herさんの映画レビュー・感想・評価

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ビフォア・サンライズ 恋人までの距離(1995年製作の映画)

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誰かを好きになる瞬間があって それは相手が選ぶ言葉と話し方で、それらを形成したのは、わたしの原点にあるのは本作なのだと思う なんて心地のよい会話なんだろう 対話ってこうだよなあとひしひしと感じる 考え>>続きを読む

ロン 僕のポンコツ・ボット(2021年製作の映画)

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小さいことを覚えてくれてるのって、嬉しいよ 真っ暗では寝られないこと忘れないでそっと照らしてくれた、大好き 🔅

ちょっと思い出しただけ(2022年製作の映画)

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主演おふたりの声としゃべり方がとても心地よく好きでたまらない時間たち
終わったことを忘れなくてよくて 思い出すことは決して悪ではなくて、一緒に観たひとが「ちょっと思い出しただけ」といういい意味での逃げ
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ウエスト・サイド・ストーリー(2021年製作の映画)

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ミュージカルの煌びやかなすばらしさをそのままに、エンタメ化せずコンテンツ化せず、重さをしっかりと持たせた美しい映画

性暴力が題材でない映画の中での性暴力描写として、これまでで最も必要なシーンであった
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戦火の馬(2011年製作の映画)

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こんなに宝物のような映画があるなんて、題材が題材なだけに見るに堪えない展開で何度も泣いたけれど、それでも絶対に生涯で観ることができてよかったと思える映画
馬を介して敵国同士がひととき手を貸し合うシーン
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レディ・オア・ノット(2019年製作の映画)

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はらはらする映画はいつも緊張して疲れ切ってしまうけど、本作はあまりにラストが最高で清々しい気持ちでいっぱいになる
わたしはやっぱり戦う女性が好きだと改めて思う 物理的にも心理的にも戦う女性をずっと好き
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フレンチ・ディスパッチ ザ・リバティ、カンザス・イヴニング・サン別冊(2021年製作の映画)

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レア・セドゥへの当て書きらしいと公開のずいぶん前にどこかで聞いて、監督も彼女もとても好きなので楽しみだった、レアちゃんがあまりに美しくて美術館にいるような気持ち なぜあんなにも存在がすばらしいのか、佇>>続きを読む

コーダ あいのうた(2021年製作の映画)

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自分が家族と世界の懸け橋で、そこに存在意義と劣等感どちらをも感じる 心情の描き方が豊かでたくさんの気持ちがこちらに見えて、一緒に泣いて一緒に笑ってた
家族の視点が描かれることで、親から娘への、聾者から
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レイジング・ファイア(2021年製作の映画)

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香港映画をスクリーンで観るのはおそらく初めてで、どきどきしていて、駆け抜ける怒涛のアクションシーンたちにくらくらして、観終わったあとの得も言われぬ達成感がたまらなくいい エンドロールに向かってのしめや>>続きを読む

GUNDA/グンダ(2020年製作の映画)

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ラストシーンのグンダが忘れられない
懸命に生きる命たちの美しさ強さ、儚さと、残酷さ 動物たちの体毛の先まで、その美しさがあまりに眩しくて釘づけになる それからわたしたち人間のことを考える 屠殺に至るま
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ハウス・オブ・グッチ(2021年製作の映画)

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白いニットやシャツ、そしてスーツに自転車と、クラシカルなアダム・ドライバーがとても好き
「ピカソですか?」「クリムトだ」のシーンで少し映るアデーレの肖像が美しくていいな
多分愛していたけれど、執着心だ
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スパイダーマン:ノー・ウェイ・ホーム(2021年製作の映画)

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このレビューはネタバレを含みます

今まで孤独に戦ってきたスパイダーマンたちがチームプレイを成し遂げた後のシーン、最高に美しい抱擁でした
メイおばさんとのハグも、恋人と親友3人で交わすハグも美しかった
大切な人を守るための究極の自己犠
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明け方の若者たち(2021年製作の映画)

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好きな人と朝まで一緒にいて薄明るくなってきた時にさ、あともう少し一緒にいようよって思ってしまうもんね ぼんやり見つめてたいもんね

草の響き(2021年製作の映画)

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観ていて一緒にすごく苦しい気持ちになってしまう
走って、走って、出会って、家に帰って、誕生や喪失に触れて、自分に負けて、崩れて、でも走り続けて、自分を助けてくれた友人、支えてくれる家族のこと、わたした
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偶然と想像(2021年製作の映画)

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あのね今目の前で会話が繰り広げられているような感覚 だからいろんな感情になる みんな他者なのに、自分と関係ないところにいるのに、客観視できなくて不思議な感覚 絶妙に現実味を帯びていて身近に感じさせるの>>続きを読む

ナイトメアー・ビフォア・クリスマス(1993年製作の映画)

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2021年12月25日に鑑賞
クリスマスに映画館で観れる日が来るなんて、午前十時の映画祭、どうもありがとうございました
いつ見ても多分ずっと好きだろうなあと思う、ストップモーションってなんでこんなにい
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mid90s ミッドナインティーズ(2018年製作の映画)

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宝箱の隅っこに仕舞った思い出みたいな 懐かしくて、かわいくて、つらくて、苦しくて、楽しくて、そんな時間を思い出させてくれる本作
生きることに必死なのに自覚がなくて、反抗する気持ちや子供扱いされたくなく
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ラストナイト・イン・ソーホー(2021年製作の映画)

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このレビューはネタバレを含みます

個人的に、性暴力描写が2021年の映画で一番きつかったと思う
性的搾取があったこと、今ももちろんあるけれど、それがもっともっと酷かった時のことを追体験しているようだった
描写する必要があるか否かについ
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アンテベラム(2020年製作の映画)

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このレビューはネタバレを含みます

終盤のヴェロニカが逃げ切るシーンがとてもすばらしかった 人種差別、女性蔑視、すべてのことに屈しない強さを感じて涙が出る
遠回しにせずかなり直球な表現で未だ根強く蔓延る差別を見せつけられる 見るに耐えな
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彼女が好きなものは(2021年製作の映画)

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このレビューはネタバレを含みます

理解するしないではなく、ただ個々を尊重するだけでいい わかったふりをするのが一番残酷で、性的なことに限らずパーソナルなこと全てにおいて、理解することは重要ではないということ

終盤、駅のシーンでの彼女
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ディア・エヴァン・ハンセン(2021年製作の映画)

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このレビューはネタバレを含みます

誰かの為についた嘘がどんどん自分の為になっていくさまに恐ろしさまで感じる 自分でもどうしようもなくなって怖さもあったのではないか、恐ろしくて不安定な心地だった
死者への冒涜になっている描写は誰かを亡く
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tick, tick...BOOM!:チック、チック…ブーン!(2021年製作の映画)

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映画館で見たかったなあ ライフステージの節目にぶつかる仕事、好きなこと、続けたいこと、人間関係、これからのこと、自分のこと
まとまりがつかないことで関係性が変わったり、自分で自分を責めたり、人生は悩み
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恋する寄生虫(2021年製作の映画)

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なんだか玩具のようで、脆くて少し触るとすぐに壊れてしまいそう
OCDのひとびとはものすごく苦しんで常に疲れている印象があるので、静かに穏やかに過ごせることを祈るばかりだった
フタゴムシってほんとにいる
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パワー・オブ・ザ・ドッグ(2021年製作の映画)

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このレビューはネタバレを含みます

劇場で観てほんとうによかった一作
ラストを迎えた後、静かに強い心は始めから揺るぎがなかったのだと思い知らされ、畏怖を感じながらも細く差す光のような敬意が残る

自分の大切なこと、考え方、価値観を平気で
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きみと、波にのれたら(2019年製作の映画)

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このレビューはネタバレを含みます

泣きました 喪失はひとの心を空っぽにするのでそこに囚われ続けてはいけない わかってるけど難しいよ ずっとずっと考えてしまうことは許してほしい
これからもずっと、と思っていても唐突に別れはくる あのとき
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マリグナント 狂暴な悪夢(2021年製作の映画)

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このレビューはネタバレを含みます

前情報をほとんど入れず鑑賞して正解だった、最初から最後までずっと惹きつけられて最高だった
冒頭から想像を優に超えてくるので圧倒された ものすごいカタルシス映画、"自分と向き合う"の究極
頭を打ちつけた
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ストレンジャー・ザン・パラダイス(1984年製作の映画)

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思い立ってすぐ行動できるフットワークの軽さがいい 彼らの自由は全然目眩でも足枷でもない、まっすぐな自由でとても憧れる 旅することを迷わず決断してみたい
退屈を退屈で終わらせない映画 ぼくの夏休みシリー
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ナイト・オン・ザ・プラネット(1991年製作の映画)

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タクシーに乗りたくなる 自分の車で移動することがほとんどだから、年に1回乗るか乗らないかだけれど、道中何気なく始まる会話の時間が好きなのでとても楽しかった映画
だれかの日常ってとても新鮮でおもしろいね
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エターナルズ(2021年製作の映画)

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このレビューはネタバレを含みます

みんなみんな、神々しいのにずっと人間くささがあってとても愛おしかった
苦しみを抱えながらも賢明で強かなセナ、完全にクリムトの描いたアテナだったね アテナの処女性そのままに、気高く堅いあの威容 びっくり
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劇場版 きのう何食べた?(2021年製作の映画)

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「いまここを歩いている人全員にあなたを自慢したい」と、言ってみたいし言われてみたい 敬い続けたい
家族も友人も恋人も、もちろん自分も大切で、全部大切にしたいのになんでうまくいかないのかなあ 別れを前提
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ひらいて(2021年製作の映画)

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このレビューはネタバレを含みます

好きな人と話すきっかけ作るのものすごくリアルだった、少しでいいから話したいし関わりたい、でも全然揺るがないたとえくんが最高だったなあ 抱きしめてキスしてもまったく感情がなくてあのシーンひたすら怖かった>>続きを読む

TOVE/トーベ(2020年製作の映画)

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このレビューはネタバレを含みます

「愛が眩しすぎる」って最高だなあ 眩しすぎて受け止めてもらえないこともあるけれど、眩しくて目も開けられないような愛を抱けるひとがわたしはとても好きだ

自由を愛して、人々を愛して、絵を愛して、嬉しくて
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ハロウィン KILLS(2021年製作の映画)

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このレビューはネタバレを含みます

映画館で見ていっぱいどきどきした 無敵すぎてどうしようねって思うけど、おうちに帰りたかったのを思うとせつないね ビッグジョンとリトルジョンの暮らし最高だったな、殺害後写真に準えたポーズとらせるのどうい>>続きを読む

ハロウィン(2018年製作の映画)

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KILLS公開前に駆け込みで鑑賞、楽しいな、ハロウィン映画いいな、ホラー映画いいな、ひやひやしながら見た
日本で飾られるかわいらしいジャック・オー・ランタンとは違う、禍々しいカボチャが並ぶ軒先とっても
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殺人鬼から逃げる夜(2020年製作の映画)

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このレビューはネタバレを含みます

聞こえない世界を表現する音の使い方に翻弄された、韓国クライム映画ではらはらするのが好きなので楽しかった 走るシーンが多くて見てるだけなのに疲れてよかった
韓国手話が日本手話語族なの知らなかったな、ラス
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婚約者の友人(2016年製作の映画)

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ヴェルレーヌの落葉が引用されていた 秋の物憂さを思ったが、第二次世界大戦時にフランスへ送る暗号として用いられていたそうで、この映画には欠かせない引用になっている
鏡合わせのように重なる彼らがなんとも悲
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