kyokoさんの映画レビュー・感想・評価 - 11ページ目

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淪落の人/みじめな人(2018年製作の映画)

3.9

香港版「最強のふたり」
優しさてんこ盛り映画。

半身付随で人生に価値を見出せずただ漫然と生きるチョンウィンと、辛い結婚生活と貧困家族に縛られて生きてきたフィリピン人エヴリン。

お互いの言葉がちゃん
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ロマンスドール(2019年製作の映画)

3.0

脇を固めるキャラが秀逸。
逮捕であんなに笑いが取れる俳優は日本ではもはやピエール瀧の右に出るものはいないし、きたろうおじさんはもうかわいいしか言えない。

始まりがもうオチという感じなので、妻の秘密が
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ナイブズ・アウト/名探偵と刃の館の秘密(2019年製作の映画)

3.7

古典的ミステリーの雰囲気で、ものすごくトリックにびっくりするというよりも、登場人物のキャラクターで魅せるという感じ。ブノワブランは期待したほどはっちゃけてなかったけど、ところどころ笑いが起きてた。アナ>>続きを読む

彼らは生きていた/ゼイ・シャル・ノット・グロウ・オールド(2018年製作の映画)

-

実体験を語ることができる人が今も存在する第二次世界大戦に比べて、100年前の第一次世界大戦は大局的視点でしか語られない単なる歴史のひとつとなりつつある。
冒頭の何十分間は、国のために戦わねばならないと
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テリー・ギリアムのドン・キホーテ(2018年製作の映画)

3.7

ようやく実現した「呪われた企画」の主演は、ふたりとも代表作とも言える作品が最近ネトフリで公開されてるという、今までの不運を吹き飛ばす公開タイミング。

万人にオススメはしにくいけど、面白かったかと聞か
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ブラ! ブラ! ブラ! 胸いっぱいの愛を/ブラ物語(2018年製作の映画)

3.8

いまひとつ集客が振るわないのは原題「The Bra」に対して「ブラ!ブラ!ブラ!」って三度も叫んじゃう邦題の鼻息の荒さのせいじゃないかしら。私の前の席には誰ひとりいない。まあ視界が開けてるのはすこぶる>>続きを読む

BOYS/ボーイズ(2014年製作の映画)

3.7

登場人物たちが安易な言葉で心境を説明し尽くした「his」に対して、こちらは自分の気持ちを容易に説明できない少年たちがいい感じにもどかしい。

思春期真っ盛りの15歳だけど、シーヘルもマークも家族思いの
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プリズン・サークル(2019年製作の映画)

-

「島根あさひ社会復帰促進センター」という名前からして刑務所感ゼロの官民協働の施設には、全国から犯罪傾向の進んでいない男子受刑者が集められている。その数2000人。ここでは受刑者は「訓練生」と呼ばれてい>>続きを読む

本当に僕じゃない!(2008年製作の映画)

4.3

夫婦関係は壊れ、母親は息子たちを捨てて家を出ようとしている。10歳のレオンにとってそれは耐えられることではなく、どうにかしようとするあまり彼が起こす行動は何から何までヤバかった。
レオンは完全に母ちゃ
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エクスプローディング・ガール(2009年製作の映画)

3.8

ティーンエイジャーに見えるほど、ムッチムチのゾーイカザンが超可愛い(このとき25歳くらい?)

「もう戻ってこないよ」と考えてしまうのは、ハンデを背負って生きる人の悲しいクセだけど、優しさでもあるかも
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ビューティフル・カップル 復讐の心理(2018年製作の映画)

3.8

バカンス中に不良トリオに押し入られ、その中のひとりに妻が夫の目の前でレイプされるという悲劇。
告発せず忘れることを選んだ夫婦だったけれど、事件から2年、夫が犯人を目撃してしまう。

「復讐の心理」とい
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ブラックシープ(2006年製作の映画)

3.8

子ども時代に兄から受けた嫌がらせ(これは笑えなかった)によってすっかり羊恐怖症になってしまったヘンリー。父が遺した牧場の権利を兄にすべて渡すために久しぶりに帰ってきたら、怪しげなバイオ研究でゾンビ化し>>続きを読む

his(2020年製作の映画)

2.8

あらすじに高校生がどうのと書いてあるのに映画では全く描かれてなかったので「?」と思ったら、メ〜テレのドラマが先にあったそうで。もしかしてそれを見てないとダメだったヤツなの?

寝ても覚めても不倫中の東
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エクストリーム・ジョブ(2018年製作の映画)

3.8

そこまで韓国の俳優さんを知らないのに、奇跡的に知ってる&好きな俳優さんがいっぱいいる作品。韓国の安藤玉恵(だと私は思っている)イ・ハニも良かったけど、今いちおしチンソンギュが最高。シンハギュンはすっか>>続きを読む

ある愛の風景(2004年製作の映画)

4.1

アメリカリメイク版は未見。
特捜部Qのニコライ・リー・ロスが若い!
そしてコニー・ニールセンが美しい(グラディエーターが観たくなる)。

ビア作品ではおなじみ手持ちカメラは今作はトイカメラみたいな露出
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ディアスキン 鹿革の殺人鬼(2019年製作の映画)

4.0

ぎゃははは、なにこれ!
「世界で唯一のジャケットになりたい」鹿革100%ジャケットと、そのジャケットに悩殺されて「世界で唯一のジャケットを着る人になりたい」男のバディムービー?

喋っちゃうのか~
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ダゲール街の人々(1976年製作の映画)

4.3

雪が舞う恐ろしく寒い土曜、迷いに迷ったけどラストチャンスだったので観に行った。
頑張って行って良かったよ~!!!

パリ14区、モンパルナスにあるダゲール通りで日々営みを繰り広げる人々=ダゲールタイプ
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リチャード・ジュエル(2019年製作の映画)

4.0

イーストウッド御大による手堅い実話もの最新作は胸糞にして胸熱。
連チャンのサムロックウェルにも満足。

爆発物発見で一夜にして英雄になった男が一転、被疑者に。
それまでの期間がまさかわずか3日とはね。
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ジョジョ・ラビット(2019年製作の映画)

3.8

この週末はサムロックウェルで始まりサムロックウェルで終わった。

ジョジョのイマジナリーフレンド・ルドルフの道化ぶりといい、ハイルヒトラー!って連続し過ぎて最終的にコンビニ店員の「あーしゃっしゃー!」
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ラストレター(2020年製作の映画)

2.9

岩井俊二作品の、あの時代では絶大な支持を受けていた世界観は今観ると結構お寒い。
でも「ラブレター」は今観てもすんなり受け入れることができる力があると思うし、今ならどういう作りになるのだろうと、割と期待
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音楽(2019年製作の映画)

3.7

原作未読。

ゆるっとした空気感と独特の間が◎
合う合わないはあると思うけれど私は好き。

絶対に映像化は不可能と言われた原作マンガってどんなんだったの?と思って見てみたら、「ボボボボボボ」だったのか
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ハード・ナイト(2019年製作の映画)

3.4

クリスマスイブの夜、監察病院に不気味なマスク姿の男3人が押し入ってくる。男たちの目的はある遺体に残った弾丸だった。

ニックチョンとはいえそこは普通のお医者さんなのでやたらアクションを繰り出すわけには
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リトル・モンスターズ(2019年製作の映画)

3.9

ホラーというよりも、ラブコメwith5歳児たち&ゾンビ。

とにかく子どもたちが可愛い!健気な子どもたちの濁りのないお目目ったらもう…
そしてフェリックスのダースベイダーには完全に心奪われたよ。あの登
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フォードvsフェラーリ(2019年製作の映画)

3.8

前半は「人の名前なのか車の名前なのか何の名前なのか分からない単語」の連続になかなか話に入り込めなかった。「貿易摩擦のときのアイアコッカか!」と興奮したぐらい。
デイトナで気持ちがようやく盛り上がってき
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ブラインデッド(2018年製作の映画)

2.8

何やら後ろ暗い過去のありそうな盲目の男と臨月の警官、ゾンビ化した町でふたりは生き残れるのか?

期待できそうな設定だけど、、

ゾンビの数、少なっ。
まあこのぐらいにしとかないとあっと言う間にやられち
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フューリーズ 復讐の女神(2019年製作の映画)

3.7

レザーフェイス風の男が森で女を追いかけている。あっという間に追いつめられる女。と思ったらこっちから別のレザーフェイス!
あれ?レザーフェイスvsレザーフェイス?

拉致された親友マディを追ったら、自分
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さよならテレビ(2019年製作の映画)

-

決して面白くないわけではないのだけど、今までの東海テレビドキュメンタリーと比べると弱いなというのが正直なところ。

三人の主要人物。放送事故がトラウマになったキャスター、ジャーナリスト崩れのベテラン契
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インビジブル・ウィットネス 見えない目撃者(2018年製作の映画)

3.4

観始めてすぐに「ん…?」ってなる。これってもしかしてあの映画のリメイク?

知ってたら観なかったかもしれないけど、リッカルド・スカマルチョはまあまあメジャーな俳優だし、オチが分かっててもそれなりには楽
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エスケイプ・ゲーム(2019年製作の映画)

2.9

2020年は恒例の未体験ゾーンからスタート。果たして今年は何本当たりが出るかしら。

「リーディングハウス」に続いて2本め。

高額賞金のかかった脱出ゲームかと思ったら、恐怖の殺人ゲームだった!って話
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今日もどこかで馬は生まれる(2019年製作の映画)

-

2019年劇場鑑賞ラスト。
引退した競走馬のその後と、馬とともに生きる人々のインタビューから見えてくる、人と馬のこれから。

毎年競走馬として生まれる馬は7000頭、毎年5000頭が中央競馬に登録され
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パラサイト 半地下の家族(2019年製作の映画)

4.2

本編前のネタバレ厳禁の圧がすごいけど(監督のメッセージがネタバレ禁止のお願いだけってのはさすがにいかがなものか)いわゆるどんでん返しとは趣きが違う。
ストーリーそのものがアクロバティックというわけでは
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処刑山 -デッド・スノウ-(2007年製作の映画)

3.6

評判高い処刑山2が未体験ゾーンで観られるとのことなので。

山奥に逃げ込んだナチスの生き残りゾンビvs全く学生には見えない医大生たちとその彼女。

コテコテのホラーと思わせといて、中盤からたまにおふざ
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エスター(2009年製作の映画)

3.7

公開から10年経ったのに、奇跡的にネタバレすることなく観ることができた。

怖っ。

幼いマックスちゃんの体験は発狂してもおかしくないレベルで、おばちゃんとっても心配。

だれもが愛しいチャンピオン(2018年製作の映画)

3.8

感動ポルノと言ってしまえばそれまでだけど、南欧の明るさと彼らのキャラ立ちでコメディ色が強めな分、いかにもなお涙頂戴ものとは少し雰囲気が違うかも。彼らが自立していることが大前提になっているからか、不謹慎>>続きを読む

オスロ、8月31日(2011年製作の映画)

4.0

気づいたらずいぶんと遠いところに来て戻れなくなっていた。かつての友は空虚な言葉を繰り返すばかり、街中に氾濫する会話は自分などまるで存在しないかのようにとりとめがなく、刹那の享楽を傍らに置いたまま、彼は>>続きを読む

オリ・マキの人生で最も幸せな日(2016年製作の映画)

3.6

フィンランドにオリ・マキというボクシング世界チャンピオンがいたことも、1962年ヘルシンキで世界タイトル戦が行われていたことも、まったくもって知らなかったのだけど、オリマキが対戦した相手デビー・ムーア>>続きを読む