Cocoさんの映画レビュー・感想・評価 - 2ページ目

Coco

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おだやかな日常(2012年製作の映画)

4.0

Odayaka na nichijô

東日本大震災後の東京を舞台に、原発事故による放射能の恐怖におびえる2人の主婦の姿を描いた人間ドラマ。

娘を守りたい一心でどんどん過剰に意識してしまい、周りから
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舟を編む(2013年製作の映画)

4.5

辞書を出版する部署での話。
無理やり感の無い範囲で恋愛ストーリーも組み込まれていて、ゆったり見れた。
言葉の重み、紙媒体の素晴らしさを再認識できた。どんどん豊かになり機械化が進んでも、美しい言葉を使い
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光にふれる(2012年製作の映画)

4.2

逆光飛翔
実在の盲目のピアニストYu-Siangのヒューマンドラマ。
ウォン・カーウァイ監督。
邦題がぴったり。輝きと光に溢れた温かい音楽と映像。
個人的には、台湾でジャケ買いした音楽が挿入歌で使われ
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あかぼし(2012年製作の映画)

4.0

夫が突然蒸発し、拠り所を求めて新興宗教にのめり込む主人公とその息子の物語。
普段は声優さんだという主人公役の朴さんがすごい演技だった。映画の中では新興宗教は全く悪には描かれていない。ただ、心の弱い主人
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凶悪(2013年製作の映画)

3.3

あーこわ。昔アンビリバボーでも紹介されたノンフィクションの事件が元だということがさらに、あーこわ。

重力ピエロ(2009年製作の映画)

4.3

A PIERROT
始まりは春の景色。桜舞う仙台。過酷な「重力」を背負った家族のストーリーを描く。

ネタバレで言うと、レイプの結果この世にうまれてきた弟とその家族の話。そんな青年が自分のアイデンティ
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ベネディクト・カンバーバッチ ホーキング(2004年製作の映画)

4.0

HAWKING

この話は1963年、スティーヴン・ホーキング博士が21歳の誕生日にALS(筋萎縮性側索硬化症)を発症した以後、「特異点定理」の論文を書き上げるまでのノンフィクション。
物理好きのわた
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アルジャーノンに花束を(2006年製作の映画)

4.0

DES FLEURS POUR ALGERNON

ダニエル・キイス氏の原作は読んでいたが、映画は少しストーリーは異なる。"フランス映画"になっている。

薬の影響でIQがあがり知能があがっていく主人
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さよなら、アドルフ(2012年製作の映画)

3.8

LORE
ドイツ敗戦後のナチス高官の子供たちに焦点をあてた映画。
両親が加担した過去の出来事を知り、揺れ動く心が美しい映像で綴られる。

サプライズ(2011年製作の映画)

3.5

You're next
ホームパーティ中にアニマルマスクの軍団に踏み込まれるという話だけど、これじゃなかった感もありつつ、まぁまぁ面白かった。
女ランボー的な登場人物がマチェーテ的で、笑えるほど強い。
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ウォルト・ディズニーの約束(2013年製作の映画)

4.5

Saving Mr. Banks

子どもの頃、何度も見た大好きな大好きな映画「メリー・ポピンズ」の製作秘話が映画のシナリオ。

後半は胸がつまって、涙がとまらなかった。わたしが子どもの頃にワクワクし
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小さいおうち(2013年製作の映画)

4.0

軽々しいラブロマンスは見ないけれど、これは素晴らしかった。

不倫という反社会的なことに身を染めながらも、可愛らしく愛嬌のある奥さま役の松たか子さんと、けなげで可憐な主人公の女中役の黒木さん、そして倍
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オールド・ボーイ(2003年製作の映画)

3.5

最近韓国映画よく見てるけど、ペンチで歯を抜いたり舌を切ったり、韓国映画はそういうのが多いのかしらん。
おもしろいし、演技もすごいけども後味が最高に悪い鬱映画。心が健康な状態で見てください。
アメリカの
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人類滅亡計画書(2012年製作の映画)

3.5

Doomsday book
好きだけど、テレビでだらっとみるレベル。韓国版の世にも奇妙な物語って感じ。
ところでペ・ドゥナはどこででてきたの?

母なる証明(2009年製作の映画)

4.5

Mother

母性の極論。子どもが世間の敵になっても母だけは味方だとかいうけれど、それはどの程度なのか、この映画を見ると、「母」という生き物に恐怖すら感じる。母性は、場合によっては凶器になる。

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マイ・ブルーベリー・ナイツ(2007年製作の映画)

3.0

My Blueberry Nights
ウォン・カーウァイ監督
ジュード・ロウがジェレミー役だったり、ノラ・ジョーンズってこういう感じなんだと知ったり、どうでもいいことに目がいってしまうほど、淡々とし
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アキレスと亀(2008年製作の映画)

4.2

Achille and the Tortoise

まず宣伝コピーがわるい。夫婦の感動作とかそういうのが前に出てるけど、そうじゃないと思う。

冒頭のゼノンのパラドックス理論と同様、「思い込み」という
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やさしい嘘と贈り物(2008年製作の映画)

4.0

Lovely, Still
久々に心温まる映画をみた気がする。年をとっても初々しい気持ちを忘れたくないなぁ〜。
この映画をこれから見る方は、なんの予備知識もいれずに見てください。ぜひ!

パンズ・ラビリンス(2006年製作の映画)

3.5

Pan's Lanyrinth
不思議の国のアリス的な話のようで、逐一気持ち悪い。ホラー映画なんだかファンタジーなんだか。

独裁政権の続く、自由のない暗黒の時代に、希望のない少女が迷い込む心の迷宮。
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ベンジャミン・バトン 数奇な人生(2008年製作の映画)

3.5

飛行機の中で途中まで見ていたのでもう一度見る。長い。
設定が突飛。話の抑揚はあまりないけど、たんたんと切ない。
でも、縁ってあるんだななんてしみじみ感じてしまった。

殺人の追憶(2003年製作の映画)

4.0

気味が悪くて生々しい、韓国で1980年台に田舎の村で10人が殺された未解決事件の映画化。
タイプの違う二人の刑事が、泥にまみれながら事件を追う姿が印象的。
尋問の拷問がひどいけど。
130分あっても、
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そして父になる(2013年製作の映画)

4.0

子育ては育自ともいい、子どもと一緒に成長するなんていうけど、まさにそれだなと感じた。
まさに「そして父に」なったのだ。
わたしもリリーフランキーが演じたような、みんな対等でみんな楽しい、そんな家庭を持
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東京物語(1953年製作の映画)

4.5

まず、外国人に勧められてこれを見たことが少し情けない。
永遠のテーマである家族の問題を淡々と描きながらも、言葉のひとつ、所作のひとつひとつに、忘れかけている日本の良さが感じられた。
「そうかぁ、いけん
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菊次郎の夏(1999年製作の映画)

4.0

いい映画じゃねぇか!コノヤロウ!
はちゃめちゃな菊次郎が、少年マサオに見せる嘘偽りない優しさが切なく響いた。
ラストも、変にハッピーエンドではなく、もう会わないであろうと予感させる涼しさがあってよかっ
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あの夏、いちばん静かな海。(1991年製作の映画)

4.0

他のキタノ映画とは全然違う、静かで美しい淡々とした映画。
主要人物のセリフはほとんどない分、音楽が活きてくる、ラブストーリー。

みんな〜やってるか!(1994年製作の映画)

3.0

北野武じゃなくて、お笑いのビートたけしの映画。
面白いと思って書き留めたことを全部ひとつにぶち込んだ感じ。
家族で見る映画ではないことは確か。
おもしろかったけど!

白夜行-白い闇の中を歩く-(2009年製作の映画)

4.0

韓国映画。
原作も日本の映画もドラマもぜんぶ見てるけど、言わずもがなやっぱり悲しすぎる話‥。
でもこれは原作の次にいいかも。

ただ、現在と過去が分かりづらい。

アップサイドダウン 重力の恋人(2012年製作の映画)

4.0

カナダとフランスの合作映画。
見上げればそこには街が広がっている。上下で異なる重力の二つの世界が存在し、下の世界に住む貧しい少年が、上の世界に住む少女とめぐり合う話。
物理学上の辻褄の合わない部分を考
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モーツァルトとクジラ(2004年製作の映画)

4.0

自閉症の一種のアスペルガーを持った二人のラブストーリー。
アスペルガーについての詳しい説明はない。それはきっと、障がいを理解してほしいとかっていう映画じゃないからだと思う。

人の心は分からない。恋愛
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127時間(2010年製作の映画)

3.5

ノンフィクションだと思うと、ただただ恐ろしい!痛い!
ほぼ、出演者一人の映画なのに引き込まれる。
しかし、これを映画館で見てたら、グロくて直視できなかっただろうな‥。

サラの鍵(2010年製作の映画)

3.5

Elle s'appelait Sarah
「黄色い星の子供たち」と同じ日に見たこの映画。

こちらの映画は同じヴェル・ディヴ事件を取り上げてはいるが、その事件を追うアメリカ人ジャーナリストが、当時1
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黄色い星の子供たち(2010年製作の映画)

4.5

La Rafle
黄色い星の子供たち
本当にあった、痛ましい事件。

1942年のフランス。
フランス在住のユダヤ人は、フランス国籍を持っていようと黄色い星のマークを胸につけることを強要され、公園で遊
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ココ・アヴァン・シャネル(2009年製作の映画)

3.0

ココ・シャネルの伝記的な映画かと思ったら、違った。「見たいのはこれじゃなーい」

ココが成功するまでの具体的ないろんな出来事というより、ブランドをはじめるまでの愛人に出資してもらった成り上がり人生スト
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