ポップコーンと私さんの映画レビュー・感想・評価

ポップコーンと私

ポップコーンと私

ズートピア2(2025年製作の映画)

3.0

暴走する多様性のパルテノン、そして「重力」という名の免罪符――『ズートピア2』が突きつけた文化の断層
待ちわびた続編。幕が開いた瞬間、網膜を支配するのは、もはや狂気すら感じる圧倒的なディテールだ。動物
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ズートピア(2016年製作の映画)

4.0

剥がれ落ちる「多様性」のメッキ――『ズートピア』が暴く無意識の加害性と、薄氷の共存
『ズートピア2』の公開を控え、単なる「予習」のつもりで再鑑賞した本作だが、初見時の「可愛らしい動物たちのバディもの」
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美女と野獣(1991年製作の映画)

4.0

呪縛を解く「瞳」の重力――『美女と野獣』が隠蔽したロマンスの欠落と、魂の「濃さ」について
私は、この映画を観る順番を決定的に間違えてしまった。東京ディズニーランドに誕生した最新鋭のアトラクション。あの
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名探偵コナン 紺碧の棺(ジョリー・ロジャー)(2007年製作の映画)

2.0

凪の海に沈んだダイナミズム――『紺碧の棺』が露呈させた劇場版の機能不全
劇場版『名探偵コナン』シリーズ第11作目となる本作は、太平洋に浮かぶ孤島と海賊の遺産という、冒険活劇としてこれ以上ない舞台を用意
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しん次元!クレヨンしんちゃんTHE MOVIE 超能力大決戦 〜とべとべ手巻き寿司〜(2023年製作の映画)

3.0

質感を獲得した「ケツ」と、記号に埋没した「絶望」――『しん次元!』が露呈させた3DCGの光と影
シリーズ初の3DCG化という、まさに「しん次元」への挑戦。 期待と不安が入り混じる中で劇場に足を運んだが
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ライオン・キング(1994年製作の映画)

4.0

荒野に響く「王」の孤独と、逃避という名の空白――『ライオン・キング』が描いた神話の光と影
1994年、ディズニー・ルネサンスの頂点で産み落とされたこの巨塔を語ることは、もはや一つの「現代の神話」を解体
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ハリー・ポッターと死の秘宝 PART2(2011年製作の映画)

4.0

闇に沈む終焉の光芒、あるいは「愛」という名の記憶――『ハリー・ポッターと死の秘宝 PART2』が刻んだ光と影
10年にわたる壮大なサーガの完結編。前作『PART1』が孤独な逃避行をじっとり描いたのに対
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母性(2022年製作の映画)

2.0

狂った母性のモノローグ、あるいは名優の肉体を空転させた「羅生門スタイル」の悲劇
イヤミスの女王・湊かなえのベストセラー小説の映画化と聞けば、観客は否応なしに人間のドロドロとした悪意の深淵を覗き見る覚悟
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名探偵コナン 探偵たちの鎮魂歌(レクイエム)(2006年製作の映画)

2.0

祝祭の裏に潜む「お使い」の泥濘、あるいは10周年の記念碑が流した虚無の涙――
10周年という記念碑的なマイルストーンとして放たれた本作は、全レギュラーキャラクターを網羅する「オールスターキャスト」の華
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友罪(2017年製作の映画)

2.0

拡散するサブプロットの泥濘、あるいは答えを放棄した「罪の不在」――『友罪』
2017年、少年犯罪の「その後」という、倫理の境界線を綱渡りするような劇薬のテーマに挑んだ本作。かつて日本中を震撼させた事件
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さとうきび畑の唄(2003年製作の映画)

2.0

教育用テキストとしての限界、あるいは美化された戦禍のメロドラマ――『さとうきび畑の唄』
子供の頃、学校の道徳や歴史の授業で本作を観て、ただただ涙を流した記憶が懐かしい。しかし、数多くの映画を観て審美眼
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名探偵コナン 水平線上の陰謀(ストラテジー)(2005年製作の映画)

3.0

迷宮を照らす不器用な矜持、あるいは予定調和の波間に沈んだリアリズム――『名探偵コナン 水平線上の陰謀』
2005年、劇場版『名探偵コナン』シリーズが第9作目として世に送り出した本作は、豪華客船というク
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名探偵コナン 100万ドルの五稜星(みちしるべ)(2024年製作の映画)

3.0

このレビューはネタバレを含みます

北の大地に散った刀の記憶、あるいは巨大な「関係性」の爆弾に揺らぐ叙事詩――『名探偵コナン 100万ドルの五稜星』
函館という幕末の歴史が息づく街を舞台に、土方歳三の刀を巡るミステリーと、怪盗キッド、服
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ハリー・ポッターと死の秘宝 PART1(2010年製作の映画)

2.0

前後編分割の罠、あるいは「停滞」という名の過酷な共感覚――『ハリー・ポッターと死の秘宝 PART1』
ひとつの長大な物語の終焉を前に、商業的な要請と原作の忠実な再現という大義名分のもとに敢行された「前
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ハリー・ポッターと謎のプリンス(2008年製作の映画)

2.0

【★ハリー・ポッターと謎のプリンス★:思春期の恋にうつつを抜かし、肝心の「謎」を置き忘れた魔法使いたち】
シリーズもいよいよ佳境、第6作目となる本作。原作ファンの間でも特に評価の高い「ヴォルデモートの
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ハリー・ポッターと不死鳥の騎士団(2007年製作の映画)

2.0

【★ハリー・ポッターと不死鳥の騎士団★:ピンク色の悪夢と、切り捨てられた青春。魔法界の「反抗期」はあまりに退屈だった】
シリーズも折り返し地点を過ぎた第5作目。原作本はレンガのように分厚く、魔法界の政
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ハリー・ポッターと炎のゴブレット(2005年製作の映画)

5.0

【★ハリー・ポッターと炎のゴブレット★:分厚い原作を「青春」と「恐怖」で凝縮した、シリーズ最高密度のジェットコースター】
原作小説のあのレンガのような分厚さを目にした時、「これ、一本の映画に収まるわけ
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ハリー・ポッターとアズカバンの囚人(2004年製作の映画)

3.0

【★ハリー・ポッターとアズカバンの囚人★:魔法が「芸術」に変わった瞬間、私たちは時間とストーリーの迷路に置き去りにされた】
シリーズも3作目に入り、ハリー・ポッターの世界は決定的な転換点を迎えました。
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ハリー・ポッターと秘密の部屋(2002年製作の映画)

3.0

【★ハリー・ポッターと秘密の部屋★:教科書通りの優等生だが、話が長い! 魔法界の「闇」が口を開けた転換点】
シリーズ2作目、いわゆる「2年目のジンクス」なんて言葉がありますが、この『秘密の部屋』に関し
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ハリー・ポッターと賢者の石(2001年製作の映画)

4.0

【★ハリー・ポッターと賢者の石★:伝説の幕開けと、ダンブルドア校長の「えこひいき」という名の魔法】
すべての伝説には始まりがあります。2001年、映画館の暗闇の中でジョン・ウィリアムズのあの象徴的なテ
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名探偵コナン 黒鉄の魚影(サブマリン)(2023年製作の映画)

5.0

【★名探偵コナン 黒鉄の魚影(サブマリン)★:100億の女・灰原哀が深海で叫んだ、愛とシステムへの静かなる反逆】

ついに、この時が来てしまいましたね。毎年恒例、春の風物詩となっている劇場版コナンです
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ワンピース THE MOVIE オマツリ男爵と秘密の島(2005年製作の映画)

3.0

【★ONE PIECE THE MOVIE オマツリ男爵と秘密の島★:ルフィが笑わなくなる恐怖。細田守が描いた「仲間割れ」という名の地獄】

「ルフィ、助けて」……仲間たちが次々と消え、絶望の淵に立た
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ドラえもん のび太の恐竜(1980年製作の映画)

3.0

【★ドラえもん のび太の恐竜(1980)★:伝説の幕開けは、意外と「あっさり」? ピー助が教えてくれた、昭和アニメの不器用な愛】

国民的アニメ『ドラえもん』の映画シリーズ第1作目。今や春休みの定番と
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麻雀覇道伝説 天牌外伝(2018年製作の映画)

3.0

【★麻雀覇道伝説 天牌外伝★:松田賢二の「顔」は国士無双級だが、映画の作りはチョンボ寸前? 麻雀職人の哀愁とVシネの限界】

雀荘の煙たい空気と、牌がぶつかり合う硬質な音。麻雀を愛する者にとって、それ
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むこうぶち 高レート裏麻雀列伝(2007年製作の映画)

2.0

【★むこうぶち 高レート裏麻雀列伝★:袴田吉彦はクールだが、「人鬼」の狂気はVシネの闇に消えたのか?】

「御無礼」――その一言と共に、対戦相手の全財産とプライドを毟り取る伝説の雀士・傀(カイ)。麻雀
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老後の資金がありません!(2020年製作の映画)

3.0

【★老後の資金がありません!★:天海祐希という「資産」で乗り切る、笑えるけど財布は潤わない令和の金欠コメディ】

「老後2000万円問題」が世間を騒がせた直後、まさにタイムリーなタイミングで公開された
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ワンピース 呪われた聖剣(2004年製作の映画)

2.0

【★ONE PIECE 呪われた聖剣★:ゾロが主役のはずが、なぜか「ドラゴンボール」が始まった? 迷走する剣豪と、空回りする豪華ゲスト】

劇場版第5作目となる本作。ポスターには凛々しいロロノア・ゾロ
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ワンピース THE MOVIE デッドエンドの冒険(2003年製作の映画)

3.0

【★ONE PIECE デッドエンドの冒険★:BUMP OF CHICKENの名曲が全てを救う! 「海賊らしさ」満点だが、アメ人間に物理で勝つ謎理論】

初期の『ONE PIECE』劇場版の中で、ファ
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ファイト・クラブ(1999年製作の映画)

3.0

このレビューはネタバレを含みます

【★ファイト・クラブ★:90年代の「中二病」バイブルは、今観るとただの「長い夢オチ」なのか?】

「僕たちは歴史の迷子だ。目的も場所もない」――ブラッド・ピット演じるタイラー・ダーデンのこの台詞に、か
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日本で一番悪い奴ら(2016年製作の映画)

3.0

【★日本で一番悪い奴ら★:「正義」中毒の末路は、あまりに滑稽で「小物」臭い。北海道の寒空に散った男たちの狂宴】

「日本警察史上、最大の不祥事」と呼ばれる稲葉事件。北海道警の刑事が、点数稼ぎのために覚
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ワンピース 珍獣島のチョッパー王国(2002年製作の映画)

2.0

【★ONE PIECE 珍獣島のチョッパー王国★:チョッパーが王様になった日、麦わらの一味は「弱体化」の呪いにかかった?】

「トニートニー・チョッパー、映画初主役!」というキャッチコピーが踊る、シリ
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マスカレード・ホテル(2019年製作の映画)

2.0

【★マスカレード・ホテル★:キムタク×長澤まさみの「接客」は一流だが、ミステリーの「おもてなし」はビジネスホテル並み?】

「ホテルには、仮面(マスカレード)を被ったお客様が訪れる」――東野圭吾のベス
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凶悪(2013年製作の映画)

4.0

【★凶悪★:リリー・フランキーの笑顔がトラウマになる。地獄の釜の底で「正義」が狂う時】

「先生、次は誰を殺しますか?」――。
2013年、日本映画界に激震が走りました。実際に起きた「上申書殺人事件」
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キャスト・アウェイ(2000年製作の映画)

3.0

【★キャスト・アウェイ★:雄弁なバレーボールと、残酷な時間。人生の「荷物」をすべて失った時、男は何を選び取るのか】

無人島への漂流。それは古来より数多の物語で語られてきたテーマですが、ロバート・ゼメ
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青い鳥(2008年製作の映画)

2.0

【★青い鳥★:阿部寛の「沈黙」は雄弁だが、映画としてはあまりに「凪」すぎて眠気を誘う】

重松清の小説といえば、いじめや家庭崩壊といった現代社会の痛みに静かに寄り添う作風で知られますが、その映像化作品
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