Blueさんの映画レビュー・感想・評価

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オッペンハイマー(2023年製作の映画)

4.5

このレビューはネタバレを含みます

オッペンハイマーは昨年のうちに友人が一足早くBlu-rayを買っていて、アメリカ版には日本語字幕がなくて内容がさっぱりわからないからという事で譲り受けました。
英語がわかるとはいえ、かなり専門用語も飛
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デューン 砂の惑星PART2(2024年製作の映画)

5.0

こんな体験ができるとは。映画館で鑑賞というより体験すべき映画で、ポールがサンドワームに、あるいは火ぶたが切って落とされる戦闘シーンには、本で読む以上の迫力と興奮を味わえました。

待ってた。この時を待
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コンタクト(1997年製作の映画)

5.0

映画館で6回は見た挙げ句に、いまだに毎年一回は見返している映画です。カールセーガン原作も5回は読み返しているくらい好きな小説です。

この映画の影響はとても大きく、クリストファーノーランのインターステ
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スペースマン(2024年製作の映画)

4.5

おそらく監督のヨハンレンクは、実生活とこの原作小説と重ね合わせて作り上げた作品だと思います。
一方でこの映画と原作小説にはイエスキリストの生誕をモチーフにしているところがあります。その事を知らずとも個
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アメリカン・フィクション(2023年製作の映画)

5.0

終始笑いっぱなしながら、反省もしつつ色々と考えさせられました。

少し前に図書館に行って数年前受賞した本屋大賞受賞した小説を読んだのですが、これは本当に本屋で働いてる人達が選んだ本なのだろうか?小説と
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タンタンの冒険/ユニコーン号の秘密(2011年製作の映画)

4.5

推理小説家、脚本家で有名なアンソニーホロビッツの「殺しのライン」という好きな小説を久々に引っ張り出して出張に行ったのですが、この本の中でホロビッツはスピルバーグとロードオブザリングで有名なピータージャ>>続きを読む

夜明けのすべて(2024年製作の映画)

5.0

原作を読んだ上でこの映画を鑑賞しました。
原作者の瀬尾まいことこの映画を撮った三宅唱監督の共通点など書いたりする上で、原作の方のネタバレは少しだけしてしまいます。
映画を鑑賞する上でその魅力を損なうか
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アンダードッグス(2024年製作の映画)

4.0

映画を楽しむというよりもスヌープを楽しむ映画といえばいいかなw。
意外に?マジメにスヌープが取り組んでる姿が笑えるというか、充分楽しめましたね。

スヌープドックを知れば楽しめると思うのでざっくり説明
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キラーズ・オブ・ザ・フラワームーン(2023年製作の映画)

5.0

やはり2023年の映画を語るにスコセッシの映画を見ずにして語る事はできないというべきか。

もう開始10分でその映像のキレの良さでうなってしまった。
冒頭からネイティブアメリカン/オーセジ族の人々がオ
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用心棒(1961年製作の映画)

5.0

U-NEXTで配信され2023年に終了したBARRY/バリーというドラマがあります。エミー賞にもノミネートされた作品で、用心棒の影響をとても受けて作られたドラマです。ぜひ見て欲しい。
アフガン紛争から
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ビヨンド・ユートピア 脱北(2023年製作の映画)

5.0

タイトル通り、北朝鮮からある家族が脱北する映画。これの何が凄いかと言えば、見つかったら家族も処罰、あるいは女性は人身売買されるし、カメラマンも生きては帰れないという事。

単なるドキュメンタリーとして
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もっと遠くへ行こう。(2023年製作の映画)

3.8

FOE=敵という意味がなんでもっと遠くへ行こうになるのかなと思っていたらば、案外日本語タイトルの方がしっくりくる内容でした。
できればシアーシャローナンの主演作品であるストーリーオブマイライフという作
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REBEL MOON ー パート1: 炎の子(2023年製作の映画)

-

途中でちょっと鑑賞をやめたので、まぁそういう事なんですがw、ただ収穫もあったのでそこの部分を書きたいと思います。
スターウォーズと七人の侍を足したような映画を作りたかったという事を公言していたので、大
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BAD LANDS バッド・ランズ(2023年製作の映画)

4.5

流れるようなカメラワーク、早口でがなる関西弁に合わせたテンポの良いストーリー展開。
集中してないと置いていかれるかもしれないけど、これぞ娯楽作品といった面白さがありました。

臭みのある大阪の風景が良
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終わらない週末(2023年製作の映画)

5.0

地下鉄道とフリーバック、そしてホームカミングがAmazonプライムで好きなドラマなのだけど、そのホームカミングのサムエスメイルが監督した作品という事で、しかも再びジュリアロバーツが制作に名を連ねている>>続きを読む

ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー:VOLUME 3(2023年製作の映画)

5.0

これが最後ならやっちまおう。奇跡を起こすんだ。輝きが微笑んでる時に。

スペースホッグin the meantimeの歌詞より。

正直、見ようかな、というタイミングでイスラエルとガザ地区の戦闘が一方
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バービー(2023年製作の映画)

5.0

もう冒頭のある映画のオマージュに笑った。母親である事のおままごととしての人形が、バービーが現れた事によって大きく変化する事がとてもわかりやすい上に面白かったので、あの演出だけでも満点をあげたくなる演出>>続きを読む

市子(2023年製作の映画)

4.5

いやはやU-NEXTでバービーを見て浮かれ気分でいて、次の日に市子の人生に何が起きてどうなるかを見た時にかなりドスンときました。
バービーとは形も質も全く違うが一人の人間としてどう生きてくかという点で
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ナポレオン(2023年製作の映画)

3.8

とにかくど迫力の戦闘シーンには度肝を抜かれました。ここまでスケールの大きい戦闘シーンは今後先もあまり見れないのではないか、と思います。それだけでも観に行く価値はあります。

一方ででこれはリドリースコ
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ほかげ(2023年製作の映画)

4.2

2023年この映画が上映中にナポレオンもやっていますが、個人的にはとても興味深いです。

ナポレオンを英雄か悪魔か、という宣伝文句がされてるけどそれはまさにそうで、ナポレオンが勝たなければ今の私達の生
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(2023年製作の映画)

3.5

有休消化のため丸一日映画ざんまいにてバンザイという事で、ズラリと並ぶラインナップで首とナポレオンそして子供とマーベルズを鑑賞。

その前に塚本晋也監督のほかげも出張先の近くの映画館で見たけど、戦国時代
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小説家の映画(2022年製作の映画)

4.5

めっちゃ面白い。面白いけどホンサンスの作品を初めて見る方にはこの作品はオススメはできません。できれば逃げた女やあなたの顔の前にという作品を見た後に鑑賞してもらえれば、この映画が倍、面白く感じられると思>>続きを読む

ナイアド ~その決意は海を越える~(2023年製作の映画)

4.5

人生のアドバイス的おすすめ映画No. 1作品。
書いていてなんじゃそら、と思ったけど、これは観た後にとても元気になる作品でした。

経験上、登山家と釣りをやるヤツにはロクな人間はいないと思っていました
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ザ・キラー(2023年製作の映画)

5.0

このレビューはネタバレを含みます

フィンチャーが監督したエイリアン3こそエイリアンシリーズの最高傑作だというと、札幌でも東京でもアメリカでもメキシコでもスウェーデンだったかデンマークでも、お前エイリアン3が最高だなんて頭おかしいんじゃ>>続きを読む

ザ・ストレンジャー:見知らぬ男(2022年製作の映画)

4.0

先日アフターサンという映画を見て映像もさる事ながら音楽も素晴らしかったので、サントラを担当したOliver coatesを調べるとこの映画のサントラも担当してるという事で鑑賞しました。

万人受けする
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フィンガーネイルズ(2023年製作の映画)

4.0

Appleはこの映画を社員研修の一貫として見せたいのか、あるいはショップでこれを流してお客さんに見せたいのかな?とちょっと笑いました。

ストーリーのネタバレはしませんが、背景にある裏のストーリーにつ
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aftersun/アフターサン(2022年製作の映画)

5.0

とてもとても胸に迫る映画でした。
filmarksに表示されるこの映画の画像も親子以上に青空の部分が印象的に見えました。

海の青、プールの水の青、空の青、思い出に浸かり、想いを空と水に漂わせながらア
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ザ・クリエイター/創造者(2023年製作の映画)

4.5

個人的に今年のベストの作品の一本だと実感しました。
ストーリーや設定そのものに細かくみていくと、疑問に思う点があるとはいえ、観終わった後の味わいと色々と考えてしまう力がこの映画にはあり、完璧ではないか
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ローグ・ワン/スター・ウォーズ・ストーリー(2016年製作の映画)

5.0

大きなストーリーの中に小さな物語が内在し、その小さな物語がやがて大きくうねって歴史を揺れ動かす大好きなSF作品。
というかSFというよりも戦争映画といった方がいいかもしれない。
再撮影をかなりして監督
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コンパートメントNo.6(2021年製作の映画)

4.5

ちょっと苦笑いしてしまうくらい、あの寝台列車の空気を思い出しました。地味な映画だけど良いもん見たなーと実感。

どこにいても居心地悪そうな主人公が、北極近くの古代遺跡に行ってルーツを確認しようとする。
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トリとロキタ(2022年製作の映画)

4.5

開始20分で、テレビに映される現実に嫌になってくる。必死に生きようとする2人を、周囲の人間達が搾取していく。

どんどん悪い方へ悪い方へと物語は転がっていく。
血が繋がっているとかいないとかそれがどん
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あなたの顔の前に(2020年製作の映画)

4.5

どんな人生を送ってきたか、断片的なことしかわからず、彼女の祈りが悲痛で苦労が絶えなかったのかなと想像した。

ぎこちない会話、あまりにごく当たり前にある日常というか、映画としてこれをどうとらえるべきか
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ヒトラーのための虐殺会議(2022年製作の映画)

4.2

欧州/ヨーロッパにいる1100万人のユダヤ人を虐殺するための会議。

会議が淡々と進んでいき事務的な報告で画面は変わり映えしない。かなり酷い事を言ってるのにも関わらず、スムーズに議事か進むのでどこか受
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ウェイン・ショーター 無重力の世界(2023年製作の映画)

5.0

ウェインショーターの生涯と音楽性を追った3本構成のドキュメンタリー映画。
これはウェインショーターの事を全く知らない人でもとても興味深く見られるドキュメンタリーだと思います。むしろ知らない人の方が楽し
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TAR/ター(2022年製作の映画)

5.0

このレビューはネタバレを含みます

まずこのTARのポスターから論ずるとw、指揮棒を手に腕をひろげて征服したかのように圧巻のポーズをしている。でも同時にその姿は十字架にかけられたかのようで、苦しみ悶えているようにも見える。

ポスターの
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赤と白とロイヤルブルー(2023年製作の映画)

4.0

トムクルーズのMIやフラッシュやスパイダーマンだのもうアクション映画はお腹いっぱいで真面目なものでも見ようかなと思って見たらば、これが始まって5分で甘いケーキに砂糖をぶっかけたかのようなストーリーだと>>続きを読む

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