一夢さんの映画レビュー・感想・評価 - 3ページ目

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カメラを止めるな!(2017年製作の映画)

4.5

別の映画とタイトルが混じり、「カメラを止めるなタコ!何歌ってるのか全然わからねぇんだよ!」だと思っていた本作。知り合いからの評判は面白い派とつまらない派が見事に分かれていたけれど、自分はすごい面白かっ>>続きを読む

バッド・ジーニアス 危険な天才たち(2017年製作の映画)

3.6

自分たちの持った知力を活かし、カンニング請け負いに手を染めた少年少女の物語。映画の舞台はタイだが、モデルとなったカンニング事件は中国で実際に起きたものらしい。さすがは科挙の時代からのカンニング大国と言>>続きを読む

A GHOST STORY ア・ゴースト・ストーリー(2017年製作の映画)

3.5

「二本立て上映の一本目を爆睡すると、二本目は異常なくらい集中して観られる説」が見事に立証された作品。ごめんよ、「アンダー・ザ・シルバーレイク」。

悲運の事故死を遂げてしまった主人公が、ボロ布シーツに
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クワイエット・プレイス(2018年製作の映画)

3.7

ポスターを見て「おいおい…ドント・ブリーズの公開が終わったばかりなのに早速焼き直しかよ?アメリカらしいな?」という先入観とともに鑑賞したら、ドント・ブリーズとミストが融合したような新感覚ホラーでビック>>続きを読む

イット・フォローズ(2014年製作の映画)

4.3

ホラー映画を作る上で大切なのは、幽霊や怪物の行動にルールを設けることだと思っている。例えばフレディは夢の中にしか現れないし、呪われた屋敷にはそもそも入らなければ危険性は無い。脚が速くてフィジカルも強く>>続きを読む

ランボー(1982年製作の映画)

3.4

いつか観ようと思って後回しにしていた映画の筆頭。近ごろ放送された某クソアニメにてパロディシーンが使われていたと知り、良い機会だと鑑賞してみる。サンキュー、花澤香菜!

ベトナム戦争を題材にした映画は現
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ボヘミアン・ラプソディ(2018年製作の映画)

4.4

ボヘミアン・ラプソディは劇場で観るべきだよおじさん「ボヘミアン・ラプソディは劇場で観るべきだよ!」という禅問答を10人くらいと繰り返したため、「そんなに言うならDVDで観てやるよ!!」と捻くれること数>>続きを読む

ウインド・リバー(2017年製作の映画)

4.1

ネイティブ・アメリカン(インディアン表記を使いたい…)の保留地である極寒の地・ウィンドリバーで少女の変死体が見つかった。猛吹雪の中を裸足で駆け抜けた彼女の身体には暴行を受けた形跡があり、ハンターとFB>>続きを読む

女は二度決断する(2017年製作の映画)

2.7

最愛の夫と息子を爆破事故で亡くした女性による復讐もの映画。作中では裁判パートと復讐パートに分けられて話が進んでいくが、ぶっちゃけ両方中途半端じゃね…?という思いが拭いきれない。

あくまで主人公の心情
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ベロニカとの記憶(2017年製作の映画)

3.2

青春時代の恋愛は歳をとるにつれて聖域となっていくもの。多感な時期の甘酸っぱい思い出やほろ苦い出来事は、いつ振り返っても多感だった時代を思い出させてくれる-と決まっているわけではない。

学生時代に少し
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if もしも・・・(1968年製作の映画)

2.8

みんな大好き「時計じかけのオレンジ」の魅力のうち、約90パーセントはアレックス役のマルコム・マクダウェルが醸し出すヤバめの雰囲気が占めているはず。しかし、マクダウェルの代表作を他に知らないという人はか>>続きを読む

ヘレディタリー/継承(2018年製作の映画)

3.3

決して褒められた意味ではないけれど、一定数以上の根強いファンを保有するのが「B級○○」。それは時としてグルメだったりパンクバンドだったりするが、映画界ではB級ホラー映画が特に支持を集めている気がする。>>続きを読む

モダンライフ・イズ・ラビッシュ ~ロンドンの泣き虫ギタリスト~(2017年製作の映画)

2.5

レディオヘッド、ポーティスヘッド、モーターヘッド、(吹き替え字幕からは漏れたが)トーキング・ヘッズ…。
「名前にヘッドが付くバンドは偉大だ」という哲学を持ち、iPhoneを持ってカフェラテを飲む生活に
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婚約者の友人(2016年製作の映画)

3.3

第一次世界大戦の傷跡が残るドイツが舞台の物語。戦争で婚約者を亡くした主人公の元に、婚約者の友人を名乗る男性が現れ、生活がガラリと一変していく物語。

モノクロトーンで構成された作品だが、色の差すシーン
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人生はシネマティック!(2016年製作の映画)

3.3

めっっっちゃレビュー書くのが遅れてしまった。

第二次世界大戦下のイギリスで、愛国心を芽生えさせるようなガツンと来る映画を作成していく過程での葛藤や人間ドラマを描いた一本。

現代は娯楽が多様化しすぎ
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シェイプ・オブ・ウォーター(2017年製作の映画)

3.0

鑑賞中からめちゃくちゃ評価に困った一本。中盤までは登場人物1人1人の心境に感情移入して観られたけれど、設定がどうにも消化不良ではないかと感じてしまった。

主人公の女性の感じる周囲との壁というか、自分
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ザ・ギフト(2015年製作の映画)

3.5

タイトルとポスター写真しか予備知識のない状態で鑑賞。どうせオチは、プレゼントの箱の中から奥さんの首が出てくるんやろ…と思って観たけど、そんなことはなかったぜ!!

スリラーちっくな演出はそこまでなかっ
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ダンケルク(2017年製作の映画)

3.4

地味目な印象も強いが、戦争を続けていく上で避けては通れないのが撤退戦。「ダンケルク」はとにかく、敵から追われる恐怖や殲滅される恐ろしさを上手く描いている。

例えば冒頭から銃撃を受けるシーンでは、相手
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デトロイト(2017年製作の映画)

4.3

舞台は1967年のデトロイト暴動。日本では学生運動が盛んな時期だったと聞くが、デトロイトの暴動は文字通り気迫も破壊力もケタ違いということを実感させられた。

白人警官による不当な暴力が大きくクローズア
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パディントン 2(2017年製作の映画)

4.2

「マダム・ローレンス」の予告編で恐ろしく老けてしまったヒュー・グラントから目を背けつづて来て数年。真実を確かめる目的も含めて観てきた!

ロンドンを舞台にした映画は、ロンドンに行きたい気分を必ず味わわ
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ユダヤ人を救った動物園 アントニーナが愛した命(2017年製作の映画)

3.7

第二次世界大戦下のポーランドに暮らすユダヤ人達を匿った、ワルシャワ動物園の夫婦が中心となる物語。冒頭のナチス軍による空襲のシーンは、動物好きとしていきなり胸に来るものがあった…。

人間の都合で生かさ
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キングスマン:ゴールデン・サークル(2017年製作の映画)

4.1

イギリス、犬、そしてウィスキーと、自分の好きな要素がこれでもかと詰まった作品。冒頭のアクションシーンが最高にして最強だと断言できる。前作も、アメリカのバンドの名曲をBGMとして使っていたけれど、個人的>>続きを読む

IT/イット(1990年製作の映画)

3.1

最近リメイクもされ、ホラー映画の古典的名作という認識のもと鑑賞したら、悪い意味で裏切られた…。

「スタンドバイミー」meets「グーニーズ」的な作風だなあ…と思って観ることができ、映像技術の拙さや表
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パーティで女の子に話しかけるには(2017年製作の映画)

3.7

内気なパンク少年と異星人の女の子が1977年のイギリスを舞台に繰り広げる異色のボーイミーツガールもの映画。

ぶっ飛んだ設定と、微妙にチープな演出、シュールな描写が良い感じにB級らしさを醸し出していた
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20センチュリー・ウーマン(2016年製作の映画)

4.2

作品のポスターを見ずに鑑賞したので、終映後に宣伝文句を見て膝を打った。「母と息子のラブストーリー」確かに、これしかないだろう。

シングルマザーにしてワーキングマザーの50代の母親と、ティーンエイジャ
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カフェ・ソサエティ(2016年製作の映画)

4.3

絶対に信じていけないワード、それは「行けたら行く」であったり「一杯だけ付き合おう」であったり、枚挙に暇が無い存在だ。今作のパワーワードである「妻とは別れるから」もそのカデゴライズに入るだろう。

30
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マーガレット・サッチャー 鉄の女の涙(2011年製作の映画)

3.5

そろそろこいつにも、イギリスのユースカルチャーの魅力を、映画を通じて教えてやるか…。でも、当時の空気感や社会状況を知らないと上手く伝わって来ない部分があるんだよなぁ…。とヤキモキした経験、あるよね??>>続きを読む

僕のワンダフル・ライフ(2017年製作の映画)

4.2

世界中の愛犬家を泣かせる名絵本『ずうっとずっと 大好きだよ』を前日に読んでから挑んだ一本。涙腺のトレーニング虚しく泣いてしまった。

野良犬として保護されていた状況から脱走した犬が寿命の10数年の中で
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ザ・チャイルド(1976年製作の映画)

4.0

ティーンエイジャー1歩手前の、糞ガキの少年少女と触れ合う機会がある方に是非見てほしい一本。近年、リメイク化されたようだけど、こちらの方が恐らく、得体の知れない気味の悪さが強いと思う。

妻想いの夫と、
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メッセージ(2016年製作の映画)

4.8

説得力や発言力など、言葉の強さや重みを感じさせる語句は多いが、この作中ではそれらに加えて、日本の言霊をも思わせるような、言葉の力を感じてしまった。原作小説の内容をうろ覚えの状態で、ほぼ先入観無しで観ら>>続きを読む

パーソナル・ショッパー(2016年製作の映画)

2.0

二本立て上映に有りがちな「お目当の作品よりもオマケで観た方が面白かった」現象を期待して鑑賞したが、驚くほど響かなかった…。

(西洋風)霊媒師である主人公の兄は、心臓を悪くして早逝しており、主人公の身
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ベイビー・ドライバー(2017年製作の映画)

3.1

エドガー・ライト監督作品ということで前々から気になっていて、ついに鑑賞!「ショーン〜」や「ホット・ファズ」を期待して観ると肩透かしを喰うかもしれない…。

幼少期に交通事故で家族を亡くしてから音楽の世
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クレヨンしんちゃん ガチンコ!逆襲のロボとーちゃん(2014年製作の映画)

3.1

近年のクレヨンしんちゃん映画の中ではなかなか評判が良かったので期待して鑑賞したけれど…全盛期の作品を観た直後のせいもあってか、まだまだこんなもんじゃないだろう感が拭えなかった。ここ最近のアニメの作画の>>続きを読む