10/21 ユーロスペースで修復版。
自分に体現されていない観念を、生活の中から見つけた記号を元に想像力で構築していく。そうして初めて、この世界のどこにも存在しない、その観念の真実が現れる。女性は、「>>続きを読む
35mm,三人しかいないホールの暗がりで、冒頭流れる甘い音楽が感動を誘う。家で振り返るほど評価が上がっていくスイス発爆笑映画。
前半のつまらなさが後半の面白さに繋がる。部屋をまたぐ横の移動撮影、横丁の一本道。
タルコフスキーは自分に呑み込まれ、稚拙な技法で映画を用いて、自分の中に閉じ籠ってしまった。それに対しゴダールは自分に呑まれながらも、自分を用いて、映画の無限の可能性へと踏み出でたから、映画の夢を渡り歩>>続きを読む
尋常でない反射神経。初めの夫婦の会話、親子3人の会話の繋ぎ方の異常さ。
踊る少女をカメラに収める的確さ。
ただ最後が長すぎる
音のない純粋な馬の運動に酔いしれる至福の映画。白目を剥いた無機質な馬の目。フレームから外へ、フレーム中央への運動。
チケットが取れたのに、なぜか立ち見で見る羽目になった。
撮影も芝居がかったくさい演技も駄目。しかし島に行った辺りから、見るに堪えない映像に慣れたのか、今までの強い嫌悪感は自然と消え失せていた。最後は、自分の家族が同じ目にあったらどうしようとついつい揺さぶら>>続きを読む
唯々不愉快なシーンが続き、大した解決もなく終わるのだが、劇場からは咽び泣く声が聞こえてくる。歌の力によって、観客に全てを忘れさせ、無理矢理感動させる、下品な詐欺映画。24時間テレビと変わらない。
35mm、伴奏なし。観客の物音が響く完全なサイレント。
過剰な映像技巧と演技で溢れかえるこの怪作を見れば、現代のドラマがつまらないと言われる原因は、過剰な演技や演出にあるのではなく、色と音の氾濫、そ>>続きを読む
前半だけ見たら傑作なのだが、最後の下りのせいで全てが台無し。観客に向かって口を開く靴とあれの類似。靴を見る、靴が見つめ返す。あれを見る、あれが見つめ返す...そうした不可視の画面連鎖が不気味さを生み、>>続きを読む
幼稚園の時に見た時の記憶を思い出しながら、訳の分からない感動に襲われた。最近見た中でベスト
「死に方には2種類ある。自然に死ぬか裏切り者に突然殺されるか。映画は突然死んだ。つまり、裏切り者によって殺されたのだ」
映画が死んだスーダンで再び映画を復活させようと奔走する映画愛に溢れたおじさん四>>続きを読む
文句なしの面白さ。飛行シーンの迫力は技術が進歩したはずのダンケルクより優れてる。2時間あったのかというくらいに単純なストーリー
最初の10分くらいの衝撃がすごいんだけど、この騒がしさが終わりまでずっと続くのはきつい笑 ジーンケリーにびっくり
神の所業。映画はこれ以上生産されなくてもいいのではないかとまで思う。モニュメントバレーを煙を巻いて疾り抜ける馬たちの美しさよ。
思わぬ出会い。久々に映画館で感動した。遊園地のシーンは必見。ダンスシーンも素晴らしい。映画全体の構成において主人公がどんどん気持ち悪くなってしまうストーリーもよし。
部屋でのカメラさばきが異常なレベル>>続きを読む
微妙な煽りのクローズアップが最高。引きからじわじわと寄って展開するドリーとズーム
服装によって韓国人が日本人になって、日本人が韓国人になる。さらには大島渚も韓国人になる。韓国人は韓国人同士を殺せない。米軍基地で韓国人のふりをした日本人に殺される韓国人。韓国人を日本人だと勘違いする韓>>続きを読む
残り30分くらいの展開には少しついていけないけど、ありがちなストーリーかと思いきや、予測を微妙に裏切り続けるので、終始先が気になって仕方がない。こちらの先読みを裏切るかと思いきや、結局は最初の蛙の話の>>続きを読む
自殺病が流行する世界で、人里離れたところで暮らす暴音音楽家と彼らの音楽に希望を抱いてやって来る人達の話。ストーリーは分かるけど謎多すぎてよう分からん。
風景ショットが西部劇かのようで、日本ではありえな>>続きを読む
娼婦の親と障害者の弟を持つ娼婦が通天閣の膝下西成で力強く生きていく話。と書いたが、主人公芹明日香はどこか抜けた顔をしており、なんの抵抗もなしにふらふらと体を売り続ける。ロマンポルノを見たことがない人も>>続きを読む
子供の為に体を売った妻の元に夫が戦争から帰ってくる話。小津は上品なヤクザだと改めて認識。必見
肉欲に囚われて妄想している若者の青春政治物語。同録一切なしの全編アテレコで意味がわからない歌をひたすら歌う。同じショットを平気で繰り返して流す。前衛的すぎてよう分からんけど、謎の興奮と感動に襲われる不>>続きを読む
お前運転免許持ってないんじゃなかったのか笑
仏みたいなおじさんが経営する精神病院が舞台のドキュメンタリー。精神病患者の独白は必見。映画館で映画を観る以上、とめどなく溢れる語りから逃れることはでき>>続きを読む
最初の2カットで大傑作であることを確信。弾ける雨粒が行き交う傘と車を纏い、霧が辺りを覆っているかのようなこれ以上とない大雨シーン。
二重露光、フェードで扉を超えるなど映像トリックが凝っている。結構攻>>続きを読む
なんというか熱量が足りず、空疎に燃え滾る若者の心にはあまり響かなかった。色彩を除けばショットが弱い。
席ほとんど埋まっててびっくり。一回も見たことないのに、謎の既視感。普通に見えるショットも微かに外している。ジャンヌダルクのシーンは必見。だけど、やっぱり眠くなる