映画)

3.7

物語の性質上、テッドに肩入れしてしまう。ジョアンナが親権を持ち出した時は『どの面さげて…』と憤りすら覚えた。

しかし、親とは言え一人の人間…家庭に一杯いっぱいになり投げ出したくなることもあろう。子育
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劇場版 ファイナルファンタジーXIV 光のお父さん(2019年製作の映画)

3.5

定年退職し『いざ家族との時間を』と腰を上げたとしても仕事一本でやってきた人であれば、どうやって家族と接せればいいやら…と頭を抱えるケースは多くあるのかもしれない。

ゲームという娯楽を切り取ってもオン
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ようこそ映画音響の世界へ(2019年製作の映画)

4.5

素晴らしい作品に触れることができた。
音響というコンテンツを軽んじられる中でも強い意思をもち続けた人々がいたからこそ至高な映画を観ることが出来ているのだな…と染々思う。

DVDの普及でシネマの需要が
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ラッキー(2017年製作の映画)

4.6

エリクソンは老年期を『自己統合』対『絶望』と提唱したが作品の軸もそこにあると思う。
ただ、言葉で提示できるほど単純な話でもない。死に向き合うことは当人でない限り分かり得ないことは多く存在すると感じる。
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アルキメデスの大戦(2019年製作の映画)

3.9

大和建造へ踏み込んだの動機が見事だなと感じた。
設計者だからこそ完成させた時の高揚や誰よりも完成した戦艦を見たいという気持ちは強いのだろうな…それが設計者の性なのかもしれないな、と。
櫂直の本来の目的
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I am Sam アイ・アム・サム(2001年製作の映画)

4.3

ショーン・ペンの演技が光る。知的に劣っている父親の役をあそこまで演じられるものなのか…。
画面越しに観ても、その父親像に目を背けたくなる感覚を抱いた。そして作中でサムへ好奇の目を向けた人々と同じ目を向
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真夏の夜のジャズ 4K(1959年製作の映画)

4.3

『言葉はいらない当時の熱狂、jazzという世界に酔いしれろ』というメッセージ性を私は感じた。
それ位にこの作品はjazzという世界へ誘ってくれる素敵な作品だと思う。
当時の人々の表情を切り取ってもja
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心と体と(2017年製作の映画)

3.5

互いに潜在的に誰かを求めていたのだろう。素直に自分を表現するのは、なかなか困難なことであるように思える。
他者の心を完全に読み解くことは不可能であると同時に自分の心を知ることも又不可能であるのだと思う
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ハリー・ポッターとアズカバンの囚人(2004年製作の映画)

3.7

1、2作と続けて観たため流れで3作目を視聴。
急にトーンが暗くなったな…と感じた。物語の性質上は本来はこの形が正しいのか?と思うのと同時に個人的には物語のテーマは好ましかった。
ハリーの父親の旧友が登
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ステップ(2020年製作の映画)

3.8

様々な理由によって家族の形式は変化していく。その一つ一つに大きなドラマがあり、きっと目を背けたくなるような過酷なことも沢山あるだろう。
しかし過酷なことを乗り越えた時に本当の意味での幸せを感じることが
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グリーンブック(2018年製作の映画)

3.8

実話に基づいた映画は数多存在しており多少の脚色を付けて表現することがあると思う。しかし『グリーンブック』を視聴した際、この作品は起こった出来事をより実話に近く表現しているように思えた。
旅の途中で農作
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宇宙兄弟(2012年製作の映画)

3.5

よく言えば綺麗にまとまっている。悪く表現すれば一つ一つのストーリーが薄くなっている印象。
映像は洗練されていて受け手側が理解しやすい構成になっている。それ故にストーリーの深みが表現されていなかったのが
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はちどり(2018年製作の映画)

4.1

タイトルに『はちどり』か…。
はちどりはヨンジ先生を示しているならウニは籠の中の鳥か。
高学歴社会である韓国に住む学生にとって大人からの『いい大学へ』という言葉の重圧は計り知れないものだよな。勉学から
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君の膵臓をたべたい(2017年製作の映画)

3.8

ネタバレになる可能性あり。
桜良の最後を病気によるものではない異なった形にしたのは衝撃的であったが、その結末に様々な意味を感じた。
例えば最後を病死とすると闘病生活を頑張り抜いた桜良として語られるが、
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この世界の片隅に(2016年製作の映画)

3.8

戦争と聞けば悲しい過去として語り継げられているように思える。
しかし実際はどうだったのだろう…目を瞑りたくなるような現実がそこにあったのは確かであるが、果たして悲劇だけだったのか?
この作品を観て戦時
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湯を沸かすほどの熱い愛(2016年製作の映画)

4.1

愛のある作品。余命宣告を受けても尚、力強く生きていけるだろうか…家族のために旅先で出会った人のために愛を持って厳しくできるだろうか。
心を強く最後まで生き抜こうとするが『死にたくない』と吐露するシーン
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友だちのパパが好き(2015年製作の映画)

3.2

自分の家族に恋心を抱く友人がいたら、嫌悪感を抱くだろうな。
自分に置き換え考えた時に何とも言い難い気持ち悪さを感じた。友人に家族というテリトリーを荒らされている感覚、親は男・女である以前にやはり親でい
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許された子どもたち(2019年製作の映画)

3.7

罪を犯したなら正当な罰を受けるべきだとは思う。それは加害者と被害者間で起こった出来事なのだから周りが過度に騒ぎ立てるのは少し違うのではないだろうか。
人間誰しもグレーで生きている。しかし目に見えて『黒
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PK(2014年製作の映画)

4.3

宗教国であるインドで宗教の在り方を題材にする点が監督の訴える真意なのか?
過半数を無宗教で占める日本人がこの作品を観た際に感じる宗教観はp.kが訴えることに共感する点は多いと思う。
しかし、宗教を信仰
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風の谷のナウシカ(1984年製作の映画)

3.8

大スクリーンで観るからこそ作画の隅々まで目を向けることができる。言わずもがなジブリ作品の作画は素晴らしいが改めて圧倒される。
80年代で環境汚染をテーマにする着眼点、四半世紀以上経った現在でもナウシカ
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